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L字金具とは、その名の通りL字形をした金具で、主に物を固定するために使用されます。最近では、家庭でのDIYなどに使用されることが多く、棚の固定や補強などによく利用されている金具の一つです。そのため、L字金具はホームセンターなどにおいて、気軽に購入することができます。今回は、この「L字金具」をテーマに、L字金具とはという説明から始め、L字金具に関する基礎的な知識のほか、代表的なL字金具の種類や、L字金具の使い方などについて、詳しくご紹介していきます。これからDIYなどにおいて、L字金具の使用を検討している方や、L字金具について知識を深めたい方はぜひご一読ください。L字金具とは引用元:株式会社ミスミグループ本社L字金具とは、上図に示したような金具で、角度90度のL字形をしていることから「L字金具」と言います。他にも、幅広金具と呼ばれることもあります。L字金具は、主に物を固定する際に使用されるため、固定に必要なビスやボルトなどを通す穴が開いています。L字金具の種類次に、L字金具の種類について見ていきましょう。一口でL字金具と言っても、材質やサイズの違うさまざまな種類があり、それぞれ耐荷重性や強度などが異なります。そのため、DIYなどにおいて使用する際には、事前に必要な耐荷重性や強度などを確認した上で、適切な材質、サイズのL字金具を選ぶことをおすすめします。なお、L字金具の材質には、主に強度の高いステンレスやスチールが用いられます。塗装などの表面処理を施し、耐腐食性や意匠性に優れたL字金具なども存在します。また、L字金具に用いる材質の板厚を大きくすることで、さらに耐荷重性及び強度を高めることができることから、特厚L字金具と呼ばれる金具もあります。他にも、L字金具の固定のためのビス用の穴の数を増やし、より強固に固定ができる多孔式L字金具なども存在します。このように、用途に合わせて最適なL字金具を選定することは非常に重要となります。参考記事こちらの記事では、ステンレスについて、その特徴や、加工方法など詳しく解説しています。また、ステンレス加工を得意としているMitsuriイチオシのメーカーについてもご紹介しています。ステンレスについて知識を深めたい方は、ぜひご覧ください。⇒ステンレスに関して板金加工の種類ごとにご紹介!おすすめの工場も!Mitsuriでは、さまざまな種類のL字金具の製作を依頼できる多数のメーカーと提携しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。L字金具の使い方最後に、L字金具の使い方について見ていきましょう。L字金具には、主に以下のような3つの使い方があります。1.棚受け金具棚受け用に使用されるL字金具は、棚受けの強度を高め、補強する目的で使用されます。通常、棚受け用には強度の高いステンレス製もしくはスチール製のL字金具が利用されることが多いですが、デザイン性を高めるために木製のL字金具が用いられることもあります。ただし、木製のL字金具は金属製のL字金具と比較して、強度や耐荷重性に劣るので注意しましょう。2.ジョイント金具ジョイント金具とは、木材などの板材を直角につなげる目的で使用されるL字金具です。棚などの製作には欠かせない金具の一つです。3.家具の固定用金具L字金具は、タンスや食器棚などの家具を壁に固定し、転倒を防止する用途でも用いられます。特に地震などの災害対策において、欠かせない金具となっています。Mitsuriでは、こちらでご紹介したようなさまざまな用途で使用されるL字金具の製作を依頼できる多数のメーカーと提携しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。L字金具についてまとめ今回は、L字金具をテーマに、L字金具とはという説明から始め、L字金具に関する基礎的な知識のほか、代表的なL字金具の種類や、L字金具の使い方などについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。L字金具の種類は、材質や形状、またサイズなど、多岐に渡ります。そのため、L字金具をご購入の際には、事前に必要な耐荷重やサイズなどを確認し、用途に応じて適切なL字金具を選定することをおすすめいたします。L字金具を製作・販売しているメーカーをお探しの際には、ぜひMitsuriにご相談ください。日本全国で250社以上の企業と提携しているため、きっとご希望に沿うメーカーが見つかるでしょう。Mitsuriでのお見積りは複数社から可能です!L字金具でお困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
「ステンレス加工を依頼したいが、初めてのことなので、どのメーカーに頼めば良いのか分からない……」「品質の要求が高い製品だから、技術のあるメーカーに頼みたい……」ステンレス加工を依頼したいと思っても、高い技術を持つメーカーはどこなのか、自社製品に合ったメーカーはどこなのかなど、業者選びに困っている方も多いのではないでしょうか。そこで、今回の記事では、福岡県ではココという、腕の立つステンレス加工メーカー5社をご紹介します。製品例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。【ステンレス加工のことならなんでも】フジステンレス販売株式会社引用元:フジステンレス販売株式会社①会社概要本社:福岡県福岡市博多区井相田1丁目5番地1号TEL:092-591-2231FAX:092-574-0004創業:昭和42年加工:切断、曲げ、レーザー、ウォータージェット、溶接、切削 など素材:ステンレス、アルミ、非鉄金属 などURL:https://www.fujistainless.co.jp/②会社の紹介フジステンレス販売は、ステンレスに強みを持つ、金属製品の販売・加工メーカーです。多様な鋼種・形状・寸法のステンレス鋼材を扱っており、鍛造品や鋳造品、表面研磨した製品などにも対応。アルミ製品や伸銅品といった非鉄金属の販売も可能です。③メリット・デメリットステンレス加工については、ご希望に合わせた幅広いニーズに対応。特に切断加工と曲げ加工を得意としており、タンクの製作や繊細な加工を要するモニュメントなどの製作も可能です。三次元レーザー加工やウォータージェット加工にも対応しているので、複雑形状の製品でも高精度に仕上げることができます。なお、ウォータージェット加工は、非熱加工であるため、熱影響を受けやすい素材の加工にオススメです。ただし、プレス加工や切削加工した製品の取り扱いは少ないようですので、ご依頼前にお問い合わせください。④製品紹介フジステンレス販売の製品例をいくつかご紹介します。タンク加工例モニュメントの製品例3次元レーザーによる加工例【幅広い用途の加工に対応可】西村ステンレス工業株式会社引用元:西村ステンレス工業株式会社①会社概要本社:福岡県糟屋郡篠栗町大字和田1043番地1TEL:092-947-0543FAX:092-947-3742創立:昭和10年加工:切断、溶接、板金、レーザー など素材:ステンレス、鉄 などURL:https://www.nishimura-jec.com/②会社の紹介西村ステンレス工業は、創業以来80年近くもステンレス加工に携わってきたステンレス製品の開発・製造メーカーです。特に、医療機器や船舶用の厨房機器、装飾品、看板の特注ステンレス製作を得意としています。「お客様のご要望はすべて応える」をモットーに、設計段階からの相談にも対応。より良い製品を作るためのアイデアも提案してくれます。③メリット・デメリット規格外品や特注品の製造を専門としていますので、用途や大小、個人・法人に関わらずご依頼ができます。モニュメントやオブジェ、表札などの製作実績が多数ありますので、複雑形状かつ高精度の製品にも対応可能です。ただし、ステンレスや鉄以外の非鉄金属製品のご依頼は、事前にご相談ください。また、大量生産品についても、ロット数が大き過ぎる場合には対応できない可能性があるので、ご依頼前にお問い合わせすることをオススメします。④製品紹介西村ステンレス工業の製品例をいくつかご紹介します。エアーガンとウォーターガン機能を内蔵した医療用システムシンク船舶用の2槽式調理流し台オブジェの製作例【切断・溶接のエキスパート】森合精機株式会社 メタル事業部引用元:森合精機株式会社 メタル事業部①会社概要住所:福岡県太宰府市大字北谷920-3TEL:092-928-8395FAX:092-928-8396設立:昭和39年加工:切断、溶接、板金、レーザー、切削、研磨、組立 など素材:ステンレス、アルミ、鉄、銅、チタンURL:http://www.sowa-alumi.co.jp/②会社の紹介森合精機メタル事業部は、洗浄機・油圧機器部品メーカーの森合精機において、精密板金加工を手掛けている部署です。アルミとステンレスの切断・溶接に強みを持ち、医療・食品分野で多数の実績があります。③メリット・デメリット板金技能士や溶接資格者が多数在籍しているので、精密な製品や品質の要求が高い製品なども安心してご依頼いただけます。ステンレス加工については、SUS304・SUS316・SUS430の3鋼種に対し、幅広い板厚と寸法に対応。アルミや鉄、銅のほか、加工が難しいチタンも取り扱っています。また、図面をご提示いただければ、金属加工から組立、検査までの一貫した製作のご依頼が可能です。ただし、図面がない場合は、対応できない可能性がありますので、事前にお問合せください。④製品紹介森合精機メタル事業部の製品例をいくつかご紹介します。鋼材から板金や溶接、電解研磨などを経て組み立てられた製品パンチングメタルの加工例微細加工例【薄板から厚板まで幅広く対応!】株式会社大石工業引用元:株式会社大石工業①会社概要本社:福岡県北九州市小倉南区新曽根12-8TEL:093-383-8204FAX:093-383-9306創業:平成17年加工:板金、切断、溶接、製缶、切削 など素材:ステンレス、鉄 などURL:https://www.oishi-k.co.jp/②会社の紹介大石工業は、設備工事とステンレス加工を主要事業とした北九州のメーカーです。パイプ加工の経験が豊富で、配管工事も請け負っています。板金加工や溶接も得意としており、製缶加工によって製作できる階段・手すり・タンク・門扉などのオーダーメイドにも対応しています。③メリット・デメリット設備工事や機器設置工事も行っているので、運搬や据え付けも考慮した製品製作が可能です。架台の製作にも対応しています。ステンレス加工の豊富な実績がありますので、薄板から厚板まで幅広いご依頼に対応できます。ただし、精密な機械部品などの製作には対応できない可能性がありますのでご注意ください。④製品紹介大石工業の製品例をいくつかご紹介します。専用の機械によるパイプのフレア加工(管の端につばを成形する加工法)継手を使用して接続するタイプのステンレス製配管製缶加工によって製作された製品【ステンレスの架台製作なら】株式会社 荒木工作所引用元:株式会社荒木工作所①会社概要本社:福岡県北九州市八幡西区黒崎城石1番2号TEL:093-643-2868FAX:093-643-2878創業:昭和34年加工:板金、溶接、研磨 など素材:ステンレス、鉄 などURL:http://www.araki-kousakusyo.co.jp/kadai/②会社の紹介荒木工作所は、ステンレス製の架台をオーダーメイドで製作しているメーカーです。プラント設備の建設やメンテナンスを主要事業としていますが、設備建設を通して豊富な架台製作の実績があります。この経験を活かす形で、架台のみの製作・販売を行っています。③メリット・デメリットあらゆる形状・サイズの架台製作に対応。重量に応じた部材選定や形状提案もしてくれます。架台部品の接続にはティグ溶接を使用しますので、高性能・高品質な仕上がりが期待できます。ただし、架台製作は基本、法人向けのみですのでご注意ください。④製品紹介荒木工作所の製品例をいくつかご紹介します。架台のバフ研磨特殊形状の架台福岡でステンレス加工メーカーの一括見積もりを依頼するなら【Mitsuri】メーカーによって実績のある分野、得意とする分野は違います。ですが、清潔性や洗浄性を要求される医療機器を扱っているメーカーでは、同様の性質を要求される食品分野にも強いことが多いです。こうした、各メーカーの専門性や実績のある分野などを参考に、より良いメーカー選びをしてただければ幸いです。Mitsuriは、日本全国に協力会社が250社以上ございます。ステンレス加工はもちろん、様々な専門性を持つ金属加工メーカーのご紹介が可能です。Mitsuriでのお見積りは複数社から可能です!ぜひお気軽にお問い合わせください。
グレーチングとは、鋼材が格子状に組まれた排水性のある金属製の「みぞふた」や「ますぶた」のことです。グレーチングは一般的に道路脇の側溝やU字溝、もしくは歩道や建物の外構周りに使用されています。化粧用グレーチングや鋳鉄製グレーチングなど種類があり、規格や寸法(サイズ)・耐荷重によって用途ごとに使い分けられています。グレーチングの役割グレーチングは人や物が側溝内に落ちないようにするための「ふた」の役割を担っています。また、排水性も必要とするため、形状は格子状になっていることがほとんどです。昨今では、排水性を維持しつつ、ヒールのかかとや自転車等のタイヤが格子の穴にはまりにくいように設計された、細いスリット状の穴が開いているグレーチングも研究されています。街に雨が降ったとき、道路や歩道にあるグレーチングから排水がおこなわれることで、冠水が防止されています。グレーチングの種類・形状グレーチングの種類は豊富にありますが、最も使用されている代表的な形状は以下の4種です。(1)みぞぶた(2)かさあげ(3)ますぶた(4)U字溝(1)みぞぶたタイプのグレーチング引用元:株式会社森川商店みぞぶたは道路の側溝用・横断用で用いられ、帯状に連なった状態で使用されます。形状は長方形です。みぞふたには専用の受枠があり、コンクリートを打設した上でふたをセットします。車両が頻繁に通ると予想される場合は、ガタツキがないように受枠とふたをボルトで固定する製品もあります。(2)かさあげタイプのグレーチング引用元:カネヤス建材工業株式会社かさあげタイプのグレーチングは、みぞぶたタイプと比べて脚があり、高さを確保した形状です。側溝として使用されることが多いですが専用の受枠を用いず、あらかじめ生産されている二次製品のコンクリートに対して、ふたのみを設置します。みぞぶたのように連続で使用されることもありますが、コンクリートふたの代用として使用することで、側溝のメンテナンスをしやすくしたり、排水性を良くしたりする効果もあります。(3)ますぶたタイプのグレーチング引用元:日本コンクリート株式会社ますぶたは、側溝の合間と合間に配置されている集水桝用のふたです。形状は上図のように、正方形に近い形になっていることが特徴です。製品によっては桝内のメンテナンスがしやすいように、開閉のしやすいヒンジ付きのタイプや、ゴミが落ちないようにバスケットが設けられているケースもあります。ますぶたも、みぞふたと同様に専用の受枠があり、コンクリートで施工した受枠に被せることで使用されるケースがほとんどです。(4)U字溝タイプのグレーチング引用元:KANESOU字溝用のグレーチングは、側溝に段差がないものに使用します。グレーチングの天端には「つば」(出っ張り)が付いており、つばをU字溝の天端に預けてセットします。U字溝用グレーチングは、主に歩行部や構内の車両乗り入れ部に使用されています。専用の受枠を準備する必要がなく、二次製品のコンクリートに対して開口部に置くだけなので、施工が容易なことが特徴です。つばをU字溝の天端に乗せて設置しているので、ふた本体の強度が確保しにくく、重荷重用としては使用しにくいです。グレーチング一般寸法(サイズ)と規格グレーチングの寸法(サイズ)において重要な箇所は、みぞ幅・ふた及び受枠の幅、長さ、高さ・目粗さとピッチです。グレーチングを選定する際は、上記の寸法を抑えておけば基本的に問題はありません。プレキャストコンクリート側溝や材料についてはJIS規格があるものの、グレーチングには規格が定められていることは少ないです。ただし一部の自治体や、地方整備局によっては寸法や形状が定められている場合もあります。グレーチングによく使われる素材グレーチングで使われる代表的な素材は、以下の3つです。(1)スチール(2)ステンレス(3)FRP(1)スチールと防錆処理の亜鉛メッキグレーチングの一般的な素材として最も使用されている素材は、スチール製です。スチール製は強度があり、他の素材よりも比較的安価なことから、どのグレーチングメーカーも基本素材として取扱っています。スチールはそのまま使用するとサビが発生しやすいため、防錆処理として亜鉛メッキが施されていることが多いです。参考:【SS400】とは!?SS400の規格や加工方法について専門家が解説(2)ステンレスステンレスは錆びにくい性質を持ち、スチール製よりも洗練された高級感があることから、見た目を重視したい建物の外構周りや厨房、浴室に使用されます。参考:SUS304とSUS430の意味とは? 使い分けや特徴も分かりやすく解説! (3)FRPFRPとは、繊維強化プラスチックのことを指します。金属製のグレーチングと比べて錆びないことと、重量がとても軽いことが特徴です。ポリプロピレンのような一般的なプラスチックと比べて耐候性が強いので、屋外での使用にも適しています。耐久性と耐食性に優れていることから、薬品を扱う場所や海辺の近くで扱われることが多いです。FRPは成型の自由度が高いこともメリットである反面、一度成型してしまうと金属製品のように曲げたり溶接したりといった二次加工はできなくなります。グレーチングの耐荷重グレーチングの耐荷重とは、グレーチングの強度を示す指標です。グレーチングが耐えられる荷重によって、主に5種類に分けられます。T-2総重量2トンまでの車両普通自動車、軽自動車、大型バイクT-6総重量6トンまでの車両マイクロバス、救急車T-14総重量14トンまでの車両 観光バス、消防車、ゴミ収集車T-20総重量20トンまでの車両 ダンプカー、大型バスT-25総重量25トンまでの車両 トレーラー、はしご付消防車耐荷重は、グレーチングの上を通過する可能性のある最大車両の総重量を想定して定められています。例えば「T-2のグレーチング」は、車両総重量が2トンまで対応できることを示します。【T-2】耐荷重の種類と用途T-2は、総重量2トンまでの車両(普通自動車、軽自動車、大型バイクなど)が通行する場所に使用できるグレーチングです。一般の道路で乗用車のような比較的積載物の少ない車両が通過する箇所に利用可能です。また、一般家庭において駐車場の入り口などの側溝にも利用されています。【T-6】耐荷重の種類と用途T-6は、総重量6トンまでの車両(マイクロバス、救急車など)が通行する場所に使用できるグレーチングです。通常の貨物用トラックなどが通行する道路にも用いることが可能で、一般道路の側溝部によく利用されています。【T-14】耐荷重の種類と用途T-14は、総重量14トンまでの車両(観光バス、消防車、ゴミ収集車など)が通行する場所に使用できるグレーチングです。消防車などの通過も可能であるため、マンションやビルなどの駐車場内において広く利用されています。【T-20】耐荷重の種類と用途T-20は、総重量20トンまでの車両(ダンプカー、大型バスなど)が通行する場所に使用できるグレーチングです。ダンプカーなどの大型車の通行にも使用できることから、車道で使用されることが多いグレーチングです。【T-25】耐荷重の種類と用途T-25は、総重量25トンまでの車両(トレーラー、はしご付消防車など)が通行する場所に使用できるグレーチングです。T-20同様、車道で利用されているグレーチングで、主に一般国道において利用されています。以前は一般国道でもT-20が用いられていましたが、近年ではT-25が主流となっており、特に新設された車道では、T-25のグレーチングが広く使用されています。グレーチング製作の見積り依頼ならMitsuri私たちの生活に欠かせないグレーチングは、用途に応じてその種類、素材を適切に選定することが重要となります。グレーチング製作を依頼できるメーカーをお探しの際には、ぜひMitsuriにご相談ください。日本全国で250社以上の企業と提携しているため、ご希望に沿うメーカーが見つかります。① Mitsuriでのお見積りは案件を公開して待つだけ!② 複数のお見積りが届く! ⇒金額重視or納期重視?ニーズに合うものを選べる!③ 案件の5割以上が1日以内に見積りを取得!グレーチングの製作でお困りの方は、下記ボタンからお気軽にお問い合わせください!
