いわき商工

職人仕事を続けて50年

いわき商工について
千葉県松戸市に、職人力に強みを持つ板金加工メーカーがある。

いわき商工だ。

ゴミ集積ボックス、科学実験台などの金属製品を製作。

1967年創業し、以来50年続けてきた仕事について。

今回は、代表の鈴木功(すずき いさお)氏にお話を伺ってきました。
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快く取材を引き受けていただき、ありがとうございます。まずは、御社の事業内容と強みを教えてください。

鈴木氏

スチール、木製の科学実験台や、医療機器のワゴン車。
科学実験台は、医療関係分野で取引しています。
あとは、町会や分譲住宅地のゴミステーション用の、R型のゴミ集積ボックスを製作しています。
うちのゴミ箱は、この電柱の金物と一緒でさびにくい。
ドブづけメッキしてるからね。
だから、さびにくいです。
雨水貯水タンク、アルミ掲示板、移動型アルミ階段や朝礼台も扱っています。何でもできるんだけど、アルミの製品はどこにも負けません。


どのような経緯で事業を立ち上げられたのでしょうか。

鈴木氏

最初はね、スチール缶がいっぱい出るから、どこかやるところないかって言われたんです。
どんなものと聞いたら、簡単なものと言うから。
月5,000台くらい注文を出すと聞いて。
それじゃあ、私にやらせてくださいと始めたんです。
すぐ飛びつくんですよ、私は。
飛びついたところで、全然出なかったの。
出ないから、今度は大変だったんだから。
それまでは勤めていた会社で、家具とかベッドの組み立てやっていて。
辞めて、元いた会社に、自分の車で持ち込みで納品して仕事をしている間に、そういう話が私のところに入ってきたから。
当時、その会社は、ベッドが良く出てた。
スチール缶から始まって、ベッドまでやるようになったのね。
その当時はね、東京のデパート、大丸、松坂屋、西武の缶売り場や寝具売り場に入っていたんです。
とにかく、独立志向が強かったのね、私は。
やって、すぐそういうのに飛びついて、躓いてばっかりいたんですよ。
倒産っていうわけにもいかないけど、ギリギリまで何回もいってます。
今なんか、スチール缶をほとんどやっていないような感じですから。前勤めてたところで色々覚えて、自分で独立したわけですよ。

これまで手がけられてきたお仕事は、どのような内容でしたか。

鈴木氏

うちは何でも屋だから。
最初から、パイプの注文が多かったんだよね。
パイプの椅子とかの下請け加工ね。
今度、実験台をやるようになって、パイプ加工のベテランになって。
安いと評判がよくて、紹介されたりして、随分やったんだけど。
バブルの時代は凄かったんよね。
その後、会社が潰れたり、辞めたりして、うちの仕事自体が無くなっちゃうんですよ。
そんなことをやっている間に、今度は、アルミの仕事がきまして。
保育園の乳母車、子供たちを何人か乗せるお散歩カーです。
アルミ製の溶接で連結してあるものは、今までにないって、お得意さんに言われたの。
大手企業2社から声がかかって、うちのお得意さんが、製造元になってやってるわけです。
アルミの部分をうちが担当しています。
量はコンスタントに出ます。
うちより安いところを探しても見つかんないし。
値段と品質も良いから、注文が来るんだと思う。
安かろう悪かろうって時代じゃないからね、今ね。
安くて綺麗なものでないと、ダメだから。
今日も、茨城から話も来てんですけど、打ち合わせにわざわざ来るって言うんですよ。

どのような方からのお引き合いが多いですか。

鈴木氏

個人とか、町会とか、自治会とかです。
ゴミ箱は、アルミでもステンレスでも鉄もあるんですけど、材料が薄いんですよ。
ドブづけメッキっていうのは、スチールしかできないでしょ。
何社か地方にもあるけど。この近くにもにもあったんですよ。
でも、辞めちゃった。
うちは、はじめるのが遅かったんですよね。
辞めちゃった人の分まで、対応するようになったわけ。
でも、予算の関係で、いっぺんには買えないからという話で、今年は10台くらいをやります。
これからも、予算のある限り、30台くらいやっていこうと。
商工会の人から、埼玉のスーパーアリーナの展示会に出ないかと、向こうから声がかかって。
参加したけど、全然。
一般受けしないから、うちの商品はね。
で、やめました。
幕張メッセで毎年やっている専門展示会には、ライフサイエンスイノベーションゾーンで参加しているからね。

