牛山鉄工所

街の便利屋さんを目指して

牛山鉄工所について
長野県諏訪市に、機動力に強みのある板金加工メーカーがある。

牛山鉄工所だ。

明治29年(1896年)に創業。

鍛冶屋を源流に持ち、昔ながらの仕事を大切にする。

会社の今を取り巻く状況は、いかなるものであるのか。

今回は、代表の牛山善博(うしやま よしひろ)氏にお話を伺ってきました。
シェア


快く取材を引き受けていただき、ありがとうございます。まずは、御社の事業内容を教えてください。

牛山氏

食品関係の営繕が多いですね。
たまたまお付き合いしているところの関係で、そうなっています。
ステンレスやアルミの加工ができますので。
うちみたいなところが、使われるのではと思っています。
板材もそれなりにあるので、板金加工もそれなりにしますよ。
機械修理はここのところは、そんなに多くないですね。
営繕は、棚やカバーの依頼が多いので、当然、板金作業も入ってきます。
基本は、単品ですね。
創業は1896年。
明治29年に、うちの曾祖父様がはじめました。
わたしで4代目です。
うちの曾祖父様が明治元年、28歳の時にはじめたと聞いています。
鍛冶屋からスタートしました。
うちの祖父、つまり二代目の時には、もう旋盤が入って加工しています。
昭和20年製の機械もありますけどね。
農機具の板金ですね。
鍛造をやりつつも、板金部品の作業も入ってくるし。
今は住宅になっていますけど、かつては醤油屋さん、味噌屋さんと醸造関係がありましたので、営繕関係、機械メンテナンスが入ってきていました。
鉄工所としては変わっていないけど、時代の移り変わりで、業態は変わってきています。
鍛造もお仕事があれば、やりますよ。
うちは、一応機械は揃っている。
旋盤も持っているのは、こういう工場では、なかなか数が少ないと思いますけど。
量産以外はだいたい対応し、修理もできます。
機械修理をやる関係上、旋盤がつきますね。
ただ、いろいろなことはできますが、極めていないので。
機械があるので、揃えることはできますし、ある程度のことはできますが。
ごく一般的な溶接作業ということになりますね。


どういったところから、ご依頼があるのでしょうか。

牛山氏

昔からのところ、新規のところ、それぞれでやっています。
昔からのお得意様が、廃業になっています。
発注が、少なくなっている傾向がありますね。

出張修理もされているとのことですが、遠方のご依頼もありますか。

牛山氏

そうですね。
ご依頼があって、函館まで行ったことがありました。
ディーゼル機関車を溶接してくれと、一冬の間に6回ほど出張したことも。
北海道で、電車の衝突事故が、いろいろ起きたじゃないですか。
その流れで、自動列車制御装置(ATS)を、新しいタイプに交換することになりまして。
取り付けの工事が必要になってきたものですから。
電気屋さんも行き、機械屋さんも行き、溶接が呼ばれて、行ったわけです。
これは、経営者の異業種交流会から、もらった仕事でした。

異業種交流会などで、営業されたりしているのでしょうか。

牛山氏

うちは単品仕事なので、1回の仕事が終われば、次がないんですよね。
維持していくためには、裾野を広げていかないと。
お得意様はそれなりにいますけど、ひとつひとつの仕事が終わり、必要なくなれば、うちは呼ばれないので。
時代の流れとともに、事業自体は変えていかないとダメですよ。
昔ながらの野鍛治では、食っていかれないので。
昔は、鍬を溶接して、直して使いましたが、今は、直して使うなんてことはないので。
何年前かに、若いのが、「野鍛治をやりたいです」と言っていて。
どんなのをやりたいか聞いたら、鍬とかをお客様に合った仕様にしたいと言っていて。
そんなやつ、いまどこにいるんだよって話で。
あるやつを使うだろうって。
そりゃ、注文する人もいるにはいますよ。
でも、商売になるだけの量かというとNOなので。
現状、ある人たちだけでことが進んでいくし。
将来的に増えていくかといえば、NOなので。
それを切り替えていかなくちゃいけない。
まぁ、時代の要求に対応していかないといけないのかな。
うちの親父がそういうことができなかったので、決まったお得意で、決まった仕事で成り立っていたんだけど。
決まったところが廃業になってきているので、仕事量も減ります。

ほかに、どのようなところに営業されていますか。

牛山氏

あとは、新聞広告になりますね。
月々5000円くらいで、4回載せていただいています。
地元紙があるので、そういうところにちょこちょこと載せて。
ところが、そういうところから来る仕事は、完全に一見さんで、次につながる仕事は少ないですね。

難しい加工のご依頼は、どのように対応されていますか。

牛山氏

対応出来きる分に関しては、うちでやります。
できない分は、外にお願いしています。
レーザーがないので、昔ながらのベンダーになり、型が一本しかないので、加工曲げができないんですよ。
箱曲げに関しては、ほかにお願いしています。
レーザーに関しては、単品で切っていただけるところがあるので、外にお願いすることが多いですね。
お願いして切ってもらって、うちで加工しています。
旋盤、シェーパー、フライスも一台ありますので、そこらへんのところは、見極めながらやっています。
やれる分はやりますし。
今やっていることは、スペックオーバーなところは多少否めないのですが、なんとかやっています。