皆さんは「エポキシ塗装」についてご存知でしょうか?あまり聞きなれない塗装方法だと思う方もいらっしゃるかと思います。しかし、これは金属加工においてはメジャーな塗装方法のひとつで、私たちの普段の生活にとても関わりの深い塗装方法のひとつです。「エポキシ塗装って何?」「エポキシ塗装ってどんな特徴があるの?」「エポキシ塗装した製品ってどんなものがあるの?」本記事ではこのようなお悩みを解決します!今回は、エポキシ塗装について、その特徴や製品例を詳しくご紹介します。エポキシ塗装についてご存知でない方も、本記事を読み終わる頃にはきっと理解していただけるかと思います。これからエポキシ塗装の依頼を頼もうと考えている方は、是非ご一読下さい。エポキシ塗装とは?エポキシ塗装とは、「エポキシ樹脂塗装」とも呼ばれており、文字通りエポキシ樹脂塗料を使用して行われる塗装方法のことです。エポキシ塗装を説明するために、まずはエポキシ樹脂について詳しく説明します。エポキシ樹脂とは、簡単に説明すると「プラスチック素材」のことです。プラスチック素材の代表的な例には、洋服等に使われる「ポリエステル」やスーパーのポリ袋に使われる「ポリエチレン」などが挙げられます。エポキシ樹脂もプラスチック素材の一種です。プラスチック素材と一言で言っても、それぞれの素材により特徴は異なります。まず、プラスチック素材には、大きく分けて2つの種類があります。①加熱して溶かした後、冷却して形にする熱可塑性(ねつかそせい)プラスチック②液体状の樹脂を加熱して硬化させる熱硬化性(ねつこうかせい)プラスチックエポキシ樹脂は、「②熱硬化性プラスチック」に分類されます。熱硬化性樹脂の特徴は、塗料や接着剤としての用途が中心であることです。特にエポキシ樹脂は、その優れた耐水性や耐溶剤性、耐腐食性を生かした場所への塗装剤、または接着剤として使用されています。また、エポキシ樹脂は優れた絶縁性(電気を通さない性質)がありパソコンやプリンターなどの電子部品にも使用されています。このようなエポキシ樹脂の特性を活かしたものが「エポキシ塗装」です。エポキシ塗装は身近なところであれば、飲料用の缶の内側、自動車の防食用として用いられています。また、接着性が強いため、金属だけでなくガラス、木材など様々な素材への塗装が可能です。ちなみにエポキシ樹脂の歴史は比較的浅く、エポキシ樹脂は、1938年スイスのピエール博士によって発見されました。そこから、スイスのチバ社によって特許が買い取られ、1948年に工業用として使用が開始されたという歴史があります。それ以来、工業用材料として日本だけでなく、世界中で使用されています。エポキシ塗装の特徴エポキシ塗装には以下4つの特徴があります。①耐食性②耐溶剤性③耐光性④価格それぞれの特徴について詳しく説明します。①耐食性耐食性とは簡単に言うと「錆びにくい特性」のことです。エポキシ塗装は、水分を通さないのはもちろんのこと、同時に酸素を通さない性質があるため錆などの腐食予防に優れています。身近なところであれば、この性質を活かし、海水にさらされる船や釣り竿などに使用されます。②耐溶剤性耐溶剤性とは、物質が溶剤に浸っている状態でも、変形・変化がしにくい性質のことをいいます。つまり、エポキシ塗装は物を溶かす薬剤(硫酸や塩酸など)に強いということです。その性質を利用して、濃硫酸など溶かす力の強い薬品を入れるタンクの内側の塗装として用いられます。③耐光性耐光性とは、紫外線耐性のことで、唯一のエポキシ塗装の短所ともいえる点です。塗装面に紫外線が当たると短期間で劣化してしまうので、太陽光などが照射される場所に利用する場合は紫外線を防止する塗装をトップコートとして併用する等で防止しなければなりません。これがコスト加算にも繋がるので利用する場所をよく確認してから塗装施工すべきです。④価格エポキシ塗装は、他の塗料(樹脂)を使用する塗装方法よりも高価になりがちです。その理由は、耐食性・耐溶剤性など他の塗料(樹脂)よりもかなり優れた性質を持っているためです。一方エポキシ塗装は単価は高いものの、費用対効果は高いため、維持費や管理費がかかりづらく、トータルコストを下げることが可能です。そのため、エポキシ塗装の需要は高いです。エポキシ塗装の製品事例エポキシ塗装の製品事例を、実際の製品の写真と併せて紹介していきます。エポキシ塗装の作業風景引用元:株式会社新免鉄工所エポキシ樹脂を使用した塗床・床塗装(物だけでなく床にもエポキシ塗装は施されます)引用元:株式会社愛知レジンまとめ今回はエポキシ塗装についてご紹介しました。エポキシ塗装は金属加工メーカーによって仕上げや価格が違うこともあるため、依頼する際は十分に調べてから依頼することをおすすめします。また、エポキシ塗装の依頼ができないメーカーもあるため、注意が必要です。この記事を読んで、今までエポキシ塗装について知らなかった方や、知っていても疑問が残っていた方のお役に立てれば幸いです。また、エポキシ塗装についてお悩みの時は、ぜひMitsuriにご相談下さい。Mitsuriは、日本全国に協力企業が140社以上ございます。そのため、お客様にとって最適な素材の選択に加えて、エポキシ塗装が得意な加工メーカーをご紹介することができます。エポキシ塗装でお困りの際は、ぜひMitsuriにお申し付け下さい!
「真鍮の溶接加工を依頼したいけど、受け付けてもらえなくて困っている・・」「真鍮の溶接は、なんで難しいの?」真鍮の溶接加工を依頼しようとしたとき、このように考えたことはありませんか?真鍮は、食器や内装品など様々な用途で利用されています。加工方法も、切断・曲げ・切削など様々な物が挙げられます。そんな、金属の中でも用途の幅広い真鍮ですが、溶接加工は非常に難しいとされています。今回は、そんな真鍮の溶接についてご紹介します。真鍮の特性や溶接加工が難しい理由など詳しくご説明しますので、是非ご一読下さい。真鍮の溶接は可能か?真鍮の溶接は難しいものですが、不可能ではありません。しかし、高い技術が必要となり、個人で溶接するとなると少しハードルが高いかもしれませんね。溶接加工をおこなっている業者でも、真鍮の加工を受け付けていない場合もあります。依頼する際には事前に業者に相談することをおすすめします。溶接時の真鍮の特性について真鍮は、亜鉛と銅の合金で、亜鉛が20%以上含まれている金属です。この亜鉛の割合が多くなるにつれて色が薄くなり、少なくなるにつれ赤みを帯びます。真鍮には①電気伝導率が良い②熱間鍛造性が良い③展延性が良いといった特徴があります。①電気伝導率が良い真鍮は、合金の中でも銀の次に電気伝導率が非常に高く、コネクターやコンセントとしても使用されています。②熱間鍛造性が良い真鍮は熱間鍛造性に優れている特徴があります。そのため、加熱することで、複雑な形状のものに加工することが可能です。この特徴を活かした製品として代表的なものに、ガスコンロのバーナーヘッド等が挙げられます。③展延性が良い真鍮は展延性に優れている特徴があります。展延性とは、圧縮させる力を加えた時にシート状に薄く伸ばせる性質と、引っ張る力を加えた時に引き延ばせる性質のことです。真鍮はこの展延性が高いため、材料が柔軟に変形し、破損しにくい素材です。以上が真鍮の特徴になります。このような特徴から、真鍮は加工がしやすい金属(特に切削加工において)といわれています。しかし、溶接加工の場合、真鍮は、加工の難しい金属として分類され、加工範囲が限られています。溶接加工が難しい理由は主に3つあります。①通電性が高いため、抵抗溶接が難しい真鍮は、銅と亜鉛の合金であるため、非常に電気伝導率が高いです。そのため、電気抵抗を利用し溶接をする抵抗溶接では、大量の溶接電流が必要となってしまいます。他の金属よりも電気が必要となるので、加工のコスト面でも負担がかかってしまう可能性があります。②ブローホールが生じやすい真鍮は、溶接加工時にブローホールが生じやすい金属です。ブローホールとは、溶接金属内のガスによって生じる空洞のことです。このブローホールが生じてしまうと、溶接部分が弱体化してしまい破損の原因になってしまいます。真鍮に含まれる亜鉛の比率は20%以上である為、TIG溶接などでは、亜鉛が燃焼してしまいます。亜鉛が燃焼し、溶融の際に吹きあがりが出てしまってブローホールが生じやすいことから、溶接には高い技術が必要になります。③酸化銅が生じてしまう真鍮は、酸化しやすい金属です。そのため、空気中で表面が酸化し酸化銅という被膜が生じてしまいます。この酸化被膜が生じた状態で溶接加工を行ってしまうと、溶接部分が不安定になり、弱体化してしまいます。そのため、真鍮を溶接加工する際は、酸化銅が生じないように適切な管理をしなくてはいけません。このように真鍮は、溶接加工する際に様々な弊害が生じやすい金属です。他の方法では、加工しやすい金属ですが、溶接加工ではその性質が逆に働いてしまうのです。また、表面酸化が早いため、外観を意識するなら、表面処理が必要となります。真鍮の溶接方法続いて真鍮の溶接方法についてご紹介します。真鍮の溶接加工には、主に①抵抗溶接②ロウ付け接合③TIG溶接の3種類があります。①抵抗溶接図:抵抗溶接抵抗溶接は、溶接したい2つの金属を上下から電極で挟み、溶接部を電極で加圧し電流を流すことによって、電気抵抗のジュール熱で接合する方法です。局部的に短時間で溶接するため、溶接熱による部材への影響も少なく、電極を変えることで様々な溶接方法に変化します。抵抗溶接には様々な種類がありますが、その中で真鍮の溶接加工に適切な抵抗溶接はスポット溶接とプロジェクション溶接の二つです。1.スポット溶接スポット溶接は、上記で説明した通り、ジュール熱で局部的に溶接する方法です。抵抗溶接では最もメジャーな加工方法です。真鍮のスポット溶接では、設定値が低すぎると溶接することができず、高すぎると溶接部分が飛散して穴が開いてしまいます。そのため、条件範囲がせまく高い技術力が求められます。2.プロジェクション溶接引用元:有限会社 こだま製作所プロジェクション溶接は、抵抗溶接機のプラテン部分に専用の電極を取り付けて溶接します。溶接する素材に切削加工やプレス加工で突起を施し、溶接電流を突起に集中させ溶接を行います。薄板金属や厚板の接合に適しています。②ロウ付け接合引用元:日本サポートシステム株式会社ロウ付けは、ガスバーナー等で素材を加熱し、加熱された部分にロウ材を溶かしこみ冷却することで接合させる方法です。真鍮と銀ロウ等のロウ材は、とても相性が良い為、他の溶接方法では難しい接合の際に、ロウ付けが利用されます。③TIG溶接図:ティグ溶接TIG溶接は、タングステンと呼ばれる棒に電流を流すことで、溶接する材料間にアークを発生させ、溶融する方法です。不活性ガスをシールドガスとしてアークの周囲に発生させることで、溶接する金属の酸化を防ぎます。真鍮の溶接では、酸化を防ぐことが特に重要となってくるため、細心の注意が必要です。TIG溶接は、真鍮以外にも精密な溶接や非鉄金属の溶接に適しています。また、真鍮の溶接では、真鍮の溶加棒を加えることで、溶接強度を上げることが可能です。まとめ 今回は真鍮の溶接加工についてご紹介しました。真鍮は、その特性から溶接加工が非常に難しいとされています。しかし、真鍮の特性や性質を理解している業者に依頼することができれば、質の高い製品に仕上げてくれます。真鍮の溶接加工を依頼する際は、依頼を受け付けているかを調べることは勿論、真鍮の溶接加工の実績なども調べておくことをおすすめします。
今回ご紹介するヘミング曲げは、主に板金の端部に施される曲げ加工です。板金加工において、曲げ加工は製品の形状を決める重要な加工です。材料をプレスし、V形、L形、Z形など、製品に適した形状に曲げます。ヘミング曲げは、製品の形状を大きく左右する加工ではありません。しかし、安全面の強化や補強のために重要な役割を担う加工です。今回の記事では、ヘミング曲げとは何か、どのような工程で行われるのかをわかりやすく解説し、どんな加工事例があるのかをご紹介します。※曲げ加工について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 板金加工における【曲げ加工】の基礎やV曲げ/L曲げ加工について徹底解説!!ヘミング曲げとはヘミング曲げとは、板金を180°折り返した後、平らに押しつぶす加工です。アザ折り(あざ折り)、潰し曲げ(つぶし曲げ)とも呼ばれます。「折る」「つぶす」という言葉が含まれるので、これらの呼び方のほうが加工内容をイメージしやすいかもしれませんね。引用元:日本電気化学株式会社方法としては、板金の端をまるで紙のように細く折りたたんでつぶします。板金の端を処理する方法といえば、バリ取りやC面取りなどが一般的でしょう。しかしヘミング曲げには、単なるエッジ処理にはとどまらないメリットがあります。ヘミング曲げのメリットヘミング曲げには、3つのメリットがあります。①安全性の確保②補強③見栄えをよくする具体的にどのようなことなのか、ひとつずつ見ていきましょう。①安全性の確保ヘミング曲げをすると切り口が内側に折られ、曲げ部分が曲線になります。板金のエッジが鋭利でなくなるため、安全性が得られます。板厚の薄い板金の場合、切り口をそのままにしておくとケガをする場合があります。ステンレスなどはまるでカミソリのように鋭利になり、大変危険です。ヘミング曲げをしておけば鋭利な切り口に直接触れずに済むので、ケガの危険性がなくなります。②補強ヘミング曲げをすることにより、折り曲げた部分の板厚が倍になるので補強になります。ヘミング曲げを施すのは、主に板厚の薄い板金です。そのままだと強度の低い板金も、ヘミング曲げにより厚みが2倍になるので強度が増します。板金の端部は、ほかのものに触れる機会が多いため、傷ついたり変形したりしやすくなります。ヘミング曲げをすることによって補強されるので、そのような事態を防げます。③見栄えをよくするヘミング曲げをすると、板金の端が切りっぱなしの状態ではなくなり、見栄えがよくなります。切断面が内側を向くのでエッジ部分が見えにくくなりますし、曲げ部分がなめらかな曲線になるので見た目も美しくなります。曲げ部分が曲線になることにより、手触りもよくなります。見栄えや手触りは製品の機能としてはそれほど重要ではないかもしれませんが、他の製品との差別化をはかれます。ヘミング曲げのデメリット一方で、ヘミング曲げにはデメリットもあります。ヘミング曲げをすると、曲げる、つぶすという工程が増えます。ヘミング曲げをする分工程が増えると加工に時間がかかり、人件費もかかります。結果として、製品そのものの価格が上がってしまいます。ヘミング曲げをするとどれくらい工程が増えるのでしょうか。ヘミング曲げがどのような工程で行われるのか見ていきましょう。ヘミング曲げの工程ヘミング曲げには、材料を鋭角に曲げる、曲げた部分を押しつぶすという工程が必要になります。一度でどこまで加工するかによって、工程の数が変わります。①3工程加工引用元:MiSUMi1工程目でL曲げをし、2工程目で斜面を持ったパンチでL曲げした部分を曲げ込みます。3工程目で平潰しして密着させます。この3工程加工はもっとも標準的な加工です。②2工程加工引用元:MiSUMi1工程目で材料を鋭角に曲げ、2工程目で平潰しして密着させます。ヘミング曲げには金型を用います。ヘミング曲げで使われる金型には、「金型交換タイプ」と「ダブルデッキタイプ」の2種類があります。「金型交換タイプ」は、第1工程用と第2工程用の二種類の金型を用意し、途中で金型を交換します。「ダブルデッキタイプ」は、1工程で180°の曲げを行い金型交換が不要なため、加工時間が短縮されます。ヘミング曲げの事例実際にヘミング曲げを施した製品の事例をご紹介します。端を折り曲げてエッジがなくなることによる安全性や、見栄えのよさをご覧ください。水受け皿 材質:SUS304引用元:精密板金タケウチ材質:アルミ A5052引用元:株式会社NIMURAヘミング曲げならMitsuri!1コ〜お受けいたします!今回は、ヘミング曲げについて解説していきました。ヘミング曲げにより、安全性が高まる・補強される・見栄えがよくなるというメリットがありますが、一方で工程が増えることによりコストがかさむというデメリットがあります。「ヘミング曲げをしたいがコストは押さえたい…」「小さな部品でもヘミング曲げをしてもらえるだろうか…」そんなお悩みをお持ちの方は、Mitsuriにご相談ください!
