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ピン製作のおすすめ工場をご紹介!ピン製作時のポイントについても解説!

この記事を監修した人

金属加工業界最大級のマッチングプラットフォーム「Mitsuri」を手掛ける企業。
「未来の製造業をつくる」をモットーに、製造業DXを推進している。

「ピン製作の見積りや生産を依頼したいが、どこに頼めばいいのか分からない」

「ピンの種類について詳しく知りたい」

このような悩みを持っている方は必見です。この記事では、ピン製作のおすすめ工場および、ピンの種類について解説します。

ピンは、機械や金型を構成するのに必要不可欠な部品です。ピンは、使う種類によって、手軽に部材同士を固定したり、高い精度で繋ぎ留めたりすることができます。しかし、用途ごとに、どのようなピンが用いられているのか、知らない方も多いのではないでしょうか。ピン製作の工場や、ピンの種類について知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。

ピンとは

ピンとは、ボルトナットの抜け止めや、複数の部材の接合、部材の位置決めに使う棒状の製品のことを言います。溶接での接合とは違い、ピンは取り外しが可能のため、製品のメンテナンスをする際にも便利です。材料は主に、炭素鋼やステンレスが採用されています。

ピンの種類

平行ピン

引用元:大喜多株式会社

平行ピンは各部材の固定や、位置決め用として使います。形状は、上図のように円筒状かつ、頭がないのが特徴です。

使い方は、接続する部材に貫通穴を設け、そこに平行ピンを打ち込んで固定します。また、焼入れ・焼戻しにより硬さを有し、高い精度で研削されたものは「ダウエルピン」や「ノックピン」と呼ばれています。

テーパーピン

テーパーピンは、端から端に向かうにつれて、径が細くなっているタイプのピンのことを言います。主に、製品の軸に部品を固定する際の、位置決めや継ぎ手などに使用。組み立て後も取り外しがしやすいよう、テーパーピンの内側や外側にねじが切っているものもあります。

ただし、テーパーが付いている分、下穴を開ける際に使うリーマーも、専用のものを使う必要があります。

割ピン

割ピンは、ボルトナットや穴付きピンの抜け止め防止が主な使用用途です。他の種類のピンでは、炭素鋼やステンレスが主な材料として使用されていますが、割ピンでは黄銅が用いられることも多いです。

通常、ボルトとナットで固定していても、振動や熱などにより緩んでしまうことがあります。ナットが緩んでしまうと正常に固定できないため、機械の破損や事故に繋がることも。しかし、割ピンを使えばボルトナットが緩まず、しっかりと固定した状態を維持できます。

使用方法としては、ネジ部に穴が開いたボルトで部材を固定し、ネジの端部が飛び出たところに割ピンを差し込みます。そこから、割ピンが抜け落ちないようにピンの先端部を開き、ネジが緩むのを防止します。穴付きピンについても、固定したい複数の部材に穴付きピンを通した後、ピンの穴に割ピンで固定することで、抜け止め防止の効果が得られます。

スプリングピン

引用元:ミスミ

スプリングピンは、薄板に熱処理を施し、円筒状に曲げたものを指します。上図のように縦方向に隙間が開いているほか、平行ピンやテーパーピンと比べて軽量なのが特徴です。スプリングピンを穴に挿入すれば、圧縮されたピンは元に戻ろうとする力が働き、ピンの表面が穴に密着して固定できます。下穴の加工にリーマーを使う必要がなく、ドリル穴だけで挿入できるのもポイントです。

