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【溶接の資格難易度】種類一覧!費用と取り方&難易度別!プロの溶接工が取っておくべき資格

溶接 | 2021年08月13日

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溶接の資格は新人から熟練者向けまでたくさんの種類があります。それぞれ取り方や難易度が異なります。試験や実技が必要なもの、費用を支払って講座を受講しなければならないものなど様々です。

溶接工として進むキャリアの築き方は千差万別です。本記事は新人溶接工からベテランまで、自分にピッタリのキャリアを歩んでいけるよう、資格の取得を検討されている方に向けた記事です。

溶接資格の種類!難易度別一覧

溶接の資格はたくさんあります。その中でも特に有名な溶接資格を項目別に分類して一覧にしました。

難易度溶接資格年齢
制限
溶接経験
有無
取り方と費用
ガス溶接
技能者
18歳
以上
未経験者
向け
・講習2日間(14時間)学科と実技
・講習最後の1時間は修了試験
・13,000~18,000円程度+教材費1,650円程度(実施先による)
アーク溶接
作業者

18歳
以上
未経験者
向け
・講習/学科2日間(11h)+講習/実技1日間(10h)
・11,600~15,240円(教材費込/実施先による)
※インターネット申込で割引あり
★★アルミニウム
溶接技能者
(基本級)

15歳
以上
実務経験
1ヶ月以上
・学科試験(1,210円)
・実技試験(8,580~53,240円)
・合格後は認定料(4,510円)が必要
・更新あり

★★
アルミニウム
溶接技能者
(専門級)
15歳
以上
実務経験
3ヶ月以上
かつ
基本級
有資格者
同上
★★PC工法
溶接技能者
1年程度
(目安)
平成29年度から取り止め
(要確認)
★★溶接
管理技術者
理大
卒業
及び
要実務
経験
3年以上
(目安)
・筆記試験Ⅰ/Ⅱ(26,400円)
・口述試験(22,000~27,500円)
・合格後、登録料が19,800円必要
・有効期限5年間、更新あり
★★★ガス溶接作業
主任者
3年以上
(目安)
・受験資格なし
・3時間20問の筆記試験(業務経験・卒業学歴によって科目免除制度あり)
・受験料6,800円
※合格後、免許申請するには実務経験の証明が必要。
★★★普通
ボイラー溶接士
溶接実務
1年以上
・学科試験(40問2.5時間)6,800円  
・実技試験(1時間)下向き立向き突合せ溶接/18,900円  
・有効期限2年間、更新あり  
★★★特別
ボイラー溶接士
普通ボイラー取得後、
溶接実務
1年以上
・必要な溶接実務経験→ガス溶接・自動溶接は除かれる
・学科試験(40問2.5時間)6,800円
・実技試験(1時間)横向き突合せ溶接/21,800円
・有効期限2年間、更新あり    
※学科免除制度多々あり 
★★★溶接
作業指導者

25歳
以上
3年以上
(目安)
技量資格保有
・講習3日間
・受講後、学科試験あり(実技試験はなし)
・受講料54,050円(溶接管理技術者は23,600円、再受験者は12,600円)

参考:溶接方法について専門家が解説!【協力工場130社以上】溶接でお困りならMitsuri!


溶接未経験者はアーク溶接作業者の資格から

プロの溶接工としてキャリアをスタートさせるにあたり、まず取るべき溶接資格は「アーク溶接作業者」です。工場経営者は従業員の業務安全確保のため、アーク溶接作業者の資格を従業員に取らせることを義務付けられています。業務として溶接を行うにあたり、必須の資格です。

アーク溶接作業者の資格難易度(★)

アーク溶接作業者の資格の難易度は、非常に易しいです。講習(アーク溶接特別教育)試験に遅刻したり早退するようなことがなければ、まず合格できます。講習は3日間(学科2日/実技1日)で、受講料は11,600~15,240円程度(実施会場によって異なります)です。 

