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鉄板加工について解説!おすすめの業者・工場についてもご紹介!

金属加工 | 2021年04月22日

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鉄板加工の技術は、私たちの身近なところで広く利用されています。特に、自動車、造船、土木・建築、容器・缶、家電機器、産業機械などの分野で用いられており、私たちの生活の中で欠かせない技術の一つとなっています。

今回は、そんな鉄板加工をテーマに、まずは鉄板の種類について解説し、各種鉄板の一般的な価格相場についてもご紹介していきます。さらに、代表的な鉄板の加工方法についてもご説明し、最後には鉄板加工の一般的な見積りの出し方についても解説しています。

鉄板の加工についてさらに知識を深めたい方や、これから鉄板の加工をメーカーに依頼する予定のある方は、ぜひご一読ください。

鉄板の種類

まずは、鉄板の種類について解説していきます。ここでは、代表的な5種類の鉄板についてご紹介いたします。


鉄板の種類① SPH

SPHとは熱間圧延鋼板を指し、S(Steel)P(Plate)H(Hot)の頭文字を取った記号となります。

熱間圧延鋼板とは、インゴット(溶けた鋼を鋳型で固めた鋼塊)を高温で圧延することによって得られる鋼板です。酸化によって黒皮(スケール)と呼ばれる酸化皮膜で覆われており、表面が黒っぽく見えます。一般に曲げ、絞り、深絞りなどの加工に使用される鋼板です。

●SPHCとSPHの違い

SPHCとは、上記SPH材の表面に酸洗処理を施すことで、酸化皮膜を除去した鋼板を指します。そのため、酸洗鋼板と呼ばれることもあります。SPHCは、特にプレス加工用の鋼板として用いられています。なお、表面に黒皮がないため錆びやすく、加工後はメッキや塗装が必要となります。


鉄板の種類② SECC

SECCとは電気亜鉛メッキ鋼板を指し、S(Steel)E( Electrogalvanized)C(Cold)C(Commercial)の頭文字を取った記号となります。

冷間圧延鋼板(後述するSPCCを指す)表面に、電気を介して亜鉛メッキを施すことで得られる鋼板で、 表面処理鋼板の中では最も市場に流通している鋼板となっています。 特に加工性に優れており、深絞り加工などに用いられ、加工後もメッキが剥離しにくいという特徴を有しています。


鉄板の種類③ SPCC

SPCCとは冷間圧延鋼板を指し、S(Steel)P(Plate)C(Cold)C( Commercial )の頭文字を取った記号となります。

熱間圧延された鋼板を、さらに常温で圧延することで得られる鋼板です。SPCCは、加工性・成形性に優れており、曲げ加工やプレス加工、簡単な絞り加工を施すのに適した鋼板となっています。

ただし、錆びやすい素材なので、加工後はメッキや塗装が必要です。


参考記事

こちらの記事では、SPCCについてその規格や板厚など、さらに詳しく解説しています。SPCCについてもっと詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。

【SPCC】とは!?SPCCの規格や板厚について専門家が徹底解説!


鉄板の種類④ SGCC

SGCCは溶融亜鉛メッキ鋼板を指し、S(Steel)G(Galvanized)C(Cold)C(Commercial)の頭文字を取った記号となります。

高温で溶融させた亜鉛の中に母材であるSPCC鋼板を入れて、表面に亜鉛をメッキさせることで得られる鋼板です。SGCCは、耐食性・防錆性に優れるという特徴を有します。


