SUSの種類を徹底解説【専門家が語る!】用途に合ったSUSを選べるようになります!

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ステンレス
SUSの種類を徹底解説【専門家が語る!】用途に合ったSUSを選べるようになります!


フライパンやポットなどの家庭用品のほか、様々な機械の部品や装飾品としても活躍しているステンレス(SUS)ですが、そのステンレスにも様々な種類があることをご存じでしょうか?


ステンレスの性質や種類を知っておくと、ステンレス製品を買うときや加工メーカーに依頼する際に非常に役に立ちます。しかし、多くの方は、ステンレスの種類まではわからないと思います。


今回はそんな方のために、ステンレスの種類について詳しくご紹介させて頂きます。「ステンレスって種類があるの?」と思っている方は勿論、これからステンレス加工を依頼しようとしている方にも、参考になる記事なので、是非ご一読いただきたいと思います。

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金属加工においてメジャーなSUSの種類

ステンレスは私たちの生活の中で、頻繁に目にする物です。ステンレスとは本来「さびない」という意味になります。この言葉のとおり、ステンレスのメリットは「さびにくい」点にあります。また、その他にも、酸化耐性があることから、機械の部品や建築物にも使用されています。


ステンレスは、含有物の量や熱処理による温度変化によって、様々な結晶構造に変化します。結晶構造が変化することで、性質も変化するため、様々な用途にあわせたステンレス製品を作ることができます。

はじめに、金属加工において最もメジャーと言われるステンレスを3種類ご紹介いたします。

マルテンサイト系

引用元:株式会社特殊金属エクセル

マルテンサイト系のステンレスは、クロムが主要成分となっているステンレス鋼です。このステンレスは、「クロム系ステンレス鋼」というものに分類されています。


ステンレス鋼の中では、炭素の含有量が比較的多く、クロム量が少ない組成になっています。詳しく説明すると、マルテンサイト系のステンレスは、質量パーセント濃度が約 11 % から 18 % 程のクロムを含有しています。


マルテンサイト系ステンレスは、焼入れをする必要があります。これは、熱によって硬化させる加工ですが、単純に焼入れだけをすると硬度が弱いため、焼入れをした後に焼戻しをします。焼き戻しによって、マルテンサイト系のステンレスは高い硬度を得ることできます。その為、ほとんどのマルテンサイト系ステンレスは、焼き戻しをした後に使用されます。

焼き入れに関しては別の記事でより詳細をお伝えしていますので、合わせてチェックしてみてください。

参考:強度が上がる?ステンレスの焼き入れについて紹介!


また、マルテンサイト系ステンレスは、加工の時には柔らかく加工しやすい上、部品として使用する際には硬い状態で使用できます。その性質のため、比較的に加工しやすいステンレスと言われています。


メリットは、高い強度と耐摩耗性を持っている点です。特に強度は、全ステンレスの中でも最高の硬さになります。しかし、耐食性は他のステンレス製品よりも若干落ちてしまいます。

マルテンサイト系のステンレスは、耐摩擦性・高強度のため、刃物や機械のブレード部品などに用いられています。

また、熱処理を行うステンレスにはマルテンサイト系の他にオーステナイト系があります。

フェライト系

引用元:株式会社特殊金属エクセル


フェライト系ステンレスは、常温でもフェライトを組織とする組成を持つ、ステンレス鋼の一種です。

フェライト系には、様々な鋼種があります。クロムの他にも、モリブデンや銅などの様々な合金元素が、性能向上のために添加されています。代表的な鋼種のフェライト系ステンレスは、クロム含有量は約18 %程です。


メリットは、ステンレス鋼の中で比較的安価な点です。耐食性は、マルテンサイト系よりも高い性質を持っています。フェライト系には、合金元素の物を加えたり、高純度にしたりすることで、さらに耐食性を高めたものもあります。しかし、ステンレス鋼のなかでは強度は高くありません。その為、強度を必要とする部品や負荷のかかる機械部品などには向かない素材です。


フェライト系ステンレスは、安価で耐食性も高められるため、自動車部品や建物の内装などに使用されることが多いです。

オーステナイト系

ソース画像を表示

引用元:加藤製作所

オールステン系のステンレスは、オーステナイト組織を常温でも示すステンレス鋼のことです。オーステナイトとは、鉄に炭素などが溶け込んだ物質のことです。このオーステナイト系は、高温になると強度が高くなり、低温でも、もろくなりにくい性質を持っています。ステンレスの中では最もメジャーで、ステンレス生産量60%以上がこのオーステナイト系です。


メリットは、他のステンレスよりも耐食性が比較的高く、溶接加工もしやすい点です。低温・高温環境でも他のステンレス鋼ほど強度低下は少ない性質を持っているため、機械部品にも幅広く使用されています。また、フェライト系のステンレスとは異なり、磁性はありません。

加工しやすい特性があるため、自動車部品や厨房の家庭用品など様々な物に加工されています。

金属加工においてマイナーなSUSの種類

金属加工においては、上記の3種類が最も使用されているステンレスです。しかし、より限られた環境で使用される製品や建物には、別のステンレスを使用することがあります。次は、金属加工においてマイナーなステンレスの種類をご紹介します。


オーステナイト・フェライト系

オーステナイト・フェライト系のステンレスは、オーステナイト系とフェライト系両方の特性を持っているものが多く見られます。このステンレスは、耐食性や強度が優れているという特徴を持っています。その為、公害防止機器や海水用復水器等に使用されます。

しかし、加工するのが難しい為、家庭用品などにはあまり使用されないステンレスです。

析出硬化系

析出硬化系のステンレスとは、耐食性の高いステンレスに析出硬化を行い強度を上げたステンレスのことです。海外では、多くの鋼種が開発されています。このステンレスの強度はとても高く、マルテンサイト系のステンレスと同等と言われています。しかし、析出硬化系は、溶接性や耐食性も高い為、精密な機械部品などに多く使われます。ロケットや飛行機の構造材や、エンジン部品としても使用されます。

性能は非常に高い析出硬化系ですが、他のステンレス比較すると価格が高く、加工も難しいため、扱うのが非常に困難とされています。


以上がマイナーなステンレスの種類です。オーステナイト・フェライト系も析出硬化系のステンレスも、加工には複雑な工程があることから、依頼ができる業者が限られているので、興味のある方や、依頼を頼もうと考えている方は、事前に加工メーカーを調べておきましょう。

まとめ

今回はステンレスの種類についてご紹介しました。

ステンレスにも様々な種類があり、どれも特徴や性質が微妙に異なります。ステンレス製品を購入する際や、ステンレス加工の依頼をする前に、何の用途で使用するかを考えて、ステンレスの種類を選ぶことをおすすめします。


また、ステンレス加工についてお悩みの時は、ぜひMitsuriにご相談下さい。

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