五洋工業株式会社

ステンレス加工のわがまま聞きます

五洋工業株式会社について
神奈川県秦野市にステンレス、アルミ加工に強みを持った板金加工メーカーがある。

五洋株式会社だ。

小回りが利くことを武器に。

短納期、特急案件もなんなくこなす。

ステンレス加工を武器に業界を横断。

今回は、代表取締役の酒村幸男氏にお話を伺ってきました。
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快く取材を引き受けていただき、ありがとうございます。まずは、御社の沿革や事業内容を教えてください。

酒村氏

いわゆる精密板金加工業を行っています。
メインの取り扱いとしては、ステンレスのものが大体7、8割です。
残りの2割がアルミ関係で、後は鉄関係を手がけています。
基本的に少量多品種の仕事をしています。

特急案件も含めて、小回りが利くことを意識して事業を展開しています。
弊社は、1974年に創業しましたので、45年ほどの歴史があります。
従業員に熟練工が多いので、外観も含めた品質、精度に自身を持って仕事をさせていただいています。
加工のスピードにも自信がありますね。
特に溶接などの人の手が介在する部分の加工は、かなり早いと感じています。
その辺りに弊社の強みがありますね。

後は、図面に対する提案もさせていただいています。
CAD担当にもベテランがいますので、コストダウンも含めた様々な提案をお客さまにできる点も強みだと思っています。

今、全体の半分ほどを占めているメインのお客さまがいます。
そのお客さまがベースで、それ以外ではだいたい50社くらいのお客さまが月ごとに入れ替わり立ち替わりするお引き合いいただいている状況です。
リピートもあるのですが、基本的には少量多品種を短納期で手がけさせていただいています。
メインのお客さまも量産ものばかりではなく、カスタム製品を多く依頼していただいています。
その関係で、日々見積りが飛んでくるような形で、それに回答して1、2週間の納期で収めさせていただいています。


ありがとうございます。QCDの中でも特にDの部分に御社の強みがある。

酒村氏

私が社長になって3年経ってないくらいなのですが、QとDの意識はもともと高かったですね。
品質は当たり前なのですが、納期に間に合わせるスピードがとにかく早い。
高い品質を売りにしていますので、そこをきちんと担保したうえで、お客さまに喜んでもらえる納期を実現していますね。

なるほど。ステンレスをメインに手がけられているとのことでしたが、業界問わずに手広くお仕事をされているのでしょうか。

酒村氏

そうですね。
今、おつきあいしているお客さまから遡っていくと、食器洗浄機をつくられた会社さまがあって、そこにお仕事のボリュームがありました。
その前後に、半導体関係の設備メーカーさま。
今は食品の検査機関係のお客さま。
上手く渡り歩けてきている感じはあるのですが、いずれにも共通しているのはステンレスです。
清浄度が高い、綺麗じゃないといけないものですので、そういうものを求めていらっしゃるお客さまであれば、ジャンルを問わずにお仕事をさせていただきたいと思っています。

商談会などでは、できるだけジャンルが被らないようにすることを意識しています。
ジャンルが違うことによって、特定の業界の景気に大きく左右されにくくなるからですね。
いくつか柱を用意しておくことで、安定した経営をしたいという気持ちがあります。


ありがとうございます。ステンレスやアルミという素材は、一般的な鉄に比べて難加工だと思うのですが、そこを強みにされている由来などございましたらお伺いさせてください。

酒村氏

これはやはりずっと手がけてきました、というのが大きな理由だと思います。
特に溶接の部分は難しいと言われていますよね。
ただ、弊社の人間を見ていると難なく実現させてしまっているんですよね。
特に熟練工さんが。
私もそういう姿しか見ていなかったものですから、別段難しいことをやっているという意識はなかったんです。
でも、同業者さまや競合他社さまから五洋さんって腕いいよねって褒めていただけていて。
もちろん、お客さまも褒めてくださっている。
それで、弊社って腕がいい会社なんだなって(笑)
ただ、それはやはりずっと手がけてきた積み重ねがあるからこそ、できることでもあって。
それを次代の若者にどうやって伝えていくのかっていうのは、やはり課題ではあります。
少しづつ、挑戦しているところですね。

