【溶接の資格】プロの溶接工がとっておくべき資格を“一挙大公開”!

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【溶接の資格】プロの溶接工がとっておくべき資格を“一挙大公開”!

溶接の資格って何種類くらいあると思いますか?

この記事では溶接に関する資格を紹介しながら、新人の溶接工が進むべきおすすめのキャリアプランを提示してゆきます。

溶接工と言っても、そのキャリアの築き方は千差万別

アナタが“自分にぴったりのキャリア”を歩んでいけるよう、全力でお手伝いいたします。

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溶接業界には沢山の資格がある

溶接に関係する資格として、有名どころを列挙すると以下のようになります。

アーク溶接作業者

ガス溶接技能者

ガス溶接作業主任者

溶接管理技術者

溶接作業指導者

アルミニウム溶接技能者

ボイラー溶接士

●PC工法溶接技能者

アナタが「溶接工としてどのようなキャリアを築きたいか」自問自答しつつ、獲得する資格の優先順位を決定してゆきましょう。

まず最初にとるべき資格

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プロの溶接工としてキャリアをスタートさせるにあたり、まず取っておかなければならない資格はアーク溶接作業者

工場経営者は従業員の業務中の安全確保のため、アーク溶接作業者の資格を従業員に取らせることが義務付けられてます

逆に言えば、アーク溶接作業者の資格さえ取ってしまえば、溶接工として第一線で活躍できます。


アーク溶接作業者の資格は難易度0

アーク溶接作業者の資格の難易度は非常に易しいです。

試験に遅刻したり早退するようなことがなければ、まず合格できるでしょう。


アーク溶接特別教育

アーク溶接作業者の資格を得るにあたり、アーク溶接特別教育を受講する必要があります。

アーク溶接機による、

・溶接
・溶断

といった作業は、様々な工場で実施されてます。

しかし溶接機の点検や整備不良、作業手順を誤ったりすることで、

・感電災害
・爆発
・火災

などの重大災害が依然として発生。

このような災害を防止するため、事業者に対して、

「アーク溶接機を用いて行う金属の溶接、溶断等の危険又は有害な業務に労働者を就かせるときは、当該業務に関する特別の教育を行わなければならない」

労働安全衛生法第59条、労働安全衛生規則第36条

と規定されてます。

アーク溶接特別教育を受講して合格すれば、晴れてアナタはアーク溶接作業者です。

アーク溶接特別教育の詳細

■講習日数:3日


■講習内容

●アーク溶接等に関する知識
・アーク溶接等の基礎理論
・電気に関する基礎知識

●アーク溶接装置に関する基礎知識
・直流アーク溶接機
・交流アーク溶接機
・交流アーク溶接機用自動電撃防止装置
・溶接棒等及び溶接棒のホルダー配線

●アーク溶接等の作業方法に関する知識
・作業前の点検整備
・溶接、溶断の方法
・溶接部の点検
・作業後の処置
・災害防止

●関係法令
・法令、安衛則中の関係条項


■講習料金

受講料15,000~30,000円程度(実施会場によって異なります) 


溶接技能者資格について

日本溶接協会の溶接技能者資格は、

・対象材料
・溶接方法

によって区別された以下の資格があります。


手溶接(アーク溶接)

●対象材料:炭素鋼

●溶接方法:
・被覆アーク溶接
・ティグ溶接
・ティグ溶接と被覆アーク溶接との組合せ


手溶接(ガス溶接)

