カテゴリ

Mitsuriでどんな取引が行われている?
新しい機能を使ってどう新規取引につなげる
‍そんな疑問に毎月メールでお届けします

メルマガ購読

      Mitsuriでどんな取引が行われている?
      新しい機能を使ってどう新規取引につなげる?
      そんな疑問にお答えします!

SUS202(ステンレス鋼)成分、硬度、比重、用途

SUS202は、SUS302の代替品を目的として作られた、オーステナイト系のステンレス鋼です。JIS規格では【JIS G 4303 ステンレス鋼棒】に規定されています。

SUS202は、ステンレス鋼板・鋼帯・形鋼には規定されておらず、SUS300系の材料に比べて、用途が限られた材料です。そのため、見かけたり聞いたりすることが少ない材料かと思われます。

そこで今回は、市場に多く出回っているSUS304や、SUS302と比較しながら、SUS202の用途や特性、化学成分、機械的特性などについて解説します。

SUS202の用途と特性

SUS202は、オーステナイト系のステンレス鋼の一種で、SUS302ステンレス鋼の代替品を目的として開発された材料です。JIS規格では、ステンレス鋼板・鋼帯・形鋼には該当せず、【JIS G 4303 ステンレス鋼棒】にのみ規定されています。

一般的によく使われている、オーステナイト系ステンレス鋼のSUS304と比べて、ニッケルNiの含有量を抑えており、代わりにマンガンMnと窒素Nを添加しています。

SUS202は、SUS302の代替品目的の材料であるものの、耐食性に劣るほか、加工硬化が起こりやすい特徴を持ちます。

参考:加工硬化とはどんな現象?仕組み・影響・扱い方をご紹介!

用途としては、調理器具に使われています。高価であるニッケルの含有量を抑えている分、価格もSUS304と比べて安く設定されていることが多いです。

SUS202相当材

SUS202の相当材は下記の通りです。

SUS202相当材

・アメリカ UNS規格:S20200

・欧州規格 EN:1.4373

・中国規格 GB:S35450

・国際規格 ISO:X12CrMnNiN18-9-5

相当材とは、「同等品」である材料のことを表します。例を挙げると、材料の指示に「SUS202相当材」との記述があった場合、相当材である上記の材料を代用しても問題ありません。

SUS202の化学成分

<SUSの化学成分(単位:%)>

種類の記号 C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
SUS202 0.15以下 1.00以下 7.50~10.00 0.060以下 0.030以下 4.00~6.00 17.00~19.00 - - 0.25以下 -
SUS302 0.15以下 1.00以下 2.00以下 0.045以下 0.030以下 8.00~10.00 17.00~19.00 - - - -
SUS304 0.08以下 1.00以下 2.00以下 0.045以下 0.030以下 8.00~10.50 18.00~20.00 - - - -

引用元:JIS G 4303:2012

上表は、SUS202・SUS302・SUS304の化学成分を表しています。SUS202は、他の材料と比べてニッケルNiの含有量が少なく、その分マンガンMnと窒素Nを含んでいることが分かります。

ニッケルはステンレス鋼において重要な成分で、クロムCrと併存することで、耐食性の向上が期待できます。SUS202は、ニッケルの含有量が少ないため、SUS302・SUS304と比べて耐食性に劣ります。

SUS202の比重

<SUSの比重(基本質量)>

種類の記号 比重(基本質量)
SUS202 7.93
SUS302 7.93
SUS304 7.93

引用元:JIS G 4303:2012

ステンレス鋼は、材質によって比重が異なりますが、今回ご紹介しているSUS202と、比較対象であるSUS302およびSUS304に違いはありません。

SUS202の機械的特性(硬度、引張強さ、耐力、伸び)

<SUSの機械的性質>

種類の記号 耐力
MPa
(N/mm2)
引張強さ
Mpa
(N/mm2)
伸び
絞り
硬さ
HBW HRBS又はHRBW HV
SUS202 275以上 520以上 40以上 45以上 207以下 95以下 218以下
SUS302 205以上 520以上 40以上 60以上 187以下 90以下 200以下
SUS304 205以上 520以上 40以上 60以上 187以下 90以下 200以下

