鉄筋加工について詳しく解説!使用される機械についてもご紹介!

加工方法 | 2020年12月04日

引用元:PIXABAY

「鉄筋加工」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

鉄筋加工は、ビルやマンションなどの大型の建築物、さらに住宅の基礎部分や、高速道路、橋の建設など、私たちの身の回りにおいて、さまざまな分野で幅広く利用されている技術となっています。

今回は、そのような鉄筋加工をテーマに、鉄筋とは何か、また鉄筋の種類についてもご紹介していきます。その他にも、鉄筋加工の中において代表的な加工方法である、切断加工及び曲げ加工について、使用される機械などとともに、詳しく解説していきます。鉄筋加工についてさらに知識を深めたい方や、鉄筋加工でお悩みの方は、ぜひご一読ください。

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鉄筋加工とは

現代の建築分野では欠かせない技術の一つとなっている「鉄筋加工」。そんな鉄筋加工について、鉄筋とは何か、また鉄筋の種類について解説していきます。


鉄筋とは

鉄筋とは、正式には鉄筋コンクリート用棒鋼と言われ、建物の構造用材料の一つで、一般にコンクリートなどの建造物の補強として使用される鋼材を指します。そのため、完成した建物ではその姿を見ることはないのですが、見えない部分で建物を支える、非常に重要な役割を果たしています。

また、鉄筋コンクリートという言葉を聞いたことがあるという方も多いと思いますが、その名の通り、これはコンクリートと鉄筋を組み合わせて作られた建造物の構造を指し、RC造(Reinforced Concrete:補強されたコンクリート)とも呼ばれます。鉄筋コンクリート造は、耐久性の他にも、耐火性や遮音性などに優れることから、多くの建物に採用されています。

コンクリートは圧縮強度には優れるのですが、引張強度は劣るという性質を持ちます。一方、鉄筋は引張強度に優れるという性質を持つため、コンクリート内部に鉄筋を入れることで、こうしたコンクリートの弱点を補う目的があります。


鉄筋の種類

次に、鉄筋の種類について見ていきましょう。鉄筋には、主に「丸鋼」と「異形棒鋼」の2種類が存在します。それでは、それぞれについて以下解説していきます。

●丸鋼

引用元:株式会社日東

丸鋼は、上図に示したように、突起がなく、断面が円形をしている鉄筋です。

日本では、昭和40年頃までは、建築分野においても丸鋼がよく利用されていましたが、現在では、コンクリートの補強用として開発された異形棒鋼に完全に置き換わっています。そのため、丸鋼は部材のひび割れや脱落防止用のちょっとした補強などに使用され、建築の重要な部分での鉄筋としては使用されていません。


●異形棒鋼

引用元:三喜株式会社

次に、異形棒鋼は異形鉄筋とも呼ばれ、上図に示したように、棒の表面に凹凸がついた特殊な形状をした鉄筋を指します。主に、コンクリート補強用の鉄筋材料として利用されています。

この異形棒鋼の表面の凹凸は、リブ及び節(ふし)と呼ばれ、下図に示したように、リブは軸方向に連続してついた凹凸、節は軸方向以外についた凹凸を指します。この突起によって、コンクリートの付着性を高め、鉄筋がコンクリートから抜けにくくなります。

引用元:ウェブリオ株式会社

また、一般的に鉄筋コンクリートの用途に利用される異形棒鋼は、D10〜D51までの12種類が存在し、それぞれ直径や断面積、重量、リブや節の間隔や高さなどのスペックが定められています。

なお、Dの後ろの数字は、直径の寸法を四捨五入した数が用いられています。例えば直径9.53mmの異形鉄筋ならD10となっています。

<寸法・質量及び節の許容限度>

引用元:大阪製鐵株式会社



鉄筋加工【切断加工】

鉄筋加工の中でも、欠かせない加工方法である切断加工について解説していきます。切断加工は、設計された図面で指定された寸法通りに、鉄筋の長さを調整するために行われます。


使用される機械

それでは、鉄筋の切断加工において使用される機械について見ていきましょう。次のような、2種類の機械がよく用いられます。

●鉄筋カッター

引用元:株式会社ミスミ

鉄筋カッターは、上図に示したような機械で、油圧あるいは電動モーターなどによって稼働し、ブロック状の刃を用いて鉄筋を切断する機械です。主に、現場において鉄筋を切断する場合に使用されています。ただし、大量の鉄筋を切断する場合などには手間がかかるため、おすすめできません。


●鉄筋自動切断機

引用元:東陽建設工機株式会社

近年では、工場において鉄筋の切断加工を行う場合には、上図のような鉄筋自動切断機が用いられています。

鉄筋自動切断機とは、文字通り、鉄筋を自動で切断する機械で、コンピューター制御によって、供給、持込み、連続切断、排出を自動で行うことが可能です。また、精度も非常に高く、機械にもよりますが、切断の長さは1mm単位で設定が可能です。このように、機械によるオートメーション化により、大量の鉄筋の高精度な切断加工が実現されています。


参考記事

こちらの記事では、板金の切断加工について、その基本的な知識について詳しく解説しています。板金の切断加工について知りたい方は、ぜひご覧ください。

【板金加工 切断】せん断やシャー切断などの切断加工を専門家が解説!



鉄筋加工【曲げ加工】

次に、切断加工同様、鉄筋加工では欠かせない加工方法の一つである曲げ加工について解説していきます。曲げ加工は、設計された図面通りに鉄筋を曲げる加工方法となります。


使用される機械

それでは、鉄筋の曲げ加工において使用される機械について見ていきましょう。次のような、2種類の機械がよく利用されています。

●鉄筋ベンダー

引用元:株式会社テイビョウ

鉄筋ベンダーには、さまざまな種類がありますが、一般に、上図に示したように電動式で鉄筋の曲げ加工を行う機械がよく用いられます。工場では据え置き式のものが使用されますが、近年では現場用に軽量で小型化したものもあり、持ち運びができるタイプの鉄筋ベンダーもよく利用されています。


●鉄筋自動曲げ機

引用元:株式会社サンヨー機械

切断加工同様、上図に示したような鉄筋自動曲げ機も存在します。こちらも自動化された機械によって、大量の鉄筋の高精度な曲げ加工を行うことができます。

鉄筋自動曲げ機では、鉄筋ベンダーでは施すことのできない特殊曲げ加工に対応した機械もあります。また、機械によっては、切断、曲げ加工を同じ機械で行えるものも存在し、さらに生産性を高めることが可能となっています。


参考記事

こちらの記事では、曲げ加工について、その基本的な知識について詳しく解説しています。曲げ加工についてさらに知りたい方は、ぜひご覧ください。

板金加工における【曲げ加工】の基礎や種類ついて徹底解説!!



鉄筋加工についてまとめ

今回は、鉄筋加工をテーマに、鉄筋とは何かという説明から始め、鉄筋の種類についてご紹介したました。さらに、鉄筋の切断加工及び曲げ加工について、使用される機械などとともに詳しく解説しましたが、いかがでしたでしょうか。一般に鉄筋加工は、技術者の技量や経験に左右される部分が多いため、鉄筋の加工を依頼する際には、信頼できるメーカーの選定が非常に重要となってきます。
鉄筋加工でお困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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Mitsuri編集部
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