株式会社栄進鈑金製作所

鉄に形と彩りを与える

株式会社栄進鈑金製作所について
山形県米沢市にNCデータの作成から検査まで行うことのできる板金加工メーカーがある。

株式会社栄進鈑金製作所だ。

塗装業者から始まった強みをいかして、社内で一貫生産。

お客さまのためにVA、VEを積極的に提供する。

栄進鈑金製作所とはどんな会社なのか。

今回は、専務取締役の間山幸光(ゆきみつ)氏に話を伺いました。
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快く取材を受けていただきありがとうございます。御社の事業概要と強みを教えていただけますでしょうか。

間山氏

弊社は、板金加工から塗装まで行って、お客様の横持ちを減らしています。
もちろん、これは他の加工業者さんでもやってらっしゃることかと思います。
ただ、他社さまと違う点として、弊社の設備は大きいんですね。
工場しかり、塗装の釜しかり。
他社さまでは、できないような仕事を扱うことができます。
この点で、差別化できていると考えています。
他にも、量産できる体制を整えております。
ですから、板金から塗装まで大きなものを量産できる。
これが弊社の強みですね。
大きいもので言えば、特に筐体に力を入れています。

なるほど。結びつきの強い業界などございましたら、是非伺わせてください。

間山氏

はい。
建築物に付随する建築配電盤。
これがほぼメインになっています。
少し前まではディーゼルエンジンのような、もっと大きなものを扱っていました。
ただ、あまりにも手離れが悪かったんですね。
ですから、筐体関係の仕事を受注するようになったという経緯があります。
ディーゼルエンジンの場合は、1週間に1つ生産するようなスピード感でした。
一般的な筐体であれば、1ヵ月で約200~300は生産できます。

ありがとうございます。これまで受注された案件で難しかったものがございましたら、教えてください。

間山氏

そうですね。
受注する前の工程になるのですが。
お仕事をいただくメーカー様で、板金に詳しくない方が設計された図面。
これを頂いた時は少し大変です。
図面を見て、これはできないよねっていうのがあったりして(笑)
ただ、だからお断りするのではなくて。
きちんと設計のところから、お話をさせていただきながら、一緒に作っていくようにしています。
そこは、丁寧にやらせていただいています。
最近の設計は、2次元のCADではなく、3次元のCADで形状を作ります。
ですから、詳しくない方にはVA、VEを実施するようにしています。

※編集部注:VA(Value Analysis:価値分析)、VE(Value Engineering:価値工学)。

積極的に展示会に出展されていると伺いました。展示する際にどんなことを意識されているのでしょうか。

間山氏

製品を売るのではなく、技術を売りにいくという姿勢ですね。
展示会への出展はこれまで3回ありました。
でも、お客様はなかなか製品を見てくれないんですよ(笑)
じゃあ、何を見るかといと、動画をよく見る。
どういう工場で、どういう設備があるんだ、というところ。
そういうところを、見てくださる方が圧倒的に多いですね。
ですから、動画コンテンツの作成に力を入れるようにしています。
初めて展示会に参加した際は、製品をたくさん持って行ったんですが。
名刺はたくさん集まったのですが、なかなか反響がよくなくて(笑)
今のような方針に変更しました。


展示会以外にも、積極的に取り組んでらっしゃることがありましたら、是非お伺いさせてください。

間山氏

実は、2018年の2月にホームページを新しく開設したんです。
そこで、情報発信をきちんと続けていましたら、新規のお問い合わせが増えました。
情報発信することで、検索エンジンの検索順位もどんどん上がっていきました。
そういう効果を実感している最中ですね。

新規のお問い合わせではどのような案件がくるのでしょうか。

間山氏

ほとんどが大物ですね。
実際、今はそのように営業をかけていますので。
加えて、弊社はスポット溶接機を導入しました。
この機械をいかせるようなお仕事を受注できるように活動をしているところです。

なるほど。これまでお仕事をしてきた中で、どのようなところでお客様に喜んでいただけているのでしょうか。

間山氏

繰り返しになってしまうのですが、弊社は横持ちをなくして、お客様の負担を減らす努力をしています。
栄進鈑金に仕事を依頼すれば、塗装まで仕上がったものができあがってくる。
弊社は、もともと塗装屋からスタートしているんです。
ですから、後工程まで一貫生産するノウハウをきちんと社内に持っている。
そういうところで、お客様に喜んでいただいてけていると考えています。

