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金属のメッキ処理の効果・種類を専門家が解説!【メッキ処理ならMitsuri!】

2023-11-07

皆さんは金属のメッキ処理についてご存知でしょうか?

金属メッキ処理は、私たちの普段の生活にとても関わりの深い金属加工のひとつです。「メッキ」という言葉は聞いたことがある人が多い一方で、実際にはどんな加工方法なのか分からないという人もいらっしゃるのではないでしょうか?

  • 「メッキってそもそも何?」
  • 「メッキ処理にはどんな効果があるの?何のために行うの?」
  • 「金属のメッキ処理にはどんな種類があるの?」

本記事ではこのようなお悩みを解決します!

金属メッキの効果やメッキ処理の種類についても詳しく説明していきます。これからメッキ処理の依頼を頼もうと考えている方は、是非ご一読下さい。

メッキとは

メッキとは素材の表面に薄い金属の膜を貼る技術のことをいいます。メッキ処理は金属だけでなく、ガラスやプラスチック、繊維などの幅広い素材に行うことができます。

メッキの歴史は大変古く、中国では前漢(ぜんかん、紀元前206年 - 8年)のころからその加工技術が使用されていました。日本では5世紀頃に中国からその技術が渡来しています。奈良県にある東大寺の大仏も、仏像全体と台座の一部はメッキ処理を施されていたことが記録に残されています。

メッキ処理は私たちの生活にとても身近なものです。例えば、車の部品やアクセサリー、食器、スマートフォンなどにもメッキ処理の技術が使用されています。

メッキの効果

メッキ処理を施すとどんな効果があるのでしょうか?メッキ処理の効果は、以下の3つが挙げられます。

  1. 防食
  2. 装飾
  3. 機能付与

それではそれぞれの効果について詳しくご紹介していきます。

1. 防食

メッキ処理の効果のひとつは、金属の防食です。

「防食」とは、金属を錆びから防ぐことです。防食対策を行うことは、金属の強度を保つことに繋がります。

私たちの身の回りにある大型建造物は、ほとんどが金属製です。例えば、錆によって橋や道路の強度が落ちれば、大きな事故に繋がります。そのため、このような大型建造物は定期的に点検が行われたり、メッキや塗装などの防食対策が行われます。

2. 装飾

メッキ処理は金属の装飾のためにも行われます。

金属の表面に美しいメッキ処理を施すことにより、美観が向上し、製品自体の価値を高めることができます。

メッキ処理の利点は見た目が良くなるだけではありません。ネックレスやピアスなどのアクセサリーとしてプラスチックにメッキ処理を行うと、全て金属で出来たアクセサリーよりも重量が軽くなり、安価にすることができます。

3. 機能付与

メッキ処理を施すことで、その素材にはない機能を与えることができます。

例えば、銀や金など一部の金属には、抗菌作用があります。この性質を活かして、食器やドアノブにメッキ処理を施し、抗菌作用を与えることができます。

また、金属の光沢や色に着目してメッキが使用されることもあります。

例えば、自動車やバイクなどには、反射で眩しくなりにくいようにメッキ処理を施す場合もあります。

金属に施されるメッキ処理の種類と特徴

続いて、金属に施されるメッキ処理の種類についてご紹介していきます。メッキ処理の種類は以下の3つに分類されます。

  1. 電気メッキ
  2. 無電解メッキ
  3. アルマイト

それぞれのメッキ処理について詳しいご説明します。

1. 電気メッキ

電気メッキとは、メッキ処理をしたい金属をマイナス極、イオンを含む溶液に浸してメッキとなる金属をプラス極として、対象となる金属の表面に金属の膜を付着させる方法のことです。

電気メッキの特徴は、様々な素材に光沢感を持たせることが可能で耐食性に優れていることです。加えて、大量生産が可能というメリットがあります。

電気メッキにも複数種類があります。代表的なものを下記にてご紹介していきます。

クロムメッキ

クロムは、とても硬い素材で、離型性(表面に焼き付きや粘着を起こさない性質)と耐食性(錆びにくい性質)が優れている特性があります。後ほどご紹介する、硬質クロムメッキと比較して「装飾クロムメッキ」と呼ばれることもあります。クロムメッキは、身近なところだと、水道の蛇口にも多く使用されており、シルバー色で少し青白い仕上がりに特徴があるメッキです。