スプリングピンには大きく分けて2種類あり、上図右のピンを「ストレート形」、上図左のピンを「波形」と呼びます。

ストレート形は、せん断強度に優れているため、動的荷重や衝撃荷重のかかる箇所に使用。また、ストッパーとして用いる際にもストレート形を使います。

波形は、縦の隙間が波状になっていることから、製品同士が絡みにくい特徴があります。また、波形は使用箇所の回転がスムーズになることから、ヒンジ部にも使われています。

ピン製作のおすすめ工場①【株式会社サン工機】

引用元:株式会社サン工機

①会社概要

所在地(本社):長野県安曇野市穂高北穂高2601-1

TEL:0263-82-6437

FAX:0263-82-7508

設立:1974年

加工:旋盤加工、マシニング加工、板金加工、溶接加工、レーザー加工、プレス加工、表面処理など

素材:炭素鋼、ステンレス、アルミ、銅、真鍮、樹脂など

HP:https://www.sankohki.co.jp/

②会社の紹介

株式会社サン工機は、長野県安曇野市に位置する金属加工メーカーです。レスポンスの早い対応を得意とし、見積りの回答は依頼してから30分以内に対応。短納期である製品の対応も早く、通常なら3日程度出荷にかかるものも、株式会社サン工機であれば最短即日の出荷が可能です。小ロット、もしくは単品からの注文も受け付けています。使用している加工機も豊富かつ、対応可能な材質が多いのもメリットです。

③製品紹介

①難削材 冶具ピン(材質:ハイス、サイズ:直径3×長さ20mm、精度:1/1000)

引用元:株式会社サン工機

②焼入れ研磨シャフト(材質:高炭素クロム軸受鋼鋼材、サイズ:直径5×長さ49mm、精度±0.01)

※両端面にM3深さ6mmのめねじ加工

引用元:株式会社サン工機

ピン製作のおすすめ工場②【米沢精密株式会社】

引用元:米沢精密株式会社

①会社概要

所在地:山形県米沢市窪田町小瀬331番地15

TEL:0238-37-6161

FAX:0238-37-2244

設立:1979年

加工:旋盤加工、研削加工、熱処理など

素材:高速度鋼、ステンレス、クロムモリブデン、銅合金など

HP:https://www.yonezawaseimitsu.jp/

②会社の紹介

米沢精密株式会社は、山形県米沢市に位置する加工メーカー。旋盤加工・研削加工を得意とし、高精度かつ微細な加工にも対応できます。直径0.01mm単位の細い加工実績もあり、段付きのピンを依頼するのにもおすすめの加工メーカーです。加工精度が高いこともあり、品質管理も最先端測定機を使用するなど、徹底した体制を整えています。

③製品紹介

製作事例①

引用元:米沢精密株式会社

製作事例②

引用元:米沢精密株式会社

製作事例③

引用元:米沢精密株式会社

ピン製作のおすすめ工場③【有限会社こだま製作所】

引用元:有限会社こだま製作所

①会社概要

所在地:大阪府大阪市生野区田島6-4-6

お問い合わせ:公式サイトのお問い合わせページより

設立:1985年

加工:切削加工、プレス加工、ワイヤーカット加工、絞り加工、溶接加工、熱処理など

素材:鉄、ステンレス、アルミ、チタン、銅、真鍮など

HP:https://www.kodama-tec.com/

②会社の紹介

有限会社こだま製作所は、大阪府大阪市に位置する加工メーカーです。豊富な加工設備を有し、あらゆる製品の製作が可能。そのなかでも精密加工を得意とし、μm単位の極細切削加工品を製作できます。また、1個からの試作品や、10000個を超える大量生産にも対応可能。用途の相談をすれば、さまざまな加工法を提案してもらえる点も魅力です。

③製品紹介

①人体模型の関節ピン(材質:真鍮)

引用元:有限会社こだま製作所

②テーパーピン(材質:ステンレス)※ピン先の直径を0.3mmに加工

引用元:有限会社こだま製作所

③ネジ加工および中央スリット加工品(材質:真鍮)

引用元:有限会社こだま製作所

まとめ

今回の記事では、ピンの種類および、ピン製作のおすすめ工場3社について紹介しましたがいかがでしたでしょうか。ピンは大きく分けて、平行ピン・テーパーピン・割ピン・スプリングピンの4種類があります。ピンは種類によって、ボルトナットの抜け止め・複数の部材の接合・部材の位置決めなど、それぞれ用途が異なるので覚えておきましょう。ピン製作の工場についても、小ロット品や単品の対応・高精度かつ微細な加工寸法の製品など、得意な分野が異なるため、必要に応じて加工メーカーを選ぶ必要があります。

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