板金って、一言で言っても、ものすごく裾野が広いですよね。
あらゆるものが、板金って言ってもいいくらいで(笑)
その中で、得意不得意をそれぞれの業者さまが持っている。
競合だと思っていても、全然強みが違うとか、手がけている仕事が違うということはありますね。
主なお客さまに自社の工程をチューニングしている。
お客さまに対して、一番良いものを提供するにはどうしたらいいのか。
先ほどのQCDの問題でもありますけど。
そういう観点から、設備投資をしたり、人間を育てたりしている。
それが、たまたま他の業界でも通用する。
弊社もある切り口では強くても、別の切り口では強くないかもしれません。



なるほど。これまで取材した中でも、様々な板金加工業者さまがいらっしゃいました。それぞれの業者さまで、強みがまったく違うという印象を抱いています。

酒村氏

板金屋さんは本当に大変ですよね。
特に、後ろ工程の部分。
溶接や組立てですね。
もちろん、ここの部分を含めて、自動化、機械化を進めて、たくさんものをつくってその分コストを下げるというような選択をされている業者さまもいますよね。
それも、一つの素晴らしい選択だとは思いますが、弊社の場合は、もう少し技術的に掘り下げていきたいという思いを持っています。
もちろん、幅広い仕事に対応できるようにしたいという思いもあります。
ただ、弊社の場合は先ほど申し上げたように、熟練工の人たちの技術が残っている。
そういった部分をきちんと残していきたいし、伝えていきたいと思っています。

大量生産という観点からは、弱い部分が出てしまうかもしれませんが、そのような要望を持っているお客さまは必ずいらっしゃると思っています。
そういうお客さまに喜んでもらえるように、貢献できるようにして生き残っていきたいと考えていますね。
若干高いとは言われながらも、便利に使っていただいている理由もその辺りにあると思いますので。

そこの若干高いという部分は、本来であれば技術料ですよね。

酒村氏

その部分、なかなかコストにチャージすることはできません。
技術料と時間の部分ですね。
本音を言えば、チャージしたい。
ただ、安易に安くしようという気持ちはないです。
なかなか難しいのですが、弊社の考える適正な価格で、お願いさせてもらっています。
その価格が、市場から見て適正かどうかは正直分かりませんが、それだけの価値を認めてくださるお客さまと長いお付き合いをしていきたいと考えていますね。

ありがとうございます。技術的な部分で具体的に行なっている施策などございましたら、お伺いさせてください。


酒村氏

前工程と後工程で少し違うのですが。
今、曲げまでの工程というのは、ものすごく進化してきています。
切断や曲げの部分は、ほとんど自動化されてきています。
先ほど、自動化はあまりしたくないというようなことを申し上げましたが、時代にマッチしていかなければいけない部分もあると思っています。
ハイスペックなマシンまではいかなくても、時代のニーズに答えることができるような設備を入れ続けていきたいと考えています。

他方で、溶接から後ろの後工程は、また別の考え方をしています。
そこを自動化していくというのも、一つの手段だとは思うのですが、自動化するにはその分のボリュームがなければいけない。
そうなってくると、これは量産に近い世界になってきます。弊社は、そのような量産の方向には舵をきっていません。
ですから、そこの部分の職人を育てていくことを施策としていますね。


なるほど。今、実際に強みとなっている溶接の熟練工さんを含めて、御社の人の部分もお伺いさせてください。

酒村氏

弊社は、先代の時からずっと新卒を採用していませんでした。
皆さん中途採用の方ばかりです。

ですから、平均年齢が高い状況にあります。
溶接の部分に関して言えば、30代が1人、40代が3人、少し間が空いて60代が1人です。
溶接に常時、関わっているのはこの4人。
そのうちの1人は見積もりもやっています。
30代、40代の人間はまだキャリアが長くありません。
彼らが育ってくれれば、戦力として問題はないです。
ただ、より強みを生かしていくという観点からすれば、もっと若い人を入れたり、人数を揃えなければいけないとは思っています。

ありがとうございます。設計の部分のお話も、是非お伺いさせてください。先ほど、設計の部分で様々提案をなさっているとおっしゃっていました。具体的に印象に残っている案件などございましたら。

酒村氏

難しいですね(笑)
正直、あまり画期的なものはないかもしれません。
日々仕事をする中で、もっとこうした方がいいよっていう会話は常にやっています。
ただ、それで例えば原価が半分になったというようなことは、なかなかないですね。

