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ステンレスに関して板金加工の種類ごとにご紹介!おすすめの工場も!

ステンレス鋼 | 2021年04月22日

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私たちの身近なところで、様々な用途に使用されている「ステンレス」。名前を聞いたことがある方も多いと思います。ステンレスは、鉄を主成分とし、そこにニッケルやクロムを加えた「合金鋼」です。ステンレスは、英語の「Stainless(錆びにくい)」という言葉に由来し、その名の通り「錆びにくい」金属としてよく知られています。その他にも様々な優れた特性を持つことから、ステンレスの需要は世界中で拡大しており、生産量は約50年間でなんと30倍以上にも増加しています。

今回は、そのようなステンレスについて、その特徴や、加工方法など詳しく解説していきます。さらに、ステンレス加工を得意としているMitsuriイチオシの加工メーカーを全国から3社ご紹介します。これからステンレス加工の依頼を検討されている方は、ぜひご一読ください。

ステンレスとは

ステンレス鋼は、JISでは「SUS(Steel Special Use Stainless)」と定義されており、「耐食性を向上させる目的で、鉄を主成分としてクロムやニッケルを含有させた合金鋼で、一般的には炭素含有量が1.2%以下、クロム含有量が10.5%以上の合金鋼」を指します。

鉄の歴史は、紀元前15世紀から現在まで何世紀にも渡って続いてきましたが、ステンレスの歴史はわずか100年ほどと言われています。それにもかかわらず、私たちの暮らしの中のあらゆる場面で使用されているのは、ステンレスが多くの優れた特徴を持つためです。ここでは、それらステンレスの特徴についていくつかご紹介していきます。

耐食性に優れる

ステンレスは、その名の通り、錆びにくい金属で耐食性に優れるという特徴を持ちます。これは、ステンレスの表面を覆っている「不動態皮膜(ステンレスの成分であるクロムが大気中の酸素に酸化されることによってできる皮膜)」によるものです。この皮膜は、強靭で安定性が高く、皮膜に傷がついてしまっても、空気中の酸素と結びつき瞬時に皮膜を再生します。

<酸化皮膜の修復イメージ>

引用元:アベル株式会社

なお、ステンレス鋼の耐食性は、クロムの含有率が高くなるに従って、不動態皮膜が強固になり、耐食性が良くなります。

意匠性が高い

ステンレスは、研磨やブラスト、発色加工などの様々な表面処理によりデザイン性が高く、様々なオブジェや案内版などに使用されています。

<ステンレス製オブジェの例>

引用元:PIXABAY

リサイクル性に優れる

ステンレス製品は、使用済となった後でも、品質を低下させることなく、ほぼ100%リサイクルすることが可能です。また、リサイクル時にダイオキシンの発生がないなど、環境性能に優れた素材となっています。

なお、様々な優れた特徴を有するステンレスですが、含有する金属の種類や量などによって、下表のようにいくつかの種類に分類されます。その種類に応じて、特性が異なってきます。

引用元:ステンレス協会


参考記事

こちらの記事では、ステンレスの種類とその特性について詳しく解説しています。さらにステンレスについて知識を深めたいという方は、ぜひご覧ください。

⇒ SUSの種類を徹底解説【専門家が語る!】用途に合ったSUSを選べるようになります!


板金加工の種類

ステンレスの板金加工では、基本的に他鉄鋼材料などの通常板金と同じ種類の加工を施すことができます。ただし、ステンレスは、熱伝導性が非常に悪いため加工熱が大きくなりやすく、また加工硬化を起こしやすいなどといった特性を持つことから、加工がしにくく、同じ精度、同じ寸法の製品を作ることが難しい場合があるため、加工を行う際には注意が必要となります。


Mitsuriはこれら板金加工を依頼できる多数のメーカーと提携しています。お見積もりは無料なので、お気軽にお問い合わせください。


ステンレス板金加工【切断加工】

切断加工には、主にレーザー切断(ビーム熱を利用した溶断)、プラズマ切断(アーク熱を利用した溶断)、シャーリング切断(シャーリングマシンによる機械的切断)などの切断方法が挙げられます。ステンレスは、炭素鋼と比較して粘り強い金属であるため、加工が難しく、加工者の高い技量が必要となります。

