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【金属加工 Mitsuri】無償でご利用いただけるキャンペーン実施中!
「鉄加工を依頼したいけど、発注がはじめてでどんな基準でメーカーを探せばいいかわからない・・・」「福岡で鉄加工を得意とするメーカーと取引したいが、選ぼうとしても決め手に欠けて迷っている・・・」「今付き合いのある取引先より、コストを抑えてくれる業者を見つけたい・・・」金属加工メーカーを探す際に、上記のようなお悩みをお持ちになった方はいらっしゃいませんか?板金加工素材の中で、最も多く利用されている鉄。しかし、鉄の加工と言っても、切削、溶接、曲げなど加工の種類は多岐に渡ります。また、メーカーによって、得意とする加工方法が異なるため、目的に合わせたメーカー選びが重要となります。今回は、福岡で腕の立つ鉄加工メーカー5選を紹介していきます。どこのメーカーに依頼しようか迷っている方は、是非参考にしてみて下さい。【多品種小ロットなら】株式会社川村製作所引用元:株式会社川村製作所①会社概要本社:北九州市小倉南区大字石原町191-2TEL:093-451-0212FAX:093-451-0576創業:昭和15年10月加工:フォークリフトアタッチメント製造、車両部品製造、生産設備部品製造、製缶加工、板金加工、機械加工 など素材:鉄、ステンレス、アルミ などHP:http://www.kawamuramfg.co.jp②会社の紹介株式会社川村製作所は、昭和15年の創業以来、主に自動車・鉄道・バスなどの車両部品や、フォークリフトのアタッチメントなどの工場設備部品の製造を行っているメーカーです。③メリット・デメリットレーザー加工、曲げ加工、機械加工、製缶を得意としているメーカーです。また、材料調達から各種加工を一貫して行うことができるので、多品種の部品を短納期で製作することが可能です。さらに、多品種小ロットの加工を得意としているので、お客様のニーズに合わせた製造に対応しています。ただし、特急対応については、可能かどうか事前に確認することをおすすめします。確認の際には、ぜひMitsuriまでご相談下さい。④製品紹介株式会社川村製作所での製品例はこちらです。フォークリフトアタッチメント製缶品機械加工品【鉄の曲げなら】株式会社上津役製作所引用元:株式会社上津役製作所①会社概要本社:北九州市八幡西区本城東4-13-5TEL:093-603-5289FAX:093-603-5388設立:1965年6月加工:ロール・プレス機による曲げ加工板取り展開業務、 その他各種金属加工素材:鉄・ステンレス・銅・アルミ・チタン などHP:https://www.koujaku.com②会社の紹介株式会社上津役製作所は、福岡県北九州市に工場を構え、曲げ加工を得意としている会社です。③メリット・デメリット金属の曲げ加工を専門に行っているメーカーです。角丸曲げ、円錐曲げ、リング曲げ、複合曲げ、ロール曲げ、プレス曲げなど、様々な曲げ加工に対応しています。鉄の加工はもちろん、ステンレス、銅、アルミ、チタンの加工も可能です。ただし、短納期をご希望の場合は、可能かどうか事前に確認することをおすすめします。④製品紹介株式会社上津役製作所での製品例はこちらです。多角形曲げ加工例円筒曲げ・複合曲げ加工角丸曲げの加工例【鉄のレーザー加工なら】博多シヤリング工業株式会社引用元:博多シヤリング工業株式会社①会社概要本社:福岡市博多区東光2-9-25TEL:092-411-4065FAX:092-411-4151設立:昭和39年10月加工:精密板金加工、シヤリング加工、プレス加工、曲げ加工、レーザー加工、溶接素材:鉄、ステンレス、アルミ などHP:http://www.hakata-shear.co.jp②会社の紹介博多シヤリング工業株式会社は、昭和39年に設立以来、半世紀以上にわたって、一貫して厚物から薄物のレーザー加工、溶接・仕上げ加工、曲げ加工、精密板金加工などを行っているメーカーです。 ③メリット・デメリット部品から完成品まで幅広い対応が可能です。特に、レーザー加工を得意としており、試作品から量産品まで対応できます。多品種・少量受注・短納期をセールスポイントに、お客様のニーズに合わせた製品開発を行っている会社です。ただし、大ロットでの依頼の場合は、事前に確認する必要があります。④製品紹介博多シヤリング工業株式会社での製品例はこちらです。レーザー加工例(特急つばめエンブレム)水用ろ過タンク(ステンレス製)フランジ付角丸ホッパー【設備の充実度なら】有明技研株式会社引用元:有明技研株式会社①会社概要本社:福岡県柳川市西浜武500-1TEL:0944-73-0811FAX:0944-73-5148創業:昭和22年4月1日加工:機械加工、板金加工、製缶加工 など素材:鉄、アルミ、ステンレス、銅、チタン、真鍮、プラスチック(樹脂) などHP:http://www.ariakegiken.com②会社の紹介有明技研株式会社は、PBI・PEEKなどの樹脂切削加工からアルミ・鉄などの金属の精密機械加工、製缶加工を行っているメーカーです。③メリット・デメリットマシニングセンターや複合CNC旋盤、レーザー加工機など、充実した設備が整っており、お客様のニーズに応じた機械加工や板金加工に対応することが可能です。また、ISO9001及びISO14001を取得しており、徹底した品質管理の下、環境に配慮した生産活動を行っています。ただし、特急対応については、可能かどうか事前に確認することをおすすめします。④製品紹介有明技研株式会社での製品例はこちらです。角パイプ製組み立て式パーツ丸パイプ製複合パーツフランジ【金物案件なら】株式会社山一製作所引用元:株式会社山一製作所①会社概要本社:福岡県糟屋郡粕屋町阿惠405-1TEL:092-629-6008FAX:092-629-5999設立:2013年5月加工:屋根、内壁・外壁パネル、サッシ・ドア金物や手すりなど各種建築金物、精密板金加工 など素材:スチール、ステンレス、アルミ鋼板・鋼材HP:https://www.yamaichiss.com②会社の紹介株式会社山一製作所は、スチール、ステンレス、アルミ鋼板・鋼材加工などの製作金物全般を行っているメーカーです。③メリット・デメリットサッシや手すり、ドア金物、外装パネル、外壁パネルなどの建築金物の加工を得意としている会社です。プレス加工や曲げ加工、溶接など様々な加工方法を用いて、お客様のご要望に合わせた対応が可能です。ただし、短納期をご希望の場合は、可能かどうか事前に確認することをおすすめします。確認の際には、ぜひMitsuriまでご相談下さい。④製品紹介株式会社山一製作所での製品例はこちらです。飾り格子扉幕板ガラス手すり福岡で鉄加工メーカーの一括見積もりを依頼するなら【Mitsuri】今回は、福岡の鉄加工に強いメーカー5選をご紹介いたしました。 鉄加工を得意とすると言っても、各メーカーごとに得意とする加工方法などが異なり、それぞれのメーカーの特徴を十分に確認してから依頼することが重要です。福岡で鉄加工を依頼できるメーカーをお探しの際には、ぜひMitsuriにご相談ください。日本全国で250社以上の企業と提携しているため、きっとご希望に沿うメーカーが見つかるでしょう。Mitsuriでのお見積りは複数社から可能です!ぜひお気軽にお問い合わせください。
黄銅とは銅と亜鉛の合金です。適度な粘りがあり、柔らかすぎない硬度がある黄銅は加工がしやすいため、古くから人々の生活で用いられてきました。今回は、黄銅の発見から実用化の歴史と黄銅の特性、用途を解説していきます。「黄銅っていつから使われているのだろう?」「黄銅はどんな用途で使用されているのだろう?」そういった疑問をお持ちでしたら、是非この記事を参考にしてみてください。黄銅の発見から実用化の歴史黄銅が初めて史書に登場するのは、紀元前20世紀頃、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの時代です。当時の資料文献から、ローマ帝国では貨幣や武具の素材に銅と亜鉛の合金が用いられていたことが明らかになっています。当時の黄銅の製造は、カラミンという亜鉛鉱石を粉末にして銅と木炭をるつぼで加熱しながら混ぜ合わせるという手法が用いられています。ローマ帝国では、紀元前20世紀頃から西暦180年頃まで黄銅製の貨幣が頻繁に使用されていましたが、次第に黄銅が使用されることは無くなっていきます。12世紀になると、インドで綿を還元剤とした金属亜鉛の製錬がなされます。16世紀には金属亜鉛の製錬技術が中国に渡って、黄銅が作られるようになりました。1743年に、イギリスでウィリアム・チャンピオンが中国から伝わった亜鉛の製錬技術から亜鉛の製法を確立し、ヨーロッパに初の亜鉛工場を建設します。これにより、ヨーロッパでは長く使用されていなかった亜鉛が再度使用されるようになり、産業革命を推し進めていくことになります。また、同年スウェーデンでは炭酸亜鉛や硫化亜鉛から亜鉛を蒸留分離することに成功します。中国から伝わった製錬技術とは異なった新しい製法がヨーロッパで生まれたことになります。以降のヨーロッパでは亜鉛の製法の研究が活発になり、1746年ドイツではコークスと酸化亜鉛を空気を断って加熱し、金属亜鉛を効率的に製造することに成功します。1798年には、ドイツのヨハン・クリスチャン・ルーバーグによって耐火性容器に石炭と亜鉛鉱石を入れて加熱して亜鉛を蒸留製錬する水平レトルト製錬による亜鉛精錬工場が建設されました。この製法によって金属亜鉛を大量生産することが可能になったことが、後の黄銅の生産に大きな影響を与えます。1832年、銅60/亜鉛40の真鍮が発明されます。1840年代になると安価な真鍮板が製造されるようになりました。耐食性の高い真鍮は、今まで銅製が主だった船舶用の部品などに使用されるようになりました。その後も黄銅の生産は発展を続け、加工のしやすさ・耐食性の高さ・剛性の高さから、現在でも金管楽器や水回りの部品などのさまざまな用途に使用されています。黄銅の特性黄銅は、銅65%、亜鉛35%の合金を一般的なものとします。銅と亜鉛の割合によって物性が変化し、亜鉛の割合を増やすほど硬度が増していきます。しかし、硬度が増すと同時に脆さも増すため、亜鉛の割合が45%を超えると実用的ではなくなってしまう点には注意が必要です。参考記事黄銅ではさまざまな加工が行われています。以下の記事では黄銅の加工について詳しく解説していますので、合わせてご覧になってください。⇒真鍮(銅) 加工】真鍮の加工方法を加工実績と共に徹底紹介!!また、銅と亜鉛の割合を変えるだけではなく、鉄や錫などの素材を添加することによって切削しやすくしたり、耐食性を高めたりすることもできます。これによって黄銅は細かく分類されることになります。JISでは黄銅を銅合金として扱っているため、材料記号はCから始まる4桁記号で表します。<黄銅の種類>●C2600:七三黄銅(銅70%、亜鉛30%)イエローブラスとも呼ばれる黄銅。●C2801:六四黄銅(銅60%、亜鉛40%)亜鉛の割合が高く、黄金色に近い黄色となります。●C3604:快削黄銅(銅57%~61%、鉛1.8%~3.7%、鉄0.05%以下、鉄+錫1%以下、残部が亜鉛)被削性を高めるために鉛を添加しています。●C3117:鍛造用黄銅(銅57%~61%、鉛1%~2.5%、鉄+錫1%以下、残部が亜鉛)熱間鍛造性と被削性が高い材料。●C4430:アドミラルティ黄銅(銅70%~73%、鉛0.05%以下、鉄0.05%以下、錫0.9%~1.2%、ヒ素0.02%~0.06%、残部が亜鉛)耐食性、耐海水性に優れ、特に海水による腐食に強い。脱亜鉛腐食を防ぐためにヒ素を添加しています。●C4621:ネーバル黄銅(海軍黄銅)(銅61%~64%、鉛0.2%以下、鉄0.1%以下、錫0.7%~1.5%)耐海水性を高めるために錫を添加しています。●C6782:高力黄銅(銅56%~65%、鉛0.5%以下、鉄0.1%~1%、アルミ0.2%~2%、マンガン0.5%~2.5%、残部が亜鉛)六四黄銅をベースに鉄、アルミ、マンガンを添加し、高力の名の通り強度に優れています。耐食性や熱間鍛造性も高く、船舶用のプロペラ軸やポンプ軸に使用されています。●CAC201:黄銅鋳物1種(銅83%~88%、亜鉛11%~17%)亜鉛を15%程度に制御した黄銅です。ろう付けしやすくフランジや電気部品などに使用されます。共通して言えるのは、黄銅は剛性や耐食性、耐海水性を高めていても展延性や熱間鍛造性、切削加工性が失われず加工しやすいということです。そのため、複雑な形状や細かい装飾に加工することが可能で、さまざまな用途に黄銅は用いられています。他にも、黄銅は導電性が高いといった特性があります。この特性を利用して蛍光灯の口金部の差し込みピンやコンセントなどに使用されています。黄銅の用途黄銅にはさまざまな特性があり、その特性を利用した製品が数多く存在します。黄銅がどのように使用されているのかを黄銅の特性ごとに見てみましょう。黄銅は導電性が高いという特徴があります。そのため、コンセントなどの部品に使用されています。他にも端子コネクターや配線器具などにも使用されます。ガスコンロのバーナーヘッドは黄銅の熱間鍛造性の高さを活かした製品です。黄銅は600度~800度に加熱することで複雑な形状のものを容易に製造することができます。黄銅は金、銀、クローム、ニッケルなどのメッキ加工がしやすい素材です。そのため、台所やトイレなどの水回りの配管や継手に使用されています。メッキを施したり、ヒ素を添加したアドミラルティ黄銅を使用することによって脱亜鉛腐食への対策をしています。黄銅は金管楽器にも使用されています。複雑な形状に加工しやすく耐食性があり、響きやすい特性のある黄銅は楽器の制作にうってつけの素材です。また、黄銅は比較的安価で入手できるため、銀やプラチナを使用して楽器を制作するよりも大幅に価格を抑えられる点も利点となっています。まとめ黄銅の歴史は古代ローマ帝国の通貨から始まり長く使用されてきました。亜鉛の製錬が難しかったため高価な素材とされてきましたが、製法が確立されてからは大量生産され比較的安価で気軽に手にすることのできる金属となりました。黄銅は金のような美しさがあり、展延性、熱間鍛造性、導電性、耐食性が高く、金属として適度な硬度を持っていながら加工がしやすいという特性上、さまざまな部品や装飾に使用されていきます。現在では、個人で黄銅を入手することも容易になっており、この記事で黄銅の加工に興味を持たれた方もいらっしゃるかもしれません。「黄銅を加工してみたいけどどうしたらいいか分からない」「加工を頼みたいけど1ロットで大丈夫?」そんなお悩みをお持ちの方は、是非Mitsuriにご相談ください。Mitsuriは全国140社以上の工場と提携し、1コからの加工はもちろんさまざまな加工に対応しています。ぜひご利用くださいませ!
