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A6063の化学成分、機械的性質、強度、耐力
2023-11-20
A6063は、A6000系(Al-Mg-Si系)のなかでも代表的な押出用合金です。A6061より強度は劣るものの、押出加工性が良好で複雑な断面形状でも成形できるほか、耐食性と表面処理性にも優れています。主な用途としては、サッシなどの建築用材・土木用材・車両用材・家電製品などに採用されています。
参考:アルミ合金の種類や特徴、用途について詳しく解説【専門家が語る】適切なアルミ番がわかります!
A6063の化学成分
<合金番号6063の化学成分(単位:%)>
引用元:JIS H 4100 アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
A6063の機械的性質(引っ張り強さ、耐力、伸び等
<合金番号6063の機械的性質>
a):質別は、JIS H 0001による。
b):伸びの測定は、標点距離の異なる次の二つの方法のいずれかを採用する。特に、注文者からの指定がない場合は、A50mmによる。ただし、A50mmの規定がない場合は、Aによる。
- A50mm:50mm標点距離における伸び
- A:5.65√S0の標点距離における伸び(S0:試験片の平行部の断面積、mm2)
c):押出後び冷却が制御され、室温で固溶状態が保たれた材料に適用してもよい。
d):質別T5の機械的性質は、引張試験又は硬さ試験のいずれかによる。
引用元:JIS H 4100 アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
A6063の物理的性質(密度、比重等)
<合金番号6063の物理的性質>
引用元:阪根商事株式会社
A6063の加工性(押出加工性、耐食性、溶接の継手効率)
A6063はアルミ合金のなかでも代表的な押出用材料です。押出加工性に優れているため、高精度の製品を成形できます。また、アルミニウムの特徴である酸化皮膜を形成することから、耐食性も良好です。
溶接に関しては継手効率が低く、ビスやリベット、ボルトナットなどによる接合を採用しているケースが多いです。