鉄板の種類⑤ SPTE

SPTEは電気メッキ鋼板を指し、S(Steel)P(Plated)T(Tin)E(Electrolytic)の頭文字を取った記号となります。

冷間圧延鋼板にすずをメッキして得られる鋼板です。すずは、融点が低いという特徴を持つことから、SPTEではハンダ付けを容易に行うことができます。

Mitsuriでは、こちらでご紹介した鉄板の加工を依頼できる多数のメーカーと提携しています。お見積りは無料なので、お気軽にお問い合わせください。


鉄板の価格帯

次に、鉄板の価格相場についてご紹介していきます。


鉄板(切り板)の価格帯で重要となる要素

切り板の場合、鉄板の価格を決める要素の一つとして、その切り板のサイズ(長さ・幅・板厚)が挙げられます。

これは、切り板の重量と関係してくる要素で、一般に重ければ重いほど(サイズが大きければ大きいほど)より高価になります。また、より市場に流通しているサイズの切り板では、価格が下がることもあります。さらに、鉄板のコーナーに丸みをつけたり、穴あけを施すなど、追加工の有無によっても値段は変わってきます。


冒頭でご説明した通り、鉄板にはいくつかの種類があり、その種類ごとに価格の相場は異なってきます。以下、SPHC、SPCC、SECC、SGCCの価格相場について見ていきましょう。(2020年6月板曲げ.com調べ)


1.SPHCの価格相場

SPHCの切り板の価格相場は以下のようになっています。一般的に販売されている板厚は、2.3mm、3.2mm、4.5mmとなります。

長さ板厚価格
500mm500mm2.3mm約1,900円~
250mm500mm2.3mm約1,000円~
1000mm1000mm2.3mm約7,500円~
500mm500mm4.5mm約3,500円~


2.SECCの価格相場

SECCの切り板の価格相場は以下のようになっています。一般的に販売されている板厚は、1.2mm、1.6mmとなります。

長さ
板厚
価格
500mm500mm1.2mm約1,500円~
250mm500mm1.2mm約1,000円~
1000mm1000mm1.2mm約6,000円~
500mm500mm1.6mm約1,600円~


3.SPCCの価格相場

SPCCの切り板の価格相場は以下のようになっています。一般的に販売されている板厚は、1.2mm、1.6mmとなります。

長さ

板厚
価格
500mm500mm1.2mm約1,300円~
250mm500mm1.2mm約1,000円~
1000mm1000mm1.2mm約5,000円~
500mm500mm1.6mm約1,400円~


4.SGCCの価格相場

SGCCの切り板の価格相場は以下のようになっています。一般的に販売されている板厚は、1.2mm、1.6mmとなります。

長さ

板厚
価格
500mm500mm1.2mm約1,500円~
250mm500mm1.2mm約1,000円~
1000mm1000mm1.2mm約6,000円~
500mm500mm1.6mm約1,600円~


なお、こちらでご紹介した相場は切り板の場合での価格で、工場によっても価格に差異がありますのでご注意ください。


鉄板加工の加工法の種類

次に、鉄板の代表的な加工方法についてご紹介していきます。今回は、曲げ加工、レーザー加工、切削加工の3つの加工方法についてご説明します。


曲げ加工

曲げ加工とは、文字通り、鉄板の必要な箇所を折り曲げる加工を指します。一般に鉄板の曲げ加工には、プレス機を用いるベンダー曲げ、複数のローラーを使用してロール状に鉄板を曲げるロール曲げ、プロパンやアセチレンなどのバーナーで加熱し、熱を利用する線状加熱加工などの種類があります。


参考記事

こちらの記事では、鉄板の曲げ加工について、上記でご紹介したような代表的な曲げ加工の方法をさらに詳しく解説しています。鉄板の曲げ加工についてもっと知りたい方は、ぜひご覧ください。

鉄の曲げ加工について製品事例と共に徹底解説!曲がる温度についても紹介!


レーザー加工

レーザー加工とは、レーザー光を集光して照射し、その熱エネルギーを利用して加工する方法を指します。主に、鉄板の切断や溶接などの加工に使用されています。レーザー加工は加工領域が非常に狭いため、微細な加工に適しています。


参考記事

こちらの記事では、レーザー加工についてその原理や種類など、さらに詳しく解説しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。

【レーザー加工】板金加工におけるレーザー加工について専門家が徹底解説!