最近は、ステンレスの切断加工では、レーザー切断が広く使用されており、特にステンレスの中厚板では、炭酸ガスレーザーが主流となっています。また、炭素鋼の切断方法でよく使用されるガス切断(酸素ガスによる酸化反応切断法)は、ステンレスを切断することができないため、ステンレスの切断にはプラズマ切断が一般的です。

以下、一般的に使用されているステンレスの切断方法を示します。

引用元:株式会社アロイ

ステンレス切断加工事例

ステンレスの切断加工事例をご紹介します。

<レーザー切断加工例(素材:SUS304、板厚:28mm)>

引用元:都ステンレス工業株式会社

<プラズマ切断加工例(素材:SUS304、板厚:55mm)>

引用元:神戸ステンレス株式会社

<シャーリング切断加工例(板厚:1mm)>

引用元:株式会社カウネット


ステンレス板金加工【曲げ加工】

ステンレスは、曲げ加工が難しい素材と言われています。その理由は、スプリングバック(材料に曲げ荷重を加えた後、その施した変形が若干もとに戻る現象)が大きいため、曲げ加工を行う場合は、あらかじめスプリングバックを見込んで加工を行う必要があるためです。また、ステンレスは引張強さが高くかつ伸びが大きいため、加工に必要な加圧力は炭素鋼の設備に対して約1.5倍程度の能力を要します。

ステンレス曲げ加工事例

ステンレスの曲げ加工事例をご紹介します。

<コの字受け曲げ加工品(材質:SUS304HL、板厚:1.5mm、長さ:3000mm)>


<アングル外曲げ加工品(材質:SUS304、板厚4mm)>

引用元:有限会社川端製作所

<板曲げ加工品(板厚:3mm)>

引用元:有限会社川端製作所


ステンレス板金加工【絞り加工】

絞り加工は、一枚の金属板に圧力を加え、絞り込むことで凹状に加工し、容器の形状にする加工方法です。以下に示すような形状によって、様々な絞り加工の方法があります。

引用元:株式会社加藤製作所

絞り加工では、絞り深さがより大きな材料が加工性に有利な材料とされ、その指標にr値(ランクフォード値)が用いられます。r値は、材料に引っ張り力が加わったときに、幅方向と板厚方向の板厚減少の比率で表わされ、r値が大きいほど絞り加工性が良いとされます。

一般的に、ステンレスは、硬質でシワが出やすく絞り加工が難しいと言われますが、フェライト系ステンレスは、r値が大きく絞り加工性に優れています。ただし、フェライト系ステンレスに絞り加工をする時には、縦割れと呼ばれる、縦方向に割れが発生する現象が起きやすいので注意が必要となります。

ステンレス絞り加工事例

ステンレスの絞り加工事例をご紹介します。

<深絞り加工品(材質:SUS304、板厚:2.8mm、横:230mm、縦:106mm)>

引用元:株式会社加藤製作所

<丸絞り加工品(材質:SUS304、板厚:2.0mm、横:68mm、縦:87mm)>

引用元:株式会社加藤製作所

<張り出し絞り加工品(材質:SUS304L、板厚:1.0mm、横:320mm、縦:180mm)>

引用元:株式会社加藤製作所


ステンレス板金加工おすすめの工場3選

ステンレス板金加工を得意としている、Mitsuri選りすぐりのメーカーを3つご紹介します。

【ステンレスの切断加工なら】株式会社かねよし

引用元:株式会社かねよし

①会社概要

本社:埼玉県川口市中青木5-3-17

TEL:048-253-0001

FAX:048-253-4528

創業:昭和22年1月

加工:レーザー切断加工、レーザー溶接加工、曲げ加工

素材:ステンレス、鉄、アルミ、銅、チタン、真鍮 など

ホームページ:https://www.kaneyoshidesu.co.jp

②会社の紹介

株式会社かねよしは、金属のレーザー溶接・曲げ・切断加工を行う、創業70年を超える老舗メーカーです。

③メリット・デメリット

レーザー切断機を計7台保有し、さらに150種類もの板を在庫しているため、低価格かつ短納期での製品提供を実現しています。さらに、多品種・多量生産・1個からの小ロットなど、お客様のニーズに合わせて幅広く対応することが可能です。加工した製品は、日本全国に発送できます。

