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製造業・製造現場におけるKPI設計の重要性

2025-01-15

更新

この記事を監修した人

金属加工業界最大級のマッチングプラットフォーム「Mitsuri」を手掛ける企業。
「未来の製造業をつくる」をモットーに、製造業DXを推進している。

さまざまな業種で、業務の効率化や環境の改善のためにKPIが設定されています。しかし、業種ごとに効果的なKPIは異なるものです。

製造業では、生産効率を向上させるために、見える化を実施している企業が多くあります。製造現場の見える化を行うためには、KPIの設定も重要な要素のひとつとなります。しかし製造業ではどのようなKPIがあり、どう設定すべきなのか分からない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、そのような疑問を解決するために、製造業・製造現場におけるKPIの意味や具体例、KPI設定のポイントについて解説します。

参考:製造業の生産性を見える化で改善するための重要視点

製造業におけるKPIとは?

KPIとは、「Key Performance Indicator」の略で、「重要業績評価指標」という意味です。これは分かりやすく説明すると、目標の達成度合いを計測するための指標のことです。

KPIをうまく活用することで、現在の製造現場における生産性や安全性を分析および改善ができるようになり、企業全体の目標達成へと繋げられます。

製造現場を見える化するにあたりKPIを活用する

製造業の生産性を向上するために、見える化を実施している企業が多くあります。2000年代以降では、より作業を効率化するために、ネットワークカメラを活用して作業をコントロールしたり、工場内の工程や作業を分析する「IE(Industry Engineering)」を採用する企業が増えてきました。

製造現場の見える化は、上記の内容に加えてKPIを活用することで実現しやすくなります。

製造現場を見える化するためのKPIは、主に【原価管理・製造現場KPI・製造作業監視】の3つが挙げられます。それでは、これらの内容を詳しく見てみましょう。

原価管理

製造現場では、製造原価である【材料費・労務費・経費】の3つをKPIで管理します。

原価管理は、目標として設定した利益率である標準原価に対し、実際に発生した原価と比較します。コストに違いが出た場合、その原因を分析することで製造現場の改善が期待できます。

【材料費・労務費・経費】それぞれの内容については下記のとおりです。

1.材料費:物品の消費で発生する原価

2.労務費:人件費などの労働力を使うことで発生する原価

3.経費:材料費と労務費以外で発生する原価

参考:製造原価とは?求め方・計算式を解説!売上原価との違い

製造現場KPI

製造現場KPIは、生産に関わる「ヒト」「モノ(材料費)」「設備」に焦点を当ててKPIを設定し、生産性を高めるのを目標とします。

設定したKPIは、「生産品目・スケジュール(製造指図)」と「工程・製造系列・設備ユニット」に分けて進捗を把握します。これらのデータは、週もしくは月単位で集計し、達成度を確認しましょう。目標が達成できていなければ原因を分析して、改善策を実施します。

製造作業監視

製造現場のムリ・ムダ・ムラを見える化するために、製造作業の監視を行います。監視にはネットワークカメラを用いることで、リアルタイムの作業状況を確認できます。

例えば不良品が発生した場合に、そのときの様子を映像からチェックすれば、情報が共有しやすくなるほか、不良の原因を分析するのにも役立ちます。

製造現場でのKPI具体例

製造現場でのKPIは、「生産品目・スケジュール(製造指図)単位」と「工程・製造系列・設備ユニット単位」の2つに体系化できます。

生産品目・スケジュール(製造指図)単位のKPI具体例

分類 KPI KPIの定義式
原価差異 原材料保留差異 仕込原材料ごと標準歩留ー実績歩留
収率差異 製造品ごと標準収率ー実績収率
工数差異 標準加工工数ー実績加工工数
標準切替工数ー実績切替工数
設備稼働差異 標準稼働時間ー実績稼働時間
リードタイム 製造リードタイム 目標のリードタイムー実際のリードタイム
達成率 製造指図量比 月初指図量と製造実績料の比較
製造指図工数比 月初指図標準工数と実績出来高標準工数の比較
生産計画日程比 月初製造計画日と製造実績日の比較

工程・製造系列・設備ユニット単位のKPI具体例

分類 KPI KPIの定義式
達成率 生産量差 月初計画量合計ー実績生産量合計
生産指図数差 月初計画指図数ー実績指図数
標準工数差 月初計画標準工数ー実績生産標準工数
労働生産性 就業工数生産性 標準時間での直接時間と就業実績工数の比率を確認
投入工数生産性 標準時間での直接時間と直接作業投入工数の比率を確認
目標比率達成率 直接実績工数と就業実績工数比率の目標値との比較
設備効率 設備稼働率 設備稼働時間÷設備可能時間
時間稼働率 設備稼働時間÷負荷時間
設備パフォーマンス 標準出来高時間÷設備稼働時間
設備総合効率 標準出来高時間÷負荷時間

製造業のKPI設定方法とポイント

製造業のKPI設定は、自社の現場に合ったものを設定するようにしましょう。

自社に合ったKPIを設定するには、合計5つのポイントからなる「SMART」を意識することが大切です。

SMARTとは、以下の単語の頭文字から構成されたもののことを指します。

1.S(Specific):具体的な

2.M(Measurable):計測可能な

3.A(Achievable):達成可能な

4.R(Related):関連した

5.T(Time-bound):期限を定めた

それでは各項目の詳細な内容について見てみましょう。

●S(Specific):具体的な

それぞれの製造現場の状況に応じた、改善する余地のあるもの、または具体的な改善目標を立てることができるKPIを設定します。

●M(Measurable):計測可能な

立てた目標に対してどの程度達成できているか、目標達成まであとどの程度必要かなどを、継続的に計測・把握できるものに対してKPIを設定します。

●A(Achievable):達成可能な

KPIの設定において、現実的に達成可能なものであることが大切です。目標達成が非現実的なものでは、従業員が納得できないまま作業を行うことになるのでモチベーションが保てず、利益の向上が見込めなくなります。また、KPI設定の項目数を多くしすぎないのもポイントです。項目が多いとそのぶん課題も多くなるため、現場に混乱を招いてしまいます。

●Related(関連した)

KPIで設定すべき項目は、それぞれの部署や企業の最終目標・戦略に関係しているものでなければなりません。しかし関連の薄い、あるいは最終目標達成に貢献しないKPIを設定してしまう企業もあるので、関連性は注意しておきたいポイントです。

●T(Time-bound):期限を定めた

これまでの内容にならっていても、期限を定めていないといつまでも目標の達成は実現できません。目標の設定と同時に、具体的な期限を設けるようにしてください。

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