弊社が提案するのは、例えばこれは溶接構造じゃないと実現できないよね、というような図面が来た時。
もうべらぼうに溶接が入っているような図面に対して、弊社は曲げで十分実現できますよ。
曲げで加工すれば、溶接個所が減ってその分お得ですよ、というような提案。
そういうものを、ちょくちょくやらせていただいています。
あとはナット付けとか、バーリングだとか、そういう細かいところですね。

ただ、そのような提案を少量多品種の中でやることは、とても大変です。
特に弊社の場合は、短納期のものが多い。
短納期では、そのような提案をする時間もないようなお客さまもいらっしゃいます。
ですから、図面通り、指示通りに作るしかないっていう時も、多々あります。
そのような時でも、できる限り時間をいただいて、極力提案させていただくように意識しています。

あと、これはあんまり言うべきことではないのかもしれませんが。
よく機械加工物を板金に置き換えるために、立体構造で、みたいな話ってありますよね。
そういうことまでできるかというと、弊社はできません。
構造設計までできるわけではありませんので。
ただ、できるようにしたいとは思っています。
そういう構造設計までできれば、置き換えの提案もできますし、機械加工ニーズのお客さまとの話し合いもできますので。
別ジャンルの仕事を取りに行くこともできますよね。


ありがとうございます。大きな質問になってしまうのですが、板金業界全体や金属加工業界全体の課題などございましたら、是非お伺いさせてください。もちろん、御社の課題でもかまいません。

酒村氏

これは自社の課題になってしまうのですが。
日本国内を主軸として事業を展開していく以上、どのような付加価値をお客さまに提供できるのか。
もちろん細かい技術的な課題も多々あるのですが、大きな課題としてはどれだけ会社の価値を高めていくことができるのか、という点に課題を感じています。
それができなければ、会社を続けていくことは難しいですから。

現状の製造業全体が収縮していく流れの中では、どうしても従来当たり前だったようなことやニーズも減っていかざるを得ないです。
その減少しているニーズをどれだけ拾うことできるのか、答えることができるのか。
全てのサプライヤーさんが考えていることだとは思うのですが、弊社の課題でもありますね。

もちろん他社さまがやられているように、設備を投入していったり、事業を拡大していったりすることも生き残り戦略の一つです。
ただ、冒頭で申し上げたことに戻ってしまうのですが、弊社の場合は小回りの利く業者でありたい。
とにかく小回りが利いて、便利だと思っていただける。
いいものをすぐ作ってくれる。
わがままを聞いてくれる。
そういうところで、お客さまに満足いただける企業でありたいと思っています。

ありがとうございます。最後に、今後の意気込みや目指すところなどを改めていただければと思います。

酒村氏

とにかくたくさんのお客様と知り合いになることですね。
人と人には、どうしても相性というものが当然あります。
それは、会社でも同じだと思っています。
弊社のことを気に入っていただけるお客さま。
もしくは、こちらが頑張って気に入っていただかなければならないこともあります。
そういう中で、最終的にマッチングしたお客さまに満足していただきたい。
お喜びいただいて一緒にお仕事を進めていきたい。
会社として、事業として生き残らなくてはいけないことは大前提なのですが、やはりお客さまがあってこその仕事ですから。
お客さま一件一件、製品一つ一つに真摯に向かいあって、生き残っていきたいと思っています


まとめ

これまで蓄積してきたステンレス加工のノウハウで。


短納期、特急案件を形に。


少ない時間の中でも、逆提案を。


よりよりお客さまとよりよいものづくりをするために。

加工技術

  • カット・穴あけ加工
  • 曲げ加工
  • 抜き加工
  • 成型加工
  • 溶接
  • 塗装
  • めっき
  • 組立
  • 検査
  • 仕上げ・研磨

対応材料

  • 鉄鋼
  • 表面処理鋼板
  • ステンレス
  • アルミニウム
  • その他
  • 銅・真鍮
  • 板プラスチック

基本情報

代表者名
酒村幸男
担当者名
酒村幸男
従業員数
21名
創業年度
1974年
メールアドレス
yukio_sakemura@goyou.co.jp

住所

〒259-1302 神奈川県秦野市菩提170-5

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