屋代氏
弊社は、内田洋行という一部上場の事務機器商社の子会社になります。
いろいろな種類がありますが、UCHIDAというブランドで毎年市場に出ている商品を開発しています。
内田洋行の方からスペックが出て、われわれがデザイン設計からスタートして、内田洋行の方と取り決めをし完成品まで作っています。
開発から完成品までの一貫した生産を社内で行っているんです。
家具というのは、いろいろな素材が使われている商品ですので、例えば、テーブルにしても、木製の天板があり、足は金属製の素材で塗装しています。
それら全部を社内でやっているわけではなく、金属部分をやっています。
木関係や塗装は、社外から仕入れをして、社内で板金加工と組み立てをしています。
全体のデザイン、開発は社内で行っていまして、プラスチックやダイカストに関しても、われわれが設計したものを外注で作っています。
このような背景から、売り上げの比率は75%は内田洋行の製品が占めています。
残りの25%が内田洋行以外のお客様です。
長年にわたり、内田洋行の商品供給で売り上げ100%だったのですが、経済環境やオフィス市場縮小に伴い、このような比率になりました。
市場縮小は著しく、バブル時にオフィス家具市場規模は7500億だったのが、今は2500億くらいでと、良かった時期の三分の一くらいの規模になっています。
そういった意味でも、内田洋行以外のお客様を開拓し、売り上げにつなげていこうと。
お客様の場合は、ロッカー、ワーキングステーション、テーブルものといった、われわれが従来手がけているオフィス家具の延長の仕事と、電機メーカーさんのサーバーラックといった筐体系も増えています。
筐体も部品だけではなく組み立ても含めまして、社内でできますので、そういう形になっています。