●対象材料:炭素鋼

●溶接方法:ガス溶接


半自動溶接

●対象材料:炭素鋼

●溶接方法:
・マグ溶接
・ティグ溶接とマグ溶接との組合せ
・セルフシールドアーク溶接


ステンレス鋼溶接

●対象材料:ステンレス鋼

●溶接方法:
・被覆アーク溶接
・ティグ溶接
・ティグ溶接と被覆アーク溶接との組合せ
・ミグ溶接またはマグ溶接


チタン溶接

●対象材料:
・チタン
・チタン合金

●溶接方法:
・ティグ溶接
・ミグ溶接


プラスチック溶接

●対象材料:
・塩化ビニル
・ポリエチレン
・ポリプロピレン

●溶接方法:
・ホットジェット溶接


銀ろう付

●対象材料:
・ステンレス鋼
・炭素鋼
・銅

●溶接方法:
・トーチろう付


すみ肉溶接

●対象材料:
・炭素鋼

●溶接方法:
・被覆アーク溶接
・マグ溶接


基礎杭溶接

●対象材料:
・炭素鋼管

●溶接方法:
・被覆アーク溶接
・マグ溶接
・セルフシールドアーク溶接


石油工業溶接

●対象材料:
・高張力鋼
・耐熱鋼
・ステンレス鋼

●溶接方法:
・被覆アーク溶接
・ティグ溶接
・ティグ溶接と被覆アーク溶接との組合せ

オススメのキャリア構築戦略

私が推奨する、汎用性の高い資格を以下に列挙いたします。


アーク溶接特別教育:難易度1

プロのアーク溶接工として働く上で必須の資格

●この資格でできること
・手アーク溶接(被覆アーク溶接、ガスシールドアーク溶接など)
・半自動アーク溶接
・自動溶接を行うことができる。

●受講資格:満18歳以上
・学科:11h
・実技:10h


ガス溶接作業者:難易度1

アーク溶接特別教育と並び、最重要資格の1つ

プロとしてガス溶接を行う際、必要となる資格です。

ガス溶接作業者の資格でできること

・可燃性ガス、酸素混合ガスを用いる溶接
・切断等のガス溶接の作業
※ガストーチによる“ろう付け”はここでいうガス溶接に含まない。


●受講資格:満18歳以上
・学科:8h
・実技:5h

溶接は危険有害業務にあたる、

・ヒュームによるじん肺の危険性
・電撃による感電
・火花等によるヤケド

などの様々な危険がある業務。
溶接作業するにはこの資格をまず取得しましょう。


JIS溶接技能者(TN-F):難易度2

薄板ステンレスにおける基本級(下向き)。

配管を溶接する人で持ってない人はいないぐらい大事なTig溶接の資格です。

持ってない人は“モグリ”と思われたりすることも。

被膜アーク溶接よりもTig溶接の方が難易度は低いと感じる人が多く、合格率はおよそ80%と言われてます。

JIS溶接技能者(TN-F)の資格でできること

JIS溶接技能者(TN-F)は一定の国内規格(JIS、WESなど)に基づいて溶接作業の技量について評価試験を行い、資格として格付け認証を行います。

資格は発注者からの溶接施工等に関する仕様書などで、要求される溶接品質を確保するために、製作者が信頼性を証明する手段の 1つ。

たとえば建築鉄骨の製作工場認定の要件や、JIS Z 3400「溶接の品質要求事項」に基づいて溶接施工を行う場合の要件となります。

・溶接構造物の信頼性
安全性の確保

に応えるものとして適用され、公的にも国際的にも広く認知。

このような資格は何かができるというわけではなく、スキルの証明になります。

大半のクライアントがスキルの証明を要求してくるので、溶接工としてはJIS溶接技能者TN-Fは登竜門

この資格は裏波も簡単に出すことができるし、溶接初心者には成功体験を積めるのでキャリア初期の資格としてオススメ。


●受講資格
・15歳以上
・溶接経験1ヵ月以上

溶接工2年目に適した資格と言えます。

2年目にもなると、既に真剣に仕事に取り組んでいる人と不真面目な人とでかなりの差がついてます

職人の世界では腕が一番

どれだけ「1年目で基礎ができるか」が重要になります。


JIS溶接技能者(TN-P):難易度3

・薄肉管ステンレス

・専門級(全姿勢)

裏波の出し方は下向きの溶接と一緒。

体の姿勢を安定させることができれば簡単に合格できます。


JIS溶接技能者(N-2F):難易度3

・中板SS材

・基本級(下向き)

裏波溶接がポイント。

意外と苦戦する人が多いのがこの資格。

溶接工3年目くらいで獲得するべき資格と言えます。

職場にも慣れて仕事の段取りも覚えてくる頃に、さらなるレベルアップのために獲得しましょう。


JIS溶接技能者(T-1F,P):難易度3

・薄板及び管

・基本級(下向き)

・専門級(全姿勢)

Tig溶接での裏波溶接になります。

この資格を簡単に取得できるレベルであれば、Tig溶接はかなり上手いはず。

ちなみに、

・電流調整
・ルートギャップ

といった調整方法を練習する際は薄板がオススメ。

資格をゲットして、溶接工としてのアナタの価値を十分に高めてゆきましょう。


JIS溶接技能者(N-2V,P):難易度4

・中板SS材及び管

・専門級(縦向き)

