島尻 亮汰
Mitsuri PdM
製造業向け商取引プラットフォーム「Mitsuri」のプロダクトマネージャーとして、プロダクトの開発からマーケティングの戦略立案・実行に至るまでを包括的にマネジメントを行う。著書「SaaSで考えるPLG戦略」
日本のものづくりを支える金属加工業界。しかし、少子高齢化や製造業離れの影響を受け、深刻な人材不足に直面しています。
今回は、業界の現状を整理し、具体的な人材確保の取り組みや課題について解説します。
金属加工業界における労働者の平均年齢は上昇しており、経済産業省「ものづくり白書」では、製造業全体で50歳以上の従業員の割合が約35%を占めるとされています。
この高齢化に伴い、熟練職人の引退が相次いでおり、技術の継承が課題となっています。また、若者の就職先として製造業全般が敬遠される傾向があり、金属加工業界も例外ではありません。
※参考
2024年版ものづくり白書(ものづくり基盤技術振興基本法第8条に基づく年次報告
若者が金属加工業界を避ける理由として、「ものづくり白書」では以下のような要因が挙げられています:
これらが若者にとって金属加工業界を魅力的な職場と感じにくくしている要因です。
金属加工業界では、作業環境の近代化が急務です。空調設備の導入や安全対策の強化により、働きやすい環境を整えることが重要です。また、ワークライフバランスを重視した働き方改革も注目されています。
地域の工業高校や専門学校と連携し、インターンシップや職場見学を積極的に受け入れることで、若年層へのアプローチを強化できます。また、SNSや動画を活用して業界の魅力を発信する取り組みも効果的です。
熟練技術を次世代に伝えるためには、デジタルトランスフォーメーション(DX)の活用が鍵となります。具体的には、作業手順やノウハウを動画やマニュアルとして記録し、新人教育に役立てる方法があります。
女性や外国人労働者の採用を促進することで、多様な人材を確保できます。例えば、育児と仕事を両立できる制度や多言語対応の職場環境を整えることで、働きやすさを向上させられます。
金属加工業界はその重要性にもかかわらず、一般的にはあまり知られていません。このため、若者や求職者にとって「選択肢」として認識されにくいという問題があります。
熟練職人が蓄積した技能は高度で、個人に依存しているケースが多いです。このため、技術の引き継ぎが難しく、職人の引退が技術の喪失につながるリスクがあります。
金属加工業界では、厳しい労働環境や将来性への不安から、若手社員の離職率が高いという課題もあります。
金属加工業界では、従来の文化や慣習が女性や外国人労働者にとって働きづらい要因となることがあります。
ある企業では、地域の工業高校と連携して職場見学を積極的に実施。これにより若年層の採用率が向上しました。
別の企業では、熟練職人の作業を動画で記録し、教育プログラムに活用。技能伝承の効率化に成功しました。
Mitsuriで、工場ページを充実させることで企業の魅力を発信することができます。
金属加工業界が直面する人材不足の問題は、業界全体で取り組むべき課題です。環境改善や技能継承、魅力発信の努力を続けることで、次世代に誇れるものづくりを継承していきましょう。Mitsuriを活用することで、その取り組みをさらに加速させることが可能です。
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