「アルミパイプを曲げたいけど、どんな曲げ方ができるのかな?」「実際に曲げ加工をするとどんな感じになるだろう?」アルミパイプの曲げ加工を依頼する際に、このような疑問を抱く方は少なくないと思います。この記事では、そんな方に向けて、実際に行われている曲げ形状や加工事例を紹介していきます。対応可能な曲げ形状引用元:東備工業株式会社アルミパイプを曲げるにあたり、「業者に依頼せず個人でやってみたい」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、力まかせに曲げようとするとストローを曲げた時のように曲げた部分がつぶれてしまいます。また、きれいに曲げようとするとパイプベンダーという装置が必要になりますが、通販サイトなどではφ25㎜程度までのものしかないので注意が必要です。φ80㎜程度まで対応している業者もあるので作りたいものに合わせて選びましょう。アルミパイプの曲げ加工は以下の6つが基本になります。・への字曲げ・L型(90°)曲げ・レ型(95~175°)曲げ・U型(180°)曲げ・コ型曲げ・Z型曲げ以上の6つの形状であればアルミパイプの曲げ加工が簡単に見積もりできます。しかし、6つ以外の形状でもMitsuriであれば、対応可能な複数の加工業者から見積もりできますので、是非Mitsuriにご相談ください。への字曲げ引用元:株式会社 春日井金型ひらがなの「へ」の字ように、曲げたい部分を直角よりもゆるやかな角度(90°未満)で曲げる方法です。受け付けている角度は業者によって異なるので注意が必要です。上の図では、曲げた際にかかる力について説明しています。引張応力はパイプを曲げた時に曲げた部分の外側が引っ張られて生じる力を示しています。逆に内側は潰す方向に力が生じるので圧縮応力です。引張応力によって外側部分は板厚が減少し、場合によっては少し凹んでしまいます。内側曲げRとは内側の曲げ半径のことを示しています。曲げRを小さくしようとすると引張応力が強くなり外側が割れる、もしくは内側にシワが発生する可能性があります。このシワの発生を抑えるためワイパーと呼ばれるシワ取りの金型を用います。パイプの表面を傷つけないようパイプ本体の材質よりも柔らかいものを用いるのが一般的です。また、パイプが割れない範囲での内側曲げRが最も小さい寸法を最小曲げR(Rmin)と言います。曲げ加工が上手くいかない原因としては、最小曲げRよりも小さい半径で曲げようとたことによって起きる問題が最も多いです。以上のことは他の曲げ形状の加工においても同様です。L型(90°)曲げ引用元:中央技研アルファベットの「L」の字のように直角に曲げる方法です。L字の曲げ加工を行う際に注意したいのは、曲げ加工を行うとき加工時の角度よりも角度が少し戻る方向へ開いてしまうスプリングバックという現象です。アルミはヤング率(弾性係数)が軟鋼鉄の約3分の1と弾性変形が大きいため、90°に曲げたい場合には90°以上で、且つ他金属よりも余計に大きく曲げる必要があります。そのため、狙った角度に曲げることが他金属以上に難しいので、熟練した加工技術が必要になります。画像は角パイプですがもちろん丸パイプでもできます。レ型(95~175°)曲げ引用元:堀内パイプ工業カタカナの「レ」の字のように直角よりも狭い角度で曲げる方法です。「V字曲げ」と呼ばれることもあります。画像は角パイプですが丸パイプもできます。U型(180°)曲げ引用元:Instazuアルファベットの「U」の字のように180°曲げる方法です。U字曲げでは、先に両側の曲げ始めの部分から曲げてから中央部分を曲げます。こうすることで金型との接触を防ぐことが可能で、左右対称に作りやすいというメリットがあります。コ型曲げ引用元:株式会社アムキャンカタカナの「コ」の字のように曲げる方法です。上記のL字曲げを二回行います。L字曲げを二回行う分、正確に角度を出すのはL字曲げよりも難しくなります。また、形状によっては一度目の曲げ部分がベンダーと干渉してしまう場合があるため注意が必要です。Z型曲げ引用元:株式会社 サトウパイプアルファベットの「Z」の字のように曲げる方法です。「Z」のように斜め線でなくともZ型に曲げると言います。参考:【曲げ加工】の基礎やV曲げ/L曲げ加工について徹底解説!!アルミパイプの曲げ加工事例実際にアルミパイプを曲げ加工したものやそれを使って製品用途をご紹介します。(器具ハンドル) 引用元:山田軽金属製作所(階段手すり) 引用元:株式会社ODK(アルミフレーム) 引用元:NISSIN(大型ハンガー) 引用元:白山工業株式会社アルミニウムは鉄や銅に比べて軽く錆びにくいため様々な用途に使用することができます。参考:【アルミの基礎】アルミとは?からメリット/デメリットまで解説!アルミパイプの曲げ加工まとめこの記事では、アルミパイプの曲げ加工が可能な形状や加工事例についてご紹介しました。アルミパイプは様々な用途に使用することができ、非常に便利です。個人で曲げ加工を行う際にはパイプベンダーを購入する必要があります。上の6つのような通常の曲げ加工でもパイプベンダーを購入するよりも安く済ませることができることがあるため一度見積もりを出してみることをおすすめします。業者に依頼する際は、Mitsuriで見積もり依頼を出すことが可能です。日本全国各地どちらからのご依頼でも案件のご依頼が可能ですので、アルミパイプの曲げ加工でお困りの際は、ぜひMitsuriにご相談ください!
金属加工と一言で言っても、溶接で結合したり、溶かして違う形に変えたり、刃物で削ったりなど、様々な加工方法があります。「金属製品で作りたいものがあるけど、どのように作ればいいかイマイチピンとこない…」「どこの工場に相談していいのかわからない」このようなお悩みを抱えている人もいらっしゃるのではないでしょうか?そこで本記事では、古くから用いられる伝統的な金属加工方法や、最新の加工方法など、金属加工業界を幅広くご紹介します。ご紹介する中でピンとくる加工方法が見つかれば、ぜひMitsuriにご相談ください!Mitsuriでは最適な金属加工業者様をご提案させていただきます!金属加工業はこんな仕事一言に金属加工と言っても、それぞれ扱う材料や必要な設備が異なりますので、多くの加工業者が存在します。まずは主な金属加工業が携わっている仕事内容を見ていきましょう。切断(切削)文字通り、金属を所定の寸法に合わせてカットし、後工程の加工業者に納入する仕事です。材料の大きさや仕上げ方法によってさまざま切断方法があります。切断方法の種類旋盤による切断…棒材の材料を加工した後の仕上げに用いられる。自動供給すれば製品に傷が付かない。フライス盤による切断…板状の切断加工ができ、機械にセットできればどのような形状でも切断可能。レーザーによる切断…複雑な形状にカットができるため、精度が求められる製品に用いられる。プレスによる切断…板状の切断加工が可能。切断寸法をセットしておけば大量生産が可能。参考記事板金加工については以下の記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。⇒【板金加工 切断】せん断やシャー切断などの切断加工を専門家が解説!研削(研磨)刃物や砥石を使って金属の表面を磨く加工方法で、切削や切断では落とせない不必要な部分を落とす作業です。製品の精度を決める工程でもあるため、高い加工技術が必要とされます。また、研削(研磨)加工は製品の形状や用途によって様々な種類を使い分けます。研削(研磨)方法の種類旋盤などで円筒状に加工した後の仕上げ…円筒研削、内面研削、心なし研削フライス盤で加工した角物部品の仕上げ…平面研削親ねじの加工後の仕上げ…ねじ研削歯車加工後の仕上げ…歯車研削加工した製品の形状通りに仕上げる…ならい研削研削砥石で加工物を切り離す…切断このように研削種類は様々ですので、複雑な形状の製品を仕上げるのであれば、いくつもの設備を使い分ける必要もあります。板金加工金属の板を切ったり曲げて目的の形状を成形する加工方法です。板金加工の多くは、工具を使用した手作業や人の手による操作で機械を動かして行われる「手加工板金」ですが、機械を利用する「機械板金」も存在します。機械板金は機械によって精密な板金ができるため、「精密板金」とも呼ばれており、曲げ加工のほか、打ち抜き加工や絞り加工、成形加工など様々な加工方法があります。参考記事板金加工については以下の記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。⇒【板金加工】専門家が教える板金加工の「特徴・種類・材料」について!プレス金属材料を金型にセットし、加工機を使って一定の荷重を加えて材料を切断及び変形させる加工方法です。目的の形状を成形するための金型製作が必要で、製作コストがかかる特徴があります。しかし一度金型を製作すれば、同じ精度のものが短時間に生産できるため、大量生産が必要な製品であれば大幅な生産コスト削減が可能です。また、従来まではプレス加工の精度は切削加工に劣るとされていましたが、現在は金型の精度が向上し、ミクロン単位での加工も可能とされています。そのため医療品やICチップなど、現代の生活を支える部品の多くはプレス技術が支えていると言っても過言ではありません。参考記事プレス加工については以下の記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。⇒【プレス加工】プレス加工の基礎知識やメリット・デメリットをご紹介!溶接熱や圧力によって金属同士を接合させる加工方法です。材料を溶かして接合させるため、強度が高く、船舶や建物などの大型の金属製品にも多く用いられている接合方法です。金属の材質によって適切な溶接条件が必要で、溶け込み量や溶接ひずみなども計算して加工できる熟練した技術が必要とも言われています。しかし近年では、溶接条件の管理や溶接ロボットの精度が向上し、職人が直接溶接作業を行うというより、工作機械を扱うオペレーターとしての仕事が増えてきました。そのため、人によって完成品の精度がバラつくといった従来のネガティブな部分が解消される傾向にあります。参考記事溶接加工については以下の記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。⇒溶接に関する『10の基本知見』製造業マニアの私が切る!【重要】加工方法の種類金属加工の方法は、大きく3つの加工方法に分類されます。金属加工の方法機械加工…目的の形に成形する熱処理加工…金属の機械的性質を変化させる表面処理…金属の表面を変化させる金属製品を製作するにあたり、基本的には①機械加工→②熱処理加工→③表面処理といった順で処理されます。さらにそれぞれの加工方法の中から、目的の金属製品に合わせて細かく加工方法を選んでいきます。さらに詳しく見ていきましょう。機械加工材料から図面通りの形状に加工することを機械加工と呼びます。材料を成形したり、削ったりと、さまざまな方法がありますが、大きく4つに分類できます。機械加工の種類成形…型に入れて目的の形状にする「鋳造」、外部からの力で材料の形を変形させる「塑性加工」、金属粉末で所定の形を作り焼成させる「焼結」がある。除去加工…所定の形状を作るために必要ない部分を除去する加工方法。砥石や刃物で削る「研削加工」や、電極を繋いで金属を溶かす「放電加工」などがある。付加加工…形状を作るために別の材料を付加する加工方法。3Dプリンターなど複雑な形状の製品を作るときに多く用いられる加工方法。結合…材料同士を結合させ、目的の形状や機能を得る加工方法。材料自体を結合させる「材質的結合」や、ボルトやカシメなどの「機械的結合」、接着などの「化学的結合」がある。また、前項でご紹介した加工方法も機械加工の4つの分類に当てはめると、以下のようになります。切断(切削)…除去加工研削(研磨)…除去加工板金加工…成形プレス…成形溶接…結合金属加工と言えば機械加工で行われる加工方法の認識が強く、旋盤やフライス盤などの工作機械を使った昔ながらの加工方法や、最近主流になりつつあるNC制御の金属加工も機械加工に分類されます。熱処理加工金属材料に加熱と冷却を加えて形を変えるのでなく、性質を向上させる目的の加工技術で、硬度や耐摩耗性、耐食性を向上させます。熱処理は内部組織はそのままで、表面のみを変態させる「表面熱処理」や、素材全体を変態させる「全体熱処置」があります。さらに全体熱処理は基本的に次の4種類のパターンに分けることができます。全体熱処理の種類焼き入れ…組織の構造が変化する温度まで上昇させた後に急激に冷却し、鋼を硬くする。焼きもどし…再加熱していき、粘りや強靭性を高めるて鋼を強靭にする。焼きなまし…目的の機械部品に加工しやすくするために鋼を柔らかくする。焼きならし…鋼の強度や機械的性質を向上させるために組織を均一化する。表面処理加工表面処理とは、成形した金属製品の表面に保護膜を形成したり、研削(研磨)することを言います。耐食性や潤滑性、熱伝導度、密着性を向上させる効果があります。主に製造工程の最後の仕上げとして用いられ、出来上がった製品の精度や見た目に直接影響する重要な加工工程です。表面処理加工の方法は大きく3つに分けることができます。表面処理加工の種類電気化学処理…金属の被膜で覆う方法。金属を付着させる「めっき」や、処理剤を用いる「化成処理」、酸化被膜を作る「アルマイト処理」などがある。塗装処理…金属の表面を塗料で覆う方法。色を付けるだけでなくツヤ消しなどの特定の性質を持たせることもできる。物理的表面処理…金属の表面に鋼球を衝突させて硬化させる方法。硬度を得るための「ショットピーニング」と酸化膜を除去する「サンドブラスト」がある。3Dプリンター3Dプリンターは一般的に2次元の層を積み重ね、立体的な製品を造形していく加工機械で、製品の内部も複雑な形状に仕上げることが出来ます。3Dプリンターは主に樹脂用と金属用に分けられ、材料自体や造形方法も異なるため、製造機も全くの別物となります。樹脂用3Dプリンターは、液体樹脂に紫外線を当てながら硬化させたり、熱溶解させた樹脂を積み重ねたり、粉末状の材料にレーザーを照射して焼結させたりと、様々な方法が用いられます。一方金属用3Dプリンターは、金属の粉末を敷き詰め、レーザーや電子ビームで造形する部分の金属粉を溶融・凝固させて目的の形状に仕上げていきます。最近では金属粉末が混ざった樹脂を成形してから高熱炉で焼結させることで金属のみが残るという手法を採用した小型な機械も出てきています。図面を必要とせず、デジタルデータさえあればすぐに部品が造形できるため、仕様変更が多い製品や、試作品の製造に向いています。金型や治具もほとんど必要ありませんので、試作品や小ロットの製品でも比較的簡単に成形することができます。こうして見ると、金属用3Dプリンターはどんな形状でも作れる魔法の装置のように思うかもしれませんが、金属加工ができる3Dプリンターの歴史は浅く、まだまだ発展途上の技術なのです。まず、金属用3Dプリンターは局所的にレーザーを照射して急冷・凝固するため、温度差によって歪みが発生します。歪みが大きくなると造形物が反ってしまうこともありますので、何もケアせずに造形すれば、出来上がり精度がかなり悪くなります。そのため設計を変更したり、造形物との間に適切なサポートを設けたりする必要があります。また、3Dプリンターで作成した製品は機械加工に比べて表面仕上がりが劣るため、仕上げ加工が必要です。さらに細かい寸法精度が求められる製品を作成するときは二次加工も必要となります。このように3Dプリンターでの金属製品の造形は、設計方法や材料の知識など、高度な技術が必要となります。Mitsuriの提携工場にも3Dプリンターを導入している工場がたくさんありますので、複雑な形状をしている金属製品を作りたいとお考えであれば、最適な3Dプリンター導入工場もご紹介させていただきます。まとめ金属加工業といっても、溶接やプレスなど聞いたことがある加工方法から、メッキ処理や3Dプリンターなどあまり聞いたことがないような工程も多いと思います。しかし日常生活をしている中で目にする金属製品は、何らかの加工方法で製造された製品であり、金属加工の技術は私たちの生活に欠かすことができません。加工には専門的な技術やスキルが問われるため、製造方法の管理や熟練した技術はもちろん、スキルを証明するための国家資格も多数存在するほどです。そのため、金属製品を製作したいとお考えであれば、確かな技術を持っている金属加工業者に巡り会うことが重要です!金属製品を製作したいとお考えであれば、まずMitsuriにご相談ください!Mitsuriは全国に金属加工の提携業者様が140社以上ございます。今回ご紹介した各金属加工のスペシャリストはもちろん、作りたいものに合わせて最適な製造方法のご提案や、納期のご相談に応じる工場もご紹介させていただきます!金属加工でお悩みであればまずMitsuriにお申し付けください!