製缶加工というもの具体的にどういうもの?フレームや筐体とどう違うの?今回は上記のような疑問にお答えするべく、製缶加工についてご紹介させていただきます。「製缶加工って何?」と思っている方は勿論、これから製缶加工を金属加工メーカーに依頼しようと考えている方には是非ご一読頂ければと思います。製缶とは製缶とは、鉄やステンレス等の金属板を加工することによって、骨組み上の物や容器などを作り上げることをいいます。製品例には、水槽やタンク、鉄骨、クレーンや船の部品など基本的に大型のものが挙げられます。より複雑な形状の構造物も製造可能なことから、板金加工とは区別されています。この製缶板金は、熟練した溶接技術が必要となります。溶接技術は、技術者の技量によって製品の完成度に差が出てしまうため、製缶加工の依頼をする際には、会社の規模などで判断するのでなく、優秀な溶接工を有する会社を選ぶことが重要です。以下、製缶加工の流れです。①設計②切断・抜き加工③曲げ加工④溶接⑤穴あけ加工⑥機械加工⑦研磨加工⑧表面処理以上の工程を経て製造されます。①設計はじめに製品の図面設計をします。ほとんどの場合は、お客様が設計者にですが、依頼先には、設計段階から相談に乗って、最適な加工法方を提案している会社もあります。設計時点から必要精度やコスト削減などを設計に盛り込み、図面を描くことが大切です。製缶加工は、技術者の選定もポイントですが、コスト削減も重要です。どの金属加工でもコスト削減は大切ですが、工程や人的要素が大きい製缶板金では、コストを抑えながら価値を高めること(VA・VE提案)がより重要です。このVA・VE提案は、品質の向上を図るとともにコスト削減をすることが目的です。その為には、設計開発の段階から製品作成までのコストを考慮しなくてはいけません。VA・VE提案には、生産加工のコストダウンをすると共に、作業工程での二次的加工を避ける場合もあります。二次的加工とは、加工をした後に手作業で再度の加工作業や追加で加工をすることです。設計段階で、更なる加工や再加工が必要になるのか判明するため、その段階でいかに二次的加工を避ける提案ができるかがポイントになります。二次的加工は、時間がかかってしまうだけでなく、品質低下に繋がる恐れもあります。できるだけ回避するようにしましょう。②切断・抜き加工切断・抜き加工は、素材から必要な形状を抜き取る加工です。使用する機器や設備には、レーザーやタレットパンチが挙げられます。製品の用途や素材の特徴によって機器を選ぶことが重要です。切断加工には、他にも様々な種類の加工機械がありますが、金属加工メーカーの中には、特定の素材しか加工していない場合や、レーザー加工機器などを導入していない場合もあるため、注意が必要です。③曲げ加工ダイと呼ばれている型の上に板を乗せた後に、押し金型を使い金属を折り曲げ、任意の形状に加工します。一般的に使用する機器には、プレスブレーキなどが挙げられます。曲げ加工は、単純な作業に見え、とても繊細な加工です。曲げ加工の種類には、型曲げ、フランジ成形など様々な技法があるので、素材に負担の少ない曲げ加工を選びましょう。④溶接溶接をすることによって、2つ以上の金属を接合させます。素材や製品の用途に応じて溶接の種類を選ぶことが重要になります。使用する機器は、主にMIG溶接かTIG溶接です。MIG溶接は、シールドガスにアルゴンやヘリウムといった不活性ガスのみを使用します。TIG溶接は、タングステンという耐熱素材を電極にして、不活性ガス(アルゴンガス)を噴出させ、無酸素状態にした後、溶接を行います。⑤穴あけ加工部品をはめ込むためのボルトや穴を固定するために、タップ穴を開ける工程です。使用する機器は、ボール盤やラジアルボール盤などが挙げられます。工作物に穴を開ける場合、ドリルをボール盤に取り付けて行う場合が一般的であるが、旋盤やフライス盤での穴開け加工もしばしば行われる。また近年はマシニングセンタの普及により、他の加工と同時にマシニングセンタで行われることが増えています。⑥機械加工工作機械を使用することで、精密な加工をしていく工程です。素材を削ることで求める精度にすることができます。マニシング加工を行うのが一般的です。⑦研磨加工部品の表面を磨くことによって、溶接や他の加工処理の跡などを目立たないようにし、素材に光沢を出す工程です。研磨の方法としては、主にバレル研磨やバフ研磨などがあります。⑧表面処理素材の表面に被膜を形成することによって、耐食性・導電性・耐熱性などの様々な機能を付与していきます。また、表面処理には装飾性を高める目的で使用されることもあり、カラーアルマイトなどの加工で、多彩な着色が可能です。主に塗装やメッキを行います。以上が製缶加工の工程になります。製品によっては、このほかにも特殊な加工を行うものもあります。製缶加工は他の加工と比べ、手作業を行うことが多い加工です。特に溶接加工については、技術だけでなく人的要素が大きくなる工程です。板金加工との違いについて製缶加工と板金加工の違いは、加工する素材の厚みと言われています。しかし、金属の厚みがどれくらいからが製缶板金になるのかという基準はありません。依頼する金属加工メーカーによって板金加工か製缶加工が分かれるために、依頼する際は調べるか、直接会社に相談して見ることをオススメします。(約7mm以上が製缶板金とされることが多いようです。)また、製品によって製缶か板金加工かを分ける加工メーカーもあります。製缶加工品では、モーターブラケット・イケール・ローラー・シャフト・架台など、あまり聞きなれない製品が多いのに対して、板金加工として扱われるものには、車や家庭用品など、身近な物が多々あります。板金加工との違いに、明確な基準はありませんが、扱う金属の厚みは板金加工よりも大きくなるため、仕上がる製品も必然的に大きくなります。また、板金加工と製缶板金では、価格や工程数にも違いが出るので、注意しましょう。製缶加工事例引用元:望月リング株式会社引用元:植村溶接工業所引用元:コオメイ工業株式会社引用元:株式会社難波製作所製缶加工ならMitsuri!1コ〜お受けいたします!今回は製缶加工についてご紹介しましたが、いかかでしょうか。製缶加工は普段あまり聞かないものですが、建物の組み立て素材や船の一部品などにも活躍しています。板金加工とも区別されているため、依頼する方は十分に注意して取引先を選びましょう。この記事を読んで、今まで製缶加工について知らなかった方や、知っていても疑問が残っていた方々に、少しでもお役に立てれば幸いです。
家庭用品をはじめ、機械部品や建築材料として生活を支えているステンレス。このステンレスには、様々な種類があり特性も違います。その中では、ステンレス素材の強度を向上させるために焼き入れをするものもあります。ステンレス加工において非常に重要な焼き入れですが、その方法や効果について知っている方はあまり多くありません。今回はそんな「ステンレスの焼き入れって何?」という疑問をお持ちの方に向け、ステンレスの焼き入れについて詳しくご紹介させて頂きます。また、焼き入れ以外の熱処理についてもご紹介しますので、「熱処理について知りたい!」と思っている方やこれからステンレス加工を依頼しようとしている方も、是非ご一読下さい。ステンレスの焼き入れの効果ステンレスの焼き入れは、素材を硬くして強度を高める効果があります。ここでは、焼き入れとはどのような加工処理で、どんな種類があるのか、またその効果の詳細について説明していきます。焼き入れとは焼き入れは、一般的には、金属を加熱して高温状態にした後、一定の時間を置いてから急速に冷やす熱処理法です。専門的には、鉄鋼(ステンレス鋼も含む)の組織を、炭素が固溶しやすいオーステナイトになるまで加熱した後、急冷してマルテンサイトとする熱処理法を指します。マルテンサイトは、炭素をほとんど固溶しないフェライトに炭素を過剰に固溶させた組織で、硬い性質を持ち、炭素の含有量が多いほど硬度はより高くなります。しかし、焼き入れしたままでは脆いので、通常は粘り強さを向上させるために焼き戻しを行います。焼き入れの種類焼き入れの種類は、素材の内部まで焼き入れするズブ焼き入れと、表面のみを焼き入れして内部は柔らかいままにしておく表面焼き入れに二分することができます。ズブ焼き入れは、内部まで硬化しているため、引っ張りや圧縮に強いという特徴があります。ただし、素材のサイズによっては、浅部と深部の冷却速度が大きく異なるため、内部は柔らかいままということも多々あります。表面焼き入れは、粘り強さが高く、ねじりや曲げに強いという特徴があります。なお、表面焼き入れでも、焼き入れ後には焼き戻しが必要となりますが、靭性は維持されているので低温焼き戻しを採用することが多いです。また、表面焼き入れには、加熱する方法の違いにより、高周波焼き入れ、炎焼き入れ、レーザー焼き入れ、電子ビーム焼き入れなどの種類があります。さらに、加熱に併せて素材表面の化学成分を変化させる浸炭焼き入れ、浸炭窒化焼き入れなどがあります。下図は、棒状素材へ高周波焼き入れを適用した例で、加熱機と冷却機を並べて設置して、そこに素材を通すことで、加熱後の素早い冷却と加熱と冷却の同時実行を可能にしています。引用元:株式会社イプロス●熱源別表面焼き入れ法高周波焼き入れ…高周波の電磁波で素材表面に誘導電流を発生させて加熱する方法。炎焼き入れ…バーナーなどで炎を吹き付けて加熱する方法。燃料ガスとしては、アセチレンなどを使用。レーザー焼き入れ…レーザー光を照射して加熱する方法。CO2レーザー、YAGレーザーなどを使用。電子ビーム焼き入れ…真空中で電子ビームを照射して加熱する方法。●化学成分を添加する表面焼き入れ法引用元:岡谷熱処理工業株式会社浸炭焼き入れ…上の模式図のように素材表面に炭素を浸透拡散させた後、またはさせながら焼き入れして表面の硬度を得る方法。例えば、代表的なガス浸炭法では、炉に天然ガスなどを大気と共に入れて加熱。すると、下図のように、素材表面で一酸化炭素が鉄と反応し、炭素が鉄中に固溶する。浸炭窒化焼き入れ…炭素に加え、窒素も素材表面に浸透させる焼き入れ法。浸炭焼き入れより処理温度を低く、または処理時間を短くすることが可能。引用元:岡谷熱処理工業株式会社焼き入れの効果焼き入れは、素材を硬くし、耐摩耗性や引張強さ、降伏強度、疲労強度などを向上させる効果があります。しかし、展延性や靭性が低下し、脆く壊れやすくなります。例えば、焼き入れ性が良い、つまり焼き入れによって硬化しやすいSUS440Cでは、焼き入れの仕方で大きく変動しますが、硬度・引張強さ・降伏強度が5倍以上も向上します。しかしもちろん、焼き戻しを行うので、使用する際の硬度や強度は、焼き入れ前の3~5倍程度となります。一方、焼き入れは、割れや変形、残留応力などの原因となることがあります。これらの焼き入れ欠陥は、主に不均一な冷却による熱応力や組織変態に伴う体積変化で素材内部に焼き入れ応力が生じることで起こります。焼き入れを行うことができるステンレスの材質それでは、ステンレスのどの材質であれば焼き入れによって硬化するのかを見ていきましょう。上述したように、焼き入れによる硬化は、炭素量の多いマルテンサイト組織が存在することを前提としています。そのため、マルテンサイト系と、母材をマルテンサイトとする析出硬化系以外のステンレスでは、焼き入れを行ってもほとんど硬化しません。しかし、オーステナイト系ステンレスについては、プラズマ浸炭法や真空浸炭法などによる浸炭焼き入れにより、表面焼き入れが可能なメーカーもあります。マルテンサイト系マルテンサイト系は、焼き入れによってマルテンサイトを形成し、常温でもマルテンサイトを維持するステンレスです。他のステンレスに比べ、クロムの含有量が少なく、炭素の含有量が多いという特徴があります。引用元:第一鋼業株式会社代表的な鋼種には、SUS403、SUS420J2、SUS440C等が挙げられます。これらの成分は、マルテンサイトとするのに必要なため、クロムの含有量が多いほど、炭素の含有量が多くなっています。そのため、焼き入れ性は、炭素量に依存して、SUS403、SUS420J2、SUS440Cの順番に良くなっていきます。しかし、その反面、炭素量が多くなるほど耐食性は低下します。また、オーステナイト系やフェライト系と比較すると、硬度や強度は数倍となりますが、耐食性はやや劣ります。腐食に対するこの性質は、クロムの含有量が同程度でも同様で、焼き戻しによるクロム炭化物の析出が原因です。析出硬化系析出硬化系は、銅やアルミニウムなどを添加して母相中に析出させることで硬化させるステンレスです。そのため、母相がマルテンサイトのSUS630などでは、焼き入れによる硬化が可能です。上の画像は、ニオブとシリコンを析出させたステンレス表面の状態です。ただし、析出硬化系の焼き入れは、高温状態で添加元素を十分に溶かし込む溶体化処理を伴い、急冷後も添加元素を析出させる時効処理が必要となります。また、析出硬化系は、全般的に炭素の含有量が少なく、炭素量の多いマルテンサイトの形成で硬度を高めるというよりは、添加元素の析出によって硬度を高めているステンレスです。ステンレスの焼き入れ方法を解説!次にステンレスの焼き入れの方法についてご紹介します。焼き入れは主に、①加熱②温度保持③冷却の3つの工程があります。①加熱加工する素材を炉などで加熱し、温度をあげていきます。加熱する素材に応じて温度が違う場合もあります。焼き入れをする前工程として、汚れやサビなどが付着していると、焼き入れがうまくいかない可能性があるため、洗浄などで汚れを取り除くことが大切です。また、加熱する炉には、電気炉やガス炉など様々な種類があります。②温度保持加熱で温度が上昇した後は、全体に熱を通さなくてはいけません。加熱の際は、表面が先に目標温度に達成するため、加工物の中心まで熱がわたるまで時間が掛ります。その為、温度を保持する必要があります。必要な温度保持の時間は、素材や大きさによって変わってきます。③冷却加工物に十分に熱が渡ったら、冷却工程に入ります。焼き入れに必要な冷却速度は一般的に160℃/秒以上とされています。以上の工程でマルテンサイト系のステンレスに性質を付与することができます。ステンレスの焼き入れについてわかったところで、・具体的にどれくらいの費用が掛かるのか・納品までどれくらいの期間が掛かるのかなどについて気になると思われます。そこでMitsuriにお任せ下さい!焼き入れ以外の熱処理方法熱処理方法には焼き入れ以外にも様々な方法が存在します。主に焼き入れ以外の熱処理方法には、以下の3種類の方法があります。焼きもどし焼きもどしは、焼き入れをした後に行う熱処理方法になります。マルテンサイト系は焼き入れ処理のみでは、脆いので、焼き戻しをすることで耐性を付与します。基本的には焼き入れと焼き戻しはワンセットで考えられています。焼き戻しとは、再度加熱することですが、低温焼き戻しと高温焼き戻しがあります。低温焼き直しは、150℃から200℃程の温度で加熱します。主に、耐摩耗性や経年変化を防ぐために施されます。高温焼き直しは、高温で再度加熱する方法です。主に強靭性を上げたいときに使用されます。焼きなまし焼きなましは、適当な温度で加工物を加熱し、一定時間後に冷却していく方法です。焼きなましの効果には、加工性の向上や内部応力の除去などがあります。焼きならし焼きならしとは、加工物を高温まで加熱した後に空冷などで冷却させる方法です。この焼きならしで、金属の組織結晶を微細化させることで、切削性の向上や、機械的性質の改善をすることができます。まとめ今回はステンレスの焼き入れについてご紹介させて頂きました。焼き入れをするステンレスの種類は限られていますが、その特徴や性質を理解することで、焼き入れの依頼する際に手間のかからない提案ができます。また、焼き入れ以外の熱処理方法についても、製品の用途や材料によって選ぶことが大切です。焼き入れを依頼できない会社もある為、依頼する際には十分に調べたうえで、依頼することをおすすめします。