亜鉛メッキ

亜鉛メッキは鉄の防食用のメッキとして一般的に用いられています。他のメッキ処理と比べると安価で扱いやすいことが特徴です。身近なところだと、街頭のポールやガードレール、マンションの外階段などは亜鉛メッキが使用されています。

硬質クロムメッキ

硬質クロムメッキは、電気のメッキの中で一番硬いメッキ加工処理です。先ほど紹介したクロムメッキとの違いは、用途とメッキの厚みです。クロムメッキは主に素材の装飾に使用されるため、「装飾クロムメッキ」とも呼ばれます。具体的な使用例には、自動車用バンパーなどが挙げられます。一方、硬質クロムメッキは硬く、耐久性も優れていることから工業部品などに使用されます。そのため、「工業クロムメッキ」とも呼ばれます。具体的な使用例は、シャフトやバルブなどの摩耗しやすい機械類が挙げられます。また、クロムメッキより硬質クロムメッキの方が、メッキは厚くなっています。

金メッキ

金メッキは、電気抵抗も低くハンダ付けもしやすく、化学的に安定しているため、電子機器などでよく使われるメッキ処理の方法で、古くから行われていた技術です。また、金メッキ処理を施すと、見た目がとても美しくなるので、装飾としても良く使われています。身近なところだと、大仏や食器、アクセサリーなどに使用されます。

ニッケルメッキ

一般的にニッケルメッキは、各種メッキの下地メッキとして使用されます。ニッケルメッキのみの単層メッキの場合、時間の経過とともに表面が酸化して光沢を失いやすく、さらに屋外で使用する場合には腐食する可能性が高くなります。そのため、それらを防止し、外観を保つ目的で、通常ニッケルメッキ層の上にはクロムメッキが施されます。また、貴金属メッキを行う際には、貴金属と素材間における熱拡散による不良を防ぐため、かならず下地にニッケルメッキが施され、素材と最表層メッキのバリア層として機能します。具体的な使用例としては、ピストンやシリンダーなどが挙げられます。

2. 無電解メッキ

電気メッキに対して無電解メッキは、金属に通電することなく、メッキ液に浸すことでメッキ処理を施す方法です。

特徴としては、メッキの厚みが均一になること、電気を使用しないため樹脂やセラミックなどの不導体にもメッキ処理が可能ということが挙げられます。

無電解メッキにも複数種類があります。代表的なものを下記にてご紹介していきます。

ニッケルメッキ

ニッケルメッキでは、メッキの厚みを均一につけることが可能です。そのため、複雑な形状をした部品や精密な部品のメッキ加工処理に適してします。用途としては、電気電子工業、化学機械工業、精密機器工業、自動車工業、などが挙げられます。

3. アルマイト

アルマイトとは、アルミニウム専用のメッキ処理で「アルマイト処理」、「陽極酸化処理」とも呼ばれます。アルミニウムを電解処理して、人工的に酸化皮膜(アルミの酸化物)を生成させます。一般的なメッキ処理とは異なり、アルミニウム自体と一体化した層を作り出すため耐久性に優れているということが特徴です。

アルマイト処理にも複数種類があります。代表的なものを下記にてご紹介していきます。

アルマイト(白・黒)

アルマイト処理には、白アルマイト処理と黒アルマイト処理があります。白アルマイト処理は、アルミニウムの素材を活かした方法で、アルミニウムを白色に着色する方法ではありません。加工方法によっては、アルミ本来の色や乳白色、灰色などの色みを出すことができます。一方、黒アルマイト処理はその名の通り、アルミニウムに黒色の染料で着色した方法です。加工方法や材質などによって艶の度合が異なることが特徴です。

硬質アルマイト

硬質アルマイトは、アルマイト加工処理の中でも厚みや硬さ、耐摩耗性性に優れた加工処理のことを言います。主な用途としては、航空機部品、半導体製造部品が挙げられます。

まとめ

今回は金属のメッキ処理についてご紹介しました。

メッキ処理は金属加工メーカーによって仕上げや価格が違うこともあるため、依頼する際は十分に調べてから依頼することをおすすめします。また、メッキ処理の依頼ができないメーカーもあるため注意が必要です。

この記事を読んで、今まで金属のメッキ処理について知らなかった方や、知っていても疑問が残っていた方のお役に立てれば幸いです。

また、メッキ処理についてお悩みの時は、ぜひMitsuriにご相談下さい。

金属のメッキ処理の効果・種類を専門家が解説!【メッキ処理ならMitsuri!】

2023-11-07

皆さんは金属のメッキ処理についてご存知でしょうか?

