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C1020(無酸素銅)特徴、用途、機械的性質

銅 | 2021年04月22日

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C1020とは、無酸素銅と呼ばれる純銅の代表的な材料のことです。

純銅は銅の成分が99.90%以上で構成されている材料を表しており、代表的なものとして、C1020(無酸素銅)、C1100(タフピッチ銅)、リン脱酸銅(C1220)が挙げられます。

C1020(無酸素銅)は、銅の純度が99.96%以上と高く、その他の元素を含まないことから優れた特性を示し、さまざまな用途で使われています。

参考:【銅】の基礎知識|身近な銅の特徴や用途・真鍮について解説!

C1020の特徴

純銅の共通の特徴は、導電性・熱伝導性・展延性・絞り加工性に優れ、耐候性・耐食性も良好である点です。

C1020(無酸素銅)は、酸素を含まないことから、高温加熱しても水素脆化が発生しません。そのためC1020は、溶接やろう付けを必要とする製品に適した材料です。

参考:水素脆性割れとは?原因と対策、ベーキング処理

参考:銅の加工ならMitsuri!1コ〜お受けいたします!

C1020の用途

C1020(無酸素銅)は不純物を含まないため、導電性・熱伝導性に優れた材料です。この特徴から、電気用・化学工業用などの製品に多く採用されています。

用途例)バスバー・ヒートスプレッダー・トランス用コイル材・ガスケット

C1020の化学成分

<C1020の化学成分(単位:%)>

合金番号

Cu

Pb

Fe

Sn

Zn

Al

Mn

Ni

P

Zr

C1020

99.96以上

-

-

-

-

-

-

-

-

-

引用元:JIS H 3100:2018 銅及び銅合金の板及び条

C1020の機械的性質

<C1020の板及び条の機械的性質>


質別


製品記号d)

引張試験

曲げ試験a)

硬さ試験a)(参考)

厚さの

区分

mm

引張

強さb)

N/mm2

伸びb)

厚さの

区分

mm

曲げ

角度c)

内側

半径c)

厚さの

区分

mm

ビッカース

硬さb)

HV

O

C1020 P-O

C1020 PS-O

0.10以上

0.15未満

195以上

20以上

0.10以上

2.0以下

180°

密着

-

-

0.15以上

0.30未満

30以上

0.30以上

30以下

35以上

C1020 R-O

C1020 RS-O

0.10以上

0.15未満

20以上

0.15以上

0.30未満

30以上

0.30以上

4.0以下

35以上

1/4H

C1020 P-1/4H

C1020 PS-1/4H

0.10以上

0.15未満

215~

285

15以上

0.10以上

2.0以下

180°

厚さの

0.5倍

0.30以上

30以下

55~100e)

0.15以上

0.30未満

20以上

0.30以上

30以下

215~

275

25以上

C1020 R-1/4H

C1020 RS-1/4H

0.10以上

0.15未満

215~

285

15以上

0.30以上

4.0以下

0.15以上

0.30未満

20以上

0.30以上

4.0以下

215~

275

25以上

1/2H

C1020 P-1/2H

C1020 PS-1/2H

0.10以上

0.15未満

235~

315

-

0.10以上

2.0以下

180°

厚さの

1倍

0.20以上

20以下

75~120e)

0.15以上

0.30未満

10以上

0.30以上

20以下

245~

315

15以上

C1020 R-1/2H

C1020 RS-1/2H

0.10以上

0.15未満

235~

315

-

0.10以上

2.0以下

180°

厚さの

1.5倍

0.20以上

4.0以下

0.15以上

0.30未満

10以上

0.30以上

4.0以下

245~

315

15以上

H

C1020 P-H

C1020 PS-H


0.10以上

10以下

275以上

-

0.10以上

2.0以下

180°

厚さの

1.5倍

0.20以上

10以下

80以上e)

C1020 R-H

C1020 RS-H


0.10以上

4.0以下

0.20以上

4.0以下

注記

a):曲げ試験及び硬さ試験に関して規定した厚さの区分を外れるものは、試験を適用しない。

b):数値は、整数値に丸める。

c):曲げ試験の条件を示す。

d):導電用の板及び条にも適用する。

e):最小試験力は、1.961Nとする。

引用元:JIS H 3100:2018 銅及び銅合金の板及び条

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