2024-09-06
更新
染谷 ひとみ
Mitsuri Media管理人
精密板金加工工場のインサイドセールスとして加工と寸法の提案をしてきた経験を経て、製造業の知見と楽しさを提供している。 幼少期からモノの構造を理解するのが好き。JAPAN MENSA会員。
デザイナーの皆様にとって、金属を使用したデザインというと、サイン看板やロゴプレートは欠かせない要素であると思います。
金属加工には多くの制約があり、デザインした通りに依頼を進めることが難しい場合も少なくありません。
今まででこのような経験をしたことはないでしょうか?
このようなことを避けるために、加工工場の立場から、依頼がスムーズに進むためのコツと注意点をご紹介します。
見積もり段階でも、加工検討段階でも、全体のサイズと文字のサイズを必ず指定しましょう。
全体のサイズを指定することで、必要な材料が確保できるか、また材料費を計算することができます。文字のサイズについては、実際に加工が可能かどうかを判断するために重要です。
下図のように、全体のサイズと文字のサイズを必ず記載しましょう。
文字を切り抜くのか、印刷や塗装で表現するのか、明確に指定しましょう。これにより、単価や加工の可否が変わってきます。
看板やロゴプレートは金属の板を使用しているので、基本的に板金加工で加工します。
板金加工では、現在はレーザーで金属の板をカットするのが主流です。文字の切り抜きや複雑な曲線も、レーザーでカットすれば綺麗に仕上がります。しかし、レーザーカットには加工上の制約があり、切り抜き部分が細長過ぎたり、細かなギザギザがあると、レーザーの熱により溶けてしまうトラブルが発生することがあります。
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参考記事:【図解】板金加工で切断できない形状とは?難しい理由と共に解説!
下図で難しい例と加工しやすい例を紹介します。
塗装色の指定は、「赤」「青」のような一般的な色名ではなく、マンセル値や日塗工の番号で行いましょう。もし難しい場合は、カラーコードを使用しても問題ありません。
参考記事:金属加工の塗装の依頼方法のコツ!
工場ではaiファイルに対応していない場合や、対応可能なPCが限られているためスムーズに作業できないことが多々あります。
aiファイルがあれば文字の形状や色を確認できると考えられがちですが、実際にはaiファイルの対応が作業の幅を狭めてしまうことがあります。aiファイルに加えて、DXFファイルも準備しましょう。
参考記事:aiファイルをDXFファイルに変換する方法
Mitsuriでは、デザイナーの皆様にもご利用いただいております。
サイン看板やロゴプレートだけでなく、意匠性のある金属加工品の発注実績も多数ございます。
図面をアップロードするだけで、加工可能な工場から見積もりが届きます。発注まで無料でお使いいただけますので、気になる方は下のボタンからチェックください!
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