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エポキシ塗装について表面処理の専門家が解説!製品事例と依頼方法についても紹介しています!

2023-11-07

皆さんは「エポキシ塗装」についてご存知でしょうか?

あまり聞きなれない塗装方法だと思う方もいらっしゃるかと思います。しかし、これは金属加工においてはメジャーな塗装方法のひとつで、私たちの普段の生活にとても関わりの深い塗装方法のひとつです。

  • 「エポキシ塗装って何?」
  • 「エポキシ塗装ってどんな特徴があるの?」
  • 「エポキシ塗装した製品ってどんなものがあるの?」

本記事ではこのようなお悩みを解決します!

今回は、エポキシ塗装について、その特徴や製品例を詳しくご紹介します。エポキシ塗装についてご存知でない方も、本記事を読み終わる頃にはきっと理解していただけるかと思います。

これからエポキシ塗装の依頼を頼もうと考えている方は、是非ご一読下さい。

エポキシ塗装とは?

エポキシ塗装とは、「エポキシ樹脂塗装」とも呼ばれており、文字通りエポキシ樹脂塗料を使用して行われる塗装方法のことです。

エポキシ塗装を説明するために、まずはエポキシ樹脂について詳しく説明します。

エポキシ樹脂とは、簡単に説明すると「プラスチック素材」のことです。プラスチック素材の代表的な例には、洋服等に使われる「ポリエステル」やスーパーのポリ袋に使われる「ポリエチレン」などが挙げられます。エポキシ樹脂もプラスチック素材の一種です。

プラスチック素材と一言で言っても、それぞれの素材により特徴は異なります。まず、プラスチック素材には、大きく分けて2つの種類があります。

①加熱して溶かした後、冷却して形にする熱可塑性(ねつかそせい)プラスチック

②液体状の樹脂を加熱して硬化させる熱硬化性(ねつこうかせい)プラスチック

エポキシ樹脂は、「②熱硬化性プラスチック」に分類されます。

熱硬化性樹脂の特徴は、塗料や接着剤としての用途が中心であることです。特にエポキシ樹脂は、その優れた耐水性や耐溶剤性、耐腐食性を生かした場所への塗装剤、または接着剤として使用されています。また、エポキシ樹脂は優れた絶縁性(電気を通さない性質)がありパソコンやプリンターなどの電子部品にも使用されています。

このようなエポキシ樹脂の特性を活かしたものが「エポキシ塗装」です。

エポキシ塗装は身近なところであれば、飲料用の缶の内側、自動車の防食用として用いられています。また、接着性が強いため、金属だけでなくガラス、木材など様々な素材への塗装が可能です。

ちなみに

エポキシ樹脂の歴史は比較的浅く、エポキシ樹脂は、1938年スイスのピエール博士によって発見されました。そこから、スイスのチバ社によって特許が買い取られ、1948年に工業用として使用が開始されたという歴史があります。それ以来、工業用材料として日本だけでなく、世界中で使用されています。

エポキシ塗装の特徴

エポキシ塗装には以下4つの特徴があります。

  1. 耐食性
  2. 耐溶剤性
  3. 耐光性
  4. 価格

それぞれの特徴について詳しく説明します。

1.耐食性

耐食性とは簡単に言うと「錆びにくい特性」のことです。エポキシ塗装は、水分を通さないのはもちろんのこと、同時に酸素を通さない性質があるため錆などの腐食予防に優れています。

身近なところであれば、この性質を活かし、海水にさらされる船や釣り竿などに使用されます。

2.耐溶剤性

耐溶剤性とは、物質が溶剤に浸っている状態でも、変形・変化がしにくい性質のことをいいます。つまり、エポキシ塗装は物を溶かす薬剤(硫酸や塩酸など)に強いということです。

その性質を利用して、濃硫酸など溶かす力の強い薬品を入れるタンクの内側の塗装として用いられます。

3.耐光性

耐光性とは、紫外線耐性のことで、唯一のエポキシ塗装の短所ともいえる点です。塗装面に紫外線が当たると短期間で劣化してしまうので、太陽光などが照射される場所に利用する場合は紫外線を防止する塗装をトップコートとして併用する等で防止しなければなりません。これがコスト加算にも繋がるので利用する場所をよく確認してから塗装施工すべきです。