ただし、特急対応については、可能かどうか事前に確認することをおすすめします。確認の際には、是非Mitsuriまでご相談下さい。

④製品紹介

株式会社かねよしでの製品例はこちらです。

東京タワーのトップデッキ(SUS304鏡面板レーザー・曲げ加工)

SUS304レーザー切断・R曲げ加工

ステンレスパイプのレーザー切断加工


【ステンレスのプレス曲げなら】厚板プレス工業株式会社

引用元:厚板プレス工業株式会社

①会社概要

本社:大阪府八尾市太田新町1丁目299番地

TEL:072-949-8201

FAX:072-948-2064

創業:1973年11月

加工:曲げ加工、プレス加工、スピニング加工 など

素材:ステンレス、鉄、アルミ など

ホームページ:https://atsuita.com

②会社の紹介

厚板プレス工業株式会社は、1973年に創業後、独自のプレス技術を確立し、世界一の特殊曲げ加工メーカーを目指している企業です。

③メリット・デメリット

40年間にも及ぶ曲げ加工の実績と蓄積したノウハウを駆使した、厚板プレス工業株式会社の厚板曲げ加工・スピニング加工は、業界No.1と言っても過言ではありません。徹底した品質管理の下、原寸・金型製作、プレス加工、切断・組立溶接、スピニング加工、曲げ加工など、一貫した作業を行っているため、高品質の製品を短納期で提供することが可能です。

ただし、大ロットでの依頼の場合は、事前に確認することをおすすめします。

④製品紹介

厚板プレス工業株式会社での製品例はこちらです。

胴曲げ加工例(材質:SUS329 J4L)

角丸管(材質:SUS304)

ナックル(材質:SUS304)


【ステンレスの精密加工なら】株式会社平出精密

引用元:株式会社平出精密

①会社概要

本社:長野県岡谷市今井1680-1

TEL:0266-22-8866

FAX:0266-23-8555

創業:昭和39年1月

加工:切断加工、曲げ加工、溶接・組立加工、高精度加工、絞り加工

素材:ステンレス、鉄、アルミ、銅、真鍮 など

ホームページ:https://www.hiraide.co.jp

②会社の紹介

株式会社平出精密は、長野県に本社を構え、切断加工、曲げ加工、溶接・組立加工、高精度加工、絞り加工など幅広い精密板金加工に対応している老舗メーカーです。

③メリット・デメリット

創業から50年以上にわたって蓄積された高い技術力が自慢の会社です。その技術力を活かした、精密板金加工を得意としており、最近ではロボット開発や電気自動車部品など、最先端技術の開発サポートを行っています。設計から加工、組立や検査までを社内一貫生産にて対応しているため、お客様のニーズに合わせた生産が可能です。また、部分的に「溶接のみ」「設計のみ」の依頼にも対応しています。

ただし、特急対応については、可能かどうか事前に確認することをおすすめします。確認の際には、是非Mitsuriまでご相談下さい。

④製品紹介

株式会社平出精密での製品例はこちらです。

食品の計測機器用ホッパー

医療機器用ラック

アースプレート

ステンレス加工の一括見積もりならMitsuriにお任せ

今回は、ステンレス加工についての基本的な知識に加えて、ステンレス加工を得意としている3つの工場をご紹介しました。ステンレスの加工は、一般的に難しいと言われており、信頼できるメーカー選びが重要となります。

ステンレスの加工を依頼できるメーカーをお探しの際には、ぜひMitsuriにご相談ください。日本全国で250社以上の企業と提携しているため、きっとご希望に沿うメーカーが見つかるでしょう。Mitsuriでのお見積りは完全無料・複数社から可能です!ぜひお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人
株式会社Catallaxy

株式会社Catallaxyは "未来の製造業をつくる" をミッションに掲げ、製造業における従来のサプライチェーン/バリューチェーンの刷新を目指しています。記事内容に関するお問い合わせはこちらへ。

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