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フッ素樹脂塗装について専門家が解説!メリット・デメリットや耐用年数、色についてご紹介!

塗装 | 2021年04月22日

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本記事では、フッ素樹脂塗装について詳しく紹介していきます。メリットやデメリットのほか、意外と知らない耐用年数や塗装の色なども説明していくので、初めてフッ素樹脂加工に挑戦する人はぜひチェックしておきましょう。

フッ素樹脂塗装とは

フッ素樹脂は、もともと1930年代にアメリカのデュポン社によって発見されました。「テフロン加工」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?フッ素樹脂はポリマー性の物質で、熱や化学薬品、日光に強いという特性を持っています。

炭素-炭素間結合の重合物を基幹として、周りをフッ素原子が取り囲む構造となっており、非常に安定しているのが特徴です。現在では20種類以上の品種が開発されており、非粘着性、低摩擦性などに特化した性質が付加されています。

フッ素樹脂加工は、一般的にはフライパンなどのテフロン加工で有名な加工技術です。具材がフライパンにくっつきづらくなるため、オムレツや肉料理などが簡単にできると人気です。フッ素樹脂塗装をした表面は油や水を弾き、汚れが付いても簡単に取れます。そのため、工業的機械の表面を塗装するのにも使用されています。

そして、フッ素樹脂は一般の塗料と同じようにスプレーで吹き付けることが可能です。そのため、フライパンなどの家庭用品から宇宙技術まで、幅広い分野で活用されているのです。


フッ素樹脂塗装のメリット

耐候性

屋外環境は、太陽光や紫外線、雨水、酸化、温度変化などが起こるため、さびや劣化が起こりやすいのが一般的です。しかし、フッ素樹脂で加工することにより、そういった環境から素材を守る効果が期待できます。

フッ素樹脂は日光に当たっても変質が少ないため、屋外で使用するものをコーティングするのによく使われます。また、アクリル樹脂やシリコン樹脂などと比べても格段に性能が良いのが特徴です。一度塗装すれば何年も持つため、高層ビルなどの大型の建築物にも役立っています。


美観の保持

フッ素樹脂加工は、建物や製品の美観を保つのに役立ちます。建物が経年劣化すると緑や茶色のカビ・藻が発生することがあり、外観を損ねてしまいます。しかし、フッ素樹脂には防カビ性が備わっているので、日の当たらない壁面なども美しく保つことができるのです。ただし、殺菌までの効果は期待できないため、定期的にメンテナンスする必要はあります。

現在では20年以上の耐用年数をもつ塗料も開発されており、外壁や屋根の美観を長く保つことができます。高層ビルなどの大型建築物で使われることが多いですが、一般の住宅にも徐々に使われはじめている手法です。


耐汚染性能

フッ素樹脂には、水と密着しやすい「親水性」という性質があります。建物の屋根にフッ素樹脂加工を施しておけば、表面に付いた汚れが自然に取れると人気です。外壁にフッ素樹脂加工がされていると、表面に親水性の塗膜が張っている状態になります。そのため、汚れとフッ素樹脂の間に自然に雨水が入り込み、何もしなくても美観が保たれるという仕組みになっています。

外壁のメンテナンス時には足場を組む必要があるため、費用が高額になったり工期が長かったりと面倒です。しかし、フッ素樹脂加工をしておくだけで外壁がきれいに保たれるので、省エネ・節約の観点からもおすすめです。


フッ素樹脂塗料のデメリット

コストは高い

フッ素樹脂は耐候性、防汚性などに優れ、建物や製品を長く使用する場合には欠かせない素材です。しかし、価格が高額になりがちな点がデメリットと言えるでしょう。一般的に、似たような性質の塗料における1㎡あたりの価格相場は、アクリル樹脂塗料1,500~1,800円、シリコン樹脂塗料 2,500~3,200円程度となっています。それに比べてフッ素樹脂塗料は4,000~4,500円と、かなりの差が付いています。そのため、現在では高級マンションやオフィスビルなどの施設で使われることが一般的です。

現在主流で使われているシリコン樹脂塗料も、最初の頃は非常に高額でした。後に企業努力やシェアの拡大により、価格が下がっていったという経緯があります。そのため、将来的にフッ素樹脂塗料のコストも下がる可能性が十分に考えられるでしょう。


参考記事

フッ素樹脂と性質の似ているアクリル樹脂の加工については以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

⇒アクリル樹脂焼付塗装について【専門家が解説】製品事例も!


フッ素樹脂塗装耐用年数について

フッ素樹脂加工は、15~20年の耐用年数があります。ほかの塗料と比較してもかなり長く、大手メーカーもその品質を保証しています。何も問題が起きない場合、メンテナンス不要で建物や製品を保護してくれます。そのため、建物の外壁メンテナンスの頻度が減り節約につながります。

ここで、注意したいのがフッ素塗料を使用する箇所による耐久性の違いです。建物の屋根は最も紫外線を浴びる部分で、風雨にさらされることも多いです。そのため、外壁よりも早く劣化が進んでしまいます。同じフッ素樹脂塗料を使った場合、外壁が20年持っても屋根はそれよりも早く寿命になることがあるので、点検をこまめに行うなどで対応しましょう。

また、フッ素樹脂加工をすることで、建物や製品自体の耐用年数が上がるというわけではありません。もともと劣化が進んでいる建物にフッ素を塗ったからと言って、寿命が20年延びる効果は期待できません。フッ素樹脂はコストが高めなので、それよりも早く寿命がくる建物などに使用することは避けるべきです。


フッ素樹脂塗装の色

フッ素樹脂自体は、もともと乳白色の色味となっています。こちらの素材はフッ素原子を含むプラスチック原料で、PCTFE素材と呼ばれています。フッ素をコーティングする際には無色透明となるので、建物や製品の見た目を損なうことがありません。

また、製品によっては、黒、緑、茶色などさまざまなカラーがあります。フッ素樹脂塗料には非粘着性、耐腐食性などの特性を付加したタイプが開発されており、種類ごとに色味が異なります。自由に色調を変えることは難しいので、塗布する製品との相性を見て選びましょう。

フッ素樹脂塗装の業者選びはMitsuriにご相談を

フッ素樹脂塗装は他の塗料に比べて耐用年数が長く、メンテナンスの頻度も抑えられることが大きな特長です。ただ、コストはそのぶん高くなりがち。メーカー選びもよく比較して選定する必要がありそうです。

メーカーを選ぶ際には、ぜひMitsuriにご相談ください。日本全国で100社以上のメーカーと提携しているため、きっとご希望に沿うメーカーが見つかるでしょう。Mitsuriでの見積もりは完全無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人
株式会社Catallaxy

株式会社Catallaxyは "未来の製造業をつくる" をミッションに掲げ、製造業における従来のサプライチェーン/バリューチェーンの刷新を目指しています。記事内容に関するお問い合わせはこちらへ。

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