染谷 ひとみ
Mitsuri Media管理人
精密板金加工工場のインサイドセールスとして加工と寸法の提案をしてきた経験を経て、製造業の知見と楽しさを提供している。 幼少期からモノの構造を理解するのが好き。JAPAN MENSA会員。
金属加工工場が新しいビジネスチャンスを見つけるためには、これまでの枠にとらわれない柔軟な視点が求められます。
つまり、「送られてきた図面から加工する部品加工」以外の商材です。
本記事では、4つの視点から、貴社が新たな商材を見つけるヒントをお届けします。
新たな商材の可能性を見つけることで、自社の強みを再発見したり、これまで見過ごしていた価値を掘り起こすきっかけになると幸いです。
普段は製品の一部の部品を製造している企業にとって、新たな商材を見つけるためには、自社の技術を活かして独自の製品を生み出すという視点が大切です。
まずは、これまでに製造してきた部品や自社の加工技術を見直してみましょう。その中から、自社の加工範囲で作れる新しい製品のヒントが見つかるかもしれません。例えば、過去の実績や製品事例を振り返り、「この技術でどんな完成品が作れるか」「市場ではどういうものが求められているか」といった観点から考えを広げていきましょう。
新製品の開発では、最初から大規模な生産である必要はありません。一つの完成品を作ってみたり、小さなプロトタイプから始めたりするのもよい方法です。そして、少量ずつ市場に製品を投入して反応を見ることで、リスクを抑えながら新しい商材の手応えを確かめることができます。
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製造工程の中には、外部に販売できる魅力的なサービスが隠れています。特に、自社が得意とする工程や、余裕を持って対応できる工程を外部に提供することで、新たなビジネスチャンスが生まれる可能性があります。
さらに、製造過程で発生する端材や加工時の副産物を販売することも検討できます。これは廃棄物の削減につながるだけでなく、新たな収益源としても期待できます。
自社の経験豊富な技術者が持つノウハウは、他社にとって非常に価値のある資産です。この知識や技術を「コーチング」として提供することで、新しいビジネスの可能性が広がります。
多くの方は、研修やワークショップ、オンラインでの技術講座を通じて技術指導を行うことに、自社のデメリットしか感じないかもしれません。しかし、実際には大きなメリットがあります。
まず、講習を通じて自社の知名度を高めることができます。さらに、後継者不足に悩む業界全体の技術力向上や技術継承にも貢献できます。また、他社の技術者との交流を通じて、新たな協力関係が生まれたり、革新的なアイデアが生まれたりする可能性もあります。
講習内容については、マニアックな内容や独自の技術である必要はありません。
むしろ、初心者や中級者向けの汎用的な内容で十分です。これにより、より多くの方々に価値を提供することができます。
金属加工における設計力は、大きな強みとなります。この強みを活かし、設計段階からお客様をサポートするサービスを展開する方法があります。
実際、多くの工場がすでにこのようなサービスを提供していますが、それには明確な理由があります。製品開発の初期段階から関わることで、単にお客様の要望に応えるだけでなく、自社の加工技術を最大限に活かした最適な設計提案が可能になります。
さらに、長年培ってきた設計ノウハウの一部をデジタルコンテンツとして商品化することで、新たな収益源の確立も考えられます。これにより、従来の製造事業に加えて、より広範な事業展開が可能になります。
さいごに私たちのMitsuriのサービスを紹介させてください。
Mitsuriは、金属加工のマッチングだけでなく、製品と技術の売買ができるマーケットを新しくオープンしました。
本記事でこれまで紹介したものを実際にMitsuriで販売できます。
掲載手数料は無料、製品が売れた時のみ販売額の10%が手数料になるサービスです。大手販売サイトより手数料が低いので、気軽に始めやすいサービスとなっています。
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