2025-01-15
更新
今回は、マテハン機器の主な種類やそれぞれの特徴、耐用年数について解説します。
マテハン機器とは、荷役作業の効率化などを行う機械や設備の総称で、ものを移動させるためのフォークリフトやコンベヤなどのことを指しています。
マテハン機器により自動化で作業を進めている企業は、人件費にかかるコストを抑えられるほか、機械による指示や搬送でミスを減らせる効果も期待できます。
マテハン機器とは、原材料・仕掛品・商品などを移動させるために利用されるもので、荷役作業の省力化・自動化・効率化するための機械や設備の総称です。マテハン機器の「マテハン」は「マテリアル・ハンドリング(Material Handling)」の略称を意味します。
主なマテハン機器の種類は、以下のようなものがあります。
今回は、これらのマテハン機器がどのような役割を果たしているかを見てみましょう。
引用元:RiSOKO 工場や倉庫で活躍するフォークリフト!安全に利用するためには事故事例から対策を学ぼう
フォークリフトは、車体に「フォーク」と呼ばれるツメを搭載し、人の力では持ち上げられないようなものでも簡単に持ち上げたり運んだりできる運搬車両です。製造業や物流業といったあらゆる業種で使われており、代表的なマテハン機器と言えます。
フォークリフトは用途によって「カウンターバランスフォークリフト」「リーチフォーク型フォークリフト」など、さまざまな種類があります。動力はエンジン式とバッテリー式に分類されます。
ドッグレベラーは、工場や物流センターなどで荷物の積み降ろし作業をする際に、建物の出入口の床面と、コンテナやトラックの荷台などに生じる段差を無くすための装置です。ドッグレベラーを備えていることで、積み降ろしが容易に行えます。
ドッグレベラーは、高さ調整の方式により、「機械式」、「エアー式」、「油圧式」、「簡易式」といった、さまざまな種類があります。
コンベヤは、上に載せたものを一定の速度で搬送するマテハン機器で、製造業や物流業などのさまざまな業界で利用されています。
コンベヤは、粒状・粉状などのバラ物を搬送するものや、箱物などのまとめられた物体を搬送するものなど、載せるものや移動方式によってさまざまな種類が使い分けられています。
無人搬送車は、材料・部品・商品などを積んで、自動で目的地まで移動する機械で、「AGV(Automated guided vehicle)」とも呼ばれています。名前の通り、無人でものの運搬ができるため、省力化や業務の効率化が期待できます。
一般的な無人搬送車は、床に貼った磁気テープの上を移動していましたが、昨今ではAIが搭載されて、決められたルート以外の走行も実現しています。
自動倉庫は、ものの入庫・保管・出庫の作業を自動で行う倉庫です。コンピュータ制御でこれらの作業を行うことから、「無人倉庫」と呼ぶ場合もあります。
自動倉庫は導入するのにコストが大きくかかるものの、倉庫空間を広く利用できるほか、コンピュータ制御による荷役作業の自動化および無人化で、人件費を節約できるようになります。
引用元:日本通運 羽田空港貨物センターの自動仕分け機をリニューアル!
ソーター(自動仕分機)は、荷物の仕分け作業を自動で行うマテハン機器です。ソーターを利用することで、仕分け作業の高速化および省力化が期待できます。
ソーターは、仕組みによって「スライドシュー式」、「パン式」、「クロスベルト式」、「ポップアップ式」などのさまざまな種類があります。
引用元:SANKYO 倉庫内のピッキング作業のコツ ~作業効率化と人的ミスをなくす方法とは?~
ピッキングシステムは、必要な品物を集める「ピッキング作業」の補助をするシステムです。
一般的なピッキングシステムは、バーコードリーダーのような機器を用いて、商品管理を行います。商品の入荷や移動をする度にバーコードで管理するので、リアルタイムのデータを管理できます。
また、ピッキングシステムは、誰でも簡単に必要な商品を探せるほか、複数人でピッキングを行う必要が無くなるため、教育や人件にかかるコストを削減できます。
国税庁では、設備の種類(業種)ごとに、減価償却資産の耐用年数が定められています。減価償却資産の耐用年数は、短くて3年、長いもので15年など、種類によって大きく異なりますが、これらは税額計算の便宜上定められた数字で、実際の機械の耐用年数を表しているわけではありません。
マテハン機器は、定期的な保守やメンテナンスを実施していると、減価償却資産の耐用年数よりも長く使えます。各種マテハン機器のメーカーに、実際の耐用年数とメンテナンスについて確認しておき、自社でマテハン機器によるトラブルが発生しないように注意しましょう。
金属加工のマッチングならMitsuri!
法人・個人問わずご利用できます。
Mitsuriでどんな取引が行われている?
新しい機能を使ってどう新規取引につなげる
そんな疑問に毎月メールでお届けします