「筐体の製作を依頼したいけど、業者が多すぎてどこに頼めばいいか分からない・・・」
「取引のある金属加工メーカーから筐体製作の依頼を断られてしまった・・・」
筐体とは、広義では「機械を収める箱」を意味しており、スマートフォンやパソコンのケース、自動車や飛行機の外板など、身近なところで使用されています。筐体の製作を依頼するにあたり、「どういった基準でメーカーを選べばいいのか」、また「どの工場が筐体を製作しているのか分からない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事は、そんなお悩みをお持ちの方必見!板金筐体の製作を得意としているMitsuriイチオシの加工メーカーを全国から5社、ご紹介します。また、筐体の製作でよくある悩みや筐体製作の流れについても解説します。これから筐体製作の依頼を検討されている方はぜひ一読ください。
引用元:株式会社浜野製作所
本社:東京都墨田区八広4-39-7
TEL:03-5631-9111
FAX:03-5631-9112
創立:昭和53年9月
加工:各種装置・機械の設計開発、架台・筐体設計・製作、精密板金加工 など
ホームページ:https://hamano-products.co.jp
株式会社浜野製作所は、東京都墨田区に位置する、設計・開発・OEM、板金・プレス・機械加工・溶接を行う会社です。
3次元CADを活用して、設計・開発から実際の製造まで、お客様のニーズに合わせた一貫生産が可能です。また、長年の金属加工実績を活かして、製品の加工性やメンテナンス、コスト面に考慮した最適な機械設計を行います。ただし、特急対応については、可能かどうか、事前に確認することをおすすめします。確認の際には、ぜひMitsuriまでご相談下さい。
株式会社浜野製作所での製品例はこちらです。
医療用伝送パネル筐体
半導体製造装置筐体
卓上型Kiosk端末
引用元:有限会社田中金属
本社:千葉県市川市塩浜3-27-21
TEL:047-395-6300
FAX:047-395-0885
設立:1987年10月
加工:板金設計、精密板金加工、各種溶接加工、機械加工 など
ホームページ:http://www.tanaka-kinzoku.co.jp
有限会社田中金属は、箱崎JCTまで15分という東京都内への良好なアクセス条件をもとに、板金設計を行い、高品質・高精度な製品を製作する会社です。
3DCADを積極的に活用しているため、図面の出図は不要で、3Dデータがあれば板金製造設計を行い製造します。もちろん、従来通りの図面からの製作も可能です。また、工場内主要機械を全てネットワーク化し、無駄の無いスピーディーな製造を行っています。しかし、短納期をご希望の場合は事前に確認する必要があります。
有限会社田中金属での製品例はこちらです。
通信ラック
医療機器関係
飲料水サーバー筐体
引用元:株式会社加藤製作所
本社:岐阜県中津川市駒場447番地の5
TEL:0573-65-4175
FAX:0573-65-4177
創立:昭和29年5月
加工:家庭電気器具部品、自動車部品、騒音防止機器(防音壁、消音機)、航空機部品の製造 など
ホームページ:https://order-kyotai.com
株式会社加藤製作所は、岐阜県に位置しており、工業用の板金ケース・金属カバー・筐体・ドレンパンの製作を行う会社です。
板金加工から組立・塗装まで一貫対応が可能です。また、最新鋭設備による24時間生産体制が整っており、品質・コスト・納期すべてに納得できる製品を安定に供給します。その他、単品から量産まで製作対応可能です。一方、岐阜県にあるメーカーのため、地方によっては納品に対応していない可能性があります。
株式会社加藤製作所での製品例はこちらです。
電子機器用放熱ケース
室内埋め込み空調用ケース
家電用ケース
引用元:有限会社双明通信機製作所
本社:東京都西多摩郡瑞穂町殿ケ谷809-3
TEL:042-557-8470
FAX:042-557-8465
設立:1959年8月
加工:計測機器・制御機器の組立検査、部材調達、受託開発、機構・精密板金加工 など
ホームページ:http://www.so-mei.co.jp
有限会社双明通信機製作所は、筐体設計・材料調達・精密板金・組立・検査・ケースの設計、製作を行う会社です。
50年間培った技術をベースに多品種・少ロットに対応し、試作から量産品まで高い品質とスピードにて対応が可能です。手のひらサイズから電子レンジほどのサイズの筐体の作成が得意なメーカーなので、大型の製品については対応可能かどうか事前に確認した方が良いでしょう。
有限会社双明通信機製作所での製品例はこちらです。
充電器ケース
FAPCケース(産業用PCケース)
1ボードコンピューター
引用元:多摩電子株式会社
本社:神奈川県相模原市緑区橋本台3-2-26
TEL:042-773-7761
FAX:042-773-7762
設立:1966年9月
素材:精密板金加工、各種板金筐体、部品の設計及び製作 など
