島尻 亮汰
Mitsuri PdM
製造業向け商取引プラットフォーム「Mitsuri」のプロダクトマネージャーとして、プロダクトの開発からマーケティングの戦略立案・実行に至るまでを包括的にマネジメントを行う。著書「SaaSで考えるPLG戦略」
製造業で外注や調達を担当していると、
「見積もりを依頼したのに、数日経っても返事がこない…」
そんな経験は、一度や二度ではないのではないでしょうか。
「他社には返してるのに、自分のところだけ無視?」
「ちゃんと図面も送ったのに…」
と、不安やモヤモヤを感じたことがある方も多いと思います。
しかし、返信が遅くなる背景には、工場側の“悩み”や“リスク感知”が潜んでいることが少なくありません。
この記事では、発注側が気をつけたい3つのチェックポイントを紹介し、返信が来やすくなる依頼の工夫について解説していきます。
工場が最初に確認するのは、図面や仕様書です。
しかし、「ぱっと見で内容が分からない図面」は対応の優先順位が後回しにされやすくなります。
実は、工場側は「対応しても失敗リスクが高そう」な依頼には慎重になる傾向があります。
とくに初取引の場合、リスクを避けるために「無視」や「後回し」になることも。
「できるだけ早く欲しい」は誰しもが思うことですが、
無理な納期指定は返信スルーの原因になります。
工場側も段取り・仕掛かり作業・社内調整がある中で対応しているため、
時間の余白がない依頼は慎重に判断されやすいのです。
意外と盲点なのが、依頼文から「本気度」が感じられないケース。
工場も忙しい中で見積もり対応するため、「選ばれそうにない案件」には優先度を下げざるを得ません。
Mitsuriでも、依頼者側の記載内容や対応によって、返信率に大きな差が出ることがわかっています。
✔ わかりやすい図面
✔ 柔軟な納期調整の姿勢
✔ 本気度が伝わる依頼文
これらが揃っていると、2倍以上の返信率になるケースも珍しくありません。
Mitsuriでは、図面をもとに必要な情報を一括で入力できる依頼フォームをご用意しています。
納期・予算・補足事項まで網羅でき、工場とのすれ違いを減らし、スピーディな対応を後押しします。
工場も「人」。思いやりのある依頼は、対応のスピードにも現れます。
次の見積もり依頼では、ぜひこの3つのポイントを意識してみてください。
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