林氏
単純に職人さんに任せてしまうと、腕のいい方とそうでない方で違いが出てしまいます。
先ほどのラーメンの例でいえば、フランチャイズ。
フランチャイズ毎に味のレベルが違ったら、困ります。
特に腕の悪い人のお店で食べて美味しくないと思ったら、他店舗に足を運ぶことはまずないです。
他の店舗が美味しかったとしても。
だから、職人ごとのレベルを標準化しなければならない。
そのために弊社では、BIMMS(BUSYU Intelligent Manufacturing Management System)という情報化システムを利用しています。
BIMMSの仕組みの話をする前に、どうして職人ごとに差が出てしまうのか。
一つの大きな要因は、気が利くかどうかです。
気が利くっていうのは、ある意味では情報に敏感と言う事です。
今どこで誰が何をやっているか。
そういう情報を自然に取っています。
気が利かない人は、こういう情報に鈍感です。
無関心と言っていいかもしれません。
気が利くかどうかで、差が出てしまうならどうしたらいいのか。
こちらから情報を与えて情報格差をなくす事です。
情報の部分で差が出ないようにすることで、職人さんのレベルを標準化する。
これがBIMMSという仕組みを作ろうと思ったきっかけとなります。
1985年にこうした取り組みを始めました。
まだダイヤルアップでインターネットにつなぐ時代。
その頃からWebで実現できないかと、社内で開発してきました。
本格的に運用を開始したのは、2010年です。
2010年というのは、タブレットが生まれた年です。
その後、クラウドができて、ビッグデータの解析やAIという時代になってきました。
クライアントサーバー式でやっていたときは、なかなか台数が置けませんでした。
だから、早くから開発に着手していましたが、なかなか思うように運用できなくて。
それが、タブレットが市場に出回るようになってからは、台数をおけるようになりました。
情報の部分で職人さん毎に差が出ないように。
それをタブレットで実現する。
これがBIMMSの仕組みです。