銅がどのような物に使え、加工できるのか、皆さんはご存知でしょうか。銅は優れた性質を持つため用途が広く、様々な分野で有効利用されています。例えば身近な物だと、硬貨・電線・鍋などに使われています。銅は加工すれば非常に役立つ素材なのです。今回は、銅の性質・加工方法についてご紹介します。是非ご一読いただき参考にして下さい。銅の特徴銅は優れた特徴を多数兼ね備えています。①熱伝導率が高い②導電性が高い③耐腐食性がある④抗菌性・殺菌作用がある⑤加工性が高い⑥寿命が長く、リサイクル性も高いこれらが銅の性質で、詳しくご紹介していきます。①熱伝導率が高い熱伝導率とは、熱の伝わりやすさのことです。銅は金属の中でも特に熱伝導率が高いため、給湯器、エアコン、冷蔵庫などの熱交換機に多用されています。熱伝導率に優れている銅を使う事で、効率よく熱エネルギーを変換できます。またフライパンや鍋などの、調理器具にも使用されています。銅で作られた調理器具は熱が均一に伝わりやすく、食材をムラなく温める事が出来ます。その上、火の熱がすぐ反映されるため、火力の調整もしやすくなります。特に卵焼き用フライパンは、焼きムラを減らすため銅製品が多く見られます。②導電性が高い導電性とは、電気を通す性質のことです。銅は熱だけでなく、電気を通しやすい性質もあります。導電性の高い金属は他にもありますが、導電性以外の性質も兼ね備えている特徴があります。具体的には、今やほとんどの家庭に普及している、携帯やパソコンなどの電子機器に多用されています。近年では、自動車も電気回路を使った物が多く、銅の需要は年々上がっています。他にも、電線のように導電性の高さが重要になる部分では、ほぼ銅が使われています。③耐腐食性がある耐腐食性とは、錆びにくい性質の事です。銅は酸素に触れると、表面に酸化銅の薄い膜を張るため、内部まで腐食しにくくなるのです。その性質は、水回りや海水に浸かる部分、屋外などで活用されています。例えば建築物の屋根や、タンカーなど船のスクリューに多用されています。他にも水道管、水栓バルブのような身近なものにも使われています。④抗菌性・殺菌作用がある銅は様々な種類の菌に、殺菌作用があります。他にも殺菌作用のある金属として、銀・金・鉛などが挙げられます。しかし銅に比べて高価だったり、鉛中毒の恐れがあったりとデメリットがあります。その点、銅は安価で、中毒症状による危険もないので、人の手に触れる機会の多い場所に多用されています。例えば硬貨、手すり、ドアノブなどは、抗菌性・殺菌作用を期待して、銅が使われています。また調理器具での使用は、熱伝導性だけではなく、このような性質も考慮されています。⑤加工性・展延性が高い銅は柔らかく、変形させやすい金属です。融点が他の金属に比べて低いという点も、加工しやすい理由です。展延性が高く、ローラーで薄く伸ばしたり、引っ張って管状にしても壊れにくいため、銅板・銅線・銅管などの様々な形状に加工することができます。⑥寿命が長く、リサイクル性も高い銅が建築物や電線など様々な場面で使用されているのは、寿命が長いためでもあります。屋根のように雨ざらしでも、長い年月に渡って役割を果たし、美観が保たれやすい特徴があります。そのため、銅像などの美術関係でも、銅は多用されています。また使用されなくなった銅は、ほぼ100%リサイクルできます。廃電線、使用済みの鍋、加工時に出たくずもリサイクルされるため、環境に優しい金属といえます。どんな銅加工を依頼できるか切断金属の加工方法として、特に一般的なものが切断による加工です。銅の切断方法は、ガス、プラズマなどで熱を加え、融解させて切断する方法や、鋸などで削って切断する方法があります。薄い銅板などは、上下にある刃で挟み込んで切断する、シャーリング切断も用いられます。他には電気を放電して切断する、ワイヤーカット放電加工も銅を切断する方法のひとつです。ワイヤーカット放電加工は、導電性が高い金属にしか使えない方法です。また銅は光を反射するため、レーザー切断は難しいとされていましたが、技術の発展により近年、可能としている業者が多くなっています。レーザーは精密な加工を可能とするので、今までよりさらに切断加工の幅が広がっています。曲げ銅は柔らかいため、曲げる事は簡単ですが、精密な加工を行うのは慣れている業者でないと難しいとされています。銅の曲げ加工でポピュラーとされているのは、メス型にセットし、オス型で押し込むベンダー加工です。銅に押し込む力を加え、理想の形に曲げ加工します。加工時は、スプリングバックと呼ばれる元の形に戻ろうとする力や、曲げられた外側は伸びること、内側は縮むことなど、様々な面を考慮して加工しなければいけません。そのため、行う前に緻密な設計が必要となり、経験のある業者でないと難しいのです。溶接溶接は素材を熱で溶かし、同じ素材や別の素材同士を接合する加工方法です。しかし銅は熱伝導率が高く、熱が拡散してしまうので適切な方法でないと、融合不良などの欠陥が起きてしまいます。そのため高出力のレーザー、熱集中率の高いガス溶接がよく用いられます。他にも、融点が低い素材を接着剤として使う、ロウ付けと呼ばれる方法が挙げられます。ロウ付けは直接溶接することが難しい素材同士を、接合する時に用いられる溶接方法です。後処理加工後に後処理を施す事によって、耐熱性・密着性・装飾など目的に合わせた様々な性質を向上させます。銅には煮色仕上げと呼ばれる、伝統的な表面処理方法があります。煮色仕上げは、予め表面を酸化させてしまう事で、それ以上の酸化を防ぐ手法です。また銅はその性質上、他の素材にメッキ処理を施すために多く活用されています。なぜなら展延性の高さは、薄く膜を貼るようにするメッキの材料として使いやすいためです。また導電性の高さから、電子部品のメッキ用素材として役立っています。銅の加工ならMitsuri!全国どこからでもお受けいたします!今回は銅の特徴、加工方法をご紹介しました。銅は様々な優れた性質を持っているため、需要の高い素材です。銅の性質や用途を知って、加工を依頼したいと考えた方もいるのではないでしょうか。その際どこに頼めばいいか分からない、予算に収まるか不安、と悩んでいる方は是非Mitsuriにお任せください。Mitsuriでは日本全国、100社以上の加工メーカー様とお付き合いをさせていただいています。銅加工のご依頼がしたいあなたを、メーカーと繋ぐためにMitsuriが生まれました。銅加工にお悩みの方は是非一度以下のリンク先からご相談ください!
「山梨の金属加工メーカーと取引したい・・・」「加工メーカーが多すぎて、決め手がなかなかみつからない・・・」「付き合いのあった加工メーカーが廃業してしまい、他の金属加工メーカー急ぎ見つけたい・・・」金属加工メーカーを探すとき、上記のようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか。誰でも、金属加工メーカーに依頼する際には、選択肢が多すぎて迷ってしまうものですよね。そんな方にご一読頂きたいのが、これからご紹介する金属加工メーカー特集です。全国各地の金属加工メーカーを紹介するシリーズで、各メーカーの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。今回は、山梨の優秀な金属加工メーカーを5選紹介していきます。どこのメーカーに依頼しようか迷っている方は、是非参考にしてみて下さい。【自動車部品のご依頼なら】株式会社富士製作所引用元:株式会社富士製作所基本情報本社:山梨県甲府市落合町817TEL:055-241-6001FAX:055-241-6003 設立:1977年加工:プレス加工・旋盤加工 等素材:鉄・アルミ・ステンレス等HP:http://www.fujiss.co/index.html①会社紹介株式会社富士製作所は、自動車用ブレーキ部品の製造会社として活躍している金属加工メーカーです。鉄、アルミ、ステンレス製品を中心とした切削加工を得意としています。熟練の技術力で、寸分の狂いもなく規格通りに仕上げるため、質の高い製品を作り上げることができます。②メリット・デメリットメリットは、小ロットから大ロットまで全てに対応している点です。その為、依頼できるロット数に制限がある会社に会社に比べ、幅広い範囲で依頼を受けてくれます。しかし、大物は受け付けていない可能性がある為、依頼する際は、事前に相談することをおすすめします。③製品例マスターシリンダ用ブースター用ドラムブレーキ用【小ロットの機械加工なら】石橋製作所株式会社引用元:石橋製作所株式会社基本情報本社:山梨県南アルプス市戸田250-4TEL:055-287-7765FAX:055-283-5106設立: 1973年加工:マニシング加工・旋盤加工・フライス加工 等素材:鉄・アルミ・ステンレス等HP:http://www.ishibashi-seisakujo.com/①会社紹介石橋製作所株式会社は、工作機械による部品製造、機械加工を行っている会社です。汎用機の旋盤、フライスを長年使ってきた技術力に加えてNC機械を導入したことによって、精度の高い製品を生み出す技術力を持っています。②メリット・デメリットメリットは、小ロットからの対応が可能な点です。少数精鋭でフレキシブルな対応が可能が可能なため、短納期・高精度の製品を得意としています。また治具、治工具の改造部品も製作しているので、製造ラインの改善などを行いたいお客様にも、オススメです。しかし、表面処理は外部委託となるため、依頼内容によっては時間がかかってしまう可能性があります。③製品例ステンレス部品加工鉄部品加工アルミ加工【ステンレスの板金加工なら】有限会社萩原製作所引用元:有限会社萩原製作所基本情報本社:山梨県甲府市蓬沢町1300TEL:055-287-6573FAX:055-287-6574設立: 1966年(昭和41年)年8月加工:旋盤加工・溶接加工 等素材:ステンレス 等HP:http://www.hagihara-s.com/①会社紹介有限会社萩原製作所は、スレンレス加工を中心とした建築金物を製造している金属加工メーカーです。「ステンレス金物のソムリエ」と言うほどステンレス製品に自信を持っており、高品質の製品を生産しています。その他にも、板・パイプ・アングル・FB等の切削、切断、ベンダー曲げ、溶接、組立加工を得意としており、幅広い分野に力を入れています。②メリットデメリットメリットは、施工までの対応が可能という点です。その為、加工後の対応も迅速に行うことができます。また、施工図の設計業務も社内で行っており、打合せから設計まですべて行うことができるので、工程時間を短縮することも可能です。しかし、少数精鋭の為、大量生産を受け付けていない可能性があり注意が必要です。③製品例目隠しルーパーファサード【大物機械加工なら】株式会社エフエーエム引用元:株式会社エフエーエム基本情報本社:山梨県南都留郡富士河口湖町船津1987-2TEL:0555‐73‐3191FAX:0555‐73‐3557設立:1984年12月加工:マシニング加工・フライス加工 等素材:鉄・アルミ 等HP:http://fam-co.jp/①会社紹介株式会社エフエムエーは、各種大型マシニングセンタを中心に、半導体製造装置、液晶製造装置、周辺機器、真空装置大型部品の切削加工、精密電子部品のブラスト加工を行っています。最新の設備を導入しており、精度の高い製品加工をすることができます。②メリット・デメリットメリットは、複数のマニシングセンタを所持しているため、製品によって最適な加工を選択することができる点です。そのため、お客様のニーズに沿った高品質の製品を仕上げることが可能です。しかし、一貫体制ではないため、依頼内容によっては時間が掛ってしまう可能性があります。【アルミの機械加工なら】埜村電子製作所引用元:埜村電子製作所基本情報本社:山梨県中巨摩郡昭和町築地新居669-1TEL:055-236-9919FAX:055-236-9920設立:1974年10月加工:旋盤加工 等素材:鉄・アルミ・ステンレス 等HP:https://nomura-denshi.com/①会社紹介埜村電子製作所は、アルミ加工を得意とする金属加工メーカーです。アルミ以外にも鉄・ステンレス・チタン・銅など様々な金属加工を行っており幅広い材料に対応しています。また、全国の発送依頼を受け付けているため、どこの県からの依頼にも、迅速に対応することが可能です。②メリット・デメリットメリットは、試作や、小ロット生産、量産まで幅広い依頼ができる点です。小回りの利く生産体制をとっているため、他社と比較しても素早い対応をすることができます。また、この会社では、型の作成が不要であることから、型の作成工程を短縮することが可能です。その為、短納期で製品を仕上げることができます。しかし、大型の製品には対応していない可能性はあるため、確認してから依頼しましょう。③製品例アルミ製品アルミ製品山梨で金属加工メーカーの一括見積もりを依頼するなら【Mitsuri】今回は山梨の金属加工メーカー5選を紹介させていただきましたが、いかかでしたでしょうか。金属加工メーカーと言っても、様々な特徴や得意な加工方法があります。上記でご紹介した会社以外にも、多くの金属加工メーカーがあるので、興味のある方は是非、調べてみて下さい。Mitsuriでは、企業のご依頼だけでなく、個人での発注・見積もりにも対応しています。1個から、といった小ロットや試作のご依頼も大歓迎です!そして日本全国各地、どこからでもご相談可能です。ぜひMitsuriにご相談ください!