ホームページ:http://www.tama-denshi.co.jp
多摩電子株式会社では、精密板金、板金加工、各種溶接を行い、架台、筐体、パネル、ラックの製造を行います。
VA(Value Analysis:価値分析)/VE(Value Engineering:価値工学)提案を行うことで、工数を削減でき、さらに短納期での対応ができると同時に、コスト削減も可能です。また、3年に1回、技術力のチェックを行う社内制度があり、技術の水準を高いレベルで維持しているため、精度の高い製品を作ることできます。ただし、特急対応については、可能かどうか、事前に確認することをおすすめします。確認の際には、ぜひMitsuriまでご相談下さい。
多摩電子株式会社での製品例はこちらです。
自動改札用ボックス(ステンレス製)
自動改札用ボックス(ステンレス製)
小型ケース(クロムフリー製)
筐体の製作をするにあたって、次のような悩みが挙げられます。
筐体も含め、板金加工製品においては、用途やスペックに応じた材料の選定を行うことが重要になります。多種多様の材料から、一つの材料を選び設計するのは難しく、悩みの種になることもあります。
一般的に、筐体板金には硬くて割れにくく、比較的入手しやすいという特徴を持つ鉄系材料(SECC-P、SECC-C、SPCC-SD、SPHC、SGCCなど)がよく使用されます。また、海が近い塩害地域で屋外で使用する場合には、ステンレス材(SUS304、SUS316、SUS430など)を用いて、腐食対策がなされます。その他にも、筐体を軽量化したい際にはアルミ(A1100、A5052など)を用いることで、重量を鉄系材料の1/3にカットできます。
筐体など、板金加工の溶接組立において、部品の位置決めは意外と難しいといわれています。
例えば、スポット溶接のような板金と板金を重ねる接合の場合、穴とそれに対応した突起部分(ハーフパンチ)を組み合わせて位置決めをする方法がありますが、外観部分に穴や凹みができてしまいます。他にも、スポット代がなくスポット溶接が困難な場合、長方形の穴を開けて相手部品を差し込むという方法もありますが、この方法でも外観に影響が出てしまいます。
このように、外観に直接影響を与えてしまうため、位置決めは難しく、外観面に配慮する必要がある場合には、影響の出ない位置決め方法を模索する必要があります。
メッキを施す際には、それによって引き起こされる不良を未然に防ぐため、注意して設計・製造を行う必要があります。
メッキ加工は、メッキ液に製品を浸し、電気を流すことで表面にメッキが施されます。その後、洗浄・乾燥を行いますが、十分に洗浄されていない場合、メッキ液が製品の隙間に残存してしまいます。それによって、製品の腐食・変色を引き起こすこともあります。
その対策として、例えば、スポット溶接にメッキを施す場合は、溶接後に製品のメッキを行わず、子部品にメッキ加工を施し、メッキ加工した部品同士をスポット溶接することでトラブルを未然に防ぐことができます。
一般的に、板金で筐体を製作する場合は次のような工程が存在します。
コスト・生産リードタイムなどを考慮し、設計を行います。加工者にも設計者の意図が伝わりやすい図面の作成が重要となります。
穴加工やブランク加工と呼ばれる工程です。筐体製作には、主にタレパン加工、レーザー加工、金属プレス加工、エッチングなどの加工方法が用いられます。
ベンディング加工とも呼ばれる工程です。ベンディングマシン(ベンダー)と金型を使用して板材を曲げます。その曲げの形状によって、L字曲げ、Z曲げ、コの字曲げなどのさまざまな種類が存在します。
曲げ加工によって成形を行った金属板同士を接合し、組み立て成形する工程です。板金の材質や板厚に合わせて適切な溶接方法を選択します。
筐体のような板金加工品は、複数の部品から構成されているため、ビスやネジ、スタッド、カシメを用いた組立作業が必要になります。その他にも、バリ取りや溶接によって発生した歪みを取る作業も行われます。
部品の表面に塗装処理を施すことで塗膜を形成させ、防錆・断熱・耐熱など必要な機能を付与します。
図面通りの材質・寸法が用いられているか、また部品同士の干渉が無いかを確認します。他にも、塗装膜厚検査、取付部品の員数検査なども行い、品質に問題がないことを確認して出荷・納品を行います。
参考記事
板金加工については、以下の記事でさらに詳しく解説していますのでご覧ください。
⇒【板金加工】専門家が教える板金加工の「特徴・種類・材料」について!
筐体は、私たちの身の回りの機器や家電をはじめ、乗り物、建物、オフィスで使用される情報機器など、あらゆる機械に用いられています。筐体設計は機械設計の一部でもあるため、機械によって求められる設計内容が大きく異なることもあります。そのため、筐体の製作には多くの知識を要し、製作を依頼する際には信頼できるメーカーを選定することも重要となります。
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