2025-01-15
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アルミ缶やスマートフォンなど、アルミを使った製品は非常に多いです。価格も安いので、一般家庭でも簡単に手に入りやすい素材。加工性が高い特徴もあり、自宅でDIYをしたりする際にも非常に使いやすいです。
しかし、アルミ板の穴あけに関して、どのような工具を用意して、どのように穴をあけたらいいのかわからない人は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、アルミ板の穴あけに必要な工具や、工場で行う穴あけ手法について解説していきます。穴あけ時のコツや注意点も紹介しているので、怪我をしないためにもしっかり確認しておきましょう。
アルミ板へ穴あけをする前に、アルミ板の種類について確認しておきましょう。種類によって、硬度や特性が異なるので、それぞれの特徴をきちんとチェックしてください。
アルミ板の種類は、アルミ番手と呼ばれるアルファベットの「A」と4桁の数字によって決められています。アルミ番手は、1000~8000番で分けられており、それぞれ種類や使用される板厚が異なります。
下記にその種類と使用される板厚をまとめたので参考にしてください。
また、個人でアルミ板に穴あけを行う際には、素材に関係なく0.5~10mm程度が限界でしょう。10mm以上の板厚になってしまうと、ドリルが垂直に入らなかったり、ハンドタップができない可能性があります。
アルミ板の種類とその特徴を簡単にご紹介していきます。
参考記事:アルミ板の種類と板厚が丸わかり!買うべき板が見つかります
アルミ板に穴をあけるには、大きく分けて2つの方法があります。
では、アルミ板に穴あけをする2つの方法を簡単にご説明していきます。
電動ドリルを使用することで、簡単に穴あけができます。電動ドリルは安いもので2,000円ほどなので、予算があれば購入しましょう。
アルミ板を電動ドリルで穴あけする場合には、しっかりとアルミ板を固定するように注意しましょう。固定しておかなければ、アルミ板自体が回転してしまい、指や腕などを切る可能性があります。
また、正確な位置に穴あけをする場合には、ポンチを打って先にドリルへのガイド(センター穴)を作っておくのがおすすめです。ガイドをつけておくことで、ドリルが垂直に進入して、穴位置がズレるのを防げます。
穴あけ時に準備した方がいい工具としては、下記のようなものがおすすめです。
ご紹介した3つの工具に関しては、あくまでも補助的なものになります。使った方が綺麗に穴あけはできますが、絶対に必要な工具ではないので、余裕がある場合には購入してください。
2つ目の方法は工場にアルミ板の穴あけを依頼するパターンです。工場へ依頼する場合には、より正確な穴あけをしたり、少し特殊な加工をしたりする場合におすすめです。
では、次の項目で工場が行うアルミ板の穴あけ加工について解説していきましょう。
工場でできるアルミ板の穴あけ加工について、3つご説明していきます。
アルミ板の穴あけ加工として、レーザーを用いた加工方法があります。アルミ板のレーザー加工では、「炭酸ガスレーザー加工機」もしくは「ファイバーレーザー加工機」を使用する場合が多いです。
レーザー加工は、仕上がり面が非常に綺麗なのが特徴です。穴径を自由に決められるので、ドリルにないサイズの穴も自由にあけられるメリットもあるでしょう。
ただ、レーザーを用いるので加工単価が高い場合が多いです。
参考:アルミのレーザー加工ならMitsuri!【協力工場140社以上】最適な工場をご紹介します!
タップ加工とは、ドリルで穴を開けた部分へボルトが入るようにネジ山を作る加工のことです。基本的にはボール盤を使用する場合が多いですが、ハンドタップと呼ばれる手動であけれるタップもあります。アルミ板をボルトなどで固定する場合には、このようなタップ加工が必須です。
ただ、タップ加工を行う際には、サイズによってはネジ山が普通のタイプと細めのタイプの2パターンあるので、間違わないように注意しましょう。
リーマ加工とは、開けた穴に対して規定の寸法通りに綺麗に仕上げる加工のことです。加工する際には、リーマと呼ばれる特殊な工具を用います。リーマ加工は、一般的にはあまり知られていない加工ですが、0.01~0.1mm単位で穴径を調整する場合によく行われます。
リーマ加工をする際には、ボール盤などの機械を使用する必要があるので、工場に依頼する場合が多いです。
参考:穴あけ加工とは【専門家が解説】タップ加工、リーマー加工との違いを説明!
今回は、アルミ板への穴あけ方法についてご紹介しました。穴を開ける方法としては、大きく分けて、電動ドリルを使用するか、工場に依頼をするパターンがあります。
アルミは、基本的に柔らかい素材のため、電動ドリルを使用すれば素人でも簡単に穴をあけられます。ただ、より正確な位置に穴をあけたり、タップ加工やリーマ加工をしたりする場合には、工場に依頼するのがおすすめです。自分で工具を揃える必要もなく、加工後のバリ取りも行ってくれるでしょう。
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