L字金具とは、その名の通りL字形をした金具で、主に物を固定するために使用されます。最近では、家庭でのDIYなどに使用されることが多く、棚の固定や補強などによく利用されている金具の一つです。そのため、L字金具はホームセンターなどにおいて、気軽に購入することができます。今回は、この「L字金具」をテーマに、L字金具とはという説明から始め、L字金具に関する基礎的な知識のほか、代表的なL字金具の種類や、L字金具の使い方などについて、詳しくご紹介していきます。これからDIYなどにおいて、L字金具の使用を検討している方や、L字金具について知識を深めたい方はぜひご一読ください。L字金具とは引用元:株式会社ミスミグループ本社L字金具とは、上図に示したような金具で、角度90度のL字形をしていることから「L字金具」と言います。他にも、幅広金具と呼ばれることもあります。L字金具は、主に物を固定する際に使用されるため、固定に必要なビスやボルトなどを通す穴が開いています。L字金具の種類次に、L字金具の種類について見ていきましょう。一口でL字金具と言っても、材質やサイズの違うさまざまな種類があり、それぞれ耐荷重性や強度などが異なります。そのため、DIYなどにおいて使用する際には、事前に必要な耐荷重性や強度などを確認した上で、適切な材質、サイズのL字金具を選ぶことをおすすめします。なお、L字金具の材質には、主に強度の高いステンレスやスチールが用いられます。塗装などの表面処理を施し、耐腐食性や意匠性に優れたL字金具なども存在します。また、L字金具に用いる材質の板厚を大きくすることで、さらに耐荷重性及び強度を高めることができることから、特厚L字金具と呼ばれる金具もあります。他にも、L字金具の固定のためのビス用の穴の数を増やし、より強固に固定ができる多孔式L字金具なども存在します。このように、用途に合わせて最適なL字金具を選定することは非常に重要となります。参考記事こちらの記事では、ステンレスについて、その特徴や、加工方法など詳しく解説しています。また、ステンレス加工を得意としているMitsuriイチオシのメーカーについてもご紹介しています。ステンレスについて知識を深めたい方は、ぜひご覧ください。⇒ステンレスに関して板金加工の種類ごとにご紹介!おすすめの工場も!Mitsuriでは、さまざまな種類のL字金具の製作を依頼できる多数のメーカーと提携しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。L字金具の使い方最後に、L字金具の使い方について見ていきましょう。L字金具には、主に以下のような3つの使い方があります。1.棚受け金具棚受け用に使用されるL字金具は、棚受けの強度を高め、補強する目的で使用されます。通常、棚受け用には強度の高いステンレス製もしくはスチール製のL字金具が利用されることが多いですが、デザイン性を高めるために木製のL字金具が用いられることもあります。ただし、木製のL字金具は金属製のL字金具と比較して、強度や耐荷重性に劣るので注意しましょう。2.ジョイント金具ジョイント金具とは、木材などの板材を直角につなげる目的で使用されるL字金具です。棚などの製作には欠かせない金具の一つです。3.家具の固定用金具L字金具は、タンスや食器棚などの家具を壁に固定し、転倒を防止する用途でも用いられます。特に地震などの災害対策において、欠かせない金具となっています。Mitsuriでは、こちらでご紹介したようなさまざまな用途で使用されるL字金具の製作を依頼できる多数のメーカーと提携しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。L字金具についてまとめ今回は、L字金具をテーマに、L字金具とはという説明から始め、L字金具に関する基礎的な知識のほか、代表的なL字金具の種類や、L字金具の使い方などについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。L字金具の種類は、材質や形状、またサイズなど、多岐に渡ります。そのため、L字金具をご購入の際には、事前に必要な耐荷重やサイズなどを確認し、用途に応じて適切なL字金具を選定することをおすすめいたします。L字金具を製作・販売しているメーカーをお探しの際には、ぜひMitsuriにご相談ください。日本全国で250社以上の企業と提携しているため、きっとご希望に沿うメーカーが見つかるでしょう。Mitsuriでのお見積りは複数社から可能です!L字金具でお困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
「ステンレス加工を依頼したいが、初めてのことなので、どのメーカーに頼めば良いのか分からない……」「品質の要求が高い製品だから、技術のあるメーカーに頼みたい……」ステンレス加工を依頼したいと思っても、高い技術を持つメーカーはどこなのか、自社製品に合ったメーカーはどこなのかなど、業者選びに困っている方も多いのではないでしょうか。そこで、今回の記事では、福岡県ではココという、腕の立つステンレス加工メーカー5社をご紹介します。製品例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。【ステンレス加工のことならなんでも】フジステンレス販売株式会社引用元:フジステンレス販売株式会社①会社概要本社:福岡県福岡市博多区井相田1丁目5番地1号TEL:092-591-2231FAX:092-574-0004創業:昭和42年加工:切断、曲げ、レーザー、ウォータージェット、溶接、切削 など素材:ステンレス、アルミ、非鉄金属 などURL:https://www.fujistainless.co.jp/②会社の紹介フジステンレス販売は、ステンレスに強みを持つ、金属製品の販売・加工メーカーです。多様な鋼種・形状・寸法のステンレス鋼材を扱っており、鍛造品や鋳造品、表面研磨した製品などにも対応。アルミ製品や伸銅品といった非鉄金属の販売も可能です。③メリット・デメリットステンレス加工については、ご希望に合わせた幅広いニーズに対応。特に切断加工と曲げ加工を得意としており、タンクの製作や繊細な加工を要するモニュメントなどの製作も可能です。三次元レーザー加工やウォータージェット加工にも対応しているので、複雑形状の製品でも高精度に仕上げることができます。なお、ウォータージェット加工は、非熱加工であるため、熱影響を受けやすい素材の加工にオススメです。ただし、プレス加工や切削加工した製品の取り扱いは少ないようですので、ご依頼前にお問い合わせください。④製品紹介フジステンレス販売の製品例をいくつかご紹介します。タンク加工例モニュメントの製品例3次元レーザーによる加工例【幅広い用途の加工に対応可】西村ステンレス工業株式会社引用元:西村ステンレス工業株式会社①会社概要本社:福岡県糟屋郡篠栗町大字和田1043番地1TEL:092-947-0543FAX:092-947-3742創立:昭和10年加工:切断、溶接、板金、レーザー など素材:ステンレス、鉄 などURL:https://www.nishimura-jec.com/②会社の紹介西村ステンレス工業は、創業以来80年近くもステンレス加工に携わってきたステンレス製品の開発・製造メーカーです。特に、医療機器や船舶用の厨房機器、装飾品、看板の特注ステンレス製作を得意としています。「お客様のご要望はすべて応える」をモットーに、設計段階からの相談にも対応。より良い製品を作るためのアイデアも提案してくれます。③メリット・デメリット規格外品や特注品の製造を専門としていますので、用途や大小、個人・法人に関わらずご依頼ができます。モニュメントやオブジェ、表札などの製作実績が多数ありますので、複雑形状かつ高精度の製品にも対応可能です。ただし、ステンレスや鉄以外の非鉄金属製品のご依頼は、事前にご相談ください。また、大量生産品についても、ロット数が大き過ぎる場合には対応できない可能性があるので、ご依頼前にお問い合わせすることをオススメします。④製品紹介西村ステンレス工業の製品例をいくつかご紹介します。エアーガンとウォーターガン機能を内蔵した医療用システムシンク船舶用の2槽式調理流し台オブジェの製作例【切断・溶接のエキスパート】森合精機株式会社 メタル事業部引用元:森合精機株式会社 メタル事業部①会社概要住所:福岡県太宰府市大字北谷920-3TEL:092-928-8395FAX:092-928-8396設立:昭和39年加工:切断、溶接、板金、レーザー、切削、研磨、組立 など素材:ステンレス、アルミ、鉄、銅、チタンURL:http://www.sowa-alumi.co.jp/②会社の紹介森合精機メタル事業部は、洗浄機・油圧機器部品メーカーの森合精機において、精密板金加工を手掛けている部署です。アルミとステンレスの切断・溶接に強みを持ち、医療・食品分野で多数の実績があります。③メリット・デメリット板金技能士や溶接資格者が多数在籍しているので、精密な製品や品質の要求が高い製品なども安心してご依頼いただけます。ステンレス加工については、SUS304・SUS316・SUS430の3鋼種に対し、幅広い板厚と寸法に対応。アルミや鉄、銅のほか、加工が難しいチタンも取り扱っています。また、図面をご提示いただければ、金属加工から組立、検査までの一貫した製作のご依頼が可能です。ただし、図面がない場合は、対応できない可能性がありますので、事前にお問合せください。④製品紹介森合精機メタル事業部の製品例をいくつかご紹介します。鋼材から板金や溶接、電解研磨などを経て組み立てられた製品パンチングメタルの加工例微細加工例【薄板から厚板まで幅広く対応!】株式会社大石工業引用元:株式会社大石工業①会社概要本社:福岡県北九州市小倉南区新曽根12-8TEL:093-383-8204FAX:093-383-9306創業:平成17年加工:板金、切断、溶接、製缶、切削 など素材:ステンレス、鉄 などURL:https://www.oishi-k.co.jp/②会社の紹介大石工業は、設備工事とステンレス加工を主要事業とした北九州のメーカーです。パイプ加工の経験が豊富で、配管工事も請け負っています。板金加工や溶接も得意としており、製缶加工によって製作できる階段・手すり・タンク・門扉などのオーダーメイドにも対応しています。③メリット・デメリット設備工事や機器設置工事も行っているので、運搬や据え付けも考慮した製品製作が可能です。架台の製作にも対応しています。ステンレス加工の豊富な実績がありますので、薄板から厚板まで幅広いご依頼に対応できます。ただし、精密な機械部品などの製作には対応できない可能性がありますのでご注意ください。④製品紹介大石工業の製品例をいくつかご紹介します。専用の機械によるパイプのフレア加工(管の端につばを成形する加工法)継手を使用して接続するタイプのステンレス製配管製缶加工によって製作された製品【ステンレスの架台製作なら】株式会社 荒木工作所引用元:株式会社荒木工作所①会社概要本社:福岡県北九州市八幡西区黒崎城石1番2号TEL:093-643-2868FAX:093-643-2878創業:昭和34年加工:板金、溶接、研磨 など素材:ステンレス、鉄 などURL:http://www.araki-kousakusyo.co.jp/kadai/②会社の紹介荒木工作所は、ステンレス製の架台をオーダーメイドで製作しているメーカーです。プラント設備の建設やメンテナンスを主要事業としていますが、設備建設を通して豊富な架台製作の実績があります。この経験を活かす形で、架台のみの製作・販売を行っています。③メリット・デメリットあらゆる形状・サイズの架台製作に対応。重量に応じた部材選定や形状提案もしてくれます。架台部品の接続にはティグ溶接を使用しますので、高性能・高品質な仕上がりが期待できます。ただし、架台製作は基本、法人向けのみですのでご注意ください。④製品紹介荒木工作所の製品例をいくつかご紹介します。架台のバフ研磨特殊形状の架台福岡でステンレス加工メーカーの一括見積もりを依頼するなら【Mitsuri】メーカーによって実績のある分野、得意とする分野は違います。ですが、清潔性や洗浄性を要求される医療機器を扱っているメーカーでは、同様の性質を要求される食品分野にも強いことが多いです。こうした、各メーカーの専門性や実績のある分野などを参考に、より良いメーカー選びをしてただければ幸いです。Mitsuriは、日本全国に協力会社が250社以上ございます。ステンレス加工はもちろん、様々な専門性を持つ金属加工メーカーのご紹介が可能です。Mitsuriでのお見積りは複数社から可能です!ぜひお気軽にお問い合わせください。
グレーチングとは、鋼材が格子状に組まれた排水性のある金属製の「みぞふた」や「ますぶた」のことです。グレーチングは一般的に道路脇の側溝やU字溝、もしくは歩道や建物の外構周りに使用されています。化粧用グレーチングや鋳鉄製グレーチングなど種類があり、規格や寸法(サイズ)・耐荷重によって用途ごとに使い分けられています。グレーチングの役割グレーチングは人や物が側溝内に落ちないようにするための「ふた」の役割を担っています。また、排水性も必要とするため、形状は格子状になっていることがほとんどです。昨今では、排水性を維持しつつ、ヒールのかかとや自転車等のタイヤが格子の穴にはまりにくいように設計された、細いスリット状の穴が開いているグレーチングも研究されています。街に雨が降ったとき、道路や歩道にあるグレーチングから排水がおこなわれることで、冠水が防止されています。グレーチングの種類・形状グレーチングの種類は豊富にありますが、最も使用されている代表的な形状は以下の4種です。(1)みぞぶた(2)かさあげ(3)ますぶた(4)U字溝(1)みぞぶたタイプのグレーチング引用元:株式会社森川商店みぞぶたは道路の側溝用・横断用で用いられ、帯状に連なった状態で使用されます。形状は長方形です。みぞふたには専用の受枠があり、コンクリートを打設した上でふたをセットします。車両が頻繁に通ると予想される場合は、ガタツキがないように受枠とふたをボルトで固定する製品もあります。(2)かさあげタイプのグレーチング引用元:カネヤス建材工業株式会社かさあげタイプのグレーチングは、みぞぶたタイプと比べて脚があり、高さを確保した形状です。側溝として使用されることが多いですが専用の受枠を用いず、あらかじめ生産されている二次製品のコンクリートに対して、ふたのみを設置します。みぞぶたのように連続で使用されることもありますが、コンクリートふたの代用として使用することで、側溝のメンテナンスをしやすくしたり、排水性を良くしたりする効果もあります。(3)ますぶたタイプのグレーチング引用元:日本コンクリート株式会社ますぶたは、側溝の合間と合間に配置されている集水桝用のふたです。形状は上図のように、正方形に近い形になっていることが特徴です。製品によっては桝内のメンテナンスがしやすいように、開閉のしやすいヒンジ付きのタイプや、ゴミが落ちないようにバスケットが設けられているケースもあります。ますぶたも、みぞふたと同様に専用の受枠があり、コンクリートで施工した受枠に被せることで使用されるケースがほとんどです。(4)U字溝タイプのグレーチング引用元:KANESOU字溝用のグレーチングは、側溝に段差がないものに使用します。グレーチングの天端には「つば」(出っ張り)が付いており、つばをU字溝の天端に預けてセットします。U字溝用グレーチングは、主に歩行部や構内の車両乗り入れ部に使用されています。専用の受枠を準備する必要がなく、二次製品のコンクリートに対して開口部に置くだけなので、施工が容易なことが特徴です。つばをU字溝の天端に乗せて設置しているので、ふた本体の強度が確保しにくく、重荷重用としては使用しにくいです。グレーチング一般寸法(サイズ)と規格グレーチングの寸法(サイズ)において重要な箇所は、みぞ幅・ふた及び受枠の幅、長さ、高さ・目粗さとピッチです。グレーチングを選定する際は、上記の寸法を抑えておけば基本的に問題はありません。プレキャストコンクリート側溝や材料についてはJIS規格があるものの、グレーチングには規格が定められていることは少ないです。ただし一部の自治体や、地方整備局によっては寸法や形状が定められている場合もあります。グレーチングによく使われる素材グレーチングで使われる代表的な素材は、以下の3つです。(1)スチール(2)ステンレス(3)FRP(1)スチールと防錆処理の亜鉛メッキグレーチングの一般的な素材として最も使用されている素材は、スチール製です。スチール製は強度があり、他の素材よりも比較的安価なことから、どのグレーチングメーカーも基本素材として取扱っています。スチールはそのまま使用するとサビが発生しやすいため、防錆処理として亜鉛メッキが施されていることが多いです。参考:【SS400】とは!?SS400の規格や加工方法について専門家が解説(2)ステンレスステンレスは錆びにくい性質を持ち、スチール製よりも洗練された高級感があることから、見た目を重視したい建物の外構周りや厨房、浴室に使用されます。参考:SUS304とSUS430の意味とは? 使い分けや特徴も分かりやすく解説! (3)FRPFRPとは、繊維強化プラスチックのことを指します。金属製のグレーチングと比べて錆びないことと、重量がとても軽いことが特徴です。ポリプロピレンのような一般的なプラスチックと比べて耐候性が強いので、屋外での使用にも適しています。耐久性と耐食性に優れていることから、薬品を扱う場所や海辺の近くで扱われることが多いです。FRPは成型の自由度が高いこともメリットである反面、一度成型してしまうと金属製品のように曲げたり溶接したりといった二次加工はできなくなります。グレーチングの耐荷重グレーチングの耐荷重とは、グレーチングの強度を示す指標です。グレーチングが耐えられる荷重によって、主に5種類に分けられます。T-2総重量2トンまでの車両普通自動車、軽自動車、大型バイクT-6総重量6トンまでの車両マイクロバス、救急車T-14総重量14トンまでの車両 観光バス、消防車、ゴミ収集車T-20総重量20トンまでの車両 ダンプカー、大型バスT-25総重量25トンまでの車両 トレーラー、はしご付消防車耐荷重は、グレーチングの上を通過する可能性のある最大車両の総重量を想定して定められています。例えば「T-2のグレーチング」は、車両総重量が2トンまで対応できることを示します。【T-2】耐荷重の種類と用途T-2は、総重量2トンまでの車両(普通自動車、軽自動車、大型バイクなど)が通行する場所に使用できるグレーチングです。一般の道路で乗用車のような比較的積載物の少ない車両が通過する箇所に利用可能です。また、一般家庭において駐車場の入り口などの側溝にも利用されています。【T-6】耐荷重の種類と用途T-6は、総重量6トンまでの車両(マイクロバス、救急車など)が通行する場所に使用できるグレーチングです。通常の貨物用トラックなどが通行する道路にも用いることが可能で、一般道路の側溝部によく利用されています。【T-14】耐荷重の種類と用途T-14は、総重量14トンまでの車両(観光バス、消防車、ゴミ収集車など)が通行する場所に使用できるグレーチングです。消防車などの通過も可能であるため、マンションやビルなどの駐車場内において広く利用されています。【T-20】耐荷重の種類と用途T-20は、総重量20トンまでの車両(ダンプカー、大型バスなど)が通行する場所に使用できるグレーチングです。ダンプカーなどの大型車の通行にも使用できることから、車道で使用されることが多いグレーチングです。【T-25】耐荷重の種類と用途T-25は、総重量25トンまでの車両(トレーラー、はしご付消防車など)が通行する場所に使用できるグレーチングです。T-20同様、車道で利用されているグレーチングで、主に一般国道において利用されています。以前は一般国道でもT-20が用いられていましたが、近年ではT-25が主流となっており、特に新設された車道では、T-25のグレーチングが広く使用されています。グレーチング製作の見積り依頼ならMitsuri私たちの生活に欠かせないグレーチングは、用途に応じてその種類、素材を適切に選定することが重要となります。グレーチング製作を依頼できるメーカーをお探しの際には、ぜひMitsuriにご相談ください。日本全国で250社以上の企業と提携しているため、ご希望に沿うメーカーが見つかります。① Mitsuriでのお見積りは案件を公開して待つだけ!② 複数のお見積りが届く! ⇒金額重視or納期重視?ニーズに合うものを選べる!③ 案件の5割以上が1日以内に見積りを取得!グレーチングの製作でお困りの方は、下記ボタンからお気軽にお問い合わせください!