滑り止めの突起(リブ)が縞模様のように付いている「縞鋼板」は、「縞板」「チェッカープレート」とも呼ばれ、様々な製品で用いられています。機能性(滑りにくい)と強靭性を併せ持つ縞鋼板は用途が広く、加工の需要も少なくありません。小ロットの加工をどこに依頼したらよいかを迷う場合も多いと思います。この記事では、Mitsuriで依頼できる縞鋼板(チェッカープレート)の加工の種類を、事例と共に分りやすく紹介します。縞鋼板(チェッカープレート)とは縞鋼板(チェッカープレート)とは、鉄鋼製の板の表面に、圧延によって滑り止めの突起を設けたモノを指します。業界では縞板(しまいた)とよばれることも。縞鋼板は板状の鉄の塊(スラブ)を高温で圧延する「熱間圧延」による製法で作られます。縞鋼板の滑り止め模様は、隣り合う模様とは45度の角度を付けているため、どの方向からでも滑り止めの効果が期待できます。また、それぞれが独立した模様であることから、水はけが良いことも特徴。縞鋼板は高い機能性を有していながらも、価格は安価です。用途は建築構造物の床や、バスやトラックなどのステップ、溝・排水溝やハンドホールの蓋など、幅広く使用されています。縞鋼板(チェッカープレート)加工の規格、板厚について引用元:株式会社宝機材縞鋼板(チェッカープレート)の規格サイズ・板厚・重量については上表の通りです。縞鋼板を加工する際は、上表の「幅×長さ」より、目的のサイズに近い定尺の品から、切断や曲げ、溶接をおこないます。メーカーによっては、同じサイズでも比重や縞模様の寸法が異なり、取り扱いのあるサイズ・厚みにも違いがあるので注意してください。引用元:株式会社神戸製鋼所また、縞鋼板の機械的性質は上表の通りです。いずれのメーカーも、機械的性質の規定がない一般用と、SS400相当の機械的性質を有する一般用構造用があります。縞鋼板は、日本工業規格(JIS)での規定がなく、化学成分や機械的性質の保証がありません。そのため、化学成分や機械的性質が求められる場合は、各メーカーが製造している、SS400相当の製品を使用します。なかにはアルミニウム製やステンレス製の縞鋼板もありますが、一般的に「縞鋼板」と呼ばれるモノは鉄鋼製を表しています。材質が鉄鋼製と異なる場合は、「アルミニウム縞板」や「ステンレス縞板」というように、「材質名+縞板」で呼ばれることがほとんどです。Mitsuriで依頼できる縞鋼板(チェッカープレート)加工の種類縞鋼板の加工には、主に切断加工、曲げ加工、溶接の3種類があります。切断加工縞鋼板の切断は、直線的な切断はもちろん、円形や楕円形に仕上げる曲線の切断もできます。また、次のような複雑な形のカットも可能です。切断方法には、①レーザー切断、②プラズマ切断、③ウォータージェット切断、④シャーリングなどがあります。①レーザー切断鋼板切断に広く使われているのがレーザー光線による切断です。赤外線領域の光を増幅集中させ、発生する熱で素材を切断します。レーザー切断はごく狭い範囲にレーザー光を収束させることができるので、効率よくスピーディーに切断でき、切断面がきれいな点が特徴です。パソコンによる制御で直線も曲線も自由に切ることができ、小ロットにも対応できます。②プラズマ切断プラズマ切断は、高温を発生させるアーク放電を利用した切断法で、高電圧をかけてプラズマ化(電子化)した気体を吹き付けて、素材を瞬時に溶かして吹き飛ばす方法です。ガス切断のように素材を調整炎で炙る必要がないので、スピーディーに切断でき、素材の熱による変性が少ないメリットがあります。ランニングコストも、酸素やアセチレンガスが消耗品であるガス切断より、主な消耗品が電気であるプラズマ切断の方が大幅に低くなります。③ウォータージェット切断 研磨剤(砂)を入れた高圧の水流で材料を切断するのがウォータージェット切断です。熱が発生せず、切断面がきれいで二次加工の必要がないというメリットがあります。厚い材料でも直線や曲線が自由に切れるほか、三次元加工も可能です。任意の点から切断を開始できるので、穴あけ加工にも向いています。④シャーリング切断2枚の刃を圧をかけながら動かして金属板を切断するのがシャーリングです。厚さ1~6mmの鋼板を切断することができます。シャーリング切断は、直線の切断に限定され、厚さ6mm以上の厚い縞鋼板の切断には向いていません。切断寸法に1mm以内の誤差が生じることがあります。曲げ加工縞鋼板は用途に応じて、L字曲げ、V字曲げ、U字曲げ、コの字曲げ、R曲げなどの曲げ加工を施すことができます。曲げ加工は、パンチ(上型・上刃・雄型)とダイ(下型・下刃・雌型)と呼ばれる2つの金型に素材を挟んでプレスすることで行います。代表的な曲げ加工方法(L,V,U字曲げ)は下図の通りです。【L字曲げ】引用元:金属厚板の曲げ加工における曲げ方式 及び精度向上に関する研究【V字曲げ】引用元:金属厚板の曲げ加工における曲げ方式 及び精度向上に関する研究【U字曲げ】引用元:金属厚板の曲げ加工における曲げ方式 及び精度向上に関する研究曲げ加工の金型には汎用性があるので、小ロットの発注も可能です。縞鋼板は突起(リブ)があるため、曲げ加工で角度を出すのが通常の鋼板より難しいとされていますが、Mitsuriなら経験豊富な工場の紹介が可能です。溶接縞鋼板の加工でも溶接が必要になるケースは少なくありません。例えば、排水パイプをカバーする縞鋼板の工作物の裏側には次のような脚が溶接されています。引用元:縞鋼板で溶接DIY引用元:縞鋼板で溶接DIYそのため、縞鋼板も溶接性を考慮した成分の配合や圧延方法で作られています。亜鉛メッキを施した縞鋼板は溶接が難しいとされていますが、Mitsuriでは対応可能な工場をご紹介することが可能です。縞鋼板(チェッカープレート)使用事例縞鋼板は、人の足や車のタイヤが踏む箇所の滑り止めに、様々なところで使用されています。【階段踏板材】階段踏板材は縞鋼板の利用範囲の中でももっとも需要が多い用途のひとつです。引用元:NISSIN SANKO【配線カバー】床の配線を人や車が踏まないためのカバーで、滑りにくい縞鋼板の使用が必須です。引用元:鉄・資材センター【駐車場スロープ】駐車場の段差を解消するためのスロープで、タイヤが滑りにくい縞鋼板が適しています。引用元:三幸金属工業所【建設現場の足場】建設現場の足場でも滑りにくい縞鋼板が多用されています。引用元:アイリーワークス【溝・排水溝の蓋】人が通る場所に設置された、溝や排水溝の蓋にも縞鋼板が使用されます。引用元:三幸金属工業所【水道メーターの蓋】家庭の敷地内にある水道の水道メーターの蓋にも縞鋼板が使用されています。引用元:鉄・資材センター【取手加工】蓋に使われる縞鋼板には、蓋の持ち手となる取手が付けられます。落とし込み取手はつまづき防止になり、回転取手は裏側に凹凸が出ないメリットがあります。引用元:株式会社宝機材【ふたの裏側のずれ止め加工】蓋に使う縞鋼板は、裏側にずれ止めの加工をすることができます。引用元:株式会社宝機材縞鋼板(チェッカープレート)加工ならMitsuri!今回は縞鋼板の加工法と使用例をご紹介しました。縞鋼板は滑りにくいという特性を生かして様々な製品に加工されています。製品によって必要な加工が異なるので、発注するときは対応可能な工場を選ぶ必要があります。縞鋼板の加工についてお悩みのときは、ぜひMitsuriにご相談ください。Mitsuriは、日本全国に140社以上の協力企業があり、縞鋼板の加工が得意な工場をご紹介することが可能です。縞鋼板の加工でお困りの際は、ぜひMitsuriにお申し付けください!
快削黄銅(C3602・C3604)とはどのような金属なのでしょうか。普通の黄銅とどう違うのか分からず困っていませんか。具体的な成分元素を知りたい人も多いでしょう。快削黄銅は普通の黄銅と比較し、切削加工に適している合金です。そのため、ねじや歯車など繊細な切削加工を要する製品の素材として使われます。この記事では快削黄銅の概要から特徴まで解説します。ぜひ、快削黄銅への理解を深める参考にしてください。快削黄銅(C3602・C3604)とは快削黄銅(C3602・C3604)は、黄銅に鉛(Pb)を加えたものです。そもそも黄銅は銅(Cu)と亜鉛(Zn)の合金で、真鍮とも呼ばれます。強度や展延性が適度で扱いやすい素材として、古くから親しまれてきた金属です。黄銅は磨くと美しい金色の光沢を放つことから、日本では昔から小判や仏具に使われてきました。現代では五円玉や水洗便所の部品、鉄道模型の素材などに使われています。参考記事黄銅の加工については以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。⇒【真鍮(銅) 加工】真鍮の加工方法を加工実績と共に徹底紹介!!快削黄銅は、そのような黄銅に鉛を加えることで被削性を高めた合金です。被削性とは削りやすさのことであり、快削黄銅は「快削」の名の通り切削加工しやすいのが特徴です。小さい力でも切削可能なうえ、切り屑も微細で簡単に切り離すことができるため、繊細な加工が必要な歯車やねじの素材に用いられます。また、高い殺菌効果を持つことからドアノブなどにも使われています。快削黄銅とは、材料記号でC3560~C3713で示す合金の総称です。一言に快削黄銅と言っても、銅や亜鉛、添加元素の割合によって性質が異なるため記号で区分されています。C3602とC3604も、両者ともに快削黄銅ですが、銅と亜鉛の比率が異なります。快削黄銅(C3602・C3604)の特徴続いて、C3602とC3604の特徴を見ていきましょう。特に優れている性質・被削性・溶接性・めっき性・シャー切断性・プレス加工性良好な性質・伝導率・耐食性・冷間鍛造での加工性(C3602のみ)比較的劣る性質・耐摩耗性・ばね性・冷間鍛造での加工性(C3604のみ)・熱間鍛造での加工性・曲げ加工性・深絞り加工性・カシメ加工性基本的には上記の特徴を持ちます。通常の黄銅より切削加工しやすくなった反面、熱間鍛造やカシメ加工との相性は悪くなっています。鉛を加えたことで熱に弱くなり、熱間加工で割れが生じやすくなったからです。ただし、具体的な性質はメーカーや製品によってばらつきがあります。なぜなら、合金の成分比率にはある程度の幅があるためです。たとえば、JIS規格の成分表によると、C3602における銅の比率は59.0~63.0%、C3604においては57.0~61.0%となっています。これらの数値だけを見るとC3602のほうが銅に富んでいますが、実際にはC3602の銅比率が59.0%、C3604では61.0%という場合も考えられます。そのため、成分のばらつきがあっても安定的に加工できるよう、苦労している加工メーカーが少なくありません。まとめ快削黄銅(C3602・C3604)の概要や性質について解説しました。快削黄銅は黄銅に鉛を加えることで被削性を高めたものです。切削加工しやすいことから、緻密な切削加工が求められる機械部品などに使われます。そのような快削黄銅ですが、適切に加工するには充分な技術が求められます。品質の高い快削黄銅製品を得るには、加工メーカー選びが大切と言えるでしょう。メーカーを選ぶ際には、ぜひMitsuriにご相談ください。日本全国で100社以上のメーカーと提携いるため、きっとご希望に沿うメーカーが見つかるでしょう。ぜひお気軽にお問い合わせください。
「ステンレスの加工をお願いしたいけど、どこに頼めばいいのかわからない…「他所で断られてしまった案件で、依頼先に困っていて…」耐熱性や耐食性に優れるステンレスは、板金加工でも頻繁に使われる素材。多くの工場で取り扱っている材料であるだけに、工場によって腕の良し悪しが分かれる素材とも言えます。特に、個人の方の依頼の場合は、勝手が分からなかったり、発注個数が少なく、依頼しづらい、なんてことも…せっかく工場選びをするのならば、自分たちが求める製品の形や品質をきちんと実現してくれるところを見つけたいですよね。どんなステンレス加工を依頼できるのか「ステンレスの加工」と一括りに言っても、その種類は様々。Mitsuriで依頼できるステンレス加工の種類をご紹介します!ステンレスについて詳しく知りたい方はこちら!SUS304とSUS430の意味とは? 使い分けや特徴も分かりやすく解説!切断切断は、シャーリングマシンや、ターレットパンチなどの機械を使い、必要な大きさや展開寸法に応じてカットを行う工程。後加工のための事前準備でもある上、ステンレスは、粘り強い金属であるため扱いにくく、加工者の技術が問われる加工と言えます。近年では、高速・高精度であるレーザー切断機の能力が向上しており、こちらを主に使用する工場もあります。Mitsuriでは、レーザー切断機保有の工場もご紹介していますので、求める製品のサイズや、特徴に応じて、最適な切断加工を実現することができます。曲げステンレスは、スプリングバック(曲げ荷重を加えた後に、変形が若干元に戻る現象)が大きいので、曲げ加工を行う場合は予めスプリングバックを見込むことが必要です。また、ステンレスは、引っ張り強さと伸びが大きいため、加工圧は他の素材に比べて大きく見積もる必要があります。このように、ステンレスの曲げ加工では、ステンレスという素材の特性を把握した上での加工が重要になりますが、Mitsuriの協力工場には、ステンレス加工に強みを持つ工場がたくさんあります。ステンレス製品にこだわる方にこそ、Mitsuriの協力工場をぜひ一度ご紹介させてください。ステンレス曲げ加工について詳しく知りたい方はこちら!ステンレス板の曲げ加工ならMitsuri【1コ〜お受けします】溶接ステンレスの溶接は難しい、と言われますが、それは、ステンレスの種類の豊富さにあります。ステンレスは大まかにオーステナイト系、フェライト系、マルテンサイト系、二相ステンレス系に分かれ、それぞれ溶接特性が大きく異なるのです。比較的薄い板厚の溶接であれば、TIG溶接を用いる、また中厚板・厚板の溶接については、ステンレス鋼溶接技術者による適切な溶接が推奨されています。Mitsuriでは、ステンレス溶接に強みをもつ工場をご紹介することが可能。難しい加工だからこそ、信頼できる工場に依頼したいというニーズに、しっかりお応えさせていただきます。ステンレス溶接について詳しく知りたい方はこちら!【ステンレス溶接】溶接方法を製品事例を交えて徹底紹介!!切削切削は、旋盤やポール盤、フライス盤、マシニングセンタなどを使用して、求める形に削り出す加工。素材の剛性や熱変性など、様々な影響を受けるため、難しい加工であると同時に、加工速度や温度管理など、加工者の工夫が試される場面でもあります。ステンレスは、一般に難削材とされており、工具寿命が短く、実は精度が得づらい材料。切削によって、加工硬化を起こし、時には歪を生じる場合もあります。Mitsuriでご紹介するのは、ステンレス加工のプロ集団。ステンレス加工のノウハウを熟知した工場ばかりですので、難しい切削加工も安心して依頼することができます。ステンレス加工の加工方法についてわかったところで、・具体的にステンレス加工をするのにどれくらいの費用が掛かるのか・納品までどれくらいの期間が掛かるのかについて気になるのではないでしょうか。そんな時はMitsuriにお任せください!ステンレス加工実績(ステンレスドラム 株式会社フロインテック)(作業台 有限会社中田鉄工所)(ヘルール管 株式会社中野屋ステンレス)ステンレス 加工を依頼するなら【ステンレス加工のMitsuri】Mitsuriでは、テクニックを要するステンレス加工の依頼も大歓迎!全国各地、どちらの依頼でも喜んでお引き受けしますので、ステンレス加工でお悩みの方は、ぜひ一度、Mitsuriにご相談ください!
