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金属加工の発注先を探す方法と比較ポイント|Mitsuriでの事例紹介

この記事を監修した人

島尻 亮汰

Mitsuri PdM

製造業向け商取引プラットフォーム「Mitsuri」のプロダクトマネージャーとして、プロダクトの開発からマーケティングの戦略立案・実行に至るまでを包括的にマネジメント行なっている。著書「SaaSで考えるPLG戦略」

金属加工の発注先を探すとき、多くの企業が頭を悩ませます。板金、旋盤、プレス、溶接、樹脂加工など、工場ごとに得意分野が異なるため、自社のニーズに合うパートナーを見つけるのは容易ではありません。インターネット検索で調べても、情報が古かったり、工場のホームページが更新されていなかったりと、信頼できるかどうか判断に迷うことも少なくないのです。

こうした課題に対応できる選択肢の一つが、製造業向けマッチングサービス「Mitsuri」です。すでに全体で5000社以上が登録しており、そのうち600社以上は実際に加工を行う工場です。

依頼者は図面をアップロードするだけで複数の工場から見積を受け取ることができ、従来の「手探りの発注先探し」に比べて効率的かつ透明性の高い選択が可能になります。

発注先を探す方法とその特徴

一般的に、金属加工の発注先を探す方法は大きく三つに分けられます。

まず昔から広く行われているのは、取引先や知人からの紹介による方法です。信頼できる人を介してつながるため安心感があり、取引開始もスムーズに進みます。しかし既存ネットワークに依存すると、新しい工場を開拓する機会が限られてしまい、価格や納期で柔軟性を欠くことがあります。

次に多くの企業が活用しているのが、Googleなどの検索エンジンです。条件を入力すれば全国の工場情報を広く探せる点は魅力ですが、掲載されている情報が古い場合も多く、実際に取引可能かどうかは連絡を取ってみるまで分かりません。ホームページの更新が数年前で止まっているケースもあり、判断材料としては十分とは言えないのが現状です。

そして近年注目されているのが、Mitsuriのようなオンラインマッチングサービスを利用する方法です。依頼者は一度の入力で複数の工場から見積を受け取れるため、価格、納期、技術力といった条件を効率的に比較できます。Mitsuriでは、板金や旋盤といった一般的な加工はもちろん、特殊な材質や短納期案件などにも対応できる工場を見つけやすい仕組みが整っています。

発注先選びで重視すべき比較ポイント

発注先を決める際に重視すべきなのは、単に価格の安さだけではありません。工場ごとの技術力や加工実績を見極めることが、良い結果につながります。例えば板金加工を得意とする工場と、樹脂加工に強みを持つ工場では、同じ図面でも提案内容や対応の仕方が大きく異なります。自社の案件に合った経験を持つ工場を選ぶことが、納品後の品質を左右するのです。

また、複数の見積を比較することで適正価格を把握できる点も重要です。単独で依頼をすると価格の妥当性をなかなか判断しにくいですが、Mitsuriを通じて複数の工場から見積を集めれば、自然と相場感が見えてきます。これによりコストを抑えるだけでなく、将来的に安定した取引関係を築く助けにもなります。

納期の柔軟性も欠かせない観点です。試作品を短期間で必要とする場合と、大量生産を長期的に依頼する場合とでは求められる対応力が異なります。Mitsuriでは短納期案件に強い工場や、ロット数に柔軟に対応できる工場を簡単に探すことができます。

さらに、見積への回答スピードや相談への対応力といったコミュニケーションの質も、取引を進めるうえで大切な要素です。やり取りのレスポンスが早い工場は、製作過程で生じる変更や追加にも柔軟に対応できる傾向があります。

そして忘れてはならないのが取引条件です。支払い方法や追加費用の有無など、契約に関わる条件を事前に確認しておくことで、トラブルを避けることができます。Mitsuriでは、こうした条件も比較対象として整理しやすい仕組みが用意されています。

Mitsuriを活用した具体的な事例

実際にMitsuriを活用した実際の事例をご紹介します。

あるメーカーS社は「1週間以内に試作品を完成させたい」という厳しい条件を抱えていました。Mitsuriに図面を掲載すると、複数の工場から「即対応可能」との回答が届き、依頼からわずか数日で納品が完了しました。このスピード感は、従来の探し方では実現が難しいものでした。

別のクライアントであるT社は、部品の量産依頼を検討していました。Mitsuriを通じて依頼を掲載すると5社から見積が集まり、最も高い見積と最も安い見積では20%以上の差が出ました。複数工場を比較できたことで、コストを抑えつつ品質面でも安心できる工場を選ぶことができました。

また、POMやPTFEといった特殊な樹脂材質を用いた加工案件では、対応できる工場が限られます。依頼者はMitsuriを通じて専門知識を持つ工場と出会い、具体的な加工提案を受けられました。結果として、安心感を持って発注を進めることができたのです。

まとめ

金属加工の発注先を探す方法には、知人や既存ネットワークを頼る方法、検索エンジンを活用する方法、そしてマッチングサービスを利用する方法があります。それぞれにメリットとデメリットはありますが、効率よく比較し、信頼できる工場とつながるには「Mitsuri」のようなマッチングサービスが非常に有効です。

複数の工場から見積を受け取れることで、価格・納期・技術力・取引条件といった重要な観点を一度に検討でき、発注先探しの手間を大幅に削減できます。結果として、安心できるパートナー工場と出会える確率が高まります。

もし今、発注先探しに時間がかかっていたり、選択肢が限られていると感じているのであれば、Mitsuriのような新しい仕組みを試してみるのも一つの方法ではないでしょうか。

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