アーク溶接特別教育の内容

(1)アーク溶接等に関する知識
 ・アーク溶接等の基礎理論
 ・電気に関する基礎知識

(2)アーク溶接装置に関する基礎知識
 ・直流アーク溶接機
 ・交流アーク溶接機
 ・交流アーク溶接機用自動電撃防止装置
 ・溶接棒等及び溶接棒のホルダー配線

(3)アーク溶接等の作業方法に関する知識
 ・作業前の点検整備
 ・溶接、溶断の方法
 ・溶接部の点検
 ・作業後の処置
 ・災害防止

(4)関係法令
 ・法令、安衛則中の関係条項



溶接技能者資格の分類整理表

溶接資格はたくさんあって、分かりにくいかもしれません。日本溶接協会の溶接技能者資格は「対象材料」と「溶接方法」によって区別をし、整理・分類されています。

溶接対象材料溶接方法
手溶接アーク溶接炭素鋼・被覆アーク溶接
・ティグ溶接
・ティグ溶接と被覆アーク溶接との組合せ
ガス溶接炭素鋼・ガス溶接
半自動溶接炭素鋼・マグ溶接
・ティグ溶接とマグ溶接との組合せ
・セルフシールドアーク溶接
ステンレス鋼溶接ステンレス鋼・被覆アーク溶接
・ティグ溶接
・ティグ溶接と被覆アーク溶接との組合せ
・ミグ溶接またはマグ溶接
チタン溶接チタン
チタン合金
・ティグ溶接
・ミグ溶接
プラスチック溶接塩化ビニル
ポリエチレン
ポリプロピレン
・ホットジェット溶接
銀ろう付ステンレス鋼
炭素鋼
・トーチろう付
すみ肉溶接炭素鋼・被覆アーク溶接
・マグ溶接
基礎杭溶接炭素鋼管・被覆アーク溶接
・マグ溶接
・セルフシールドアーク溶接
石油工業溶接高張力鋼
耐熱鋼
ステンレス鋼
・被覆アーク溶接
・ティグ溶接
・ティグ溶接と被覆アーク溶接との組合せ


汎用性高いおすすめ溶接資格!半自動溶接、tig溶接、jis溶接技能者資格など

様々な種類の資格の中で、実務において汎用性の高い資格をご紹介します。

アーク溶接作業者とガス溶接作業者|★

上述している通り、未経験から取得出来るアーク溶接作業者とガス溶接作業者にまず挑戦するのがおすすめです。溶接は危険有害業務にあたります。ヒュームによるじん肺の危険性、電撃による感電、火花等によるヤケドなど様々な危険がある業務です。溶接業務をするには、これらの資格取得で基本を学習しましょう。

アーク溶接作業者を取得すると、手アーク溶接(被覆アーク溶接・ガスシールドアーク溶接など)、半自動アーク溶接、自動溶接ができるようになります。

ガス溶接作業者を取得すると、可燃性ガス・酸素混合ガスを用いる溶接、切断等のガス溶接作業ができるようになります(※ガストーチによる“ろう付け”はここでいうガス溶接に含みません)。 

【tig溶接】JIS溶接技能者(TN-F)|★★

薄板ステンレスにおける基本級(下向き)です。配管溶接工で、持ってない人はいないくらい大事なTig溶接の資格です。持ってない人は「モグリ」と呼ばれることもあるそうです。被膜アーク溶接よりもTig溶接の方が難易度が低いと感じる人が多く、合格率はおよそ80%です。

JIS溶接技能者(TN-F)は、一定の国内規格(JIS、WESなど)に基づいて溶接作業の技量について評価試験を行い、資格として格付けや認証を行います。

資格は発注者からの溶接施工等に関する仕様書などで、要求される溶接品質を確保するために、製作者が信頼性を証明する手段の 1つです。たとえば建築鉄骨の製作工場認定の要件や、JIS Z 3400「溶接の品質要求事項」に基づいて溶接施工を行う場合の要件になっています。

溶接構造物の信頼性、安全性の確保に応えるものとして、公的にも国際的にも広く認知されています。大半のクライアントがスキルの証明を要求してきます。溶接工にとってJIS溶接技能者TN-Fは、登竜門でもあります。JIS溶接技能者(TN-F)は、裏波も簡単に出すことができますし、溶接初心者のキャリア初期資格としておすすめです。

受講資格は「15歳以上かつ溶接経験1ヵ月以上」なので、溶接工2年目に適した資格です。どれだけ「1年目で基礎が積めたか」を測る良い機会にもなるでしょう。

JIS溶接技能者(TN-P)|★★★

薄肉管ステンレス、専門級(全姿勢)、裏波の出し方は下向きの溶接と一緒です。体の姿勢を安定させることができれば、簡単に合格できます。

JIS溶接技能者(N-2F)|★★★

中板SS材、基本級(下向き)です。裏波溶接がポイントで、意外と苦戦する人が多い資格です。溶接工3年目が挑戦目安です。職場に慣れて、仕事の段取りも覚えてくる頃にさらなるレベルアップのために挑戦する資格です。

JIS溶接技能者(T-1F, P)|★★★

薄板及び管、基本級(下向き)、専門級(全姿勢)、Tig溶接での裏波溶接です。この資格を簡単に取得できるレベルであれば、Tig溶接はかなり上手いはずです。電流調整、ルートギャップといった調整方法を練習する際は薄板がおすすめです。