皆さんはアルミと言えば何を思い浮かべますか。ジュースの缶、お菓子のホイール、建物の屋根、新幹線や飛行機のボディ、はたまた一円玉と非常に幅広く使われていることが想像できると思います。今回は、そんな日常のどこにでも使われているアルミについての紹介です。アルミの基礎知識や歴史、加工上の特性、各種アルミ材について説明し、さらにアルミを使用するメリット・デメリットまで分かりやすく解説していきましょう。アルミの基礎知識アルミニウムと言えば、イメージとしては軽くてツルツルで曲がりやすい。そしてぺらぺらな印象がありますね。そのイメージ通りアルミは鉄と同じ金属でありながら、軽くて柔らかいという性質を持っています。軽さアルミの重さは鉄と比べて約1/3しかありません。そのため、鉄や銅では重くて使えない場合はだいたいアルミが使われます。飛行機のボディや軽量化がニーズになっているスマホの素材などがいい例でしょう。他にも化粧品のケースや屋根など多くの分野で大活躍しています。溶解熱による溶解も、同じく鉄の約1/3の温度で溶けてしまいます。鉄が約1530度、銅は約1080度、アルミ約660度と、溶けやすいイメージのある銅のおよそ半分の熱で溶かすことができるのです。アルミの溶接についてはこちらアルミ溶接は難しい!?溶接方法を事例を用いて徹底解説!!通電性アルミは通電性が高いので、電線やコンデンサーにも使われています。導電体としてコストが安く抑えられる金属なので、エネルギー関連やエレクトロニクスの分野でとても重宝されているのです。また、船の計測機器や医療機器の部品としても使われています。アルミは磁気を帯びないので、磁場に影響されず数値が狂うことなく作動できます。もし大海原や大事な手術の最中に計測器が狂ってしまったら大惨事になりかねません。そんなことにならないように、アルミは命を預かる大事な所でも重要な役割を持っているのです。熱伝導アルミの熱伝導率は鉄の約3倍もあります。熱が伝わりやすいということは同時に冷えやすいという性質も持つので、その熱しやすく冷めやすい特性を活かして車のエンジンや冷暖房装置に有効的に使用されています。運転した後のエンジンはとても熱いですが、20~30分で冷めるのはそのおかげです。反射性純度が高く、よく磨かれたアルミは反射性にも優れています。紫外線や赤外線、電磁波など優れたアルミは約90%以上反射します。そのためレーザープリンターや紫外線をカットしたい宇宙服にも組み込まれ、見えない所でも働いているんですね。アルミは代用できる素材があまりないので、様々な分野で大活躍しています。このように日々いろいろな所で見かけるアルミ製品ですが、金属の歴史からすると、素材として広く使われ出したのは意外にも最近だったりするんです。アルミの歴史アルミは鉄や銅と比べてずっと新しく、若い金属です。鉄や銅などは遥か昔、石器時代のころからすでに発見されています。鉄器、青銅など歴史の教科書で見たことあるような道具を始め、鉄は古くから人間の手によって加工・製鉄され、その後、刀鍛冶やたたらなどの技術により、精度の高い金属へと製鉄されていきました。たたらとは、日本に昔からある製鉄法のことです。もののけ姫に出てくる「たたら場」なんかが想像しやすいでしょうか。足で押し込む方法ではないですが、たたらという技術自体は6世紀の頃にはすであるようです。そんな昔から一般的に鉄が加工されていたとは驚きですね。話は戻ってアルミの歴史。アルミの発見は1782年、フランスの科学者A.L.ラボワジェがアルミの元となる明ばん石を発見。そして1807年にイギリスの電気化学者H.デービーがアルミニウムの存在を確認し、「アルミアム」と命名したところから始まります。その後、海外で効率よく精錬・製造するためにどんどんアルミの開発が進んでいき、19世紀の後半に大量に生産できる方法が確立されて以降、工業で盛んに使われるようになりました。これだけ見ても鉄や銅とはずいぶん歴史が違うのが分かります。2000年以上も昔から使われている鉄や銅に対して、アルミが幅広く使われるようになったのはまだ100年ぐらい前のことなのです。アルミの躍進日本で初めてアルミが製造されたのは1894年、軍事用の物として作られたのが初です。軍服のベルトや剣を常備する際の服に吊り下げるための金具などに使用されたようですね。その後、民間でも製造されるようになり、1917年、日本がアルミのダイカスト生産を開始します。ダイカストとは簡単に説明すると、金属を加工・生産するのに効率のいい鋳造方法です。引用元:高橋金属株式会社上の画像にような所定の形の金属にしたい場合に、ダイカストという技術を使うことによって良質で精密な製品が大量に生産できます。大量生産ができるようになったことで、工業の間で本格的にアルミの普及が進んだのです。ダイカスト生産ができるようになり、日本は航空機の生産、電線の普及など大きく工業が発展します。電柱の間を通っている電線も今ではアルミが使われていますが、アルミのダイカストができるようになるまでは電線には銅が使われていました。しかし、アルミの方が軽くコストも安く済むことから、アルミのダイカストが可能になってからはわずか15年で約90%、今となってはほぼ100%がアルミの電線に変わっています。そして1929年には、アルミのアルマイト処理方法が発明されます。アルマイト処理とは、アルミニウムが錆びにくくなるように表面処理をすることです。引用元:株式会社ミヤキアルミはもともと錆びにくい金属なのですが、使用される環境によってはすぐに錆びてしまうので、守りを強化してあげる必要があるんですね。またアルマイト処理は、多彩な色をつけることができたり、傷がつきにくくなるという効果もあります。アルマイト処理が可能になって以降、アルミニウムの製錬が開始されてからアルミの発展・普及はより一層勢いを増しました。1996年にはアルミの総需要が400万トンを突破、2010年に入ってもアルミ企業の海外展開は加速し続けています。そうして現代まで伸び続けている需要と供給により、今ではないと生活が成り立たないぐらいの重要な金属として、アルミは日々活用されようになったのです。そんなアルミを加工したい方は、是非一度お見積もりください!アルミの加工上の特性約100年という短い間で、私たちの生活には欠かせない材料となったアルミ。このように様々な用途で多用されるようになった理由には、アルミの優れた特性が関係しています。そんなアルミの加工上の特性について、下にまとめたので早速見ていきましょう。塑性加工がしやすいアルミは優れた加工性を持ち、塑性加工がしやすいため、さまざまな形状に成形することができます。例を挙げると、私たちの普段の生活に欠かせないアルミホイルのような薄い箔の形状から、建築材料や家電、産業機械には欠かせない複雑な形状を持つ押出材まで容易に製造することができます。熱を良く伝える冒頭でも説明しましたが、アルミは熱伝導性に優れており、鉄の約3倍の熱伝導率を誇ります。例えば、切削・研削加工時には、工具とワーク間で加工熱が発生しますが、ワークの熱伝導性が高いと熱が逃げやすいため、局部的な温度上昇が少なく、ワークの歪みや研削焼けの発生をおさえられます。さらに加工熱による工具の磨耗も進行しにくいため、工具寿命がのびるという利点があります。接合しやすいアルミは、溶接、ろう付け、はんだ付け、電気抵抗溶接、リベット接合、接着などさまざまな方法で容易に接合できます。そのため、広い分野でアルミの設計、施工が可能となっています。このようにアルミの優れた特性を見ると、アルミがさまざまな分野で使用されている理由が納得できますね。アルミの加工についてはこちら【協力工場130社以上】アルミ加工でお困りならMitsuriにお任せください!個人の依頼案件も対応します!金属加工でよく使われるアルミ材について加工性に優れるアルミですが、金属加工によく使用されるアルミ材にはいくつかの種類があります。それぞれについて見ていきましょう。アルミニウム板材まず、最も一般的なアルミ材である板材は、主に精密板金やプレス加工で使用されます。規格で決められた寸法を持つ「定尺板」や、必要な寸法を必要な分だけ切り出して販売される「切り板」、他にも「縞板」や「筋板」のように模様が入った板材が存在します。<模様のある板材の例(縞板)>引用元:ニッカル商工株式会社アルミ板についてはこちらアルミ板の種類と板厚が丸わかり! 買うべき板が見つかりますアルミ角パイプ引用元:ニッカル商工株式会社建築や機械部品の材料、また日曜大工の材料としても広く使用されているのがアルミ角パイプです。一般的に、断面が正方形の形状をした「角パイプ」と、長方形の形状をした「平角パイプ」があり、用途に応じて形状を選択します。<角パイプ・平角パイプ断面の比較>引用元:ニッカル商工株式会社アルミ丸パイプ引用元:ニッカル商工株式会社アルミ丸パイプは大きく分けて3種類あります。ところてん状に押出しをした「押出管」は最も一般的な丸パイプで、ホームセンターなどで入手できます。また、抽伸機という機械を使用して製作される「引抜管」は、押出管よりも高精度に仕上げられた丸パイプで、価格は割高となります。また、引抜管の仲間ですが、ガス管や水道管など内部圧力に耐えられる一定基準を満たした丸パイプを「シームレス管」といいます。 配管用途でパイプ内部に圧力が掛かる場合に用いられます。アルミパイプについてはこちらアルミパイプの曲げ加工ならMitsuri!【協力工場140社以上】アルミ丸棒引用元:ニッカル商工株式会社アルミ丸棒は、アルミ材料加工品の母材として、代表的な素材のひとつです。アルミ合金の材質によって特色も異なり、さまざまな用途にあわせて使用されます。例えば、A5056材質は強度が高く、仕上がり面が美しいため、切削・旋盤加工の母材として用いられます。また、A5052は、耐海水性、溶接性に優れており、船舶向けで活用されています。アルミニウムアングル引用元:ニッカル商工株式会社規格品アルミアングルの断面は、上図のようにアルファベットの「L」のような形状をしており、主に機械部品や建材、構造物の補強など幅広い用途で使用されます。また、L形状内側の角と90度曲りの内側部分に丸みをつけた「R付アングル」と全てピン角の「R無しアングル」なども存在します。<各種アルミアングルの断面>引用元:ニッカル商工株式会社引用元:ニッカル商工株式会社Mitsuriはアルミの加工を依頼できる多数のメーカーと提携しています。お気軽にお問い合わせください。アルミを使うメリットアルミを使うメリットと言えばとにかく軽いということがあげられますが、それ以外にもこれだけの利点があります。・加工が多彩かつ綺麗に仕上がる・錆びにくい・無害・無臭・低温の強さ・リサイクルがしやすい軽いだけでなくこれだけの良さがアルミにはあるんですね。では、より詳しく知るために分かりやすく説明していきましょう。加工が多彩かつ綺麗アルミは加工がしやすく、板・棒・線といった様々な形に作ったり削ったりできます。金属でありながら複雑な形にできますし、薄く伸ばしたりするのも容易にできます。切削性もいいので加工時間が鉄よりも短く済むのも利点ですね。また、加工後の着色も多彩にできます。缶や水筒のように綺麗な色付けもできるので、幅広い活用が可能です。柔らかい割に丈夫なので、細かい加工・着色も可能ですし、工具が壊れにくいのもメリットの一つと言えるでしょう。錆びにくい先ほどもありましたが、錆びにくいのもアルミのメリットです。アルミは人間の手で加工しなくても、自然に作られる酸化皮膜というもので、もともと自らの性質で錆を防止しています。ですが、酸化皮膜は非常に薄い皮膜なので、環境によっては化学反応により錆びてしまうことがあります。それを補うためのアルマイト処理によって、アルミはより錆びにくい金属にすることができます。錆びにくさを表現する用語として耐食性という言葉がありますが、アルミは鉄に比べ、この耐食性に非常に優れているのです。無害・無臭アルミは人体に影響がなく土壌にも優しいんです。無害無臭で衛生的なので、チョコレートや缶ジュース、医薬品などの包装や医療機器など直接人が触れる商品、道具にも安心して使うことができます。土壌をいためないので捨てるのにも手間が掛からず、日用品として使用するにしても、とても便利な金属なんですね。低温に耐性がある低温と言っても日常生活で気温として感じられる5度や0度なんてものではありません。-162度の液化天然ガスや-196度と言われる液体窒素を入れるタンクに使っても耐えることができます。その低温での有効性から宇宙開発からバイオテクノロジーなどにも用いられています。日用品から医療品、さらには宇宙開発まで、本当に幅広く使われているのが分かりますね。リサイクルがしやすいアルミはリサイクルにも優しいんです。熱に溶けやすく酸化しにくいことから再利用しやすく、しかもリサイクル品でも新品の素材とほぼ変わらない品質で製造できてしまいます。近所や学校で廃品回収をした時、スチール缶よりアルミ缶が望ましいのはそういった理由があったんですね。幅広く使えて綺麗な着色ができ、酸化や低温に耐性もある、さらにリサイクルもしやすいとは、もう言うことがないほどの金属なのではないでしょうか。アルミのデメリット万能に思えたアルミにもデメリットはいくつかあります。1.鉄と比べて強度が高くないアルミは柔らかく自由な反面、硬さや耐久性では鉄と比べて劣るようです。建物や橋を作る材料として鉄の柱は使いますが、アルミの柱はありません。もしアルミでできた橋なんかがあったら、たちまち曲がってすぐに決壊してしまうでしょう。鉄もアルミも適材適所なんですね。2.溶接がしにくい溶かして使うのでそういうことではなく、アルミは鉄や他の金属と比べると相当溶かさないと溶接できないため、熱しすぎてアルミとくっつけるはずの素材も溶けてしまうということ。アルミで溶接をする場合は、くっつける素材が分厚かったり、熱に強い素材でないと難しいようですね。3.鉄と比べると材料費が高いあくまで鉄と比べると、ということなので、これに関しては鉄が安すぎるというのもあります。アルミもそれほど高いというわけではありませんが、やはりコストは少しでも安いに越したことはないですよね。重量が重くても問題なかったり、難しい加工が必要ないなど、どちらの金属を使ってもいい場合は鉄の方がいいかもしれませんね。アルミについてのまとめアルミは普段の生活の上で欠かせない存在です。日常生活でも普段お目にかかれない場所でも、非常に手広く活用されている素材でした。今後もアルミは日用品や機械の部品となって、私たちの生活を支えてくれるでしょう。以上、今回の記事はアルミについての紹介でした。最後まで読んで頂きありがとうございました。
本シリーズは、板金に関する知識がゼロでも、読み進めていくことで、板金加工の理解が身につくことを目標にしています。板金加工には、大きく分けて切る、曲げる、作るという加工方法があります。その中で、今回取り上げるのは前回に引き続き、切断加工の一種であるレーザ加工です。レーザ加工は、切断のみにとどまらず、様々な加工を実現することができます。例えば、レーザ切断は、タレットパンチプレスの代替として、レーザ溶接はアーク溶接の代替として、レーザ熱処理は高周波焼入れの代替として考えることができます。レーザ加工はこれまでの加工の代替にとどまらない可能性を持っています。まずは、レーザ加工の基礎を以下で学んでいきましょう。レーザ加工とはレーザ加工とは、レーザによって加工する方法のこといいます。レーザーは、もともと複合造語で「Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation」の略です。直訳すると「光線の励起誘導放出による光増幅」です。光子の自然放出と誘導放出レーザー発振の基本は、原子(分子)による光子(電子)の吸収と放出です。光源となる原子(分子)が、励起状態(エネルギーの高い不安定状態)から基底状態(エネルギーの低い安定状態)へ移行する際に、光子が放出する過程を自然放出といいます。一方、励起状態の「原子(分子)が外部から与えられた光子(電子)の衝突によって誘導され、さらに光子を放出することを誘導放出といいます。自然放出された光子は全方向に不規則に起きるが、誘導放出された新しい光子は最初の光子と全く同じ周波数、位相を有し、同じ方向へ移動します。このように、光子が励起された原子に当たると原子はさらに光子を生み出し、その生み出された光子が更に光子を生み出します。これを光増幅といいます。誘導放出と光増幅を利用して、加工を行うのがレーザ加工です。レーザ加工でできることレーザ加工は、被加工物に照射するレーザ光のエネルギー密度や照射時間とアシストガスの作用によって、異なる加工がおこなわれます。具体的には、・切断・溶接・焼入れの3点です。金属材料は温度が低い状態では、固体の形をとっていますが、融点に達すると液化し、さらに沸点に達すると気化します。レーザ加工は、これら金属材料の変化を目的に応じて最適に制御することで、加工を実現します。「鉄鋼の温度と金属組織の関係について」引用元:モノタロウレーザ加工の種類レーザ加工は、①ガスレーザ②固体レーザの2つ分けることができます。板金加工において、従来ガスレーザとして、CO2レーザが使用されてきました。これに対して、固体レーザとして、YAG(Yttrium Aluminum Garnet)と呼ばれるガラス状の結晶(固体)を半導体レーザで励起するレーザが使用されてきました。ただし、YAGレーザは高出力で連続して使用するとYAGロッド中に熱レンズ効果と呼ばれる熱ひずみが発生することがありました。