引用元:JIS G 4303:2012

機械的性質については、SUS302・SUS304と比べると、SUS202の耐力と硬さの数値が高いことが分かります。このことから、SUS202は、高強度かつ耐摩耗性に優れていますが、その分、加工性は低下。冷間加工の際には大きな力を必要とします。

SUS202の物理的性質(ヤング率など)

<SUSの物理的性質>

種類の記号 密度
g/cm3
ヤング率
GPa
熱伝導率
W/(m・℃)
電気抵抗率
10⁻⁸Ω・m
比熱
J/Kg・℃
弾性係数
103N/mm2
線膨張係数
10-6/℃
SUS202 7.93 NA 100℃:16.3 69 0~100℃:
503
197 0~100℃:17.0
0~315℃:18.4
SUS302 8.03 193 16 72 503 縦弾性係数:193
横弾性係数:86.2
0~100℃:17.2
0~315℃:17.8
0~538℃:18.4
0~648℃:18.8
SUS304 7.93 193 100℃:16.3~25.1
500℃:21.3~28.9
72~74 460~502 167~193 25~100℃:16.3~17.3
25~300℃:17.8
25~500℃:18~18.4
25~700℃:18.4~18.9

SUS202の物理的性質については、SUS302・SUS304と比べて大きな違いはありません。

SUS202の磁性

SUS202は非磁性のステンレス鋼のため、基本的に磁石につくことはありません。しかし、曲げなどの加工を行った箇所に関しては、材料の結晶構造に変化が生じ、僅かに磁性を持つことも。これらは、SUS302・SUS304も同様の特徴を持っています。

「SUS202を使用した金属部品の調達に困っている」

「SUS202の加工が自社でできなくて困っている」

そのような方に向けてMitsuriでは、見積から発注までWEB上で行えるサービスを提供しております。お手持ちの図面を登録すると、加工可能な工場から見積が届きます。
ステンレス部品の調達でお困りの方は下のボタンから図面をご登録ください。

SUS202(ステンレス鋼)成分、硬度、比重、用途

SUS202は、SUS302の代替品を目的として作られた、オーステナイト系のステンレス鋼です。JIS規格では【JIS G 4303 ステンレス鋼棒】に規定されています。

SUS202は、ステンレス鋼板・鋼帯・形鋼には規定されておらず、SUS300系の材料に比べて、用途が限られた材料です。そのため、見かけたり聞いたりすることが少ない材料かと思われます。

そこで今回は、市場に多く出回っているSUS304や、SUS302と比較しながら、SUS202の用途や特性、化学成分、機械的特性などについて解説します。

SUS202の用途と特性

SUS202は、オーステナイト系のステンレス鋼の一種で、SUS302ステンレス鋼の代替品を目的として開発された材料です。JIS規格では、ステンレス鋼板・鋼帯・形鋼には該当せず、【JIS G 4303 ステンレス鋼棒】にのみ規定されています。

一般的によく使われている、オーステナイト系ステンレス鋼のSUS304と比べて、ニッケルNiの含有量を抑えており、代わりにマンガンMnと窒素Nを添加しています。

SUS202は、SUS302の代替品目的の材料であるものの、耐食性に劣るほか、加工硬化が起こりやすい特徴を持ちます。

参考:加工硬化とはどんな現象?仕組み・影響・扱い方をご紹介!

