試作板金加工とは、その名の通り、試作品や小ロットの板金加工を意味します。試作板金加工を依頼するにあたり、「どういった基準でメーカーを選べばいいのか」、また「どの工場で試作板金加工をしているのか分からない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事は、そんなお悩みをお持ちの方必見!今回は、試作板金加工を得意としているMitsuriイチオシの加工メーカーを全国から3社、ご紹介します。他にも、板金加工とは何か、また試作板金加工の依頼を行う際の注意点についても詳しく解説します。試作板金加工でお悩みの方や、これから試作板金加工の依頼を検討されている方は、ぜひ一読ください。
板金加工とは
板金加工とは、金属板を切ったり、曲げたり、穴を開けたり、さまざまな加工を施して製品や部品を製作する加工を指します。用いられる材質に関しても、厚み0.05mmという薄板から、厚みが数十ミリとなる板材まで多岐に渡ります。
また、板金加工には、「試作板金」と「量産板金」があり、前者は1個からの小ロットの製作、後者は月約1000個以上の大ロットの製作を目的とした板金加工を指します。板金加工を行っているメーカーは多く存在していますが、試作を得意とする企業や量産を得意とする企業など、メーカーによってその特色は異なります。そのため、板金加工をメーカーに依頼する際には、目的に合わせて適切なメーカーの選定を行うことが非常に重要となります。
参考記事
こちらの記事では、板金加工をテーマに、加工方法や材質など基本的な知識について詳しく解説しています。板金加工についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。
Mitsuriでは、試作板金加工を依頼できる多数のメーカーと提携しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。
試作板金の依頼を行う際の注意点
次に、試作板金加工をメーカーに依頼する際に注意すべき点について解説していきます。
ポンチ絵・図面の用意
メーカーに見積りを依頼する際には、ポンチ絵(製品の概略図)や図面を提出することで、メーカー側もより詳細に見積りを行うことが可能となります。また、図面があれば、スピーディーに加工工程を進めることができるため、より短納期での納品ができます。
参考記事
こちらの記事では、板金加工における図面について、その必要性から図面の作成に必要な基本的な知識まで詳しく解説しています。板金加工における図面について、詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。
見積りが高額になる事も
試作板金加工では、一般に各加工工程を手作業で行うため、加工費が割高になります。そのため、見積りを行う際には、同じ内容で複数社に出すのがおすすめです。複数社を比べながら、なるべく低い金額で加工を行ってもらえる会社を選定すると良いでしょう。
参考記事
こちらの記事では、板金加工の見積りの出し方について詳しく解説しています。板金加工の見積りついて、詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。
加工工程を減らす
試作品の製作では、なるべく早く納品することが大切となります。そのため、加工を依頼する際には、できる限り加工工程を減らすよう依頼することで、短納期での納品が可能となります。
例えば、タップ加工や穴あけ加工などは自社で対応する、仕上げ加工が必要ない箇所などについて事前にメーカーに伝えておくことなどが挙げられます。
試作板金が得意な工場3選
以下、試作板金を得意としているMitsuriイチオシの加工メーカーを3社ご紹介していきます。
株式会社佐藤器具
引用元:株式会社佐藤器具
①会社概要
本社:宮城県仙台市若林区沖野4-5-10
TEL:022-286-0121
FAX:022-285-4368
創業:1948年6月30日
加工:レーザー加工、ブランク加工、曲げ加工、溶接加工、焼付け塗装、マシニング加工、旋盤加工 など
素材:ステンレス、鉄、アルミニウム など
HP:https://www.satoh-kigu.co.jp/
②会社の紹介
株式会社佐藤器具は、宮城県仙台市に本社を構え、1948年の創業から板金加工を行っている老舗メーカーです。
③メリット・デメリット
株式会社佐藤器具では、精密板金加工を一貫して行うことができるので、短納期での納品が可能です。また、創業70年以上のノウハウ、充実した設備を活かして、精密板金加工(レーザー、曲げ、溶接)の他にも、焼付け塗装やマシニング、旋盤など幅広い加工に対応しています。
ただし、特急対応については、可能かどうか事前に確認することをおすすめします。確認の際には、ぜひMitsuriまでご相談下さい。
④製品紹介
株式会社佐藤器具での製品例はこちらです。
精密板金加工
リベット留め加工例
アートウインズ・シートメタル株式会社
①会社概要
本社:大阪府門真市桑才新町21番9号
TEL:06-6916-7200
FAX:06-6916-7201
設立:2018年1月
加工:製品開発における精密試作板金加工
素材:鉄、ステンレス、アルミ、銅 など
HP:http://www.artwindsmetal.co.jp/
②会社の紹介
アートウインズ・シートメタル株式会社は、大阪府門真市に本社を構え、試作板金加工及び精密板金加工を専門に行っているメーカーです。
③メリット・デメリット
アートウインズ・シートメタル株式会社は、試作板金加工を専門のメーカーであるため、特に小型の板金試作品や小ロットの加工を得意としています。また、設備も充実しており、これまでの豊富な実績を活かして、見積りから納品まで、短納期で対応しています。さらに、ISO9001及びISO14001を取得しており、徹底した品質管理の下、環境に配慮した生産活動を行っています。
ただし、特急対応については、可能かどうか事前に確認することをおすすめします。確認の際には、ぜひMitsuriまでご相談下さい。
④製品紹介
アートウインズ・シートメタル株式会社での製品例はこちらです。
板金加工サンプル
株式会社アーバンカンパニー
引用元:株式会社アーバンカンパニー
①会社概要
本社:神奈川県川崎市高津区新作4丁目8番地4号
TEL:044-888-5761
FAX:044-866-9838
設立:昭和62年8月
加工:レーザーマシン及び試作金型による精密板金 など
素材:アルミ、鉄、ステンレス、真鍮 など
②会社の紹介
株式会社アーバンカンパニーは、神奈川県川崎市に本社を構え、薄板精密板金及び部品の製造を行っているメーカーです。
③メリット・デメリット
株式会社アーバンカンパニーは、少量試作品の製作を得意としている会社なので、1個からでもお客様のニーズに合わせた加工を行っています。また、本金型を使わずに仮金型を用いて加工を行っているので、低コストでの納品が可能となっています。設備も充実しており、高い加工技術力が自慢のメーカーで、特にR曲げ、絞り加工を得意としています。
ただし、短納期をご希望の場合は、可能かどうか事前に確認することをおすすめします。
④製品紹介
株式会社アーバンカンパニーでの製品例はこちらです。
SECC製自動車弱電部品(板厚:0.8mm、サイズ:180mm×150mm)
A5052製自動車関連機器部品(板厚:1.0mm、サイズ:400mm×380mm)
SECC製自動車関連機器部品(板厚:1.6mm、サイズ:480mm×430mm)
試作板金の見積り依頼ならMitsuri
本記事では、板金加工とは何かという説明から始め、試作板金加工の依頼を行う際に注意する点についても解説しました。最後に、試作板金加工を得意としているMitsuri選りすぐりの3つのメーカーについてもご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。一口で試作板金加工と言っても、その加工方法は多岐に渡り、目的に応じて適切なメーカーを選定し、加工を依頼することが重要となります。
試作板金加工を依頼できるメーカーをお探しの際には、ぜひMitsuriにご相談ください。日本全国で250社以上の企業と提携しているため、きっとご希望に沿うメーカーが見つかるでしょう。Mitsuriでのお見積りは複数社から可能です!試作板金加工でお困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。