この課題を解決するために開発されたのが、ファイバーレーザとディスクレーザです。ファイバーレーザは、励起媒質にファイバが、ディスクレーザには、励起媒質にディスク状(板状)の結晶が用いられています。これらのレーザ光は、光ファイバーによって伝播され、被加工物を加工します。レーザ加工の種類と特徴レーザの特徴は、レーザ光のエネルギー密度や照射時間の制御が容易に行えることにあります。そのため、以下のような加工が可能になります。①セラミックス、ガラス、タイル、人工大理石など硬脆性材料の加工が容易に行えること。②非接触加工のため加工中の反力がなく、プラスチック、布地、ゴム、紙などの材質や、極薄板厚の対象を変形させずに高精度に加工できること。③非接触加工のため加工中の騒音発生が極めて少なく、加工機の設置環境によらず夜間連続運転も可能です。④NC機との組み合わせにより円弧や直線、または自由曲線で作成したプログラムにより加工することで、切削や研削では加工できない複雑形状や微細形状を加工できること。⑤ビームの集光スポット径が小さく局部的な加工が行えるため、加工ひずみや熱変形の少ない加工ができること。⑥半透過ミラーやフォログラムなどの光学部品により、レーザ光の分光技術を利用した高能率な加工ができること。⑦電子ビーム加工と比較して真空を必要とせず、X線の発生がなく、磁場の影響を受けないなどにより、加工システムが比較的容易に構築できること。⑧ファイバーレーザは、レーザ光をファイバー伝送できるため、ロボットなどと組み合わせた複雑なビーム伝播経路の加工システムが容易に構築できます。引用元:AmadaCompanyレーザ加工とアシストガスレーザ光の照射と同時に、被加工物に噴射するアシストガスは、加工品質や加工性能を高める重要な役割を果たします。レーザ光と同軸状にノズルから被加工物に噴射されるアシストガスは、以下の図に示すように加工の内容と加工材料によって、ガスの種類および制御方法が異なります。切断とアシストガス切断では、酸素ガスを用いた金属加工には酸化燃焼反応を誘発させて、加工速度の向上や加工対象の板厚を拡大させる効果があります。しかし、切断面には酸化膜が発生するため、それを防止するためには窒素ガスを使用する無酸化切断が、ステンレスの切断を中心に普及しています。また、アシストガスのコストの低減を図るためにエアーを使用した薄板切断も行われます。チタンやチタン合金の切断では酸化や窒化を防止するために、アルゴンガスが使用されます。溶接と焼入れ溶接と焼入れでは、加工部が大気と触れて、酸化することを防止する目的で、アルゴンガスが使用されます。クラッディングでは粉末を運ぶキャリアガスとシールドガスの役割を担うガスとしてアルゴンガスが使用されます。以上の各種アシストガスの制御は、比較的高圧力の使用条件では圧力制御を行い、低圧力の使用条件では減量制御を行います。
「鉄加工を依頼したいけど、発注がはじめてでどんな基準でメーカーを探せばいいかわからない・・・」「福岡で鉄加工を得意とするメーカーと取引したいが、選ぼうとしても決め手に欠けて迷っている・・・」「今付き合いのある取引先より、コストを抑えてくれる業者を見つけたい・・・」金属加工メーカーを探す際に、上記のようなお悩みをお持ちになった方はいらっしゃいませんか?板金加工素材の中で、最も多く利用されている鉄。しかし、鉄の加工と言っても、切削、溶接、曲げなど加工の種類は多岐に渡ります。また、メーカーによって、得意とする加工方法が異なるため、目的に合わせたメーカー選びが重要となります。今回は、福岡で腕の立つ鉄加工メーカー5選を紹介していきます。どこのメーカーに依頼しようか迷っている方は、是非参考にしてみて下さい。【多品種小ロットなら】株式会社川村製作所引用元:株式会社川村製作所①会社概要本社:北九州市小倉南区大字石原町191-2TEL:093-451-0212FAX:093-451-0576創業:昭和15年10月加工:フォークリフトアタッチメント製造、車両部品製造、生産設備部品製造、製缶加工、板金加工、機械加工 など素材:鉄、ステンレス、アルミ などHP:http://www.kawamuramfg.co.jp②会社の紹介株式会社川村製作所は、昭和15年の創業以来、主に自動車・鉄道・バスなどの車両部品や、フォークリフトのアタッチメントなどの工場設備部品の製造を行っているメーカーです。③メリット・デメリットレーザー加工、曲げ加工、機械加工、製缶を得意としているメーカーです。また、材料調達から各種加工を一貫して行うことができるので、多品種の部品を短納期で製作することが可能です。さらに、多品種小ロットの加工を得意としているので、お客様のニーズに合わせた製造に対応しています。ただし、特急対応については、可能かどうか事前に確認することをおすすめします。確認の際には、ぜひMitsuriまでご相談下さい。④製品紹介株式会社川村製作所での製品例はこちらです。フォークリフトアタッチメント製缶品機械加工品【鉄の曲げなら】株式会社上津役製作所引用元:株式会社上津役製作所①会社概要本社:北九州市八幡西区本城東4-13-5TEL:093-603-5289FAX:093-603-5388設立:1965年6月加工:ロール・プレス機による曲げ加工板取り展開業務、 その他各種金属加工素材:鉄・ステンレス・銅・アルミ・チタン などHP:https://www.koujaku.com②会社の紹介株式会社上津役製作所は、福岡県北九州市に工場を構え、曲げ加工を得意としている会社です。③メリット・デメリット金属の曲げ加工を専門に行っているメーカーです。角丸曲げ、円錐曲げ、リング曲げ、複合曲げ、ロール曲げ、プレス曲げなど、様々な曲げ加工に対応しています。鉄の加工はもちろん、ステンレス、銅、アルミ、チタンの加工も可能です。ただし、短納期をご希望の場合は、可能かどうか事前に確認することをおすすめします。④製品紹介株式会社上津役製作所での製品例はこちらです。多角形曲げ加工例円筒曲げ・複合曲げ加工角丸曲げの加工例【鉄のレーザー加工なら】博多シヤリング工業株式会社引用元:博多シヤリング工業株式会社①会社概要本社:福岡市博多区東光2-9-25TEL:092-411-4065FAX:092-411-4151設立:昭和39年10月加工:精密板金加工、シヤリング加工、プレス加工、曲げ加工、レーザー加工、溶接素材:鉄、ステンレス、アルミ などHP:http://www.hakata-shear.co.jp②会社の紹介博多シヤリング工業株式会社は、昭和39年に設立以来、半世紀以上にわたって、一貫して厚物から薄物のレーザー加工、溶接・仕上げ加工、曲げ加工、精密板金加工などを行っているメーカーです。 ③メリット・デメリット部品から完成品まで幅広い対応が可能です。特に、レーザー加工を得意としており、試作品から量産品まで対応できます。多品種・少量受注・短納期をセールスポイントに、お客様のニーズに合わせた製品開発を行っている会社です。ただし、大ロットでの依頼の場合は、事前に確認する必要があります。④製品紹介博多シヤリング工業株式会社での製品例はこちらです。レーザー加工例(特急つばめエンブレム)水用ろ過タンク(ステンレス製)フランジ付角丸ホッパー【設備の充実度なら】有明技研株式会社引用元:有明技研株式会社①会社概要本社:福岡県柳川市西浜武500-1TEL:0944-73-0811FAX:0944-73-5148創業:昭和22年4月1日加工:機械加工、板金加工、製缶加工 など素材:鉄、アルミ、ステンレス、銅、チタン、真鍮、プラスチック(樹脂) などHP:http://www.ariakegiken.com②会社の紹介有明技研株式会社は、PBI・PEEKなどの樹脂切削加工からアルミ・鉄などの金属の精密機械加工、製缶加工を行っているメーカーです。③メリット・デメリットマシニングセンターや複合CNC旋盤、レーザー加工機など、充実した設備が整っており、お客様のニーズに応じた機械加工や板金加工に対応することが可能です。また、ISO9001及びISO14001を取得しており、徹底した品質管理の下、環境に配慮した生産活動を行っています。ただし、特急対応については、可能かどうか事前に確認することをおすすめします。④製品紹介有明技研株式会社での製品例はこちらです。角パイプ製組み立て式パーツ丸パイプ製複合パーツフランジ【金物案件なら】株式会社山一製作所引用元:株式会社山一製作所①会社概要本社:福岡県糟屋郡粕屋町阿惠405-1TEL:092-629-6008FAX:092-629-5999設立:2013年5月加工:屋根、内壁・外壁パネル、サッシ・ドア金物や手すりなど各種建築金物、精密板金加工 など素材:スチール、ステンレス、アルミ鋼板・鋼材HP:https://www.yamaichiss.com②会社の紹介株式会社山一製作所は、スチール、ステンレス、アルミ鋼板・鋼材加工などの製作金物全般を行っているメーカーです。③メリット・デメリットサッシや手すり、ドア金物、外装パネル、外壁パネルなどの建築金物の加工を得意としている会社です。プレス加工や曲げ加工、溶接など様々な加工方法を用いて、お客様のご要望に合わせた対応が可能です。ただし、短納期をご希望の場合は、可能かどうか事前に確認することをおすすめします。確認の際には、ぜひMitsuriまでご相談下さい。④製品紹介株式会社山一製作所での製品例はこちらです。飾り格子扉幕板ガラス手すり福岡で鉄加工メーカーの一括見積もりを依頼するなら【Mitsuri】今回は、福岡の鉄加工に強いメーカー5選をご紹介いたしました。 鉄加工を得意とすると言っても、各メーカーごとに得意とする加工方法などが異なり、それぞれのメーカーの特徴を十分に確認してから依頼することが重要です。福岡で鉄加工を依頼できるメーカーをお探しの際には、ぜひMitsuriにご相談ください。日本全国で250社以上の企業と提携しているため、きっとご希望に沿うメーカーが見つかるでしょう。Mitsuriでのお見積りは複数社から可能です!ぜひお気軽にお問い合わせください。
黄銅とは銅と亜鉛の合金です。適度な粘りがあり、柔らかすぎない硬度がある黄銅は加工がしやすいため、古くから人々の生活で用いられてきました。今回は、黄銅の発見から実用化の歴史と黄銅の特性、用途を解説していきます。「黄銅っていつから使われているのだろう?」「黄銅はどんな用途で使用されているのだろう?」そういった疑問をお持ちでしたら、是非この記事を参考にしてみてください。黄銅の発見から実用化の歴史黄銅が初めて史書に登場するのは、紀元前20世紀頃、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの時代です。当時の資料文献から、ローマ帝国では貨幣や武具の素材に銅と亜鉛の合金が用いられていたことが明らかになっています。当時の黄銅の製造は、カラミンという亜鉛鉱石を粉末にして銅と木炭をるつぼで加熱しながら混ぜ合わせるという手法が用いられています。ローマ帝国では、紀元前20世紀頃から西暦180年頃まで黄銅製の貨幣が頻繁に使用されていましたが、次第に黄銅が使用されることは無くなっていきます。12世紀になると、インドで綿を還元剤とした金属亜鉛の製錬がなされます。16世紀には金属亜鉛の製錬技術が中国に渡って、黄銅が作られるようになりました。1743年に、イギリスでウィリアム・チャンピオンが中国から伝わった亜鉛の製錬技術から亜鉛の製法を確立し、ヨーロッパに初の亜鉛工場を建設します。これにより、ヨーロッパでは長く使用されていなかった亜鉛が再度使用されるようになり、産業革命を推し進めていくことになります。また、同年スウェーデンでは炭酸亜鉛や硫化亜鉛から亜鉛を蒸留分離することに成功します。中国から伝わった製錬技術とは異なった新しい製法がヨーロッパで生まれたことになります。以降のヨーロッパでは亜鉛の製法の研究が活発になり、1746年ドイツではコークスと酸化亜鉛を空気を断って加熱し、金属亜鉛を効率的に製造することに成功します。1798年には、ドイツのヨハン・クリスチャン・ルーバーグによって耐火性容器に石炭と亜鉛鉱石を入れて加熱して亜鉛を蒸留製錬する水平レトルト製錬による亜鉛精錬工場が建設されました。この製法によって金属亜鉛を大量生産することが可能になったことが、後の黄銅の生産に大きな影響を与えます。1832年、銅60/亜鉛40の真鍮が発明されます。1840年代になると安価な真鍮板が製造されるようになりました。耐食性の高い真鍮は、今まで銅製が主だった船舶用の部品などに使用されるようになりました。その後も黄銅の生産は発展を続け、加工のしやすさ・耐食性の高さ・剛性の高さから、現在でも金管楽器や水回りの部品などのさまざまな用途に使用されています。黄銅の特性黄銅は、銅65%、亜鉛35%の合金を一般的なものとします。銅と亜鉛の割合によって物性が変化し、亜鉛の割合を増やすほど硬度が増していきます。しかし、硬度が増すと同時に脆さも増すため、亜鉛の割合が45%を超えると実用的ではなくなってしまう点には注意が必要です。参考記事黄銅ではさまざまな加工が行われています。以下の記事では黄銅の加工について詳しく解説していますので、合わせてご覧になってください。⇒真鍮(銅) 加工】真鍮の加工方法を加工実績と共に徹底紹介!!また、銅と亜鉛の割合を変えるだけではなく、鉄や錫などの素材を添加することによって切削しやすくしたり、耐食性を高めたりすることもできます。これによって黄銅は細かく分類されることになります。JISでは黄銅を銅合金として扱っているため、材料記号はCから始まる4桁記号で表します。<黄銅の種類>●C2600:七三黄銅(銅70%、亜鉛30%)イエローブラスとも呼ばれる黄銅。●C2801:六四黄銅(銅60%、亜鉛40%)亜鉛の割合が高く、黄金色に近い黄色となります。●C3604:快削黄銅(銅57%~61%、鉛1.8%~3.7%、鉄0.05%以下、鉄+錫1%以下、残部が亜鉛)被削性を高めるために鉛を添加しています。●C3117:鍛造用黄銅(銅57%~61%、鉛1%~2.5%、鉄+錫1%以下、残部が亜鉛)熱間鍛造性と被削性が高い材料。●C4430:アドミラルティ黄銅(銅70%~73%、鉛0.05%以下、鉄0.05%以下、錫0.9%~1.2%、ヒ素0.02%~0.06%、残部が亜鉛)耐食性、耐海水性に優れ、特に海水による腐食に強い。脱亜鉛腐食を防ぐためにヒ素を添加しています。●C4621:ネーバル黄銅(海軍黄銅)(銅61%~64%、鉛0.2%以下、鉄0.1%以下、錫0.7%~1.5%)耐海水性を高めるために錫を添加しています。●C6782:高力黄銅(銅56%~65%、鉛0.5%以下、鉄0.1%~1%、アルミ0.2%~2%、マンガン0.5%~2.5%、残部が亜鉛)六四黄銅をベースに鉄、アルミ、マンガンを添加し、高力の名の通り強度に優れています。耐食性や熱間鍛造性も高く、船舶用のプロペラ軸やポンプ軸に使用されています。●CAC201:黄銅鋳物1種(銅83%~88%、亜鉛11%~17%)亜鉛を15%程度に制御した黄銅です。ろう付けしやすくフランジや電気部品などに使用されます。共通して言えるのは、黄銅は剛性や耐食性、耐海水性を高めていても展延性や熱間鍛造性、切削加工性が失われず加工しやすいということです。そのため、複雑な形状や細かい装飾に加工することが可能で、さまざまな用途に黄銅は用いられています。他にも、黄銅は導電性が高いといった特性があります。この特性を利用して蛍光灯の口金部の差し込みピンやコンセントなどに使用されています。黄銅の用途黄銅にはさまざまな特性があり、その特性を利用した製品が数多く存在します。黄銅がどのように使用されているのかを黄銅の特性ごとに見てみましょう。黄銅は導電性が高いという特徴があります。そのため、コンセントなどの部品に使用されています。他にも端子コネクターや配線器具などにも使用されます。ガスコンロのバーナーヘッドは黄銅の熱間鍛造性の高さを活かした製品です。黄銅は600度~800度に加熱することで複雑な形状のものを容易に製造することができます。黄銅は金、銀、クローム、ニッケルなどのメッキ加工がしやすい素材です。そのため、台所やトイレなどの水回りの配管や継手に使用されています。メッキを施したり、ヒ素を添加したアドミラルティ黄銅を使用することによって脱亜鉛腐食への対策をしています。黄銅は金管楽器にも使用されています。複雑な形状に加工しやすく耐食性があり、響きやすい特性のある黄銅は楽器の制作にうってつけの素材です。また、黄銅は比較的安価で入手できるため、銀やプラチナを使用して楽器を制作するよりも大幅に価格を抑えられる点も利点となっています。まとめ黄銅の歴史は古代ローマ帝国の通貨から始まり長く使用されてきました。亜鉛の製錬が難しかったため高価な素材とされてきましたが、製法が確立されてからは大量生産され比較的安価で気軽に手にすることのできる金属となりました。黄銅は金のような美しさがあり、展延性、熱間鍛造性、導電性、耐食性が高く、金属として適度な硬度を持っていながら加工がしやすいという特性上、さまざまな部品や装飾に使用されていきます。現在では、個人で黄銅を入手することも容易になっており、この記事で黄銅の加工に興味を持たれた方もいらっしゃるかもしれません。「黄銅を加工してみたいけどどうしたらいいか分からない」「加工を頼みたいけど1ロットで大丈夫?」そんなお悩みをお持ちの方は、是非Mitsuriにご相談ください。Mitsuriは全国140社以上の工場と提携し、1コからの加工はもちろんさまざまな加工に対応しています。ぜひご利用くださいませ!
