今回から、あらゆる工業分野の基礎加工技術として欠かせない溶接加工について解説する、「ゼロからわかる!溶接加工!」シリーズを連載します。 一口に「溶接加工とは?」と言っても、その範囲は非常に広く、扱う人や材料によって対象とする技術や範囲が異なるため、簡潔に解説することはできません。 例えば溶接加工の種類ひとつ取っても、加熱方法で分類するのか、扱う装置で分類するのか、物理学的に分類するのか、扱う材料をもとに金属工学(冶金学)的に分類するのか、法令によって分類するのか、など多数の分類方法があり、かついずれも溶接加工の現場から生まれた観念ではないため、実態に即しているとは言い難いのが現状です。 そこで本シリーズでは、溶接加工に関する知識が全くない方でも、読み進めていくことで溶接加工について理解できるようになることを目標にしています。 シリーズ第1回目の本記事では、溶接加工の基礎中の基礎、「溶接加工とは何か?」を理解するために、加工法の定義や種類、メリットデメリットなどを解説します。
2019年02月04日