塗装屋さんからのスタートされたんですね。板金を始めるようになった経緯をお伺いさせてください。

間山氏

お客さまの目線に立ったのが一番ですね。
お客さまは、一社で完結した方が喜んでくれるはずだ。
そのように考えた結果ですね。
以前から、お客様に板金加工までお願いしたいという要望を聞いておりました。
その要望にお答えしようと考えたところから始まりました。

ありがとうございます。今、積極的に取り組まれていることがございましたら、是非教えてください。

間山氏

設備投資ですね。
ものづくり補助金をいただいて、設備投資ができるように積極的に動いています。
IoT関係のものを、弊社にも導入できないかと考えていますね。
IoTは機械の故障の予兆から、人の健康管理までできると伺っています。
弊社でも、そのようなものをいかすことができないのか。
個人的にですが、検討していますね。
実は、私の前職はシステムエンジニアだったんです。
ですから、IT系の知識に関しては、他の板金屋さんよりも精通しているという自負がございます。
そのような観点から、生産管理のシステムをITの部分でもっと改善できないか。
常に模索しています。

なるほど。これまでインタビューを行ってきた中で、板金業界が設備産業化しているというお話しを聞いています。この辺りについて、ご意見を伺いたいのですが。

間山氏

それはおっしゃる通りで。
板金業界は、設備産業に向かっていると思います。
特にここ最近、そのような動きが顕著になってきている。
そのような中で、他社さまとどのような点で差別化してくのか。
弊社が考えている差別化要因は、入口と出口。
入り口は、CADで設計をして、お客様に提案する部分。
ここの部分は、業界的にまだ自動化できない部分です。
しっかりと力を入れて差別化していきたいと考えています。
加工に使用する機械の性能をきちんと理解する。
その上で入り口の部分の準備をしっかりと整えて、提案する。

出口の部分に関しては、溶接が肝になります。
弊社が作っているような大物の溶接。
これは機械で代替するのは、まだ難しいところです。
とはいえ、気をつけないといけない点もあります。
溶接の技術が、誰か一人にだけ集中するような体制、いわゆる属人化の問題ですね。
そのような体制になってしまうと、技術を持ったキーマンに負荷がかかりすぎてしまう。
あるいは、そのようなキーマンが抜けてしまうと強みを失ってしまう。
ここのバランスはとても難しいですね。


これまでにそういった事例はありましたか。

間山氏

これまで、データ作成をする工程を1人の人間が担っていました。
その人が辞めるということがありました。
その時は、本当に苦労しまして。
今は、その教訓を活かして、自動化や教育に力を入れるようにしています。
ただ、最新の機械を導入することで、どこの会社でも同じものができてしまうとなると、また問題が生じます。
資本力があるところが有利になりますから。
そういった会社に対抗するために、人に力を入れる。
でも、先ほど申し上げたように属人化しすぎてしまうと、そこには危険もある。
どのようにバランスを取るべきなのか。
正解がないような問題ですので、本当に難しいです。

こういった問題はどこの会社にもあるとは思うのですが。
最近感じるのは、愛社精神を持った人が少なくなってきていること。
会社のことを考えて、働いている人が少なくなってきてしまっている。
その結果、従業員の出入りが激しくなっている。
他の会社の方が給料がいい。
そうわかればすぐそちらに転職する。
同じ業界であれば、転職しても即戦力ですから。
引き抜きの問題はいつもつきまとう。
個人の働き方をきちんと尊重しなければいけませんが、今言ったような流れを感じていることも正直なところです。

ですから、会社としてそのようなリスクに備える必要があります。
もちろん社員を大事にすることはとても大切で。
社員にやりがいを感じることができる会社作り。
給与面や福利厚生の面からも社員に喜んでもらう。
そのような会社作りをおこなっています。