「アルミパイプを曲げたいけど、どんな曲げ方ができるのかな?」「実際に曲げ加工をするとどんな感じになるだろう?」アルミパイプの曲げ加工を依頼する際に、このような疑問を抱く方は少なくないと思います。この記事では、そんな方に向けて、実際に行われている曲げ形状や加工事例を紹介していきます。対応可能な曲げ形状引用元:東備工業株式会社アルミパイプを曲げるにあたり、「業者に依頼せず個人でやってみたい」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、力まかせに曲げようとするとストローを曲げた時のように曲げた部分がつぶれてしまいます。また、きれいに曲げようとするとパイプベンダーという装置が必要になりますが、通販サイトなどではφ25㎜程度までのものしかないので注意が必要です。φ80㎜程度まで対応している業者もあるので作りたいものに合わせて選びましょう。アルミパイプの曲げ加工は以下の6つが基本になります。・への字曲げ・L型(90°)曲げ・レ型(95~175°)曲げ・U型(180°)曲げ・コ型曲げ・Z型曲げ以上の6つの形状であればアルミパイプの曲げ加工が簡単に見積もりできます。しかし、6つ以外の形状でもMitsuriであれば、対応可能な複数の加工業者から見積もりできますので、是非Mitsuriにご相談ください。への字曲げ引用元:株式会社 春日井金型ひらがなの「へ」の字ように、曲げたい部分を直角よりもゆるやかな角度(90°未満)で曲げる方法です。受け付けている角度は業者によって異なるので注意が必要です。上の図では、曲げた際にかかる力について説明しています。引張応力はパイプを曲げた時に曲げた部分の外側が引っ張られて生じる力を示しています。逆に内側は潰す方向に力が生じるので圧縮応力です。引張応力によって外側部分は板厚が減少し、場合によっては少し凹んでしまいます。内側曲げRとは内側の曲げ半径のことを示しています。曲げRを小さくしようとすると引張応力が強くなり外側が割れる、もしくは内側にシワが発生する可能性があります。このシワの発生を抑えるためワイパーと呼ばれるシワ取りの金型を用います。パイプの表面を傷つけないようパイプ本体の材質よりも柔らかいものを用いるのが一般的です。また、パイプが割れない範囲での内側曲げRが最も小さい寸法を最小曲げR(Rmin)と言います。曲げ加工が上手くいかない原因としては、最小曲げRよりも小さい半径で曲げようとたことによって起きる問題が最も多いです。以上のことは他の曲げ形状の加工においても同様です。L型(90°)曲げ引用元:中央技研アルファベットの「L」の字のように直角に曲げる方法です。L字の曲げ加工を行う際に注意したいのは、曲げ加工を行うとき加工時の角度よりも角度が少し戻る方向へ開いてしまうスプリングバックという現象です。アルミはヤング率(弾性係数)が軟鋼鉄の約3分の1と弾性変形が大きいため、90°に曲げたい場合には90°以上で、且つ他金属よりも余計に大きく曲げる必要があります。そのため、狙った角度に曲げることが他金属以上に難しいので、熟練した加工技術が必要になります。画像は角パイプですがもちろん丸パイプでもできます。レ型(95~175°)曲げ引用元:堀内パイプ工業カタカナの「レ」の字のように直角よりも狭い角度で曲げる方法です。「V字曲げ」と呼ばれることもあります。画像は角パイプですが丸パイプもできます。U型(180°)曲げ引用元:Instazuアルファベットの「U」の字のように180°曲げる方法です。U字曲げでは、先に両側の曲げ始めの部分から曲げてから中央部分を曲げます。こうすることで金型との接触を防ぐことが可能で、左右対称に作りやすいというメリットがあります。コ型曲げ引用元:株式会社アムキャンカタカナの「コ」の字のように曲げる方法です。上記のL字曲げを二回行います。L字曲げを二回行う分、正確に角度を出すのはL字曲げよりも難しくなります。また、形状によっては一度目の曲げ部分がベンダーと干渉してしまう場合があるため注意が必要です。Z型曲げ引用元:株式会社 サトウパイプアルファベットの「Z」の字のように曲げる方法です。「Z」のように斜め線でなくともZ型に曲げると言います。参考:【曲げ加工】の基礎やV曲げ/L曲げ加工について徹底解説!!アルミパイプの曲げ加工事例実際にアルミパイプを曲げ加工したものやそれを使って製品用途をご紹介します。(器具ハンドル) 引用元:山田軽金属製作所(階段手すり) 引用元:株式会社ODK(アルミフレーム) 引用元:NISSIN(大型ハンガー) 引用元:白山工業株式会社アルミニウムは鉄や銅に比べて軽く錆びにくいため様々な用途に使用することができます。参考:【アルミの基礎】アルミとは?からメリット/デメリットまで解説!アルミパイプの曲げ加工まとめこの記事では、アルミパイプの曲げ加工が可能な形状や加工事例についてご紹介しました。アルミパイプは様々な用途に使用することができ、非常に便利です。個人で曲げ加工を行う際にはパイプベンダーを購入する必要があります。上の6つのような通常の曲げ加工でもパイプベンダーを購入するよりも安く済ませることができることがあるため一度見積もりを出してみることをおすすめします。業者に依頼する際は、Mitsuriで見積もり依頼を出すことが可能です。日本全国各地どちらからのご依頼でも案件のご依頼が可能ですので、アルミパイプの曲げ加工でお困りの際は、ぜひMitsuriにご相談ください!
金属加工と一言で言っても、溶接で結合したり、溶かして違う形に変えたり、刃物で削ったりなど、様々な加工方法があります。「金属製品で作りたいものがあるけど、どのように作ればいいかイマイチピンとこない…」「どこの工場に相談していいのかわからない」このようなお悩みを抱えている人もいらっしゃるのではないでしょうか?そこで本記事では、古くから用いられる伝統的な金属加工方法や、最新の加工方法など、金属加工業界を幅広くご紹介します。ご紹介する中でピンとくる加工方法が見つかれば、ぜひMitsuriにご相談ください!Mitsuriでは最適な金属加工業者様をご提案させていただきます!金属加工業はこんな仕事一言に金属加工と言っても、それぞれ扱う材料や必要な設備が異なりますので、多くの加工業者が存在します。まずは主な金属加工業が携わっている仕事内容を見ていきましょう。切断(切削)文字通り、金属を所定の寸法に合わせてカットし、後工程の加工業者に納入する仕事です。材料の大きさや仕上げ方法によってさまざま切断方法があります。切断方法の種類旋盤による切断…棒材の材料を加工した後の仕上げに用いられる。自動供給すれば製品に傷が付かない。フライス盤による切断…板状の切断加工ができ、機械にセットできればどのような形状でも切断可能。レーザーによる切断…複雑な形状にカットができるため、精度が求められる製品に用いられる。プレスによる切断…板状の切断加工が可能。切断寸法をセットしておけば大量生産が可能。参考記事板金加工については以下の記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。⇒【板金加工 切断】せん断やシャー切断などの切断加工を専門家が解説!研削(研磨)刃物や砥石を使って金属の表面を磨く加工方法で、切削や切断では落とせない不必要な部分を落とす作業です。製品の精度を決める工程でもあるため、高い加工技術が必要とされます。また、研削(研磨)加工は製品の形状や用途によって様々な種類を使い分けます。研削(研磨)方法の種類旋盤などで円筒状に加工した後の仕上げ…円筒研削、内面研削、心なし研削フライス盤で加工した角物部品の仕上げ…平面研削親ねじの加工後の仕上げ…ねじ研削歯車加工後の仕上げ…歯車研削加工した製品の形状通りに仕上げる…ならい研削研削砥石で加工物を切り離す…切断このように研削種類は様々ですので、複雑な形状の製品を仕上げるのであれば、いくつもの設備を使い分ける必要もあります。板金加工金属の板を切ったり曲げて目的の形状を成形する加工方法です。板金加工の多くは、工具を使用した手作業や人の手による操作で機械を動かして行われる「手加工板金」ですが、機械を利用する「機械板金」も存在します。機械板金は機械によって精密な板金ができるため、「精密板金」とも呼ばれており、曲げ加工のほか、打ち抜き加工や絞り加工、成形加工など様々な加工方法があります。参考記事板金加工については以下の記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。⇒【板金加工】専門家が教える板金加工の「特徴・種類・材料」について!プレス金属材料を金型にセットし、加工機を使って一定の荷重を加えて材料を切断及び変形させる加工方法です。目的の形状を成形するための金型製作が必要で、製作コストがかかる特徴があります。しかし一度金型を製作すれば、同じ精度のものが短時間に生産できるため、大量生産が必要な製品であれば大幅な生産コスト削減が可能です。また、従来まではプレス加工の精度は切削加工に劣るとされていましたが、現在は金型の精度が向上し、ミクロン単位での加工も可能とされています。そのため医療品やICチップなど、現代の生活を支える部品の多くはプレス技術が支えていると言っても過言ではありません。参考記事プレス加工については以下の記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。⇒【プレス加工】プレス加工の基礎知識やメリット・デメリットをご紹介!溶接熱や圧力によって金属同士を接合させる加工方法です。材料を溶かして接合させるため、強度が高く、船舶や建物などの大型の金属製品にも多く用いられている接合方法です。金属の材質によって適切な溶接条件が必要で、溶け込み量や溶接ひずみなども計算して加工できる熟練した技術が必要とも言われています。しかし近年では、溶接条件の管理や溶接ロボットの精度が向上し、職人が直接溶接作業を行うというより、工作機械を扱うオペレーターとしての仕事が増えてきました。そのため、人によって完成品の精度がバラつくといった従来のネガティブな部分が解消される傾向にあります。参考記事溶接加工については以下の記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。⇒溶接に関する『10の基本知見』製造業マニアの私が切る!【重要】加工方法の種類金属加工の方法は、大きく3つの加工方法に分類されます。金属加工の方法機械加工…目的の形に成形する熱処理加工…金属の機械的性質を変化させる表面処理…金属の表面を変化させる金属製品を製作するにあたり、基本的には①機械加工→②熱処理加工→③表面処理といった順で処理されます。さらにそれぞれの加工方法の中から、目的の金属製品に合わせて細かく加工方法を選んでいきます。さらに詳しく見ていきましょう。機械加工材料から図面通りの形状に加工することを機械加工と呼びます。材料を成形したり、削ったりと、さまざまな方法がありますが、大きく4つに分類できます。機械加工の種類成形…型に入れて目的の形状にする「鋳造」、外部からの力で材料の形を変形させる「塑性加工」、金属粉末で所定の形を作り焼成させる「焼結」がある。除去加工…所定の形状を作るために必要ない部分を除去する加工方法。砥石や刃物で削る「研削加工」や、電極を繋いで金属を溶かす「放電加工」などがある。付加加工…形状を作るために別の材料を付加する加工方法。3Dプリンターなど複雑な形状の製品を作るときに多く用いられる加工方法。結合…材料同士を結合させ、目的の形状や機能を得る加工方法。材料自体を結合させる「材質的結合」や、ボルトやカシメなどの「機械的結合」、接着などの「化学的結合」がある。また、前項でご紹介した加工方法も機械加工の4つの分類に当てはめると、以下のようになります。切断(切削)…除去加工研削(研磨)…除去加工板金加工…成形プレス…成形溶接…結合金属加工と言えば機械加工で行われる加工方法の認識が強く、旋盤やフライス盤などの工作機械を使った昔ながらの加工方法や、最近主流になりつつあるNC制御の金属加工も機械加工に分類されます。熱処理加工金属材料に加熱と冷却を加えて形を変えるのでなく、性質を向上させる目的の加工技術で、硬度や耐摩耗性、耐食性を向上させます。熱処理は内部組織はそのままで、表面のみを変態させる「表面熱処理」や、素材全体を変態させる「全体熱処置」があります。さらに全体熱処理は基本的に次の4種類のパターンに分けることができます。全体熱処理の種類焼き入れ…組織の構造が変化する温度まで上昇させた後に急激に冷却し、鋼を硬くする。焼きもどし…再加熱していき、粘りや強靭性を高めるて鋼を強靭にする。焼きなまし…目的の機械部品に加工しやすくするために鋼を柔らかくする。焼きならし…鋼の強度や機械的性質を向上させるために組織を均一化する。表面処理加工表面処理とは、成形した金属製品の表面に保護膜を形成したり、研削(研磨)することを言います。耐食性や潤滑性、熱伝導度、密着性を向上させる効果があります。主に製造工程の最後の仕上げとして用いられ、出来上がった製品の精度や見た目に直接影響する重要な加工工程です。表面処理加工の方法は大きく3つに分けることができます。表面処理加工の種類電気化学処理…金属の被膜で覆う方法。金属を付着させる「めっき」や、処理剤を用いる「化成処理」、酸化被膜を作る「アルマイト処理」などがある。塗装処理…金属の表面を塗料で覆う方法。色を付けるだけでなくツヤ消しなどの特定の性質を持たせることもできる。物理的表面処理…金属の表面に鋼球を衝突させて硬化させる方法。硬度を得るための「ショットピーニング」と酸化膜を除去する「サンドブラスト」がある。3Dプリンター3Dプリンターは一般的に2次元の層を積み重ね、立体的な製品を造形していく加工機械で、製品の内部も複雑な形状に仕上げることが出来ます。3Dプリンターは主に樹脂用と金属用に分けられ、材料自体や造形方法も異なるため、製造機も全くの別物となります。樹脂用3Dプリンターは、液体樹脂に紫外線を当てながら硬化させたり、熱溶解させた樹脂を積み重ねたり、粉末状の材料にレーザーを照射して焼結させたりと、様々な方法が用いられます。一方金属用3Dプリンターは、金属の粉末を敷き詰め、レーザーや電子ビームで造形する部分の金属粉を溶融・凝固させて目的の形状に仕上げていきます。最近では金属粉末が混ざった樹脂を成形してから高熱炉で焼結させることで金属のみが残るという手法を採用した小型な機械も出てきています。図面を必要とせず、デジタルデータさえあればすぐに部品が造形できるため、仕様変更が多い製品や、試作品の製造に向いています。金型や治具もほとんど必要ありませんので、試作品や小ロットの製品でも比較的簡単に成形することができます。こうして見ると、金属用3Dプリンターはどんな形状でも作れる魔法の装置のように思うかもしれませんが、金属加工ができる3Dプリンターの歴史は浅く、まだまだ発展途上の技術なのです。まず、金属用3Dプリンターは局所的にレーザーを照射して急冷・凝固するため、温度差によって歪みが発生します。歪みが大きくなると造形物が反ってしまうこともありますので、何もケアせずに造形すれば、出来上がり精度がかなり悪くなります。そのため設計を変更したり、造形物との間に適切なサポートを設けたりする必要があります。また、3Dプリンターで作成した製品は機械加工に比べて表面仕上がりが劣るため、仕上げ加工が必要です。さらに細かい寸法精度が求められる製品を作成するときは二次加工も必要となります。このように3Dプリンターでの金属製品の造形は、設計方法や材料の知識など、高度な技術が必要となります。Mitsuriの提携工場にも3Dプリンターを導入している工場がたくさんありますので、複雑な形状をしている金属製品を作りたいとお考えであれば、最適な3Dプリンター導入工場もご紹介させていただきます。まとめ金属加工業といっても、溶接やプレスなど聞いたことがある加工方法から、メッキ処理や3Dプリンターなどあまり聞いたことがないような工程も多いと思います。しかし日常生活をしている中で目にする金属製品は、何らかの加工方法で製造された製品であり、金属加工の技術は私たちの生活に欠かすことができません。加工には専門的な技術やスキルが問われるため、製造方法の管理や熟練した技術はもちろん、スキルを証明するための国家資格も多数存在するほどです。そのため、金属製品を製作したいとお考えであれば、確かな技術を持っている金属加工業者に巡り会うことが重要です!金属製品を製作したいとお考えであれば、まずMitsuriにご相談ください!Mitsuriは全国に金属加工の提携業者様が140社以上ございます。今回ご紹介した各金属加工のスペシャリストはもちろん、作りたいものに合わせて最適な製造方法のご提案や、納期のご相談に応じる工場もご紹介させていただきます!金属加工でお悩みであればまずMitsuriにお申し付けください!