用途としては、調理器具に使われています。高価であるニッケルの含有量を抑えている分、価格もSUS304と比べて安く設定されていることが多いです。

SUS202相当材

SUS202の相当材は下記の通りです。

SUS202相当材

・アメリカ UNS規格:S20200

・欧州規格 EN:1.4373

・中国規格 GB:S35450

・国際規格 ISO:X12CrMnNiN18-9-5

相当材とは、「同等品」である材料のことを表します。例を挙げると、材料の指示に「SUS202相当材」との記述があった場合、相当材である上記の材料を代用しても問題ありません。

SUS202の化学成分

<SUSの化学成分(単位:%)>

種類の記号 C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
SUS202 0.15以下 1.00以下 7.50~10.00 0.060以下 0.030以下 4.00~6.00 17.00~19.00 - - 0.25以下 -
SUS302 0.15以下 1.00以下 2.00以下 0.045以下 0.030以下 8.00~10.00 17.00~19.00 - - - -
SUS304 0.08以下 1.00以下 2.00以下 0.045以下 0.030以下 8.00~10.50 18.00~20.00 - - - -

引用元:JIS G 4303:2012

上表は、SUS202・SUS302・SUS304の化学成分を表しています。SUS202は、他の材料と比べてニッケルNiの含有量が少なく、その分マンガンMnと窒素Nを含んでいることが分かります。

ニッケルはステンレス鋼において重要な成分で、クロムCrと併存することで、耐食性の向上が期待できます。SUS202は、ニッケルの含有量が少ないため、SUS302・SUS304と比べて耐食性に劣ります。

SUS202の比重

<SUSの比重(基本質量)>

種類の記号 比重(基本質量)
SUS202 7.93
SUS302 7.93
SUS304 7.93

引用元:JIS G 4303:2012

ステンレス鋼は、材質によって比重が異なりますが、今回ご紹介しているSUS202と、比較対象であるSUS302およびSUS304に違いはありません。

SUS202の機械的特性(硬度、引張強さ、耐力、伸び)

<SUSの機械的性質>

種類の記号 耐力
MPa
(N/mm2)
引張強さ
Mpa
(N/mm2)
伸び
絞り
硬さ
HBW HRBS又はHRBW HV
SUS202 275以上 520以上 40以上 45以上 207以下 95以下 218以下
SUS302 205以上 520以上 40以上 60以上 187以下 90以下 200以下
SUS304 205以上 520以上 40以上 60以上 187以下 90以下 200以下

引用元:JIS G 4303:2012

機械的性質については、SUS302・SUS304と比べると、SUS202の耐力と硬さの数値が高いことが分かります。このことから、SUS202は、高強度かつ耐摩耗性に優れていますが、その分、加工性は低下。冷間加工の際には大きな力を必要とします。

SUS202の物理的性質(ヤング率など)

<SUSの物理的性質>

種類の記号 密度
g/cm3
ヤング率
GPa
熱伝導率
W/(m・℃)
電気抵抗率
10⁻⁸Ω・m
比熱
J/Kg・℃
弾性係数
103N/mm2
線膨張係数
10-6/℃
SUS202 7.93 NA 100℃:16.3 69 0~100℃:
503
197 0~100℃:17.0
0~315℃:18.4
SUS302 8.03 193 16 72 503 縦弾性係数:193
横弾性係数:86.2
0~100℃:17.2
0~315℃:17.8
0~538℃:18.4
0~648℃:18.8
SUS304 7.93 193 100℃:16.3~25.1
500℃:21.3~28.9
72~74 460~502 167~193 25~100℃:16.3~17.3
25~300℃:17.8
25~500℃:18~18.4
25~700℃:18.4~18.9

SUS202の物理的性質については、SUS302・SUS304と比べて大きな違いはありません。

SUS202の磁性

SUS202は非磁性のステンレス鋼のため、基本的に磁石につくことはありません。しかし、曲げなどの加工を行った箇所に関しては、材料の結晶構造に変化が生じ、僅かに磁性を持つことも。これらは、SUS302・SUS304も同様の特徴を持っています。

「SUS202を使用した金属部品の調達に困っている」

「SUS202の加工が自社でできなくて困っている」

そのような方に向けてMitsuriでは、見積から発注までWEB上で行えるサービスを提供しております。お手持ちの図面を登録すると、加工可能な工場から見積が届きます。
ステンレス部品の調達でお困りの方は下のボタンから図面をご登録ください。

メルマガ購読

      Mitsuriでどんな取引が行われている?
      新しい機能を使ってどう新規取引につなげる?
      そんな疑問にお答えします!
カテゴリ一覧