皆さんは「エポキシ塗装」についてご存知でしょうか?あまり聞きなれない塗装方法だと思う方もいらっしゃるかと思います。しかし、これは金属加工においてはメジャーな塗装方法のひとつで、私たちの普段の生活にとても関わりの深い塗装方法のひとつです。「エポキシ塗装って何?」「エポキシ塗装ってどんな特徴があるの?」「エポキシ塗装した製品ってどんなものがあるの?」本記事ではこのようなお悩みを解決します!今回は、エポキシ塗装について、その特徴や製品例を詳しくご紹介します。エポキシ塗装についてご存知でない方も、本記事を読み終わる頃にはきっと理解していただけるかと思います。これからエポキシ塗装の依頼を頼もうと考えている方は、是非ご一読下さい。エポキシ塗装とは?エポキシ塗装とは、「エポキシ樹脂塗装」とも呼ばれており、文字通りエポキシ樹脂塗料を使用して行われる塗装方法のことです。エポキシ塗装を説明するために、まずはエポキシ樹脂について詳しく説明します。エポキシ樹脂とは、簡単に説明すると「プラスチック素材」のことです。プラスチック素材の代表的な例には、洋服等に使われる「ポリエステル」やスーパーのポリ袋に使われる「ポリエチレン」などが挙げられます。エポキシ樹脂もプラスチック素材の一種です。プラスチック素材と一言で言っても、それぞれの素材により特徴は異なります。まず、プラスチック素材には、大きく分けて2つの種類があります。①加熱して溶かした後、冷却して形にする熱可塑性(ねつかそせい)プラスチック②液体状の樹脂を加熱して硬化させる熱硬化性(ねつこうかせい)プラスチックエポキシ樹脂は、「②熱硬化性プラスチック」に分類されます。熱硬化性樹脂の特徴は、塗料や接着剤としての用途が中心であることです。特にエポキシ樹脂は、その優れた耐水性や耐溶剤性、耐腐食性を生かした場所への塗装剤、または接着剤として使用されています。また、エポキシ樹脂は優れた絶縁性(電気を通さない性質)がありパソコンやプリンターなどの電子部品にも使用されています。このようなエポキシ樹脂の特性を活かしたものが「エポキシ塗装」です。エポキシ塗装は身近なところであれば、飲料用の缶の内側、自動車の防食用として用いられています。また、接着性が強いため、金属だけでなくガラス、木材など様々な素材への塗装が可能です。ちなみにエポキシ樹脂の歴史は比較的浅く、エポキシ樹脂は、1938年スイスのピエール博士によって発見されました。そこから、スイスのチバ社によって特許が買い取られ、1948年に工業用として使用が開始されたという歴史があります。それ以来、工業用材料として日本だけでなく、世界中で使用されています。エポキシ塗装の特徴エポキシ塗装には以下4つの特徴があります。①耐食性②耐溶剤性③耐光性④価格それぞれの特徴について詳しく説明します。①耐食性耐食性とは簡単に言うと「錆びにくい特性」のことです。エポキシ塗装は、水分を通さないのはもちろんのこと、同時に酸素を通さない性質があるため錆などの腐食予防に優れています。身近なところであれば、この性質を活かし、海水にさらされる船や釣り竿などに使用されます。②耐溶剤性耐溶剤性とは、物質が溶剤に浸っている状態でも、変形・変化がしにくい性質のことをいいます。つまり、エポキシ塗装は物を溶かす薬剤(硫酸や塩酸など)に強いということです。その性質を利用して、濃硫酸など溶かす力の強い薬品を入れるタンクの内側の塗装として用いられます。③耐光性耐光性とは、紫外線耐性のことで、唯一のエポキシ塗装の短所ともいえる点です。塗装面に紫外線が当たると短期間で劣化してしまうので、太陽光などが照射される場所に利用する場合は紫外線を防止する塗装をトップコートとして併用する等で防止しなければなりません。これがコスト加算にも繋がるので利用する場所をよく確認してから塗装施工すべきです。④価格エポキシ塗装は、他の塗料(樹脂)を使用する塗装方法よりも高価になりがちです。その理由は、耐食性・耐溶剤性など他の塗料(樹脂)よりもかなり優れた性質を持っているためです。一方エポキシ塗装は単価は高いものの、費用対効果は高いため、維持費や管理費がかかりづらく、トータルコストを下げることが可能です。そのため、エポキシ塗装の需要は高いです。エポキシ塗装の製品事例エポキシ塗装の製品事例を、実際の製品の写真と併せて紹介していきます。エポキシ塗装の作業風景引用元:株式会社新免鉄工所エポキシ樹脂を使用した塗床・床塗装(物だけでなく床にもエポキシ塗装は施されます)引用元:株式会社愛知レジンまとめ今回はエポキシ塗装についてご紹介しました。エポキシ塗装は金属加工メーカーによって仕上げや価格が違うこともあるため、依頼する際は十分に調べてから依頼することをおすすめします。また、エポキシ塗装の依頼ができないメーカーもあるため、注意が必要です。この記事を読んで、今までエポキシ塗装について知らなかった方や、知っていても疑問が残っていた方のお役に立てれば幸いです。また、エポキシ塗装についてお悩みの時は、ぜひMitsuriにご相談下さい。Mitsuriは、日本全国に協力企業が140社以上ございます。そのため、お客様にとって最適な素材の選択に加えて、エポキシ塗装が得意な加工メーカーをご紹介することができます。エポキシ塗装でお困りの際は、ぜひMitsuriにお申し付け下さい!
「真鍮の溶接加工を依頼したいけど、受け付けてもらえなくて困っている・・」「真鍮の溶接は、なんで難しいの?」真鍮の溶接加工を依頼しようとしたとき、このように考えたことはありませんか?真鍮は、食器や内装品など様々な用途で利用されています。加工方法も、切断・曲げ・切削など様々な物が挙げられます。そんな、金属の中でも用途の幅広い真鍮ですが、溶接加工は非常に難しいとされています。今回は、そんな真鍮の溶接についてご紹介します。真鍮の特性や溶接加工が難しい理由など詳しくご説明しますので、是非ご一読下さい。真鍮の溶接は可能か?真鍮の溶接は難しいものですが、不可能ではありません。しかし、高い技術が必要となり、個人で溶接するとなると少しハードルが高いかもしれませんね。溶接加工をおこなっている業者でも、真鍮の加工を受け付けていない場合もあります。依頼する際には事前に業者に相談することをおすすめします。溶接時の真鍮の特性について真鍮は、亜鉛と銅の合金で、亜鉛が20%以上含まれている金属です。この亜鉛の割合が多くなるにつれて色が薄くなり、少なくなるにつれ赤みを帯びます。真鍮には①電気伝導率が良い②熱間鍛造性が良い③展延性が良いといった特徴があります。①電気伝導率が良い真鍮は、合金の中でも銀の次に電気伝導率が非常に高く、コネクターやコンセントとしても使用されています。②熱間鍛造性が良い真鍮は熱間鍛造性に優れている特徴があります。そのため、加熱することで、複雑な形状のものに加工することが可能です。この特徴を活かした製品として代表的なものに、ガスコンロのバーナーヘッド等が挙げられます。③展延性が良い真鍮は展延性に優れている特徴があります。展延性とは、圧縮させる力を加えた時にシート状に薄く伸ばせる性質と、引っ張る力を加えた時に引き延ばせる性質のことです。真鍮はこの展延性が高いため、材料が柔軟に変形し、破損しにくい素材です。以上が真鍮の特徴になります。このような特徴から、真鍮は加工がしやすい金属(特に切削加工において)といわれています。しかし、溶接加工の場合、真鍮は、加工の難しい金属として分類され、加工範囲が限られています。溶接加工が難しい理由は主に3つあります。①通電性が高いため、抵抗溶接が難しい真鍮は、銅と亜鉛の合金であるため、非常に電気伝導率が高いです。そのため、電気抵抗を利用し溶接をする抵抗溶接では、大量の溶接電流が必要となってしまいます。他の金属よりも電気が必要となるので、加工のコスト面でも負担がかかってしまう可能性があります。②ブローホールが生じやすい真鍮は、溶接加工時にブローホールが生じやすい金属です。ブローホールとは、溶接金属内のガスによって生じる空洞のことです。このブローホールが生じてしまうと、溶接部分が弱体化してしまい破損の原因になってしまいます。真鍮に含まれる亜鉛の比率は20%以上である為、TIG溶接などでは、亜鉛が燃焼してしまいます。亜鉛が燃焼し、溶融の際に吹きあがりが出てしまってブローホールが生じやすいことから、溶接には高い技術が必要になります。③酸化銅が生じてしまう真鍮は、酸化しやすい金属です。そのため、空気中で表面が酸化し酸化銅という被膜が生じてしまいます。この酸化被膜が生じた状態で溶接加工を行ってしまうと、溶接部分が不安定になり、弱体化してしまいます。そのため、真鍮を溶接加工する際は、酸化銅が生じないように適切な管理をしなくてはいけません。このように真鍮は、溶接加工する際に様々な弊害が生じやすい金属です。他の方法では、加工しやすい金属ですが、溶接加工ではその性質が逆に働いてしまうのです。また、表面酸化が早いため、外観を意識するなら、表面処理が必要となります。真鍮の溶接方法続いて真鍮の溶接方法についてご紹介します。真鍮の溶接加工には、主に①抵抗溶接②ロウ付け接合③TIG溶接の3種類があります。①抵抗溶接図:抵抗溶接抵抗溶接は、溶接したい2つの金属を上下から電極で挟み、溶接部を電極で加圧し電流を流すことによって、電気抵抗のジュール熱で接合する方法です。局部的に短時間で溶接するため、溶接熱による部材への影響も少なく、電極を変えることで様々な溶接方法に変化します。抵抗溶接には様々な種類がありますが、その中で真鍮の溶接加工に適切な抵抗溶接はスポット溶接とプロジェクション溶接の二つです。1.スポット溶接スポット溶接は、上記で説明した通り、ジュール熱で局部的に溶接する方法です。抵抗溶接では最もメジャーな加工方法です。真鍮のスポット溶接では、設定値が低すぎると溶接することができず、高すぎると溶接部分が飛散して穴が開いてしまいます。そのため、条件範囲がせまく高い技術力が求められます。2.プロジェクション溶接引用元:有限会社 こだま製作所プロジェクション溶接は、抵抗溶接機のプラテン部分に専用の電極を取り付けて溶接します。溶接する素材に切削加工やプレス加工で突起を施し、溶接電流を突起に集中させ溶接を行います。薄板金属や厚板の接合に適しています。②ロウ付け接合引用元:日本サポートシステム株式会社ロウ付けは、ガスバーナー等で素材を加熱し、加熱された部分にロウ材を溶かしこみ冷却することで接合させる方法です。真鍮と銀ロウ等のロウ材は、とても相性が良い為、他の溶接方法では難しい接合の際に、ロウ付けが利用されます。③TIG溶接図:ティグ溶接TIG溶接は、タングステンと呼ばれる棒に電流を流すことで、溶接する材料間にアークを発生させ、溶融する方法です。不活性ガスをシールドガスとしてアークの周囲に発生させることで、溶接する金属の酸化を防ぎます。真鍮の溶接では、酸化を防ぐことが特に重要となってくるため、細心の注意が必要です。TIG溶接は、真鍮以外にも精密な溶接や非鉄金属の溶接に適しています。また、真鍮の溶接では、真鍮の溶加棒を加えることで、溶接強度を上げることが可能です。まとめ 今回は真鍮の溶接加工についてご紹介しました。真鍮は、その特性から溶接加工が非常に難しいとされています。しかし、真鍮の特性や性質を理解している業者に依頼することができれば、質の高い製品に仕上げてくれます。真鍮の溶接加工を依頼する際は、依頼を受け付けているかを調べることは勿論、真鍮の溶接加工の実績なども調べておくことをおすすめします。
今回ご紹介するヘミング曲げは、主に板金の端部に施される曲げ加工です。板金加工において、曲げ加工は製品の形状を決める重要な加工です。材料をプレスし、V形、L形、Z形など、製品に適した形状に曲げます。ヘミング曲げは、製品の形状を大きく左右する加工ではありません。しかし、安全面の強化や補強のために重要な役割を担う加工です。今回の記事では、ヘミング曲げとは何か、どのような工程で行われるのかをわかりやすく解説し、どんな加工事例があるのかをご紹介します。※曲げ加工について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 板金加工における【曲げ加工】の基礎やV曲げ/L曲げ加工について徹底解説!!ヘミング曲げとはヘミング曲げとは、板金を180°折り返した後、平らに押しつぶす加工です。アザ折り(あざ折り)、潰し曲げ(つぶし曲げ)とも呼ばれます。「折る」「つぶす」という言葉が含まれるので、これらの呼び方のほうが加工内容をイメージしやすいかもしれませんね。引用元:日本電気化学株式会社方法としては、板金の端をまるで紙のように細く折りたたんでつぶします。板金の端を処理する方法といえば、バリ取りやC面取りなどが一般的でしょう。しかしヘミング曲げには、単なるエッジ処理にはとどまらないメリットがあります。ヘミング曲げのメリットヘミング曲げには、3つのメリットがあります。①安全性の確保②補強③見栄えをよくする具体的にどのようなことなのか、ひとつずつ見ていきましょう。①安全性の確保ヘミング曲げをすると切り口が内側に折られ、曲げ部分が曲線になります。板金のエッジが鋭利でなくなるため、安全性が得られます。板厚の薄い板金の場合、切り口をそのままにしておくとケガをする場合があります。ステンレスなどはまるでカミソリのように鋭利になり、大変危険です。ヘミング曲げをしておけば鋭利な切り口に直接触れずに済むので、ケガの危険性がなくなります。②補強ヘミング曲げをすることにより、折り曲げた部分の板厚が倍になるので補強になります。ヘミング曲げを施すのは、主に板厚の薄い板金です。そのままだと強度の低い板金も、ヘミング曲げにより厚みが2倍になるので強度が増します。板金の端部は、ほかのものに触れる機会が多いため、傷ついたり変形したりしやすくなります。ヘミング曲げをすることによって補強されるので、そのような事態を防げます。③見栄えをよくするヘミング曲げをすると、板金の端が切りっぱなしの状態ではなくなり、見栄えがよくなります。切断面が内側を向くのでエッジ部分が見えにくくなりますし、曲げ部分がなめらかな曲線になるので見た目も美しくなります。曲げ部分が曲線になることにより、手触りもよくなります。見栄えや手触りは製品の機能としてはそれほど重要ではないかもしれませんが、他の製品との差別化をはかれます。ヘミング曲げのデメリット一方で、ヘミング曲げにはデメリットもあります。ヘミング曲げをすると、曲げる、つぶすという工程が増えます。ヘミング曲げをする分工程が増えると加工に時間がかかり、人件費もかかります。結果として、製品そのものの価格が上がってしまいます。ヘミング曲げをするとどれくらい工程が増えるのでしょうか。ヘミング曲げがどのような工程で行われるのか見ていきましょう。ヘミング曲げの工程ヘミング曲げには、材料を鋭角に曲げる、曲げた部分を押しつぶすという工程が必要になります。一度でどこまで加工するかによって、工程の数が変わります。①3工程加工引用元:MiSUMi1工程目でL曲げをし、2工程目で斜面を持ったパンチでL曲げした部分を曲げ込みます。3工程目で平潰しして密着させます。この3工程加工はもっとも標準的な加工です。②2工程加工引用元:MiSUMi1工程目で材料を鋭角に曲げ、2工程目で平潰しして密着させます。ヘミング曲げには金型を用います。ヘミング曲げで使われる金型には、「金型交換タイプ」と「ダブルデッキタイプ」の2種類があります。「金型交換タイプ」は、第1工程用と第2工程用の二種類の金型を用意し、途中で金型を交換します。「ダブルデッキタイプ」は、1工程で180°の曲げを行い金型交換が不要なため、加工時間が短縮されます。ヘミング曲げの事例実際にヘミング曲げを施した製品の事例をご紹介します。端を折り曲げてエッジがなくなることによる安全性や、見栄えのよさをご覧ください。水受け皿 材質:SUS304引用元:精密板金タケウチ材質:アルミ A5052引用元:株式会社NIMURAヘミング曲げならMitsuri!1コ〜お受けいたします!今回は、ヘミング曲げについて解説していきました。ヘミング曲げにより、安全性が高まる・補強される・見栄えがよくなるというメリットがありますが、一方で工程が増えることによりコストがかさむというデメリットがあります。「ヘミング曲げをしたいがコストは押さえたい…」「小さな部品でもヘミング曲げをしてもらえるだろうか…」そんなお悩みをお持ちの方は、Mitsuriにご相談ください!