滑り止めの突起(リブ)が縞模様のように付いている「縞鋼板」は、「縞板」「チェッカープレート」とも呼ばれ、様々な製品で用いられています。機能性(滑りにくい)と強靭性を併せ持つ縞鋼板は用途が広く、加工の需要も少なくありません。小ロットの加工をどこに依頼したらよいかを迷う場合も多いと思います。この記事では、Mitsuriで依頼できる縞鋼板(チェッカープレート)の加工の種類を、事例と共に分りやすく紹介します。縞鋼板(チェッカープレート)とは縞鋼板(チェッカープレート)とは、鉄鋼製の板の表面に、圧延によって滑り止めの突起を設けたモノを指します。業界では縞板(しまいた)とよばれることも。縞鋼板は板状の鉄の塊(スラブ)を高温で圧延する「熱間圧延」による製法で作られます。縞鋼板の滑り止め模様は、隣り合う模様とは45度の角度を付けているため、どの方向からでも滑り止めの効果が期待できます。また、それぞれが独立した模様であることから、水はけが良いことも特徴。縞鋼板は高い機能性を有していながらも、価格は安価です。用途は建築構造物の床や、バスやトラックなどのステップ、溝・排水溝やハンドホールの蓋など、幅広く使用されています。縞鋼板(チェッカープレート)加工の規格、板厚について引用元:株式会社宝機材縞鋼板(チェッカープレート)の規格サイズ・板厚・重量については上表の通りです。縞鋼板を加工する際は、上表の「幅×長さ」より、目的のサイズに近い定尺の品から、切断や曲げ、溶接をおこないます。メーカーによっては、同じサイズでも比重や縞模様の寸法が異なり、取り扱いのあるサイズ・厚みにも違いがあるので注意してください。引用元:株式会社神戸製鋼所また、縞鋼板の機械的性質は上表の通りです。いずれのメーカーも、機械的性質の規定がない一般用と、SS400相当の機械的性質を有する一般用構造用があります。縞鋼板は、日本工業規格(JIS)での規定がなく、化学成分や機械的性質の保証がありません。そのため、化学成分や機械的性質が求められる場合は、各メーカーが製造している、SS400相当の製品を使用します。なかにはアルミニウム製やステンレス製の縞鋼板もありますが、一般的に「縞鋼板」と呼ばれるモノは鉄鋼製を表しています。材質が鉄鋼製と異なる場合は、「アルミニウム縞板」や「ステンレス縞板」というように、「材質名+縞板」で呼ばれることがほとんどです。Mitsuriで依頼できる縞鋼板(チェッカープレート)加工の種類縞鋼板の加工には、主に切断加工、曲げ加工、溶接の3種類があります。切断加工縞鋼板の切断は、直線的な切断はもちろん、円形や楕円形に仕上げる曲線の切断もできます。また、次のような複雑な形のカットも可能です。切断方法には、①レーザー切断、②プラズマ切断、③ウォータージェット切断、④シャーリングなどがあります。①レーザー切断鋼板切断に広く使われているのがレーザー光線による切断です。赤外線領域の光を増幅集中させ、発生する熱で素材を切断します。レーザー切断はごく狭い範囲にレーザー光を収束させることができるので、効率よくスピーディーに切断でき、切断面がきれいな点が特徴です。パソコンによる制御で直線も曲線も自由に切ることができ、小ロットにも対応できます。②プラズマ切断プラズマ切断は、高温を発生させるアーク放電を利用した切断法で、高電圧をかけてプラズマ化(電子化)した気体を吹き付けて、素材を瞬時に溶かして吹き飛ばす方法です。ガス切断のように素材を調整炎で炙る必要がないので、スピーディーに切断でき、素材の熱による変性が少ないメリットがあります。ランニングコストも、酸素やアセチレンガスが消耗品であるガス切断より、主な消耗品が電気であるプラズマ切断の方が大幅に低くなります。③ウォータージェット切断 研磨剤(砂)を入れた高圧の水流で材料を切断するのがウォータージェット切断です。熱が発生せず、切断面がきれいで二次加工の必要がないというメリットがあります。厚い材料でも直線や曲線が自由に切れるほか、三次元加工も可能です。任意の点から切断を開始できるので、穴あけ加工にも向いています。④シャーリング切断2枚の刃を圧をかけながら動かして金属板を切断するのがシャーリングです。厚さ1~6mmの鋼板を切断することができます。シャーリング切断は、直線の切断に限定され、厚さ6mm以上の厚い縞鋼板の切断には向いていません。切断寸法に1mm以内の誤差が生じることがあります。曲げ加工縞鋼板は用途に応じて、L字曲げ、V字曲げ、U字曲げ、コの字曲げ、R曲げなどの曲げ加工を施すことができます。曲げ加工は、パンチ(上型・上刃・雄型)とダイ(下型・下刃・雌型)と呼ばれる2つの金型に素材を挟んでプレスすることで行います。代表的な曲げ加工方法(L,V,U字曲げ)は下図の通りです。【L字曲げ】引用元:金属厚板の曲げ加工における曲げ方式 及び精度向上に関する研究【V字曲げ】引用元:金属厚板の曲げ加工における曲げ方式 及び精度向上に関する研究【U字曲げ】引用元:金属厚板の曲げ加工における曲げ方式 及び精度向上に関する研究曲げ加工の金型には汎用性があるので、小ロットの発注も可能です。縞鋼板は突起(リブ)があるため、曲げ加工で角度を出すのが通常の鋼板より難しいとされていますが、Mitsuriなら経験豊富な工場の紹介が可能です。溶接縞鋼板の加工でも溶接が必要になるケースは少なくありません。例えば、排水パイプをカバーする縞鋼板の工作物の裏側には次のような脚が溶接されています。引用元:縞鋼板で溶接DIY引用元:縞鋼板で溶接DIYそのため、縞鋼板も溶接性を考慮した成分の配合や圧延方法で作られています。亜鉛メッキを施した縞鋼板は溶接が難しいとされていますが、Mitsuriでは対応可能な工場をご紹介することが可能です。縞鋼板(チェッカープレート)使用事例縞鋼板は、人の足や車のタイヤが踏む箇所の滑り止めに、様々なところで使用されています。【階段踏板材】階段踏板材は縞鋼板の利用範囲の中でももっとも需要が多い用途のひとつです。引用元:NISSIN SANKO【配線カバー】床の配線を人や車が踏まないためのカバーで、滑りにくい縞鋼板の使用が必須です。引用元:鉄・資材センター【駐車場スロープ】駐車場の段差を解消するためのスロープで、タイヤが滑りにくい縞鋼板が適しています。引用元:三幸金属工業所【建設現場の足場】建設現場の足場でも滑りにくい縞鋼板が多用されています。引用元:アイリーワークス【溝・排水溝の蓋】人が通る場所に設置された、溝や排水溝の蓋にも縞鋼板が使用されます。引用元:三幸金属工業所【水道メーターの蓋】家庭の敷地内にある水道の水道メーターの蓋にも縞鋼板が使用されています。引用元:鉄・資材センター【取手加工】蓋に使われる縞鋼板には、蓋の持ち手となる取手が付けられます。落とし込み取手はつまづき防止になり、回転取手は裏側に凹凸が出ないメリットがあります。引用元:株式会社宝機材【ふたの裏側のずれ止め加工】蓋に使う縞鋼板は、裏側にずれ止めの加工をすることができます。引用元:株式会社宝機材縞鋼板(チェッカープレート)加工ならMitsuri!今回は縞鋼板の加工法と使用例をご紹介しました。縞鋼板は滑りにくいという特性を生かして様々な製品に加工されています。製品によって必要な加工が異なるので、発注するときは対応可能な工場を選ぶ必要があります。縞鋼板の加工についてお悩みのときは、ぜひMitsuriにご相談ください。Mitsuriは、日本全国に140社以上の協力企業があり、縞鋼板の加工が得意な工場をご紹介することが可能です。縞鋼板の加工でお困りの際は、ぜひMitsuriにお申し付けください!
快削黄銅(C3602・C3604)とはどのような金属なのでしょうか。普通の黄銅とどう違うのか分からず困っていませんか。具体的な成分元素を知りたい人も多いでしょう。快削黄銅は普通の黄銅と比較し、切削加工に適している合金です。そのため、ねじや歯車など繊細な切削加工を要する製品の素材として使われます。この記事では快削黄銅の概要から特徴まで解説します。ぜひ、快削黄銅への理解を深める参考にしてください。快削黄銅(C3602・C3604)とは快削黄銅(C3602・C3604)は、黄銅に鉛(Pb)を加えたものです。そもそも黄銅は銅(Cu)と亜鉛(Zn)の合金で、真鍮とも呼ばれます。強度や展延性が適度で扱いやすい素材として、古くから親しまれてきた金属です。黄銅は磨くと美しい金色の光沢を放つことから、日本では昔から小判や仏具に使われてきました。現代では五円玉や水洗便所の部品、鉄道模型の素材などに使われています。参考記事黄銅の加工については以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。⇒【真鍮(銅) 加工】真鍮の加工方法を加工実績と共に徹底紹介!!快削黄銅は、そのような黄銅に鉛を加えることで被削性を高めた合金です。被削性とは削りやすさのことであり、快削黄銅は「快削」の名の通り切削加工しやすいのが特徴です。小さい力でも切削可能なうえ、切り屑も微細で簡単に切り離すことができるため、繊細な加工が必要な歯車やねじの素材に用いられます。また、高い殺菌効果を持つことからドアノブなどにも使われています。快削黄銅とは、材料記号でC3560~C3713で示す合金の総称です。一言に快削黄銅と言っても、銅や亜鉛、添加元素の割合によって性質が異なるため記号で区分されています。C3602とC3604も、両者ともに快削黄銅ですが、銅と亜鉛の比率が異なります。快削黄銅(C3602・C3604)の特徴続いて、C3602とC3604の特徴を見ていきましょう。特に優れている性質・被削性・溶接性・めっき性・シャー切断性・プレス加工性良好な性質・伝導率・耐食性・冷間鍛造での加工性(C3602のみ)比較的劣る性質・耐摩耗性・ばね性・冷間鍛造での加工性(C3604のみ)・熱間鍛造での加工性・曲げ加工性・深絞り加工性・カシメ加工性基本的には上記の特徴を持ちます。通常の黄銅より切削加工しやすくなった反面、熱間鍛造やカシメ加工との相性は悪くなっています。鉛を加えたことで熱に弱くなり、熱間加工で割れが生じやすくなったからです。ただし、具体的な性質はメーカーや製品によってばらつきがあります。なぜなら、合金の成分比率にはある程度の幅があるためです。たとえば、JIS規格の成分表によると、C3602における銅の比率は59.0~63.0%、C3604においては57.0~61.0%となっています。これらの数値だけを見るとC3602のほうが銅に富んでいますが、実際にはC3602の銅比率が59.0%、C3604では61.0%という場合も考えられます。そのため、成分のばらつきがあっても安定的に加工できるよう、苦労している加工メーカーが少なくありません。まとめ快削黄銅(C3602・C3604)の概要や性質について解説しました。快削黄銅は黄銅に鉛を加えることで被削性を高めたものです。切削加工しやすいことから、緻密な切削加工が求められる機械部品などに使われます。そのような快削黄銅ですが、適切に加工するには充分な技術が求められます。品質の高い快削黄銅製品を得るには、加工メーカー選びが大切と言えるでしょう。メーカーを選ぶ際には、ぜひMitsuriにご相談ください。日本全国で100社以上のメーカーと提携いるため、きっとご希望に沿うメーカーが見つかるでしょう。ぜひお気軽にお問い合わせください。
「ステンレスの加工をお願いしたいけど、どこに頼めばいいのかわからない…「他所で断られてしまった案件で、依頼先に困っていて…」耐熱性や耐食性に優れるステンレスは、板金加工でも頻繁に使われる素材。多くの工場で取り扱っている材料であるだけに、工場によって腕の良し悪しが分かれる素材とも言えます。特に、個人の方の依頼の場合は、勝手が分からなかったり、発注個数が少なく、依頼しづらい、なんてことも…せっかく工場選びをするのならば、自分たちが求める製品の形や品質をきちんと実現してくれるところを見つけたいですよね。どんなステンレス加工を依頼できるのか「ステンレスの加工」と一括りに言っても、その種類は様々。Mitsuriで依頼できるステンレス加工の種類をご紹介します!ステンレスについて詳しく知りたい方はこちら!SUS304とSUS430の意味とは? 使い分けや特徴も分かりやすく解説!切断切断は、シャーリングマシンや、ターレットパンチなどの機械を使い、必要な大きさや展開寸法に応じてカットを行う工程。後加工のための事前準備でもある上、ステンレスは、粘り強い金属であるため扱いにくく、加工者の技術が問われる加工と言えます。近年では、高速・高精度であるレーザー切断機の能力が向上しており、こちらを主に使用する工場もあります。Mitsuriでは、レーザー切断機保有の工場もご紹介していますので、求める製品のサイズや、特徴に応じて、最適な切断加工を実現することができます。曲げステンレスは、スプリングバック(曲げ荷重を加えた後に、変形が若干元に戻る現象)が大きいので、曲げ加工を行う場合は予めスプリングバックを見込むことが必要です。また、ステンレスは、引っ張り強さと伸びが大きいため、加工圧は他の素材に比べて大きく見積もる必要があります。このように、ステンレスの曲げ加工では、ステンレスという素材の特性を把握した上での加工が重要になりますが、Mitsuriの協力工場には、ステンレス加工に強みを持つ工場がたくさんあります。ステンレス製品にこだわる方にこそ、Mitsuriの協力工場をぜひ一度ご紹介させてください。ステンレス曲げ加工について詳しく知りたい方はこちら!ステンレス板の曲げ加工ならMitsuri【1コ〜お受けします】溶接ステンレスの溶接は難しい、と言われますが、それは、ステンレスの種類の豊富さにあります。ステンレスは大まかにオーステナイト系、フェライト系、マルテンサイト系、二相ステンレス系に分かれ、それぞれ溶接特性が大きく異なるのです。比較的薄い板厚の溶接であれば、TIG溶接を用いる、また中厚板・厚板の溶接については、ステンレス鋼溶接技術者による適切な溶接が推奨されています。Mitsuriでは、ステンレス溶接に強みをもつ工場をご紹介することが可能。難しい加工だからこそ、信頼できる工場に依頼したいというニーズに、しっかりお応えさせていただきます。ステンレス溶接について詳しく知りたい方はこちら!【ステンレス溶接】溶接方法を製品事例を交えて徹底紹介!!切削切削は、旋盤やポール盤、フライス盤、マシニングセンタなどを使用して、求める形に削り出す加工。素材の剛性や熱変性など、様々な影響を受けるため、難しい加工であると同時に、加工速度や温度管理など、加工者の工夫が試される場面でもあります。ステンレスは、一般に難削材とされており、工具寿命が短く、実は精度が得づらい材料。切削によって、加工硬化を起こし、時には歪を生じる場合もあります。Mitsuriでご紹介するのは、ステンレス加工のプロ集団。ステンレス加工のノウハウを熟知した工場ばかりですので、難しい切削加工も安心して依頼することができます。ステンレス加工の加工方法についてわかったところで、・具体的にステンレス加工をするのにどれくらいの費用が掛かるのか・納品までどれくらいの期間が掛かるのかについて気になるのではないでしょうか。そんな時はMitsuriにお任せください!ステンレス加工実績(ステンレスドラム 株式会社フロインテック)(作業台 有限会社中田鉄工所)(ヘルール管 株式会社中野屋ステンレス)ステンレス 加工を依頼するなら【ステンレス加工のMitsuri】Mitsuriでは、テクニックを要するステンレス加工の依頼も大歓迎!全国各地、どちらの依頼でも喜んでお引き受けしますので、ステンレス加工でお悩みの方は、ぜひ一度、Mitsuriにご相談ください!