4.価格

エポキシ塗装は、他の塗料(樹脂)を使用する塗装方法よりも高価になりがちです。その理由は、耐食性・耐溶剤性など他の塗料(樹脂)よりもかなり優れた性質を持っているためです。

一方エポキシ塗装は単価は高いものの、費用対効果は高いため、維持費や管理費がかかりづらく、トータルコストを下げることが可能です。そのため、エポキシ塗装の需要は高いです。

エポキシ塗装の製品事例

エポキシ塗装の製品事例を、実際の製品の写真と併せて紹介していきます。

エポキシ塗装の作業風景

引用元:株式会社新免鉄工所

エポキシ樹脂を使用した塗床・床塗装(物だけでなく床にもエポキシ塗装は施されます)

引用元:株式会社愛知レジン

エポキシ塗装を依頼する前に

エポキシ塗装に限らず、塗装の依頼をスムーズに行うためのポイントを説明しています。是非動画を見ながら依頼をしてみてください!

https://youtu.be/z4mbQJKqutA

【6分でわかる】塗装の依頼方法【金属加工】

まとめ

今回はエポキシ塗装についてご紹介しました。

エポキシ塗装は金属加工メーカーによって仕上げや価格が違うこともあるため、依頼する際は十分に調べてから依頼することをおすすめします。また、エポキシ塗装の依頼ができないメーカーもあるため、注意が必要です。

この記事を読んで、今までエポキシ塗装について知らなかった方や、知っていても疑問が残っていた方のお役に立てれば幸いです。

また、エポキシ塗装についてお悩みの時は、ぜひMitsuriをお使いください!

MitsuriではWEB上で見積依頼から加工依頼まで完結できるサービスを提供しております。図面を登録すれば、加工できる業者から見積が届きます。

エポキシ塗装について表面処理の専門家が解説!製品事例と依頼方法についても紹介しています!

2023-11-07

皆さんは「エポキシ塗装」についてご存知でしょうか?

あまり聞きなれない塗装方法だと思う方もいらっしゃるかと思います。しかし、これは金属加工においてはメジャーな塗装方法のひとつで、私たちの普段の生活にとても関わりの深い塗装方法のひとつです。

  • 「エポキシ塗装って何?」
  • 「エポキシ塗装ってどんな特徴があるの?」
  • 「エポキシ塗装した製品ってどんなものがあるの?」

本記事ではこのようなお悩みを解決します!

今回は、エポキシ塗装について、その特徴や製品例を詳しくご紹介します。エポキシ塗装についてご存知でない方も、本記事を読み終わる頃にはきっと理解していただけるかと思います。

これからエポキシ塗装の依頼を頼もうと考えている方は、是非ご一読下さい。

エポキシ塗装とは?

エポキシ塗装とは、「エポキシ樹脂塗装」とも呼ばれており、文字通りエポキシ樹脂塗料を使用して行われる塗装方法のことです。

エポキシ塗装を説明するために、まずはエポキシ樹脂について詳しく説明します。

エポキシ樹脂とは、簡単に説明すると「プラスチック素材」のことです。プラスチック素材の代表的な例には、洋服等に使われる「ポリエステル」やスーパーのポリ袋に使われる「ポリエチレン」などが挙げられます。エポキシ樹脂もプラスチック素材の一種です。

プラスチック素材と一言で言っても、それぞれの素材により特徴は異なります。まず、プラスチック素材には、大きく分けて2つの種類があります。

①加熱して溶かした後、冷却して形にする熱可塑性(ねつかそせい)プラスチック

②液体状の樹脂を加熱して硬化させる熱硬化性(ねつこうかせい)プラスチック

エポキシ樹脂は、「②熱硬化性プラスチック」に分類されます。

熱硬化性樹脂の特徴は、塗料や接着剤としての用途が中心であることです。特にエポキシ樹脂は、その優れた耐水性や耐溶剤性、耐腐食性を生かした場所への塗装剤、または接着剤として使用されています。また、エポキシ樹脂は優れた絶縁性(電気を通さない性質)がありパソコンやプリンターなどの電子部品にも使用されています。

