2025-01-15
更新
アイアンワーカーは、鉄製品の切断や穴あけ加工をする際に用いる加工機のことを指します。現在ではレーザーマシンが広く導入されており、メインでの使用は少ない傾向が見られます。しかし、小ロットをすぐに加工する時には便利です。一般的には、小ロットの加工にはターレットパンチプレス(タレパン)が使われることも多いです。ただ、ターレットパンチプレスは厚い鋼材、長尺鋼材加工には適していないため、アイアンワーカーが活躍します。
中には、「どういった基準でメーカーを選べばいいのか」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事は、そんなお悩みをお持ちの方必見の内容となっています。今回は、鉄製品の試作を得意としているMitsuriイチオシの加工メーカーを、全国から3社ご紹介します。他にも、メリット・デメリットについても解説します。
ここでは、アイアンワーカーの主なメーカーを紹介していきます。老舗のメーカーで採用実績も多いため、安心して使えるでしょう。部材の切り欠き、穴あけ加工の際にはぜひ活用してみてください。
引用元:アマダ
本社:神奈川県伊勢原市石田200
TEL:0463-96-1111
設立:1948年
生産品目:板金加工、切削加工、研削盤など
ホームページ:http://www.kajitech.co.jp/
金属加工機械の総合メーカーとして、板金、切削、研削盤などの事業を行っています。ものづくりに必要な加工を総合的に手掛けているので、一貫したソリューションが行えるのが強みです。
1946年創業のメーカーで、長年親しまれている安心感があります。関連会社は91社あり、金属加工機械・器具の製造・販売・賃貸・修理・保守・点検・検査などを幅広く手掛けています。アイアンワーカーは多くの工場で導入されており、メンテナンスも含めて長く使えるのがメリットです。
ただし、拠点は関東に集中しており、地方への対応には時間がかかる場合があるため注意しましょう。
アマダでの製品例はこちらです。
引用元:株式会社アマダマシナリー
アイアンワーカー
引用元:AMADA SINGAPORE (1989) PTE. LTD.
加工サンプル
引用元:タケダ精機
本社:石川県能美市粟生町西132番地
TEL:0761-58-8211
FAX:0761-58-6861
設立:1966年
生産品目:形鋼加工機、丸鋸切断機、金型など
ホームページ:https://www.takeda-mc.co.jp/
金属加工機の開発、製造、販売を行っており、地域に根差したものづくりに貢献しています。マーケットの変化に応じて、常に新しい製品・サービスを提供している企業です。小型機械から大型機械まで取り扱っており、全国のさまざまな工場への納品実績があります。
丁寧な対応に定評があり、スピード力や対応力が強みです。お客様視点でのものづくりを基本原理としており、機器の販売後の保守サービスも充実しています。海外にも営業拠点があり、グローバルに展開しているのもメリットです。
ただし、従業員数はコンパクトなので、打ち合わせやトラブル対応の際には余裕を持った日程にするのがおすすめです。
タケダの製品例はこちらです。
引用元:タケダ機械株式会社
アイアンワーカー
部材を大量生産する際には、レーザーマシンにプログラムする方が効率が良いです。しかし、試作品の製作や小ロット製品をすぐに加工する際には、アイアンワーカーを使った方が便利です。条鋼などの部材を切断、切り欠き加工を行う際に使用すれば、短時間で作業が行えます。
レーザーマシンとアイアンワーカーの使い分け
部材の大量生産⇒レーザーマシン
試作品・小ロット加工⇒アイアンワーカー
アイアンワーカーは、パンチ金型を交換することでさまざまな形状の穴あけに対応可能です。そのため、新製品開発や小ロットでの生産に向いています。
また、レーザーマシンのようにデータをあらかじめ入力する必要がありません。そのため、納期が迫っている業務の際にもすぐに作業に取り掛かれます。
アイアンワーカーはデジタルマシンのようにデータに基づいておらず手作業のため、誤差が生じる可能性があります。また、金型を選ぶのも重要なポイントになるので、熟練した職人の判断が必要です。
ここでは、アイアンワーカーの加工が必要な工場を紹介していきます。加工の依頼を行う際には参考にしてみてください。
引用元:株式会社竜洋
本社:静岡県磐田市南平松10番地1
TEL:0538-66-2808
FAX:0538-66-4660
設立:大正15年
加工:切欠、曲げ、組立、塗装
ホームページ:http://www.ryuyo.jp/
老舗の金属板金加工製造工場で、豊富な実績があります。建設業界から医療、食品、農業など、幅広い分野での金属製品を納品しています。技術と高機能設備でさまざまなニーズに答えられるため、あらゆる悩みを相談できるでしょう。
高品質なものづくりには、40台以上の先進板金加工機械が利用されています。また、総敷地面積42520㎡の工場があり、タレパン、ベンダー、溶接、組み立て、大物加工などを役割分担して行っているのが特徴です。
小さい製品から、12mの大型製品まで加工可能です。キャンプやアウトドアで使用する「ファイヤータンク」といった製品や建材のH型鋼など、幅広いジャンルの製品を作成しています。4つの工場を利用することで、切断から穴あけ、溶接、組み立てまでワンストップで製作できるのも強みです。
ただし、小数点第二レベルでの精密板金の製作は受け付けていません。精密機器部品の製造の際には、気を付けるようにしましょう。
株式会社竜洋での製品例はこちらです。
引用元:株式会社竜洋
切断・穴あけ加工
引用元:株式会社竜洋
切り欠き加工
引用元:株式会社ヌカザワ工業
本社:宮城県白石市字延命寺北42-1
TEL:0224-26-2295
FAX:0224-24-4312
設立:昭和29年
加工:金属金物加工、精密板金加工、製缶加工、厚板加工
ホームページ:http://www.nukazawa.co.jp/index.html
省力機や自動機の架台製作など、大型部品の製造に強みがあります。また、移動販売や鯛などの軽量製品の製造も承っています。従業員10名の小規模な工場ですが、丁寧な対応に定評があるのが特徴です。昭和29年に設立されてから、東北を中心に納品しています。
チャネル架台やコンピューター制御BOXといった小型の製品から、大型の引き込み台車なども対応可能です。こじんまりとした工場ですが、親身になって対応してくれるのがメリットです。
ただし、宮城県に工場があるため、遠方へのお届けは対応していない場合があります。依頼前に確認するようにしましょう。
株式会社ヌカザワ工業での製品例はこちらです。
金物・門扉
コンピューター制御BOX
本記事では、アイアンワーカーでの加工が可能な工場や、メーカーについて紹介しました。アイアンワーカーを使えば、急ぎの納品や小ロットの製品も希望通りに対応可能なので、あらゆるケースにおすすめです。また、紹介したメーカーは老舗で実績も多いため、安心して採用できます。国内各地で加工可能な工場があるので、製品作成の際にはぜひ活用してみてください。ただし、アイアンワーカーは部材の大量生産や精密機器の製作の場合には向いていないため、デメリットについても考慮して選ぶようにしましょう。
そして、アイアンワーカーについてお悩みの時には、ぜひMitsuriにご登録ください。
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