皆さんはアルミと言えば何を思い浮かべますか。ジュースの缶、お菓子のホイール、建物の屋根、新幹線や飛行機のボディ、はたまた一円玉と非常に幅広く使われていることが想像できると思います。今回は、そんな日常のどこにでも使われているアルミについての紹介です。アルミの基礎知識や歴史、加工上の特性、各種アルミ材について説明し、さらにアルミを使用するメリット・デメリットまで分かりやすく解説していきましょう。アルミの基礎知識アルミニウムと言えば、イメージとしては軽くてツルツルで曲がりやすい。そしてぺらぺらな印象がありますね。そのイメージ通りアルミは鉄と同じ金属でありながら、軽くて柔らかいという性質を持っています。軽さアルミの重さは鉄と比べて約1/3しかありません。そのため、鉄や銅では重くて使えない場合はだいたいアルミが使われます。飛行機のボディや軽量化がニーズになっているスマホの素材などがいい例でしょう。他にも化粧品のケースや屋根など多くの分野で大活躍しています。溶解熱による溶解も、同じく鉄の約1/3の温度で溶けてしまいます。鉄が約1530度、銅は約1080度、アルミ約660度と、溶けやすいイメージのある銅のおよそ半分の熱で溶かすことができるのです。アルミの溶接についてはこちらアルミ溶接は難しい!?溶接方法を事例を用いて徹底解説!!通電性アルミは通電性が高いので、電線やコンデンサーにも使われています。導電体としてコストが安く抑えられる金属なので、エネルギー関連やエレクトロニクスの分野でとても重宝されているのです。また、船の計測機器や医療機器の部品としても使われています。アルミは磁気を帯びないので、磁場に影響されず数値が狂うことなく作動できます。もし大海原や大事な手術の最中に計測器が狂ってしまったら大惨事になりかねません。そんなことにならないように、アルミは命を預かる大事な所でも重要な役割を持っているのです。熱伝導アルミの熱伝導率は鉄の約3倍もあります。熱が伝わりやすいということは同時に冷えやすいという性質も持つので、その熱しやすく冷めやすい特性を活かして車のエンジンや冷暖房装置に有効的に使用されています。運転した後のエンジンはとても熱いですが、20~30分で冷めるのはそのおかげです。反射性純度が高く、よく磨かれたアルミは反射性にも優れています。紫外線や赤外線、電磁波など優れたアルミは約90%以上反射します。そのためレーザープリンターや紫外線をカットしたい宇宙服にも組み込まれ、見えない所でも働いているんですね。アルミは代用できる素材があまりないので、様々な分野で大活躍しています。このように日々いろいろな所で見かけるアルミ製品ですが、金属の歴史からすると、素材として広く使われ出したのは意外にも最近だったりするんです。アルミの歴史アルミは鉄や銅と比べてずっと新しく、若い金属です。鉄や銅などは遥か昔、石器時代のころからすでに発見されています。鉄器、青銅など歴史の教科書で見たことあるような道具を始め、鉄は古くから人間の手によって加工・製鉄され、その後、刀鍛冶やたたらなどの技術により、精度の高い金属へと製鉄されていきました。たたらとは、日本に昔からある製鉄法のことです。もののけ姫に出てくる「たたら場」なんかが想像しやすいでしょうか。足で押し込む方法ではないですが、たたらという技術自体は6世紀の頃にはすであるようです。そんな昔から一般的に鉄が加工されていたとは驚きですね。話は戻ってアルミの歴史。アルミの発見は1782年、フランスの科学者A.L.ラボワジェがアルミの元となる明ばん石を発見。そして1807年にイギリスの電気化学者H.デービーがアルミニウムの存在を確認し、「アルミアム」と命名したところから始まります。その後、海外で効率よく精錬・製造するためにどんどんアルミの開発が進んでいき、19世紀の後半に大量に生産できる方法が確立されて以降、工業で盛んに使われるようになりました。これだけ見ても鉄や銅とはずいぶん歴史が違うのが分かります。2000年以上も昔から使われている鉄や銅に対して、アルミが幅広く使われるようになったのはまだ100年ぐらい前のことなのです。アルミの躍進日本で初めてアルミが製造されたのは1894年、軍事用の物として作られたのが初です。軍服のベルトや剣を常備する際の服に吊り下げるための金具などに使用されたようですね。その後、民間でも製造されるようになり、1917年、日本がアルミのダイカスト生産を開始します。ダイカストとは簡単に説明すると、金属を加工・生産するのに効率のいい鋳造方法です。引用元:高橋金属株式会社上の画像にような所定の形の金属にしたい場合に、ダイカストという技術を使うことによって良質で精密な製品が大量に生産できます。大量生産ができるようになったことで、工業の間で本格的にアルミの普及が進んだのです。ダイカスト生産ができるようになり、日本は航空機の生産、電線の普及など大きく工業が発展します。電柱の間を通っている電線も今ではアルミが使われていますが、アルミのダイカストができるようになるまでは電線には銅が使われていました。しかし、アルミの方が軽くコストも安く済むことから、アルミのダイカストが可能になってからはわずか15年で約90%、今となってはほぼ100%がアルミの電線に変わっています。そして1929年には、アルミのアルマイト処理方法が発明されます。アルマイト処理とは、アルミニウムが錆びにくくなるように表面処理をすることです。引用元:株式会社ミヤキアルミはもともと錆びにくい金属なのですが、使用される環境によってはすぐに錆びてしまうので、守りを強化してあげる必要があるんですね。またアルマイト処理は、多彩な色をつけることができたり、傷がつきにくくなるという効果もあります。アルマイト処理が可能になって以降、アルミニウムの製錬が開始されてからアルミの発展・普及はより一層勢いを増しました。1996年にはアルミの総需要が400万トンを突破、2010年に入ってもアルミ企業の海外展開は加速し続けています。そうして現代まで伸び続けている需要と供給により、今ではないと生活が成り立たないぐらいの重要な金属として、アルミは日々活用されようになったのです。そんなアルミを加工したい方は、是非一度お見積もりください!アルミの加工上の特性約100年という短い間で、私たちの生活には欠かせない材料となったアルミ。このように様々な用途で多用されるようになった理由には、アルミの優れた特性が関係しています。そんなアルミの加工上の特性について、下にまとめたので早速見ていきましょう。塑性加工がしやすいアルミは優れた加工性を持ち、塑性加工がしやすいため、さまざまな形状に成形することができます。例を挙げると、私たちの普段の生活に欠かせないアルミホイルのような薄い箔の形状から、建築材料や家電、産業機械には欠かせない複雑な形状を持つ押出材まで容易に製造することができます。熱を良く伝える冒頭でも説明しましたが、アルミは熱伝導性に優れており、鉄の約3倍の熱伝導率を誇ります。例えば、切削・研削加工時には、工具とワーク間で加工熱が発生しますが、ワークの熱伝導性が高いと熱が逃げやすいため、局部的な温度上昇が少なく、ワークの歪みや研削焼けの発生をおさえられます。さらに加工熱による工具の磨耗も進行しにくいため、工具寿命がのびるという利点があります。接合しやすいアルミは、溶接、ろう付け、はんだ付け、電気抵抗溶接、リベット接合、接着などさまざまな方法で容易に接合できます。そのため、広い分野でアルミの設計、施工が可能となっています。このようにアルミの優れた特性を見ると、アルミがさまざまな分野で使用されている理由が納得できますね。アルミの加工についてはこちら【協力工場130社以上】アルミ加工でお困りならMitsuriにお任せください!個人の依頼案件も対応します!金属加工でよく使われるアルミ材について加工性に優れるアルミですが、金属加工によく使用されるアルミ材にはいくつかの種類があります。それぞれについて見ていきましょう。アルミニウム板材まず、最も一般的なアルミ材である板材は、主に精密板金やプレス加工で使用されます。規格で決められた寸法を持つ「定尺板」や、必要な寸法を必要な分だけ切り出して販売される「切り板」、他にも「縞板」や「筋板」のように模様が入った板材が存在します。<模様のある板材の例(縞板)>引用元:ニッカル商工株式会社アルミ板についてはこちらアルミ板の種類と板厚が丸わかり! 買うべき板が見つかりますアルミ角パイプ引用元:ニッカル商工株式会社建築や機械部品の材料、また日曜大工の材料としても広く使用されているのがアルミ角パイプです。一般的に、断面が正方形の形状をした「角パイプ」と、長方形の形状をした「平角パイプ」があり、用途に応じて形状を選択します。<角パイプ・平角パイプ断面の比較>引用元:ニッカル商工株式会社アルミ丸パイプ引用元:ニッカル商工株式会社アルミ丸パイプは大きく分けて3種類あります。ところてん状に押出しをした「押出管」は最も一般的な丸パイプで、ホームセンターなどで入手できます。また、抽伸機という機械を使用して製作される「引抜管」は、押出管よりも高精度に仕上げられた丸パイプで、価格は割高となります。また、引抜管の仲間ですが、ガス管や水道管など内部圧力に耐えられる一定基準を満たした丸パイプを「シームレス管」といいます。 配管用途でパイプ内部に圧力が掛かる場合に用いられます。アルミパイプについてはこちらアルミパイプの曲げ加工ならMitsuri!【協力工場140社以上】アルミ丸棒引用元:ニッカル商工株式会社アルミ丸棒は、アルミ材料加工品の母材として、代表的な素材のひとつです。アルミ合金の材質によって特色も異なり、さまざまな用途にあわせて使用されます。例えば、A5056材質は強度が高く、仕上がり面が美しいため、切削・旋盤加工の母材として用いられます。また、A5052は、耐海水性、溶接性に優れており、船舶向けで活用されています。アルミニウムアングル引用元:ニッカル商工株式会社規格品アルミアングルの断面は、上図のようにアルファベットの「L」のような形状をしており、主に機械部品や建材、構造物の補強など幅広い用途で使用されます。また、L形状内側の角と90度曲りの内側部分に丸みをつけた「R付アングル」と全てピン角の「R無しアングル」なども存在します。<各種アルミアングルの断面>引用元:ニッカル商工株式会社引用元:ニッカル商工株式会社Mitsuriはアルミの加工を依頼できる多数のメーカーと提携しています。お気軽にお問い合わせください。アルミを使うメリットアルミを使うメリットと言えばとにかく軽いということがあげられますが、それ以外にもこれだけの利点があります。・加工が多彩かつ綺麗に仕上がる・錆びにくい・無害・無臭・低温の強さ・リサイクルがしやすい軽いだけでなくこれだけの良さがアルミにはあるんですね。では、より詳しく知るために分かりやすく説明していきましょう。加工が多彩かつ綺麗アルミは加工がしやすく、板・棒・線といった様々な形に作ったり削ったりできます。金属でありながら複雑な形にできますし、薄く伸ばしたりするのも容易にできます。切削性もいいので加工時間が鉄よりも短く済むのも利点ですね。また、加工後の着色も多彩にできます。缶や水筒のように綺麗な色付けもできるので、幅広い活用が可能です。柔らかい割に丈夫なので、細かい加工・着色も可能ですし、工具が壊れにくいのもメリットの一つと言えるでしょう。錆びにくい先ほどもありましたが、錆びにくいのもアルミのメリットです。アルミは人間の手で加工しなくても、自然に作られる酸化皮膜というもので、もともと自らの性質で錆を防止しています。ですが、酸化皮膜は非常に薄い皮膜なので、環境によっては化学反応により錆びてしまうことがあります。それを補うためのアルマイト処理によって、アルミはより錆びにくい金属にすることができます。錆びにくさを表現する用語として耐食性という言葉がありますが、アルミは鉄に比べ、この耐食性に非常に優れているのです。無害・無臭アルミは人体に影響がなく土壌にも優しいんです。無害無臭で衛生的なので、チョコレートや缶ジュース、医薬品などの包装や医療機器など直接人が触れる商品、道具にも安心して使うことができます。土壌をいためないので捨てるのにも手間が掛からず、日用品として使用するにしても、とても便利な金属なんですね。低温に耐性がある低温と言っても日常生活で気温として感じられる5度や0度なんてものではありません。-162度の液化天然ガスや-196度と言われる液体窒素を入れるタンクに使っても耐えることができます。その低温での有効性から宇宙開発からバイオテクノロジーなどにも用いられています。日用品から医療品、さらには宇宙開発まで、本当に幅広く使われているのが分かりますね。リサイクルがしやすいアルミはリサイクルにも優しいんです。熱に溶けやすく酸化しにくいことから再利用しやすく、しかもリサイクル品でも新品の素材とほぼ変わらない品質で製造できてしまいます。近所や学校で廃品回収をした時、スチール缶よりアルミ缶が望ましいのはそういった理由があったんですね。幅広く使えて綺麗な着色ができ、酸化や低温に耐性もある、さらにリサイクルもしやすいとは、もう言うことがないほどの金属なのではないでしょうか。アルミのデメリット万能に思えたアルミにもデメリットはいくつかあります。1.鉄と比べて強度が高くないアルミは柔らかく自由な反面、硬さや耐久性では鉄と比べて劣るようです。建物や橋を作る材料として鉄の柱は使いますが、アルミの柱はありません。もしアルミでできた橋なんかがあったら、たちまち曲がってすぐに決壊してしまうでしょう。鉄もアルミも適材適所なんですね。2.溶接がしにくい溶かして使うのでそういうことではなく、アルミは鉄や他の金属と比べると相当溶かさないと溶接できないため、熱しすぎてアルミとくっつけるはずの素材も溶けてしまうということ。アルミで溶接をする場合は、くっつける素材が分厚かったり、熱に強い素材でないと難しいようですね。3.鉄と比べると材料費が高いあくまで鉄と比べると、ということなので、これに関しては鉄が安すぎるというのもあります。アルミもそれほど高いというわけではありませんが、やはりコストは少しでも安いに越したことはないですよね。重量が重くても問題なかったり、難しい加工が必要ないなど、どちらの金属を使ってもいい場合は鉄の方がいいかもしれませんね。アルミについてのまとめアルミは普段の生活の上で欠かせない存在です。日常生活でも普段お目にかかれない場所でも、非常に手広く活用されている素材でした。今後もアルミは日用品や機械の部品となって、私たちの生活を支えてくれるでしょう。以上、今回の記事はアルミについての紹介でした。最後まで読んで頂きありがとうございました。
本シリーズは、板金に関する知識がゼロでも、読み進めていくことで、板金加工の理解が身につくことを目標にしています。板金加工には、大きく分けて切る、曲げる、作るという加工方法があります。その中で、今回取り上げるのは前回に引き続き、切断加工の一種であるレーザ加工です。レーザ加工は、切断のみにとどまらず、様々な加工を実現することができます。例えば、レーザ切断は、タレットパンチプレスの代替として、レーザ溶接はアーク溶接の代替として、レーザ熱処理は高周波焼入れの代替として考えることができます。レーザ加工はこれまでの加工の代替にとどまらない可能性を持っています。まずは、レーザ加工の基礎を以下で学んでいきましょう。レーザ加工とはレーザ加工とは、レーザによって加工する方法のこといいます。レーザーは、もともと複合造語で「Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation」の略です。直訳すると「光線の励起誘導放出による光増幅」です。光子の自然放出と誘導放出レーザー発振の基本は、原子(分子)による光子(電子)の吸収と放出です。光源となる原子(分子)が、励起状態(エネルギーの高い不安定状態)から基底状態(エネルギーの低い安定状態)へ移行する際に、光子が放出する過程を自然放出といいます。一方、励起状態の「原子(分子)が外部から与えられた光子(電子)の衝突によって誘導され、さらに光子を放出することを誘導放出といいます。自然放出された光子は全方向に不規則に起きるが、誘導放出された新しい光子は最初の光子と全く同じ周波数、位相を有し、同じ方向へ移動します。このように、光子が励起された原子に当たると原子はさらに光子を生み出し、その生み出された光子が更に光子を生み出します。これを光増幅といいます。誘導放出と光増幅を利用して、加工を行うのがレーザ加工です。レーザ加工でできることレーザ加工は、被加工物に照射するレーザ光のエネルギー密度や照射時間とアシストガスの作用によって、異なる加工がおこなわれます。具体的には、・切断・溶接・焼入れの3点です。金属材料は温度が低い状態では、固体の形をとっていますが、融点に達すると液化し、さらに沸点に達すると気化します。レーザ加工は、これら金属材料の変化を目的に応じて最適に制御することで、加工を実現します。「鉄鋼の温度と金属組織の関係について」引用元:モノタロウレーザ加工の種類レーザ加工は、①ガスレーザ②固体レーザの2つ分けることができます。板金加工において、従来ガスレーザとして、CO2レーザが使用されてきました。これに対して、固体レーザとして、YAG(Yttrium Aluminum Garnet)と呼ばれるガラス状の結晶(固体)を半導体レーザで励起するレーザが使用されてきました。ただし、YAGレーザは高出力で連続して使用するとYAGロッド中に熱レンズ効果と呼ばれる熱ひずみが発生することがありました。この課題を解決するために開発されたのが、ファイバーレーザとディスクレーザです。ファイバーレーザは、励起媒質にファイバが、ディスクレーザには、励起媒質にディスク状(板状)の結晶が用いられています。これらのレーザ光は、光ファイバーによって伝播され、被加工物を加工します。レーザ加工の種類と特徴レーザの特徴は、レーザ光のエネルギー密度や照射時間の制御が容易に行えることにあります。そのため、以下のような加工が可能になります。①セラミックス、ガラス、タイル、人工大理石など硬脆性材料の加工が容易に行えること。②非接触加工のため加工中の反力がなく、プラスチック、布地、ゴム、紙などの材質や、極薄板厚の対象を変形させずに高精度に加工できること。③非接触加工のため加工中の騒音発生が極めて少なく、加工機の設置環境によらず夜間連続運転も可能です。④NC機との組み合わせにより円弧や直線、または自由曲線で作成したプログラムにより加工することで、切削や研削では加工できない複雑形状や微細形状を加工できること。⑤ビームの集光スポット径が小さく局部的な加工が行えるため、加工ひずみや熱変形の少ない加工ができること。⑥半透過ミラーやフォログラムなどの光学部品により、レーザ光の分光技術を利用した高能率な加工ができること。⑦電子ビーム加工と比較して真空を必要とせず、X線の発生がなく、磁場の影響を受けないなどにより、加工システムが比較的容易に構築できること。⑧ファイバーレーザは、レーザ光をファイバー伝送できるため、ロボットなどと組み合わせた複雑なビーム伝播経路の加工システムが容易に構築できます。引用元:AmadaCompanyレーザ加工とアシストガスレーザ光の照射と同時に、被加工物に噴射するアシストガスは、加工品質や加工性能を高める重要な役割を果たします。レーザ光と同軸状にノズルから被加工物に噴射されるアシストガスは、以下の図に示すように加工の内容と加工材料によって、ガスの種類および制御方法が異なります。切断とアシストガス切断では、酸素ガスを用いた金属加工には酸化燃焼反応を誘発させて、加工速度の向上や加工対象の板厚を拡大させる効果があります。しかし、切断面には酸化膜が発生するため、それを防止するためには窒素ガスを使用する無酸化切断が、ステンレスの切断を中心に普及しています。また、アシストガスのコストの低減を図るためにエアーを使用した薄板切断も行われます。チタンやチタン合金の切断では酸化や窒化を防止するために、アルゴンガスが使用されます。溶接と焼入れ溶接と焼入れでは、加工部が大気と触れて、酸化することを防止する目的で、アルゴンガスが使用されます。クラッディングでは粉末を運ぶキャリアガスとシールドガスの役割を担うガスとしてアルゴンガスが使用されます。以上の各種アシストガスの制御は、比較的高圧力の使用条件では圧力制御を行い、低圧力の使用条件では減量制御を行います。