このようなエポキシ樹脂の特性を活かしたものが「エポキシ塗装」です。

エポキシ塗装は身近なところであれば、飲料用の缶の内側、自動車の防食用として用いられています。また、接着性が強いため、金属だけでなくガラス、木材など様々な素材への塗装が可能です。

ちなみに

エポキシ樹脂の歴史は比較的浅く、エポキシ樹脂は、1938年スイスのピエール博士によって発見されました。そこから、スイスのチバ社によって特許が買い取られ、1948年に工業用として使用が開始されたという歴史があります。それ以来、工業用材料として日本だけでなく、世界中で使用されています。

エポキシ塗装の特徴

エポキシ塗装には以下4つの特徴があります。

  1. 耐食性
  2. 耐溶剤性
  3. 耐光性
  4. 価格

それぞれの特徴について詳しく説明します。

1.耐食性

耐食性とは簡単に言うと「錆びにくい特性」のことです。エポキシ塗装は、水分を通さないのはもちろんのこと、同時に酸素を通さない性質があるため錆などの腐食予防に優れています。

身近なところであれば、この性質を活かし、海水にさらされる船や釣り竿などに使用されます。

2.耐溶剤性

耐溶剤性とは、物質が溶剤に浸っている状態でも、変形・変化がしにくい性質のことをいいます。つまり、エポキシ塗装は物を溶かす薬剤(硫酸や塩酸など)に強いということです。

その性質を利用して、濃硫酸など溶かす力の強い薬品を入れるタンクの内側の塗装として用いられます。

3.耐光性

耐光性とは、紫外線耐性のことで、唯一のエポキシ塗装の短所ともいえる点です。塗装面に紫外線が当たると短期間で劣化してしまうので、太陽光などが照射される場所に利用する場合は紫外線を防止する塗装をトップコートとして併用する等で防止しなければなりません。これがコスト加算にも繋がるので利用する場所をよく確認してから塗装施工すべきです。

4.価格

エポキシ塗装は、他の塗料(樹脂)を使用する塗装方法よりも高価になりがちです。その理由は、耐食性・耐溶剤性など他の塗料(樹脂)よりもかなり優れた性質を持っているためです。

一方エポキシ塗装は単価は高いものの、費用対効果は高いため、維持費や管理費がかかりづらく、トータルコストを下げることが可能です。そのため、エポキシ塗装の需要は高いです。

エポキシ塗装の製品事例

エポキシ塗装の製品事例を、実際の製品の写真と併せて紹介していきます。

エポキシ塗装の作業風景

引用元:株式会社新免鉄工所

エポキシ樹脂を使用した塗床・床塗装(物だけでなく床にもエポキシ塗装は施されます)

引用元:株式会社愛知レジン

エポキシ塗装を依頼する前に

エポキシ塗装に限らず、塗装の依頼をスムーズに行うためのポイントを説明しています。是非動画を見ながら依頼をしてみてください!

https://youtu.be/z4mbQJKqutA

【6分でわかる】塗装の依頼方法【金属加工】

まとめ

今回はエポキシ塗装についてご紹介しました。

エポキシ塗装は金属加工メーカーによって仕上げや価格が違うこともあるため、依頼する際は十分に調べてから依頼することをおすすめします。また、エポキシ塗装の依頼ができないメーカーもあるため、注意が必要です。

この記事を読んで、今までエポキシ塗装について知らなかった方や、知っていても疑問が残っていた方のお役に立てれば幸いです。

また、エポキシ塗装についてお悩みの時は、ぜひMitsuriをお使いください!

MitsuriではWEB上で見積依頼から加工依頼まで完結できるサービスを提供しております。図面を登録すれば、加工できる業者から見積が届きます。

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