ありがとうございます。少し話が大きくなってしまうのですが、板金業界全体の課題についてお伺いさせてください。

間山氏

私が転職してきたときの実感なのですが。
板金業界って、全然わくわくしないじゃんって感じました(笑)
前職がシステムエンジニアだったんですが、そこも3K(きつい、汚い、危険)といわれる業界でして。
ただ、IT業界に関しては将来性を感じる場面が多々ありました。
厳しい世界ではありましたが、未来がある程度見えるので、頑張れました。
ただ、この業界に関してはなかなか同じような魅力を感じることが少なくて。
日本全体、製造業全体のことを考えたら、欠かすことのできない業界なはずなのに。
これは、業界全体が魅力を発信できていないのではないか。
そのように考えいます。
工場の中って夏は暑く、冬は寒いんですよね。
しかも、一瞬の気の緩みで大怪我に繋がるような仕事。
にもかかわらず、それに見合った対価が支払われていない。
難しい問題ですが、板金業界全体が、賃金の値上げや、単価の見直しなどの声をあげていかなければ変わらない部分でもあると思います。

他社さまからも同じような声を伺っています。このような問題の根本はどこにあるのでしょうか。

間山氏

難しい問題ですね。
1つ考えられるのは、リーマンショック。
弊社が請け負っている仕事の中で、いまだにリーマンショック時の金額のものがあります。
確かに、あの時はできる仕事は何でもしなければ生き抜いていくことができない時期でして。
低額な依頼でも、引き受けていました。
でも、今はそういう時代ではないですよね。
物価も上昇してきている。
アベノミクスの効果もあって、好景気といわれている。
でも、我々のような現場レベルには、当時の値段で仕事をやってくれ。
これはあまりにもアンフェアではないかという感じがします。

なるほど。1つの解決策として、加工メーカーさまが適切な価格で受注をすることが大切だと考えます。現場レベルだと、そのような対応を取るのは難しいのでしょうか。

間山氏

今までは、難しかったですね。
リーマンショックあたりで決まった値段のまま仕事を受注しなければいけなかったですから。
ただ、今は立場が逆転してきているようにも感じています。
ホームページの効果もあるかもしれませんが、これまでお付き合いのあった業者様にも、この値段ではできない、と言えるような状況になってきました。
加工業者が、案件を選べる立場になることで単価が改善されていくと思います。
これには、これまで中国に出ていた案件がどんどん国内に戻ってきていることも関係していると思います。

板金業界だけの問題ではないと思いますが、人手不足の話を伺うことが多いです。この点に関して、どのような解決策を提示することができるのでしょうか。

間山氏

若者が、働きたいか環境づくりが大切ですよね。
それは、賃金の高さももちろん大切なのですが、福利厚生の観点や、休みの多さも重要です。
ワークライフバランスが重要視される流れの中で、どうしたら休日をきちんと取らせてあげることができるのか。
これは、やはり製品の単価が上がる必要がありますね。
後は日本全体の問題として、弊社よりいい条件の求人があっても、なかなか人が集まらないと聞いています。

最後に御社の課題などがあれば、お伺いさせてください。

間山氏

これまでの話でも出てきましたが、弊社の社員に利益をなかなか還元できていないところに課題があります。
給料もそうですが、それ以外の面でも社員が働きやすい会社を作っていかなければいけない。
具体的には、社員に安心して働ける安定した状態を作ること。
安定した状態は、安定したビジネスモデルから生まれます。
そのビジネスモデルの確立が、弊社の一番の課題ですね。


まとめ

お客さまのことを考えて、あらゆる工程を自社で一貫生産。


設計と溶接で他社にまねできないものを実現する。


1つ1つ課題を解決しながら。


栄進鈑金製作所は、鉄に形と彩りを与える。

加工技術

  • カット・穴あけ加工
  • 曲げ加工
  • 抜き加工
  • 成型加工
  • 溶接
  • 塗装
  • めっき
  • 組立
  • 検査
  • 仕上げ・研磨

基本情報

代表者名
落合 敏昭
担当者名
間山 幸光
従業員数
22名
創業年度
2001年
メールアドレス
info@eishin-bankin.co.jp
電話番号
0238-26-9381 

住所

〒992-0117 山形県米沢市大字川井491-7

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