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ディスクグラインダーとは?特徴や種類を解説

工具 | 2021年12月21日

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この記事を監修する専門家

有限会社大川板金

取締役 大川嘉雄 氏

創業50年、板金加工・機械加工等の金属加工を手掛ける有限会社大川板金で取締役を務める。10年以上の金属加工でのキャリアを活かし、コンサルタントとしてMitsuriのアドバイザーを兼務。町工場の3K(きつい、汚い、危険)イメージを変え、カッコいい人達で溢れる職場を目指している。

ディスクグラインダーは、工場やDIYでの作業に便利な電動工具です。ディスクと呼ばれる円板状の砥石を取り付けて、研磨・研削・切断などを行います。

しかしディスクグラインダーは、本体だけでなく、砥石の種類も豊富なので、各種類がどのような特徴をもつのか分からない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ディスクグラインダーの本体やディスクの種類について解説します。

ディスクグラインダーとは

引用元:モノタロウ ディスクグラインダーの特長と使い方

ディスクグラインダーとは、さまざまな材料を削るための電動工具のことです。現場によっては「サンダー」と呼ぶこともあります。用途は、金属や非金属の研磨・研削・サビ落とし・鏡面仕上げなどが代表的です。

使用方法は、材料からディスクを離した状態で電源を入れ、ディスクの回転が安定してから、材料に当てて加工します。

電源は、充電式のコードレスタイプと、AC電源を用いるコードタイプがあります。コードレスタイプは、充電さえしていれば、AC電源のない場所でも使用できるのがメリットです。メーカーによっては、同じシリーズの電動工具の充電池を使いまわせるものもあります。一方、コードタイプは電池切れの心配がなく、安定したパワーを出力できるのが魅力です。

ディスクグラインダーの特徴

ディスクグラインダーは、ディスクの取り替えにより、研削・研磨・切断・ツヤ出しが可能なほか、一般鋼・ステンレス・アルミなどの金属や木材・石材・ガラスなどの材料に対応できます。

その汎用性の高さから、工場現場やDIYなどの幅広いシーンで活用されています。

ディスクグラインダーの種類

ディスクグラインダーの本体には、主に高速型・低速高トルク型・無段変速型の3種類があります。

高速型

高速型のディスクグラインダーは、最も一般的なタイプで、回転数が12000min-1程度のものになります。

高速でディスクを回転させられるので、研削や研磨がスピーディーに行えます。ただし、その回転の速さから、必要以上に削りすぎてしまいやすい点に注意が必要です。

低速高トルク型

低速高トルク型のディスクグラインダーは、高速型に比べて回転数に劣るものの、高いトルクを有しています。パワーがあるので、石材やコンクリートなどの硬い材料を切断するのにぴったりです。また、低速の回転であることから、仕上げの磨き加工をするのにも適しています。

無段変速型

無段変速型は、加工する材料に合わせて、ディスクを任意の回転数(3000~11000min-1)に変更できます。切断・研磨・研削などの幅広いシーンで使える汎用性の高いタイプですが、その分値段は高い傾向にあります。

砥石の種類

ディスクグラインダーに搭載する砥石はさまざまな種類があり、用途に合わせて選ぶ必要があります。

オフセット砥石

引用元:株式会社ノリタケカンパニーリミテド オフセット砥石

オフセット砥石は、サンダー掛けと言われる研削やバリ取り、研磨作業で使われている砥石です。孔の周りが隆起していて、砥石部分と段差が付いた形状のため、作業性と安全性に優れています。加工表面は粗めで、主に金属のバリ取り・ビード取り・面取り・表面研削などの作業に採用されています。

フレキシブル砥石

引用元:溶接市場 オフセット砥石

フレキシブル砥石は、オフセット砥石に比べて厚みが2~3mmほど薄く、適度な弾性をもつ弾性砥石です。用途としては、鋼や鋳物、石材などの平面や曲面の研削、バリ取り、研磨作業が挙げられます。オフセット砥石よりもワークへのなじみがよく、薄い材料や曲線の材料の加工にも対応しやすいタイプです。

多羽根ディスク

引用元:HiKOKI テーパ式多羽根ディスク・木工サンダ

多羽根ディスクは、羽根状の布やすりが等間隔に配置されたディスクです。用途としては、各種金属素材や木材の研削・研磨・サビ落としに用います。通常の研削砥石に比べて接触幅が広く、効率的に加工が行えるほか、やすりの隙間から空気を取り込み、冷却効果を得ることでワークが焼けにくい特徴があります。

シースルーディスク

引用元:株式会社レヂトン シースルーヂスク

シースルーディスクは、砥石メーカーのレヂトンが取り扱うディスクで、多羽根ディスクに切れ込みが入っているのが特徴です。切れ込みから研削面を確認しながら削れるほか、目詰まりの防止や優れた放熱効果が期待できます。シースルーディスクは、主にステンレス・一般鋼材・薄板・超鋼・真鍮・アルミの研磨や研削の用途で採用されています。

ナイロンディスク

引用元:モノタロウ TRUSCO ニューナイロンディスク (高回転タイプ) 外径95mm

ナイロンディスクは、ナイロン繊維に砥石効果をもたせたディスクです。弾力があり、柔らかい素材のため、ワークを深く削らずに研磨できるほか、曲面部分の仕上げにも適しています。用途としては、金属の塗装前の仕上げや最終バフ前工程での研磨で使用します。

ナイロンディスクと似たもので、「ナイロンミックスディスク」という製品もあります。ナイロンミックスディスクは、ナイロン繊維と研磨布をミックスしてできた繊維が、クッションの役割を果たし、目詰まりが起こりにくく、ペーパーのように表面を仕上げられます。

フェルトディスク

引用元:イチグチ フェルトディスク S/H

フェルトディスクは、バフ研磨で、金属材料のツヤ出しなどに適したディスクです。青棒や白棒などの固形研磨剤を使用して仕上げ磨きをすると、鏡面のように仕上がりがきれいになります。

フェルトディスクには、研磨焼けが少なくて使いやすい「ソフトタイプ」と研磨の性能と耐久性に優れた「ハードタイプ」の2種類があります。

カップブラシ

引用元:ASKUL 鳴門屋 NSK ステンより線ネオカップブラシ C-21 1個 330-7697(直送品)

カップブラシは、これまでご紹介したディスク形状とは異なり、カップ形状かつ、先端に銅線やステンレス線を搭載したタイプです。カップブラシを作業面に押し付けて回転させることで、広範囲を研磨できます。主な用途は、溶接作業の前後処理・バリ取り・サビ落とし・塗装剥離などが挙げられます。

カップブラシは平面の研磨のみに使用するもので、コーナー部分などの研磨には使えません。平面以外を研磨したい場合は、「ベベルブラシ」と呼ばれる、毛材が斜めに押し付けられるタイプを用います。

切断用砥石

引用元:株式会社レヂトン 金の卵 オフセット型

切断用砥石は、主に金属や石材などの切断を目的としたディスク砥石です。切削面に面精度が必要な場合や、ワークが欠けるのを避けたい場合などに使用します。金属用や非金属用など種類が多いので、切断したい材料に合わせて製品を選びます。なかには厚みが1mm以下の切断用砥石もあり、溝入れ加工などにも採用される場合があります。

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この記事を書いた人
株式会社Catallaxy

株式会社Catallaxyは "未来の製造業をつくる" をミッションに掲げ、製造業における従来のサプライチェーン/バリューチェーンの刷新を目指しています。記事内容に関するお問い合わせはこちらへ。

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