金属メッキ処理は、私たちの普段の生活にとても関わりの深い金属加工のひとつです。「メッキ」という言葉は聞いたことがある人が多い一方で、実際にはどんな加工方法なのか分からないという人もいらっしゃるのではないでしょうか?

  • 「メッキってそもそも何?」
  • 「メッキ処理にはどんな効果があるの?何のために行うの?」
  • 「金属のメッキ処理にはどんな種類があるの?」

本記事ではこのようなお悩みを解決します!

金属メッキの効果やメッキ処理の種類についても詳しく説明していきます。これからメッキ処理の依頼を頼もうと考えている方は、是非ご一読下さい。

メッキとは

メッキとは素材の表面に薄い金属の膜を貼る技術のことをいいます。メッキ処理は金属だけでなく、ガラスやプラスチック、繊維などの幅広い素材に行うことができます。

メッキの歴史は大変古く、中国では前漢(ぜんかん、紀元前206年 - 8年)のころからその加工技術が使用されていました。日本では5世紀頃に中国からその技術が渡来しています。奈良県にある東大寺の大仏も、仏像全体と台座の一部はメッキ処理を施されていたことが記録に残されています。

メッキ処理は私たちの生活にとても身近なものです。例えば、車の部品やアクセサリー、食器、スマートフォンなどにもメッキ処理の技術が使用されています。

メッキの効果

メッキ処理を施すとどんな効果があるのでしょうか?メッキ処理の効果は、以下の3つが挙げられます。

  1. 防食
  2. 装飾
  3. 機能付与

それではそれぞれの効果について詳しくご紹介していきます。

1. 防食

メッキ処理の効果のひとつは、金属の防食です。

「防食」とは、金属を錆びから防ぐことです。防食対策を行うことは、金属の強度を保つことに繋がります。

私たちの身の回りにある大型建造物は、ほとんどが金属製です。例えば、錆によって橋や道路の強度が落ちれば、大きな事故に繋がります。そのため、このような大型建造物は定期的に点検が行われたり、メッキや塗装などの防食対策が行われます。

2. 装飾

メッキ処理は金属の装飾のためにも行われます。

金属の表面に美しいメッキ処理を施すことにより、美観が向上し、製品自体の価値を高めることができます。

メッキ処理の利点は見た目が良くなるだけではありません。ネックレスやピアスなどのアクセサリーとしてプラスチックにメッキ処理を行うと、全て金属で出来たアクセサリーよりも重量が軽くなり、安価にすることができます。

3. 機能付与

メッキ処理を施すことで、その素材にはない機能を与えることができます。

例えば、銀や金など一部の金属には、抗菌作用があります。この性質を活かして、食器やドアノブにメッキ処理を施し、抗菌作用を与えることができます。

また、金属の光沢や色に着目してメッキが使用されることもあります。

例えば、自動車やバイクなどには、反射で眩しくなりにくいようにメッキ処理を施す場合もあります。

金属に施されるメッキ処理の種類と特徴

続いて、金属に施されるメッキ処理の種類についてご紹介していきます。メッキ処理の種類は以下の3つに分類されます。

  1. 電気メッキ
  2. 無電解メッキ
  3. アルマイト

それぞれのメッキ処理について詳しいご説明します。

1. 電気メッキ

電気メッキとは、メッキ処理をしたい金属をマイナス極、イオンを含む溶液に浸してメッキとなる金属をプラス極として、対象となる金属の表面に金属の膜を付着させる方法のことです。

電気メッキの特徴は、様々な素材に光沢感を持たせることが可能で耐食性に優れていることです。加えて、大量生産が可能というメリットがあります。

電気メッキにも複数種類があります。代表的なものを下記にてご紹介していきます。

クロムメッキ

クロムは、とても硬い素材で、離型性(表面に焼き付きや粘着を起こさない性質)と耐食性(錆びにくい性質)が優れている特性があります。後ほどご紹介する、硬質クロムメッキと比較して「装飾クロムメッキ」と呼ばれることもあります。クロムメッキは、身近なところだと、水道の蛇口にも多く使用されており、シルバー色で少し青白い仕上がりに特徴があるメッキです。

