2024-09-18
更新
染谷 ひとみ
Mitsuri Media管理人
精密板金加工工場のインサイドセールスとして加工と寸法の提案をしてきた経験を経て、製造業の知見と楽しさを提供している。 幼少期からモノの構造を理解するのが好き。JAPAN MENSA会員。
C5191は、りん青銅と呼ばれる金属材料の一種です。
りん青銅は、銅(Cu)とスズ(Sn)の合金である青銅に、りん(P)を加えることで、青銅内部に含まれる酸化銅を脱酸した金属です。
C5191は、りん青銅のなかでもスズの含有量が多く、強度や耐摩耗性を向上させています。
C5191(りん青銅)は、展延性・耐摩耗性・耐食性・耐応力腐食割れに優れており、ばね材に適した材料です。JIS規格の【JIS H 3110:2018】では、高性能のばね性を要求するものは、ばね用りん青銅を用いるのがよいとされています。
C5191は、スズ(Sn)を5.5~7.0%と多く含有している金属材料です。りん青銅はスズを多く含有するほど、強度と耐摩耗性が向上しますが、その一方で導電性や熱伝導率の値は低下する特徴があります。
C5191の用途は、電気機器用ばね・スイッチ・コネクタ・ヒューズグリップ・しゅう動片軸受けなどが代表的です。
<C5191 板及び条の化学成分(単位:%)>
a):Cuを分析し、Cu+Sn+P=99.5以上とする。
引用元:JIS H 3110:2018 りん青銅及び洋白の板及び条
<C5191 板及び条の機械的性質>
注記
a):各欄の上段は、試験片を板又は条の圧延方向に取った場合、下段は試験片を板又は条の圧延方向と直角に取った場合を示す。
b):曲げ試験の試験条件を示す。Wは、W曲げ試験を表す。
c):最小試験力は、1.961Nとする。
引用元:JIS H 3110:2018 りん青銅及び洋白の板及び条
<C5191の物理的性質>
引用元:阪根商事株式会社
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