切削加工

切削加工とは、工具を利用して材料を削って加工する方法を指します。主に切削加工には、加工するワークを固定して工具を回転させて加工する転削加工と、ワークを回転させ工具を当てて加工する旋削加工に分類されます。


参考記事

こちらの記事では、切削加工について、上記でご紹介したような代表的な切削加工の方法をさらに詳しく解説しています。切削加工についてもっと知りたい方は、ぜひご覧ください。

【切削加工とは?】特徴・種類・注意点を動画と一緒にご紹介します!


鉄板加工の価格はどのように決まる?

最後に、鉄板加工の見積り価格がどのようにして決まるのかという点についてご説明していきます。


加工する母材の値段

当然ですが、加工する材料の値段が見積りには含まれます。上述した通り、鉄板の種類やサイズによって値段が変わってきます。そのため、鉄板を加工する際には設計の段階で、予算や用途に応じて適切な材質を選定することが重要となってきます。


加工方法

鉄板の加工方法によっても見積りの値段は変化します。精度が高く、より複雑な加工になればなるほど高額になるため、コストをなるべく安く抑えるには、加工の手順や方法も吟味して設計していく必要があるでしょう。

また、メーカーに依頼する製品のロット数によっても見積り額は大きく変化します。小ロット生産の場合では、一般に切削加工のような、生産性には劣るものの、初期投資の少ない加工方法が選択されます。一方、大ロットになると、初期投資は多いものの、より生産性に優れたプレス加工のような加工方法が用いられます。

このように、加工方法や製品のロット数などによって見積りの価格は変動しますが、一般に加工の定価などを公表している工場は少なく、その時の材料の在庫の状況などによっても見積り額は変化してきます。そのため、工場に加工を依頼する際には、その都度見積りの作成を依頼することをおすすめします。

Mitsuriでは、さまざまな鉄板加工を依頼できる多数のメーカーと提携しています。お見積りは無料なので、お気軽にお問い合わせください。


チャージ料

チャージ料とは、時間当たりの金属加工費のことを指します。切削加工などのシンプルな加工の場合では、1時間当たり4000~5000円に設定されています。


参考記事

こちらの記事では、一般的な板金加工の見積りの出し方についてさらに詳しく解説しています。よりお値打ちに板金加工をする際のポイントなどについてもご紹介していますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

板金加工の見積りの出し方について専門家が解説!


おすすめの鉄板加工業者3選!

ここまで、鉄板加工の方法や価格について解説していきました。鉄板の種類などによって、見積り時の価格は変わりますが、さらに加工業者によっても金額は変化します。

また、初めて鉄板加工の依頼をする場合は、どの業者に発注すればいいのかわからないと思います。ここでは、Mitsuriがおすすめする鉄板加工業者を3つご紹介します。どの工場へ依頼すればいいかわからない方は、ぜひチェックしてみてください。


株式会社NTメタル

引用元:株式会社NTメタル

①会社概要

本社:鹿児島県鹿児島市七ツ島1丁目4-9

TEL:099-230-0594 /FAX:099-230-0694

創業年:平成26年4月

加工内容:タレットパンチ加工、レーザー加工、切り曲げ加工など

URL:https://ntmetal.amebaownd.com/

②会社紹介

即納・短納期を得意としており、鉄板加工だけでなく、スチールやアルミなどの加工もできる、九州各方面から依頼するのにおすすめなのが株式会社NTメタルです。プレスブレーキや最新のレーザー加工機を取り揃えており、少量多品種の依頼にも対応できます。九州で鉄板加工業者を探しているなら、ぜひ確認してください。

③メリット・デメリット

メリットとして、「AMADA LC3015F1」という大型のレーザー加工機を保有しているところです。全周抜き加工が最大1524×3048mmまで加工できるため、大型の鉄板加工も可能。また、鉄なら厚さ16mm、ステンレスやアルミなら10~12mmまでカットできます。