御社で、今後取り組んでいきたいと考えられていることはありますか。

牛山氏

やらなくちゃいけないと思っているのは、機械の入れ替え。
それなりにやっていかなくてはと思っていますが、私一人で、機械をこれだけ動かしているので、稼働率は少ないんです。
そうすると、そんなに入れ替えもできないし。
とはいえ、40年や50年くらい経っている機械が、そこそこありまして。
私が生まれる前からある機械もありますので、新しい機械に切り替えていかなければいけないと思っています。
ところが、それをやるだけの収入がないのが、実情です。
そうすると、アウトソーシングを、うまく使いながら、やっていくのが吉なのかな。
手間がかかっちゃうので、小型のレーザーくらいは欲しいと思っています。
あとは、板金加工機でいうと、ベンダーが一台。ベンダーは買い換えていかないといけない。


製造業は後継者不足が問題になっていますが、御社では、どのようにお考えですか。

牛山氏

息子たちが引き継げるくらいの仕事を、残せるか、どうか。
それが問題です。
5代目の本人たちにやる気があっても、わたせるだけの仕事を確保して、軌道にのせてあげられるか。
それをやるのが、うちの使命なので。
そこまで、できるかできないかが、続くか続かないかに、かかっていますよね。
息子たちはまだ小さく、上は中学生なので、これからの話です。
うちで仕事をやるにしても、うちで1からというわけにはいかないので、どこか外に修行に出します。
それからの話になります。
私は52になりますが、働けるまで働くのか、ここ近年で事業をやめてしまうのかは、結局、仕事があるかどうかの話だと思います。

今までで印象に残っている案件やご依頼はありましたか。

牛山氏

新幹線のカバーの交換は、珍しいといえば、珍しかったですね。
電車関係では、もともと保線区の関係で、保線区で使う工具のメンテナンスをやっていたんです。
国鉄の指定工場になっていました。

このお仕事をされるようになった経緯について、お聞かせいただけますか。

牛山氏

鉄工所に入ったのが平成10年です。
だから、もう20年くらいやっています。
もともとは、プレス屋に勤めていて、金型製造をやりながらでした。
金型の設計とか、基本的なところはおさえているかな。
研削加工は一生懸命やりましたね。
前の会社にいた時に、どうしてもやらなくてはいけなかったので。
それは、また別の世界ですけどね。
親父が亡くなってから14年、ここで一人で仕事をしてます。来年で15年になりますね。


諏訪工業ガイドに掲載されていた御社の製品、アルミの2mm板からつくったサッカーボールを拝見したのですが、それについてお聞かせください。

牛山氏

材料が余って、どうするかという時に、ちょっと作ってみるかと、作ったのがこれです。
展示に持って行きました。

複雑な形状ですが、どのように作られたのですか。

牛山氏

1個1個、個別にシャーリングで切り出して、作りました。
プレスで押し込んでいるだけで、作り方は一緒です。
シャーリングで切り出して。
ティグで溶接して、ビード(溶接痕)を落としたのもあります。
さらに、いたずらしてみようと型も作りました。
1辺の長さを、5センチで作ってるんですけど。
5センチで、半球の半径がいくつになるのか、というところからはじめて。
ネットから計算式を引っ張りだしてきて。
型を計算して、エクセルで座標を出して、旋盤で型を引いて、型を作りましたね。大変でしたけどね。

まとめ

明治時代の鍛冶屋をルーツにもち。


量産以外の金属加工を幅広く対応。


遠方の出張工事も対応できるフットワークも強み。


牛山鉄工所は、時代の荒波に抗う。

加工技術

  • カット・穴あけ加工
  • 曲げ加工
  • 抜き加工
  • 成型加工
  • 溶接
  • 塗装
  • めっき
  • 組立
  • 検査
  • 仕上げ・研磨

対応材料

  • 鉄鋼
  • 表面処理鋼板
  • ステンレス
  • アルミニウム
  • その他
  • 銅・真鍮
  • 板プラスチック

基本情報

代表者名
牛山 善博
担当者名
牛山 善博
従業員数
1名
創業年度
1896年
メールアドレス
ushiyama@muf.biglobe.ne.jp
電話番号
0266-52-1760

住所

〒3920024 長野県諏訪市小和田7-9

他の工場も見る

株式会社中野屋ステンレス

先ず工場へ見学に来てください

株式会社中野屋ステンレス

伊那市 | 長野県

長野県上伊那郡に大物板金加工を得意とする板金加工メーカーがある。 株式会社中野屋ステンレスだ。 ブリキ屋さんとして明治35年に創業。 それ以来、地域に密着しながらも大物のクーラ...

株式会社 平出精密

ものづくりのあり方そのものに挑戦する。

株式会社 平出精密

岡谷市 | 長野県

ものづくりの町、長野県岡谷市。 ものづくりのあり方そのものに挑戦する板金加工メーカーがある。 株式会社平出精密だ。 精密板金の技術に加えて、異種金属の溶接や樹脂との組み合わせな...

株式会社アルカディア

アルカディアは自己を「磨輝(みがき)」あげる。

株式会社アルカディア

上田市 | 長野県

長野県上田市に、日々自己を「磨輝(みがき)」あげる板金加工メーカーがある。 株式会社アルカディアだ。 「板金と電気が融合したものづくり」を掲げ、板金加工から電気工程までワンストップで...

クロダ精機株式会社

プレス部品の試作に特化

クロダ精機株式会社

下伊那郡豊丘村 | 長野県

長野県下伊那郡に、微細な仕事に強みを持つ板金加工メーカーがある。 クロダ精機株式会社だ。 年間350日稼働の「コンビニ工場」として対応。 プレス部品の試作専門に、航空機部品も扱...

株式会社タカノ

株式会社タカノ

松本市 | 長野県

株式会社タカノは長野県松本市にある板金加工業者だ。

株式会社シーケイテック 長野本社

株式会社シーケイテック 長野本社

安曇野市 | 長野県

株式会社シーケイテック 長野本社は長野県安曇野市にある板金加工業者だ。

カンタン
見積り依頼