・専門級(全姿勢)

被覆アーク溶接の技能資格です。

ここまでくると難易度がかなり上がります。

JIS溶接技能者(N-2P)の合格率は約30%ぐらい。

十分に練習した上で試験に挑戦しましょう。

被覆アーク溶接も現場では必須スキル。

裏波を継げるようになれば、かなりのスキルだと言えます。

溶接工4年目以降に取るべきハイレベルな資格

資格取得年数は個人差があると思うが、さらに高みを目指すなら、

・組合わせ溶接
・ボイラー溶接士
・半自動溶接
・溶接作業指導者

など、積極的に資格を取ってゆきましょう。

その他の溶接資格とキャリア

電気事業法で定める溶接士の資格があれば、発電所での溶接というキャリアもあります。
マルG溶接士などと、業界では呼ばれることも。
石油系の溶接資格もあり、いろいろ細分化されてます。

また溶接工としての作業に熟練すると、コンクールに出場するのも良いでしょう。
メンタルとスキルの両方が競えられます。


溶接技能者資格の取得

溶接技能者資格を取得する際は、以下の手順ですすめましょう。


1.受験申請】

①受験申請書の入手、問合せなどは、各地区溶接技術検定委員会もしくは各都道府県指定機関で行なってください。

②それぞれの資格には、受験可能な条件が定まってます。
ホームページに記載されている、それぞれの受験資格の詳細を満たしているか確認しておきましょう。

③試験日については、
・各都道府県の指定機関に問い合わせ
・ホームページの溶接技能者評価試験日程
など、事前に確認しましょう。

試験の35日前までに、受験の申し込みは必ず済ませなければなりません。

⑤試験の申込の際には、申請書と受験料を各々の都道府県の指定機関に足を運んでください。
申請書には写真(パスポート用の大きさ、6ヵ月以内に撮影、裏面に氏名記入)が必要になります。


2.受験】

「受験の心得」などの書類内容は、必ず読み通しておきましょう。

②個人で用意しなければならない物品は以下のようなモノ。

・受験票
・作業着
・安全防具
・工具類
・溶接材料
・筆記用具(学科試験受験時)

必ず忘れずに持参しましょう。

③試験会場では、必ず係員の指示に従いましょう。

④試験時の安全確保のため、ホームページの受験時の安全又はパンフレット「安全必携」を事前に読んで受験してください。


3.合否通知】

①受験後、2ヵ月程度で試験の結果が通知されます。

②新規受験の際、
・実技試験:合格
・学科試験:不合格
の場合のみ、学科追試を1回だけ受けられます。

③新規受験の際、
・実技試験:合格
・学科試験:不合格
の場合は、学科合格証明書(有料)を受領可能。
学科合格証明書があれば、3年間は学科試験を免除できます。


【4.認証手続】

①認証手続に関しては、「合否が通知された日から45日以内」に、
・合否通知に
・証料
を各々の都道府県指定機関に持参し、手続きします。

②適格性証明書を受領した際には、必ず記載事項が正しいかどうかチェックしましょう。
証明書の裏に記載されている内容も確認してください。

溶接技能者資格の維持

溶接技能者の技量は、資格があるだけで一人前というわけではありません

日頃から資格の内容に沿った業務に励み、鍛錬を積み重ねることによって初めて技術が維持されます。

さらに視力の悪化など、エンジニアの身体状態によっても変化。

ちなみに溶接技能者資格も維持に関しては、以下の2つの事項があります。


サーベイランス

溶接技能者として資格認証された者が“業務従事証明”によって、認証要求事項を十分に満たしていることをチェック。


適格性証明書の有効期間に継ぎ足す

再評価試験に見事合格した際は、保有している適格性証明書の有効期間に継ぎ足すようにして認証される。

総括

この記事では、新人の溶接工がキャリアを築き上げてゆく過程で“登竜門”となる資格について、解説いたしました。

溶接業界はかなり多くの資格が存在するため、「何年後に〇〇の資格をゲットしよう!」などと、目標を決めながら日々の業務に励むことで、より早く、より高い領域へとレベルアップしてゆけるでしょう。

アナタが溶接工としてのキャリアプランを決めてゆく際の道しるべになれば幸いです。

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