製缶加工というもの具体的にどういうもの?フレームや筐体とどう違うの?今回は上記のような疑問にお答えするべく、製缶加工についてご紹介させていただきます。「製缶加工って何?」と思っている方は勿論、これから製缶加工を金属加工メーカーに依頼しようと考えている方には是非ご一読頂ければと思います。製缶とは製缶とは、鉄やステンレス等の金属板を加工することによって、骨組み上の物や容器などを作り上げることをいいます。製品例には、水槽やタンク、鉄骨、クレーンや船の部品など基本的に大型のものが挙げられます。より複雑な形状の構造物も製造可能なことから、板金加工とは区別されています。この製缶板金は、熟練した溶接技術が必要となります。溶接技術は、技術者の技量によって製品の完成度に差が出てしまうため、製缶加工の依頼をする際には、会社の規模などで判断するのでなく、優秀な溶接工を有する会社を選ぶことが重要です。以下、製缶加工の流れです。①設計②切断・抜き加工③曲げ加工④溶接⑤穴あけ加工⑥機械加工⑦研磨加工⑧表面処理以上の工程を経て製造されます。①設計はじめに製品の図面設計をします。ほとんどの場合は、お客様が設計者にですが、依頼先には、設計段階から相談に乗って、最適な加工法方を提案している会社もあります。設計時点から必要精度やコスト削減などを設計に盛り込み、図面を描くことが大切です。製缶加工は、技術者の選定もポイントですが、コスト削減も重要です。どの金属加工でもコスト削減は大切ですが、工程や人的要素が大きい製缶板金では、コストを抑えながら価値を高めること(VA・VE提案)がより重要です。このVA・VE提案は、品質の向上を図るとともにコスト削減をすることが目的です。その為には、設計開発の段階から製品作成までのコストを考慮しなくてはいけません。VA・VE提案には、生産加工のコストダウンをすると共に、作業工程での二次的加工を避ける場合もあります。二次的加工とは、加工をした後に手作業で再度の加工作業や追加で加工をすることです。設計段階で、更なる加工や再加工が必要になるのか判明するため、その段階でいかに二次的加工を避ける提案ができるかがポイントになります。二次的加工は、時間がかかってしまうだけでなく、品質低下に繋がる恐れもあります。できるだけ回避するようにしましょう。②切断・抜き加工切断・抜き加工は、素材から必要な形状を抜き取る加工です。使用する機器や設備には、レーザーやタレットパンチが挙げられます。製品の用途や素材の特徴によって機器を選ぶことが重要です。切断加工には、他にも様々な種類の加工機械がありますが、金属加工メーカーの中には、特定の素材しか加工していない場合や、レーザー加工機器などを導入していない場合もあるため、注意が必要です。③曲げ加工ダイと呼ばれている型の上に板を乗せた後に、押し金型を使い金属を折り曲げ、任意の形状に加工します。一般的に使用する機器には、プレスブレーキなどが挙げられます。曲げ加工は、単純な作業に見え、とても繊細な加工です。曲げ加工の種類には、型曲げ、フランジ成形など様々な技法があるので、素材に負担の少ない曲げ加工を選びましょう。④溶接溶接をすることによって、2つ以上の金属を接合させます。素材や製品の用途に応じて溶接の種類を選ぶことが重要になります。使用する機器は、主にMIG溶接かTIG溶接です。MIG溶接は、シールドガスにアルゴンやヘリウムといった不活性ガスのみを使用します。TIG溶接は、タングステンという耐熱素材を電極にして、不活性ガス(アルゴンガス)を噴出させ、無酸素状態にした後、溶接を行います。⑤穴あけ加工部品をはめ込むためのボルトや穴を固定するために、タップ穴を開ける工程です。使用する機器は、ボール盤やラジアルボール盤などが挙げられます。工作物に穴を開ける場合、ドリルをボール盤に取り付けて行う場合が一般的であるが、旋盤やフライス盤での穴開け加工もしばしば行われる。また近年はマシニングセンタの普及により、他の加工と同時にマシニングセンタで行われることが増えています。⑥機械加工工作機械を使用することで、精密な加工をしていく工程です。素材を削ることで求める精度にすることができます。マニシング加工を行うのが一般的です。⑦研磨加工部品の表面を磨くことによって、溶接や他の加工処理の跡などを目立たないようにし、素材に光沢を出す工程です。研磨の方法としては、主にバレル研磨やバフ研磨などがあります。⑧表面処理素材の表面に被膜を形成することによって、耐食性・導電性・耐熱性などの様々な機能を付与していきます。また、表面処理には装飾性を高める目的で使用されることもあり、カラーアルマイトなどの加工で、多彩な着色が可能です。主に塗装やメッキを行います。以上が製缶加工の工程になります。製品によっては、このほかにも特殊な加工を行うものもあります。製缶加工は他の加工と比べ、手作業を行うことが多い加工です。特に溶接加工については、技術だけでなく人的要素が大きくなる工程です。板金加工との違いについて製缶加工と板金加工の違いは、加工する素材の厚みと言われています。しかし、金属の厚みがどれくらいからが製缶板金になるのかという基準はありません。依頼する金属加工メーカーによって板金加工か製缶加工が分かれるために、依頼する際は調べるか、直接会社に相談して見ることをオススメします。(約7mm以上が製缶板金とされることが多いようです。)また、製品によって製缶か板金加工かを分ける加工メーカーもあります。製缶加工品では、モーターブラケット・イケール・ローラー・シャフト・架台など、あまり聞きなれない製品が多いのに対して、板金加工として扱われるものには、車や家庭用品など、身近な物が多々あります。板金加工との違いに、明確な基準はありませんが、扱う金属の厚みは板金加工よりも大きくなるため、仕上がる製品も必然的に大きくなります。また、板金加工と製缶板金では、価格や工程数にも違いが出るので、注意しましょう。製缶加工事例引用元:望月リング株式会社引用元:植村溶接工業所引用元:コオメイ工業株式会社引用元:株式会社難波製作所製缶加工ならMitsuri!1コ〜お受けいたします!今回は製缶加工についてご紹介しましたが、いかかでしょうか。製缶加工は普段あまり聞かないものですが、建物の組み立て素材や船の一部品などにも活躍しています。板金加工とも区別されているため、依頼する方は十分に注意して取引先を選びましょう。この記事を読んで、今まで製缶加工について知らなかった方や、知っていても疑問が残っていた方々に、少しでもお役に立てれば幸いです。
家庭用品をはじめ、機械部品や建築材料として生活を支えているステンレス。このステンレスには、様々な種類があり特性も違います。その中では、ステンレス素材の強度を向上させるために焼き入れをするものもあります。ステンレス加工において非常に重要な焼き入れですが、その方法や効果について知っている方はあまり多くありません。今回はそんな「ステンレスの焼き入れって何?」という疑問をお持ちの方に向け、ステンレスの焼き入れについて詳しくご紹介させて頂きます。また、焼き入れ以外の熱処理についてもご紹介しますので、「熱処理について知りたい!」と思っている方やこれからステンレス加工を依頼しようとしている方も、是非ご一読下さい。ステンレスの焼き入れの効果ステンレスの焼き入れは、素材を硬くして強度を高める効果があります。ここでは、焼き入れとはどのような加工処理で、どんな種類があるのか、またその効果の詳細について説明していきます。焼き入れとは焼き入れは、一般的には、金属を加熱して高温状態にした後、一定の時間を置いてから急速に冷やす熱処理法です。専門的には、鉄鋼(ステンレス鋼も含む)の組織を、炭素が固溶しやすいオーステナイトになるまで加熱した後、急冷してマルテンサイトとする熱処理法を指します。マルテンサイトは、炭素をほとんど固溶しないフェライトに炭素を過剰に固溶させた組織で、硬い性質を持ち、炭素の含有量が多いほど硬度はより高くなります。しかし、焼き入れしたままでは脆いので、通常は粘り強さを向上させるために焼き戻しを行います。焼き入れの種類焼き入れの種類は、素材の内部まで焼き入れするズブ焼き入れと、表面のみを焼き入れして内部は柔らかいままにしておく表面焼き入れに二分することができます。ズブ焼き入れは、内部まで硬化しているため、引っ張りや圧縮に強いという特徴があります。ただし、素材のサイズによっては、浅部と深部の冷却速度が大きく異なるため、内部は柔らかいままということも多々あります。表面焼き入れは、粘り強さが高く、ねじりや曲げに強いという特徴があります。なお、表面焼き入れでも、焼き入れ後には焼き戻しが必要となりますが、靭性は維持されているので低温焼き戻しを採用することが多いです。また、表面焼き入れには、加熱する方法の違いにより、高周波焼き入れ、炎焼き入れ、レーザー焼き入れ、電子ビーム焼き入れなどの種類があります。さらに、加熱に併せて素材表面の化学成分を変化させる浸炭焼き入れ、浸炭窒化焼き入れなどがあります。下図は、棒状素材へ高周波焼き入れを適用した例で、加熱機と冷却機を並べて設置して、そこに素材を通すことで、加熱後の素早い冷却と加熱と冷却の同時実行を可能にしています。引用元:株式会社イプロス●熱源別表面焼き入れ法高周波焼き入れ…高周波の電磁波で素材表面に誘導電流を発生させて加熱する方法。炎焼き入れ…バーナーなどで炎を吹き付けて加熱する方法。燃料ガスとしては、アセチレンなどを使用。レーザー焼き入れ…レーザー光を照射して加熱する方法。CO2レーザー、YAGレーザーなどを使用。電子ビーム焼き入れ…真空中で電子ビームを照射して加熱する方法。●化学成分を添加する表面焼き入れ法引用元:岡谷熱処理工業株式会社浸炭焼き入れ…上の模式図のように素材表面に炭素を浸透拡散させた後、またはさせながら焼き入れして表面の硬度を得る方法。例えば、代表的なガス浸炭法では、炉に天然ガスなどを大気と共に入れて加熱。すると、下図のように、素材表面で一酸化炭素が鉄と反応し、炭素が鉄中に固溶する。浸炭窒化焼き入れ…炭素に加え、窒素も素材表面に浸透させる焼き入れ法。浸炭焼き入れより処理温度を低く、または処理時間を短くすることが可能。引用元:岡谷熱処理工業株式会社焼き入れの効果焼き入れは、素材を硬くし、耐摩耗性や引張強さ、降伏強度、疲労強度などを向上させる効果があります。しかし、展延性や靭性が低下し、脆く壊れやすくなります。例えば、焼き入れ性が良い、つまり焼き入れによって硬化しやすいSUS440Cでは、焼き入れの仕方で大きく変動しますが、硬度・引張強さ・降伏強度が5倍以上も向上します。しかしもちろん、焼き戻しを行うので、使用する際の硬度や強度は、焼き入れ前の3~5倍程度となります。一方、焼き入れは、割れや変形、残留応力などの原因となることがあります。これらの焼き入れ欠陥は、主に不均一な冷却による熱応力や組織変態に伴う体積変化で素材内部に焼き入れ応力が生じることで起こります。焼き入れを行うことができるステンレスの材質それでは、ステンレスのどの材質であれば焼き入れによって硬化するのかを見ていきましょう。上述したように、焼き入れによる硬化は、炭素量の多いマルテンサイト組織が存在することを前提としています。そのため、マルテンサイト系と、母材をマルテンサイトとする析出硬化系以外のステンレスでは、焼き入れを行ってもほとんど硬化しません。しかし、オーステナイト系ステンレスについては、プラズマ浸炭法や真空浸炭法などによる浸炭焼き入れにより、表面焼き入れが可能なメーカーもあります。マルテンサイト系マルテンサイト系は、焼き入れによってマルテンサイトを形成し、常温でもマルテンサイトを維持するステンレスです。他のステンレスに比べ、クロムの含有量が少なく、炭素の含有量が多いという特徴があります。引用元:第一鋼業株式会社代表的な鋼種には、SUS403、SUS420J2、SUS440C等が挙げられます。これらの成分は、マルテンサイトとするのに必要なため、クロムの含有量が多いほど、炭素の含有量が多くなっています。そのため、焼き入れ性は、炭素量に依存して、SUS403、SUS420J2、SUS440Cの順番に良くなっていきます。しかし、その反面、炭素量が多くなるほど耐食性は低下します。また、オーステナイト系やフェライト系と比較すると、硬度や強度は数倍となりますが、耐食性はやや劣ります。腐食に対するこの性質は、クロムの含有量が同程度でも同様で、焼き戻しによるクロム炭化物の析出が原因です。析出硬化系析出硬化系は、銅やアルミニウムなどを添加して母相中に析出させることで硬化させるステンレスです。そのため、母相がマルテンサイトのSUS630などでは、焼き入れによる硬化が可能です。上の画像は、ニオブとシリコンを析出させたステンレス表面の状態です。ただし、析出硬化系の焼き入れは、高温状態で添加元素を十分に溶かし込む溶体化処理を伴い、急冷後も添加元素を析出させる時効処理が必要となります。また、析出硬化系は、全般的に炭素の含有量が少なく、炭素量の多いマルテンサイトの形成で硬度を高めるというよりは、添加元素の析出によって硬度を高めているステンレスです。ステンレスの焼き入れ方法を解説!次にステンレスの焼き入れの方法についてご紹介します。焼き入れは主に、①加熱②温度保持③冷却の3つの工程があります。①加熱加工する素材を炉などで加熱し、温度をあげていきます。加熱する素材に応じて温度が違う場合もあります。焼き入れをする前工程として、汚れやサビなどが付着していると、焼き入れがうまくいかない可能性があるため、洗浄などで汚れを取り除くことが大切です。また、加熱する炉には、電気炉やガス炉など様々な種類があります。②温度保持加熱で温度が上昇した後は、全体に熱を通さなくてはいけません。加熱の際は、表面が先に目標温度に達成するため、加工物の中心まで熱がわたるまで時間が掛ります。その為、温度を保持する必要があります。必要な温度保持の時間は、素材や大きさによって変わってきます。③冷却加工物に十分に熱が渡ったら、冷却工程に入ります。焼き入れに必要な冷却速度は一般的に160℃/秒以上とされています。以上の工程でマルテンサイト系のステンレスに性質を付与することができます。ステンレスの焼き入れについてわかったところで、・具体的にどれくらいの費用が掛かるのか・納品までどれくらいの期間が掛かるのかなどについて気になると思われます。そこでMitsuriにお任せ下さい!焼き入れ以外の熱処理方法熱処理方法には焼き入れ以外にも様々な方法が存在します。主に焼き入れ以外の熱処理方法には、以下の3種類の方法があります。焼きもどし焼きもどしは、焼き入れをした後に行う熱処理方法になります。マルテンサイト系は焼き入れ処理のみでは、脆いので、焼き戻しをすることで耐性を付与します。基本的には焼き入れと焼き戻しはワンセットで考えられています。焼き戻しとは、再度加熱することですが、低温焼き戻しと高温焼き戻しがあります。低温焼き直しは、150℃から200℃程の温度で加熱します。主に、耐摩耗性や経年変化を防ぐために施されます。高温焼き直しは、高温で再度加熱する方法です。主に強靭性を上げたいときに使用されます。焼きなまし焼きなましは、適当な温度で加工物を加熱し、一定時間後に冷却していく方法です。焼きなましの効果には、加工性の向上や内部応力の除去などがあります。焼きならし焼きならしとは、加工物を高温まで加熱した後に空冷などで冷却させる方法です。この焼きならしで、金属の組織結晶を微細化させることで、切削性の向上や、機械的性質の改善をすることができます。まとめ今回はステンレスの焼き入れについてご紹介させて頂きました。焼き入れをするステンレスの種類は限られていますが、その特徴や性質を理解することで、焼き入れの依頼する際に手間のかからない提案ができます。また、焼き入れ以外の熱処理方法についても、製品の用途や材料によって選ぶことが大切です。焼き入れを依頼できない会社もある為、依頼する際には十分に調べたうえで、依頼することをおすすめします。