こちらも、商工会議所の依頼で参加されるのでしょうか。

鈴木氏

これは違います。
今まで、展示会を見る方が好きだったのね。
自分の仕事の参考になるなって思って、行ってたの。
自分の名刺を、たまたま事務局に置いてきたんだね。
それを見て、事務局から直接連絡がきたわけ。
予算ないよって言ったところ、いや、安いブースがあるからどうですかって言われて。
ブース代は今は10万円だけど、当時は9万円だった。
カタログを置くスペースに、50kg以内の、軽い物だったら品物を置いても良いですよと。
それで、やったところ、いきなり売上が100万円もあがったんですよ。

どのような製品を置かれたのですか。

鈴木氏

実験台。
展示会で、ゴミ箱の注文をもらったこともあります。
商工会議所の広告会で展示会をやったんですよ。
松戸のお菓子屋さんが見てくれて。
「欲しいな」って。それで決まっちゃって。

こちらで働いている方は、どのように採用されているのでしょうか。

鈴木氏

口コミとか仲間とか、そんな関係が多いね。
職業安定所からは、いないです。
昔、チラシを撒いたことがあって、工場長はそれを見てきた。
たまたま、前に働いていたところで、人間関係が上手くいかなくて、先輩を立てて辞めて、仕事を探してたら、うちがあったとのことでした。
うちの工場長は、もう働いて30年ですね。
他を定年になって辞めて、うちに来た人もいます。
だから、年寄りばっかりだよ。
1番若くても、61歳かそこらだよ。
あとは、みんな80歳近い。
私も年齢が高いから、後継者の問題があるね。
後継者がいないと、銀行がお金を貸してくれない。
商工会議所も心配してくれるし、銀行も心配してくれる。
一番親身になってくれたのは、千葉県の産業振興公社ですよ。


製造業全体で、後継者不足が問題になっていますが、悩まれていますか。

鈴木氏

後継者の候補者がいなくちゃね。
誰もいないから。
儲かっているならやりたいって言う人は、なんぼでもいますよ。
儲かっていないんだから。

製造業の最近の傾向として、海外に工場が移転したり、物が流れたりしていますが、どのようにお考えですか。

鈴木氏

そういうものは、うちはやらない。
たまに、海外で困っているので、日本で安くできないかって言うんだって。
断ります。
一応見せてもらうけどね、図面なりね。
今でも、安いのを持ってくる人はいますよ。
昔は、私らは寝ずに働いたっていう口だから。
そうすると、安くやったでしょ。
今はそんなことをいったって、全然合わないよ。
値段では、勝負できないから。



今後の日本のものづくり産業について、どのようにお考えですか。

鈴木氏

このままいったら、どうなるのか心配していますよ。
零細企業とか、中小企業が、どんどん減っていっちゃうんじゃないかと思って。
後継者がいなくてね。
特に零細企業だね。
うちは部品だけっていうのは、ほとんどないから、まだ何とか生き残れるのかなと思って。
大企業があまりやらない、かといって1人では難しいものを、今やってるわけですよね。
とにかく、これからのことって、自分のことしか考えられないからね。
いつまでやれるかは、わからないから。
笑われているんだよ、そんなにやって、どうしようもないんじゃないかって。
1本に絞れって。
1本に絞れたら良いんだけどね。絞れないよ。
来たものやらないと。
仕事を選り好みする人もいるけども、大きくなれねえよ。
大きくなろうとは思わないけども、現状維持がやっとだよね。
よく聞かれるんですよ、いつまでやるつもりかって。
そりゃ、決めらんないよ。
今84歳で、100歳までやりたいけども、できるかどうかわからない。
その前に、潰れるか、病気でダメになっちゃうか、仕事がなくなるかどっちかだよって。
自分がそれだけの器しかないから、そういう風になったって、諦めてますよ。
何で、こんな儲からない仕事をやってんだって言われて。
なんぼ言われたか。
しょうがない、俺はこれしかできないんだから。
50年もやっているって、すごいことなんだって。

  まとめ

   パイプ加工から始まり、各種金属を加工


   熟練工ならではの腕を見せる


   長年続けてこられたのは、仕事への愛情ゆえ


   いわき商工は、技術を磨き続ける


加工技術

  • カット・穴あけ加工
  • 曲げ加工
  • 抜き加工
  • 成型加工
  • 溶接
  • 塗装
  • めっき
  • 組立
  • 検査
  • 仕上げ・研磨

対応材料

  • 鉄鋼
  • 表面処理鋼板
  • ステンレス
  • アルミニウム
  • その他
  • 銅・真鍮
  • 板プラスチック

基本情報

代表者名
鈴木 功
担当者名
鈴木 功
従業員数
5名
創業年度
1967年
メールアドレス
iwaki@if-n.ne.jp
電話番号
047-363-4934 

住所

〒270-2231 千葉県松戸市稔台5-11-8

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