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2026-02-10
更新
工場を探す場面では、「ちゃんとした工場を選びたい」「失敗したくない」という意識が強く働きます。その結果、無意識のうちに分かりやすい指標に頼ってしまい、実際の相性や進めやすさを見落としてしまうケースが少なくありません。
ここでは、工場選定の場面で多くの人が勘違いしやすいポイントを整理しながら、判断がズレやすくなる理由を解説します。
工場選定で最初に見られやすいのが「実績の数」や「取引社数」です。確かに、一定の実績があること自体は安心材料になります。
ただし、実績が多いことと、自分の案件に向いていることは必ずしも一致しません。量産案件を多く抱えている工場が、試作や小ロット、条件整理から始めたい案件に向いているとは限らないからです。
実績は「過去に何をしてきたか」を示す指標であり、「今回の案件にどれだけ時間を割けるか」「どの工程が得意か」を保証するものではありません。
設備が整っていて、人員も多い工場の方が、どんな依頼にも柔軟に対応してくれそうに見えることがあります。
しかし、規模が大きい工場ほど、対応プロセスが定型化されており、案件の条件が固まっていない段階では動きにくいケースもあります。社内調整に時間がかかり、初期相談が進みにくいことも珍しくありません。
一方で、規模が比較的小さい工場でも、特定分野に強みを持ち、相談ベースのやり取りに慣れている場合があります。規模の大小だけで判断すると、進めやすさを見誤ることがあります。
複数の工場から見積を取ると、どうしても金額が目に入ります。価格差がある場合、安い工場を選ぶ判断は自然に見えます。
ただし、価格は前提条件によって大きく変わります。材料調達の考え方、工程の組み方、想定している品質基準が異なれば、単純な比較はできません。
価格だけで選んだ結果、後から条件調整が増え、結果的に時間やコストがかさむケースもあります。価格は判断材料の一つであって、結論そのものではありません。
多くの工場は、自社ページや紹介文で得意分野を記載しています。ただし、その内容が今回の案件とどの程度重なっているかは、実際に相談してみないと分からないことが多いです。
「溶接対応可能」「板金対応」と書かれていても、対象サイズや材質、求められる精度によって対応可否は変わります。表面的なキーワードだけで判断すると、後からミスマッチが起きやすくなります。
図面を送れば工場が内容を理解し、スムーズに話が進むと考えられがちですが、図面だけでは前提が共有しきれないケースも多くあります。
とくに初回取引では、用途や数量の背景、重視しているポイントが伝わらないまま進むと、認識のズレが生じやすくなります。図面は重要な情報ですが、それだけで判断が完結するわけではありません。
工場選定では、「ここだ」と一社に絞ってから相談を始めようとする人も少なくありません。しかし、条件が整理しきれていない段階で最適解を決めるのは難しいのが実情です。
複数の工場に相談し、反応や質問内容を見ながら条件を整理していくことで、自分の案件に合う工場像が明確になることもあります。最初から正解を当てにいくより、過程の中で絞り込む方が現実的な場合もあります。
工場選定で重要なのは、「良い工場かどうか」ではなく、「今回の案件に合っているかどうか」です。
実績、規模、価格といった分かりやすい指標は参考になりますが、それだけで判断するとズレが生じやすくなります。案件の性質や進め方に応じて、相談のしやすさや対応の柔軟性も含めて考えることが重要です。
工場選定では、多くの人が無意識のうちに分かりやすい指標に引っ張られがちです。
実績や規模、価格は重要ですが、それだけで最適な工場が決まるわけではありません。
条件が固まりきっていない段階では、複数の工場とやり取りしながら判断材料を集めていく方が、結果的に失敗を減らしやすくなります。
工場選定は一度で正解を出すものではなく、進めながら精度を上げていくプロセスとして捉えることが重要です。

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