板金加工の見積り方法とコツを専門家が徹底解説!

2023-11-07

「板金加工が初めてで、具体的な見積もりが分からない…」

「工場がたくさんあるから、どこに板金加工を依頼すればいいか分からない...」

「板金加工の具体的な価格設定を知りたい…」

そんな板金加工に関するお悩みは、この記事で解決しましょう!

この記事では、板金加工の一般的な見積もりの流れを分かりやすく解説していきます。実際の板金加工の見積もりの流れや一般的な価格の目安が分かるので、初めての人も安心して依頼できるでしょう。これから板金加工の見積もり・依頼を検討されている方は、ぜひ一読してみてください。

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板金加工を例に、加工部品がどのように見積もられているのか解説しています!

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板金加工の見積もりの流れ

母材単価を調べる

まず、板金加工をするにあたっては母材単価を調べる必要があります。金属材にはいろいろな種類がありますが、選ぶ母材によって価格が大きく変わってきます。板金加工をする際には、予算や用途に応じて適切な母材を選ぶのを心がけましょう。代表的な素材の価格は次のようになります。

代表的な素材の価格

  • チタン合金:8000円~/kg
  • 銅:2200円~/kg
  • 真鍮:1900円~/kg
  • アルミ合金:700円~/kg
  • ステンレス:400円~/kg
  • 鉄:120円~/kg
  • (2022年1月時点)

母材の単価だけ見ると、鉄やステンレスを使うのがコストカットに繋がりそうです。しかし、鉄は錆やすいというデメリットがあります。そのため、屋外での使用や塩害が起こる可能性がある場合、別途塗装やメッキをする必要が出てきます。その場合は結局トータルで高額になってしまう場合もあるので、素材の特性を理解して選びましょう。また、性能で選ぶ場合、それぞれの母材の強みは以下のようになります。

各母材の強み

  • 強度:鉄
  • 軽さ:アルミ合金
  • 電気抵抗の低さ:銅・アルミ合金
  • 耐食性:チタン・ステンレス
  • 熱伝導の高さ:アルミ合金・銅
  • 被削性の高さ:アルミ合金・銅合金・鉄合金

こちらはあくまでも目安ですが、作成する製品によって使用する素材を選び分けるようにしましょう。

参考記事

板金加工については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

板金加工とは何か?

各加工の単価を乗せる

母材を選定したら、加工単価を上乗せします。複雑な加工になるほど高額になるため、加工の手順や方法を吟味する必要があるでしょう。一般的に、板金加工の定価は公表していない工場が多く、製作する部材の状況や加工費などによってケースバイケースで決まります。そのため、おおまかな価格の把握をしたい場合でも、その都度工場に見積もりを作成してもらった方が正確でしょう。

それぞれの加工の一般的な単価は以下のようになります。これらの金額はあくまでも目安で一例ですが、発注の際の参考にしてみてはいかがでしょうか?

  • CAD/CAM 1部品あたり 500円~
  • 段取り費 下記各工程1個につき、430円前後~ 個数が多いと大幅に減額されます。
  • 切断費 200円~/加工周長300mm
  • バリ取り費 50円~
  • タップ加工費 20円~/1箇所
  • 曲げ費 150円~/1回
  • 溶接費 800円~/溶接距離50mm
  • 溶接焼取費 300円~ ステンレスの場合に発生し、サイズによります。
  • メッキ・アルマイト費 1000円~/1加工
  • 塗装費 塗料代1缶3000円~ + 加工費 1500円~/個 重量・面積によります。
  • 送料・梱包費 通常の宅急便の運賃に梱包資材費と人件費が乗ります。

これらの加工単価が、箇所の数だけ上乗せされます。ただし、加工箇所が大量になれば値引き出来るケースもあります。そのため、生産量や予算に応じて気軽に相談してみるのがおすすめです。そして、見積もりの作成にはMitsuriの利用が便利です。金属加工が得意な多数の職人を登録しているので、ぴったりの一社が見つかるでしょう。

工場には得意・不得意な分野があり、仕上がりや価格設定にも違いが見られます。しかし、自力で最適な工場を探そうとすると、時間や労力が掛かってしまいます。Mitsuriを利用すれば、それぞれの加工が得意な工場に分散して発注を掛けることも可能なので、より効率よく見積もりが作成できるでしょう。ぜひ気軽に利用してみてください。

段取り費・人件費について

段取り費とは、金属加工の段取りにかかる費用のことを指します。

主に人件費で、製造事務作業費、機械段取り費、製品運搬費用などが含まれています。

段取り費は工夫次第で削減可能なので、コストカットのために見直しが行われることが多いです。最近では、機械のオートメーション化が進み、人件費を削減する取り組みも広がってきています。必ずある程度の費用は見積に含まれますが、昨今削減されてきております。

人件費は工場によって差が大きく、加工の難易度によっても変わります。

一般的には、小規模の工場の方が人件費の割合が高くなりがちという傾向が見られます。大量に受注している、中規模~大規模の工場は設備投資も充実しており、人件費を少なく抑えています。ただし、きめ細かい対応や小ロットでの生産など、小規模な工場が向いているケースも多いです。生産する部材や状況に応じて、適切な工場に依頼するようにしましょう。

費用を抑えるポイント

①大量発注すれば単価が下がる場合がある。

②短い納期では追加料金がかかるケースがあるため、納期は長めに設定する。

③複数の工場で見積もりを取り、より価格の低い工場を引き合いに出して値下げしてもらう方法もある。

これらのポイントはあくまで一例なので、必ず値引きしてもらえるとは限りません。また、非常識な価格の値引きばかり要求すると、結局工場側からの信頼が得られなくなってしまうのがデメリットです。そのため、発注の意思がある場合に、工場側にとっても利益となるラインを確保できる範囲で交渉してみるのがよいでしょう。交渉次第で数万円の値引きにつながることも珍しくないので、一度話し合ってみてはいかがでしょうか?

まとめ

この記事では、板金加工の見積もりの流れについてご紹介しました。板金加工の見積もりの流れや価格について、具体的なイメージを掴んでいただけたのではないでしょうか。

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