JIS溶接技能者(N-2V, P)|★★★★

中板SS材及び管、専門級(縦向き)、専門級(全姿勢)、被覆アーク溶接の技能資格です。難易度はかなり上がり、JIS溶接技能者(N-2P)の合格率は約30%ぐらいです。

被覆アーク溶接も現場では必須スキルです。裏波を継げるようになれば、かなりのスキルといえます。溶接工4年目以降に挑戦するハイレベルな資格です。

熟練溶接工・ベテラン向け資格とコンクール

さらに高みを目指す場合は「組合わせ溶接」「ボイラー溶接士」「半自動溶接」「溶接作業指導者」などへ進みましょう。また、電気事業法で定める「溶接士」資格があれば、発電所での溶接キャリアも開けます。業界では「マルG溶接士」と呼ばれることもあります。他にも、石油系溶接資格など細分化されています。

溶接工としての技術に熟練している場合、コンクール出場を検討すのも良いと思います。メンタルとスキルの両方が鍛えられます。


溶接技能者資格の受験方法手順

溶接技能者資格を受験する際は、以下の手順で進めます。

溶接技能者資格受験

(1)受験申請
(2)受験
(3)合否通知
(4)認証手続

(1)受験申請

受験申請書の入手・問合せなどは、各地区溶接技術検定委員会もしくは各都道府県指定機関で行なってください。それぞれの資格には、受験可能な条件が定まっています。ホームページに記載されている、それぞれの受験資格の詳細を満たしているか確認しておきましょう。

試験日は、各都道府県の指定機関に問い合わせ・ホームページの溶接技能者評価試験日程などを事前に確認しましょう。

受験申込みは、試験の35日前までに必ず済ませなければなりません。試験申込は、申請書と受験料を揃えて各々の都道府県の指定機関に行きましょう。申請書には写真(パスポート用の大きさ、6ヵ月以内に撮影、裏面に氏名記入)が必要です。

(2)受験

「受験の心得」などの書類内容は、必ず読み通しておきます。

試験の持ち物
受験票
作業着
安全防具
工具類
溶接材料
筆記用具(学科試験時)

試験会場では、必ず係員の指示に従いましょう。試験時の安全確保のため、ホームページの受験時の安全又はパンフレット「安全必携」を事前に読んで受験してください。

(3)合否通知

受験後、2ヵ月程度で試験の結果が通知されます。


学科試験実技試験備考
新規受験不合格合格学科追試を1回だけ受けられる
合格不合格学科合格証明書(有料)を受領可能(*1)

(*1)学科合格証明書があれば3年間は学科試験を免除できます。

(4)認証手続

合否が通知された日から45日以内に「合否通知」「認証料」を各々の都道府県指定機関に持参して手続きをします。適格性証明書を受領したら、必ず記載事項が正しいかチェックしましょう。証明書の裏に記載されている内容も確認してください。


溶接技能者資格の維持

溶接技能者の技量は、資格があるだけで一人前というわけではありません。日頃から資格の内容に沿った業務に励み、鍛錬を積み重ねることによって初めて技術が維持されます。さらに視力の悪化など、エンジニアの身体状態によっても技量は変化していきます。溶接技能者資格も、維持に関しては以下2つの事項があります。

①サーベイランス

溶接技能者として資格認証された者が「業務従事証明」によって、認証要求事項を十分に満たしていることをチェックされます。

②再評価試験

再評価試験に見事合格した際は、保有している適格性証明書の有効期間に継ぎ足すようにして認証されます。

溶接の資格Q&Aまとめ

Q1.未経験から取得出来る溶接資格はありますか?

あります。「アーク溶接作業者」から始めましょう。3日間の講習を受ける必要がありますが、取得難易度は易しいです。また、「ガス溶接作業者」もおすすめです。

Q2.溶接は資格無しで行なっても良いのでしょうか?

はい。資格が無くても、溶接はできます。趣味のDIYで溶接する場合など、特別な資格は不要です。ただし、会社が従業員に仕事の中で溶接をさせる場合は、アーク溶接の講習を受けさせなければならないといった決まりはあります。そうはいっても、溶接は危険が伴う作業ですので、基礎を学ぶためにも講習を受けておくことをおすすめします。

Q3.溶接の資格にはどんな種類がありますか。一覧で見たいです。

  • ガス溶接技能者
  • アーク溶接作業者
  • アルミニウム溶接技能者(基本級)
  • アルミニウム溶接技能者(専門級)
  • PC工法溶接技能者
  • 溶接管理技術者
  • ガス溶接作業主任者
  • 普通ボイラー溶接士
  • 特別ボイラー溶接士
  • 溶接作業指導者 など

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この記事を書いた人
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