亜鉛メッキ

亜鉛メッキは鉄の防食用のメッキとして一般的に用いられています。他のメッキ処理と比べると安価で扱いやすいことが特徴です。身近なところだと、街頭のポールやガードレール、マンションの外階段などは亜鉛メッキが使用されています。

硬質クロムメッキ

硬質クロムメッキは、電気のメッキの中で一番硬いメッキ加工処理です。先ほど紹介したクロムメッキとの違いは、用途とメッキの厚みです。クロムメッキは主に素材の装飾に使用されるため、「装飾クロムメッキ」とも呼ばれます。具体的な使用例には、自動車用バンパーなどが挙げられます。一方、硬質クロムメッキは硬く、耐久性も優れていることから工業部品などに使用されます。そのため、「工業クロムメッキ」とも呼ばれます。具体的な使用例は、シャフトやバルブなどの摩耗しやすい機械類が挙げられます。また、クロムメッキより硬質クロムメッキの方が、メッキは厚くなっています。

金メッキ

金メッキは、電気抵抗も低くハンダ付けもしやすく、化学的に安定しているため、電子機器などでよく使われるメッキ処理の方法で、古くから行われていた技術です。また、金メッキ処理を施すと、見た目がとても美しくなるので、装飾としても良く使われています。身近なところだと、大仏や食器、アクセサリーなどに使用されます。

ニッケルメッキ

一般的にニッケルメッキは、各種メッキの下地メッキとして使用されます。ニッケルメッキのみの単層メッキの場合、時間の経過とともに表面が酸化して光沢を失いやすく、さらに屋外で使用する場合には腐食する可能性が高くなります。そのため、それらを防止し、外観を保つ目的で、通常ニッケルメッキ層の上にはクロムメッキが施されます。また、貴金属メッキを行う際には、貴金属と素材間における熱拡散による不良を防ぐため、かならず下地にニッケルメッキが施され、素材と最表層メッキのバリア層として機能します。具体的な使用例としては、ピストンやシリンダーなどが挙げられます。

2. 無電解メッキ

電気メッキに対して無電解メッキは、金属に通電することなく、メッキ液に浸すことでメッキ処理を施す方法です。

特徴としては、メッキの厚みが均一になること、電気を使用しないため樹脂やセラミックなどの不導体にもメッキ処理が可能ということが挙げられます。

無電解メッキにも複数種類があります。代表的なものを下記にてご紹介していきます。

ニッケルメッキ

ニッケルメッキでは、メッキの厚みを均一につけることが可能です。そのため、複雑な形状をした部品や精密な部品のメッキ加工処理に適してします。用途としては、電気電子工業、化学機械工業、精密機器工業、自動車工業、などが挙げられます。

3. アルマイト

アルマイトとは、アルミニウム専用のメッキ処理で「アルマイト処理」、「陽極酸化処理」とも呼ばれます。アルミニウムを電解処理して、人工的に酸化皮膜(アルミの酸化物)を生成させます。一般的なメッキ処理とは異なり、アルミニウム自体と一体化した層を作り出すため耐久性に優れているということが特徴です。

アルマイト処理にも複数種類があります。代表的なものを下記にてご紹介していきます。

アルマイト(白・黒)

アルマイト処理には、白アルマイト処理と黒アルマイト処理があります。白アルマイト処理は、アルミニウムの素材を活かした方法で、アルミニウムを白色に着色する方法ではありません。加工方法によっては、アルミ本来の色や乳白色、灰色などの色みを出すことができます。一方、黒アルマイト処理はその名の通り、アルミニウムに黒色の染料で着色した方法です。加工方法や材質などによって艶の度合が異なることが特徴です。

硬質アルマイト

硬質アルマイトは、アルマイト加工処理の中でも厚みや硬さ、耐摩耗性性に優れた加工処理のことを言います。主な用途としては、航空機部品、半導体製造部品が挙げられます。

まとめ

今回は金属のメッキ処理についてご紹介しました。

メッキ処理は金属加工メーカーによって仕上げや価格が違うこともあるため、依頼する際は十分に調べてから依頼することをおすすめします。また、メッキ処理の依頼ができないメーカーもあるため注意が必要です。

この記事を読んで、今まで金属のメッキ処理について知らなかった方や、知っていても疑問が残っていた方のお役に立てれば幸いです。

また、メッキ処理についてお悩みの時は、ぜひMitsuriにご相談下さい。

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