デメリットとして、曲げや切断は得意としていますが、溶接加工や塗装は難しい可能性があります。組み立てまで含んだ加工依頼には、対応していない場合があるので、しっかりと確認しておきましょう。

④製品紹介

(鉄板加工、ベンダー加工)

(鉄板加工、ベンダー加工)

(鉄板加工、ベンダー加工)


有限会社ニーズ工業

引用元:有限会社ニーズ工業

①会社概要

本社:愛知県名古屋市中川区丸米町2-1-2

TEL:052-351-1153 /FAX:052-351-0074

創業年:昭和58年1月

加工内容:鉄板加工、板金加工、溶接加工、機械加工など

URL:http://neez1.com/

②会社紹介

鉄はもちろん、ステンレスやアルミ、銅などのすべての金属を取り扱っているのが有限会社ニーズ工業です。加工内容も幅広く、切断から溶接、研磨なども社内で一貫して行えます。

社員数は7名と小さい企業にはなりますが、30年以上の加工実績があるため、高い技術力を持っているのも特徴です。

③メリット・デメリット

メリットとしては、製造可能な製品のラインナップが多いところです。工業製品だけでなくインテリア用品や建築関係の部品も加工可能。豊富な加工実績があるため、オリジナル製品の制作を得意としています。

小規模事業所のため、加工状況によっては短納期には対応できない場合があるでしょう。現在の加工状況などを、発注時に確認しておくのがおすすめです。

④製品紹介

(業務用コンロ上部フード)

(テールゲートテーブル)

(貯水タンク・タンク架台)


合資会社名上鈑金工業所

引用元:合資会社名上鈑金工業所

①会社概要

本社:愛知県名古屋市中村区香取町1-94

TEL: 052-442-0363/FAX:052-442-0366

創業年:昭和27年7月

加工内容:鉄板加工、プレス加工、レーザー加工など

URL:http://www.meijyo.co.jp/

②会社紹介

金属加工の歴史ある会社として、配電盤や機械部品などのさまざまな製品の加工ができるのが合資会社名上鈑金工業所です。NCブレーキプレスやNCタッピングマシンなど、豊富な設備を揃えているので、オリジナル製品の依頼にも柔軟に対応できます。

③メリット・デメリット

創業から68年の長い歴史で培われた熟練の技術により、高い精度で高品質の製品を、短納期で作製できるのがメリットです。企画から設計、最終的な仕上げ加工まで社内で一括生産をするため、比較的低コストで依頼可能なのも魅力的なポイントです。

基本的に少量多品種の生産が得意なため、大量生産の依頼はできない可能性があります。大量生産を依頼する場合には、事前にどれぐらいの規模なら生産可能か工場に確認してください。

④製品紹介

(カバー)

(溶接、レーザー加工)

(溶接、レーザー加工) 


鉄板加工の見積りを依頼するならMitsuri

今回は、鉄板加工をテーマに、鉄板の種類や一般的な価格相場のほか、代表的な鉄板の加工方法、さらに一般的な見積りの出し方などについてご説明しましたが、いかがでしたでしょうか。一口に鉄板加工と言っても、鉄板や加工方法には多くの種類が存在し、そのそれぞれが異なる特徴を持ち、さらに見積りの価格にも影響してきます。そのため、鉄板の加工を行う場合には、材質や加工方法の選定が非常に重要となってきます。

鉄板加工を依頼できるメーカーをお探しの際には、ぜひMitsuriにご相談ください。日本全国で250社以上の企業と提携しているため、きっとご希望に沿うメーカーが見つかるでしょう。Mitsuriでのお見積りは完全無料・複数社から可能です!鉄板加工でお困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人
株式会社Catallaxy

株式会社Catallaxyは "未来の製造業をつくる" をミッションに掲げ、製造業における従来のサプライチェーン/バリューチェーンの刷新を目指しています。記事内容に関するお問い合わせはこちらへ。

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