銅がどのような物に使え、加工できるのか、皆さんはご存知でしょうか。銅は優れた性質を持つため用途が広く、様々な分野で有効利用されています。例えば身近な物だと、硬貨・電線・鍋などに使われています。銅は加工すれば非常に役立つ素材なのです。今回は、銅の性質・加工方法についてご紹介します。是非ご一読いただき参考にして下さい。銅の特徴銅は優れた特徴を多数兼ね備えています。①熱伝導率が高い②導電性が高い③耐腐食性がある④抗菌性・殺菌作用がある⑤加工性が高い⑥寿命が長く、リサイクル性も高いこれらが銅の性質で、詳しくご紹介していきます。①熱伝導率が高い熱伝導率とは、熱の伝わりやすさのことです。銅は金属の中でも特に熱伝導率が高いため、給湯器、エアコン、冷蔵庫などの熱交換機に多用されています。熱伝導率に優れている銅を使う事で、効率よく熱エネルギーを変換できます。またフライパンや鍋などの、調理器具にも使用されています。銅で作られた調理器具は熱が均一に伝わりやすく、食材をムラなく温める事が出来ます。その上、火の熱がすぐ反映されるため、火力の調整もしやすくなります。特に卵焼き用フライパンは、焼きムラを減らすため銅製品が多く見られます。②導電性が高い導電性とは、電気を通す性質のことです。銅は熱だけでなく、電気を通しやすい性質もあります。導電性の高い金属は他にもありますが、導電性以外の性質も兼ね備えている特徴があります。具体的には、今やほとんどの家庭に普及している、携帯やパソコンなどの電子機器に多用されています。近年では、自動車も電気回路を使った物が多く、銅の需要は年々上がっています。他にも、電線のように導電性の高さが重要になる部分では、ほぼ銅が使われています。③耐腐食性がある耐腐食性とは、錆びにくい性質の事です。銅は酸素に触れると、表面に酸化銅の薄い膜を張るため、内部まで腐食しにくくなるのです。その性質は、水回りや海水に浸かる部分、屋外などで活用されています。例えば建築物の屋根や、タンカーなど船のスクリューに多用されています。他にも水道管、水栓バルブのような身近なものにも使われています。④抗菌性・殺菌作用がある銅は様々な種類の菌に、殺菌作用があります。他にも殺菌作用のある金属として、銀・金・鉛などが挙げられます。しかし銅に比べて高価だったり、鉛中毒の恐れがあったりとデメリットがあります。その点、銅は安価で、中毒症状による危険もないので、人の手に触れる機会の多い場所に多用されています。例えば硬貨、手すり、ドアノブなどは、抗菌性・殺菌作用を期待して、銅が使われています。また調理器具での使用は、熱伝導性だけではなく、このような性質も考慮されています。⑤加工性・展延性が高い銅は柔らかく、変形させやすい金属です。融点が他の金属に比べて低いという点も、加工しやすい理由です。展延性が高く、ローラーで薄く伸ばしたり、引っ張って管状にしても壊れにくいため、銅板・銅線・銅管などの様々な形状に加工することができます。⑥寿命が長く、リサイクル性も高い銅が建築物や電線など様々な場面で使用されているのは、寿命が長いためでもあります。屋根のように雨ざらしでも、長い年月に渡って役割を果たし、美観が保たれやすい特徴があります。そのため、銅像などの美術関係でも、銅は多用されています。また使用されなくなった銅は、ほぼ100%リサイクルできます。廃電線、使用済みの鍋、加工時に出たくずもリサイクルされるため、環境に優しい金属といえます。どんな銅加工を依頼できるか切断金属の加工方法として、特に一般的なものが切断による加工です。銅の切断方法は、ガス、プラズマなどで熱を加え、融解させて切断する方法や、鋸などで削って切断する方法があります。薄い銅板などは、上下にある刃で挟み込んで切断する、シャーリング切断も用いられます。他には電気を放電して切断する、ワイヤーカット放電加工も銅を切断する方法のひとつです。ワイヤーカット放電加工は、導電性が高い金属にしか使えない方法です。また銅は光を反射するため、レーザー切断は難しいとされていましたが、技術の発展により近年、可能としている業者が多くなっています。レーザーは精密な加工を可能とするので、今までよりさらに切断加工の幅が広がっています。曲げ銅は柔らかいため、曲げる事は簡単ですが、精密な加工を行うのは慣れている業者でないと難しいとされています。銅の曲げ加工でポピュラーとされているのは、メス型にセットし、オス型で押し込むベンダー加工です。銅に押し込む力を加え、理想の形に曲げ加工します。加工時は、スプリングバックと呼ばれる元の形に戻ろうとする力や、曲げられた外側は伸びること、内側は縮むことなど、様々な面を考慮して加工しなければいけません。そのため、行う前に緻密な設計が必要となり、経験のある業者でないと難しいのです。溶接溶接は素材を熱で溶かし、同じ素材や別の素材同士を接合する加工方法です。しかし銅は熱伝導率が高く、熱が拡散してしまうので適切な方法でないと、融合不良などの欠陥が起きてしまいます。そのため高出力のレーザー、熱集中率の高いガス溶接がよく用いられます。他にも、融点が低い素材を接着剤として使う、ロウ付けと呼ばれる方法が挙げられます。ロウ付けは直接溶接することが難しい素材同士を、接合する時に用いられる溶接方法です。後処理加工後に後処理を施す事によって、耐熱性・密着性・装飾など目的に合わせた様々な性質を向上させます。銅には煮色仕上げと呼ばれる、伝統的な表面処理方法があります。煮色仕上げは、予め表面を酸化させてしまう事で、それ以上の酸化を防ぐ手法です。また銅はその性質上、他の素材にメッキ処理を施すために多く活用されています。なぜなら展延性の高さは、薄く膜を貼るようにするメッキの材料として使いやすいためです。また導電性の高さから、電子部品のメッキ用素材として役立っています。銅の加工ならMitsuri!全国どこからでもお受けいたします!今回は銅の特徴、加工方法をご紹介しました。銅は様々な優れた性質を持っているため、需要の高い素材です。銅の性質や用途を知って、加工を依頼したいと考えた方もいるのではないでしょうか。その際どこに頼めばいいか分からない、予算に収まるか不安、と悩んでいる方は是非Mitsuriにお任せください。Mitsuriでは日本全国、100社以上の加工メーカー様とお付き合いをさせていただいています。銅加工のご依頼がしたいあなたを、メーカーと繋ぐためにMitsuriが生まれました。銅加工にお悩みの方は是非一度以下のリンク先からご相談ください!
「山梨の金属加工メーカーと取引したい・・・」「加工メーカーが多すぎて、決め手がなかなかみつからない・・・」「付き合いのあった加工メーカーが廃業してしまい、他の金属加工メーカー急ぎ見つけたい・・・」金属加工メーカーを探すとき、上記のようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか。誰でも、金属加工メーカーに依頼する際には、選択肢が多すぎて迷ってしまうものですよね。そんな方にご一読頂きたいのが、これからご紹介する金属加工メーカー特集です。全国各地の金属加工メーカーを紹介するシリーズで、各メーカーの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。今回は、山梨の優秀な金属加工メーカーを5選紹介していきます。どこのメーカーに依頼しようか迷っている方は、是非参考にしてみて下さい。【自動車部品のご依頼なら】株式会社富士製作所引用元:株式会社富士製作所基本情報本社:山梨県甲府市落合町817TEL:055-241-6001FAX:055-241-6003 設立:1977年加工:プレス加工・旋盤加工 等素材:鉄・アルミ・ステンレス等HP:http://www.fujiss.co/index.html①会社紹介株式会社富士製作所は、自動車用ブレーキ部品の製造会社として活躍している金属加工メーカーです。鉄、アルミ、ステンレス製品を中心とした切削加工を得意としています。熟練の技術力で、寸分の狂いもなく規格通りに仕上げるため、質の高い製品を作り上げることができます。②メリット・デメリットメリットは、小ロットから大ロットまで全てに対応している点です。その為、依頼できるロット数に制限がある会社に会社に比べ、幅広い範囲で依頼を受けてくれます。しかし、大物は受け付けていない可能性がある為、依頼する際は、事前に相談することをおすすめします。③製品例マスターシリンダ用ブースター用ドラムブレーキ用【小ロットの機械加工なら】石橋製作所株式会社引用元:石橋製作所株式会社基本情報本社:山梨県南アルプス市戸田250-4TEL:055-287-7765FAX:055-283-5106設立: 1973年加工:マニシング加工・旋盤加工・フライス加工 等素材:鉄・アルミ・ステンレス等HP:http://www.ishibashi-seisakujo.com/①会社紹介石橋製作所株式会社は、工作機械による部品製造、機械加工を行っている会社です。汎用機の旋盤、フライスを長年使ってきた技術力に加えてNC機械を導入したことによって、精度の高い製品を生み出す技術力を持っています。②メリット・デメリットメリットは、小ロットからの対応が可能な点です。少数精鋭でフレキシブルな対応が可能が可能なため、短納期・高精度の製品を得意としています。また治具、治工具の改造部品も製作しているので、製造ラインの改善などを行いたいお客様にも、オススメです。しかし、表面処理は外部委託となるため、依頼内容によっては時間がかかってしまう可能性があります。③製品例ステンレス部品加工鉄部品加工アルミ加工【ステンレスの板金加工なら】有限会社萩原製作所引用元:有限会社萩原製作所基本情報本社:山梨県甲府市蓬沢町1300TEL:055-287-6573FAX:055-287-6574設立: 1966年(昭和41年)年8月加工:旋盤加工・溶接加工 等素材:ステンレス 等HP:http://www.hagihara-s.com/①会社紹介有限会社萩原製作所は、スレンレス加工を中心とした建築金物を製造している金属加工メーカーです。「ステンレス金物のソムリエ」と言うほどステンレス製品に自信を持っており、高品質の製品を生産しています。その他にも、板・パイプ・アングル・FB等の切削、切断、ベンダー曲げ、溶接、組立加工を得意としており、幅広い分野に力を入れています。②メリットデメリットメリットは、施工までの対応が可能という点です。その為、加工後の対応も迅速に行うことができます。また、施工図の設計業務も社内で行っており、打合せから設計まですべて行うことができるので、工程時間を短縮することも可能です。しかし、少数精鋭の為、大量生産を受け付けていない可能性があり注意が必要です。③製品例目隠しルーパーファサード【大物機械加工なら】株式会社エフエーエム引用元:株式会社エフエーエム基本情報本社:山梨県南都留郡富士河口湖町船津1987-2TEL:0555‐73‐3191FAX:0555‐73‐3557設立:1984年12月加工:マシニング加工・フライス加工 等素材:鉄・アルミ 等HP:http://fam-co.jp/①会社紹介株式会社エフエムエーは、各種大型マシニングセンタを中心に、半導体製造装置、液晶製造装置、周辺機器、真空装置大型部品の切削加工、精密電子部品のブラスト加工を行っています。最新の設備を導入しており、精度の高い製品加工をすることができます。②メリット・デメリットメリットは、複数のマニシングセンタを所持しているため、製品によって最適な加工を選択することができる点です。そのため、お客様のニーズに沿った高品質の製品を仕上げることが可能です。しかし、一貫体制ではないため、依頼内容によっては時間が掛ってしまう可能性があります。【アルミの機械加工なら】埜村電子製作所引用元:埜村電子製作所基本情報本社:山梨県中巨摩郡昭和町築地新居669-1TEL:055-236-9919FAX:055-236-9920設立:1974年10月加工:旋盤加工 等素材:鉄・アルミ・ステンレス 等HP:https://nomura-denshi.com/①会社紹介埜村電子製作所は、アルミ加工を得意とする金属加工メーカーです。アルミ以外にも鉄・ステンレス・チタン・銅など様々な金属加工を行っており幅広い材料に対応しています。また、全国の発送依頼を受け付けているため、どこの県からの依頼にも、迅速に対応することが可能です。②メリット・デメリットメリットは、試作や、小ロット生産、量産まで幅広い依頼ができる点です。小回りの利く生産体制をとっているため、他社と比較しても素早い対応をすることができます。また、この会社では、型の作成が不要であることから、型の作成工程を短縮することが可能です。その為、短納期で製品を仕上げることができます。しかし、大型の製品には対応していない可能性はあるため、確認してから依頼しましょう。③製品例アルミ製品アルミ製品山梨で金属加工メーカーの一括見積もりを依頼するなら【Mitsuri】今回は山梨の金属加工メーカー5選を紹介させていただきましたが、いかかでしたでしょうか。金属加工メーカーと言っても、様々な特徴や得意な加工方法があります。上記でご紹介した会社以外にも、多くの金属加工メーカーがあるので、興味のある方は是非、調べてみて下さい。Mitsuriでは、企業のご依頼だけでなく、個人での発注・見積もりにも対応しています。1個から、といった小ロットや試作のご依頼も大歓迎です!そして日本全国各地、どこからでもご相談可能です。ぜひMitsuriにご相談ください!