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    平面研削について専門家がご紹介!【平面研磨との違いも解説】

    平面研削とは、砥石を用いて工作物の平面を加工することをいいます。平面研削加工は、工作物の厚みを整えると同時に、幾何学的に正しい平面度や両面の平行度を作り出すために行われます。この記事では、平面研削とは何かについてから始め、類似している加工方法である平面研磨加工との比較をしながら解説していきます。また、大手メーカーでも使用実績が多い、ポピュラーな平面研削盤や、平面研削の加工事例についてご紹介します。平面研削加工をメーカーに依頼したいと考えている方や、平面研削についての理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。平面研削とは平面研削とは、文字通り、ワークの平面部分に対し研削を施す加工のことを指します。また、平面研削に用いられる機械を平面研削盤といい、工作物の運動と砥石の当て方によって下図の様にさまざまな研削方法があります。平面研磨との違いについてここからは、平面研削と平面研磨の両者を比較することでさらに理解を深めていきましょう。まず、平面研磨とは、平研(ひらけん)ともいい、一般的に平面研削よりも精度の高いものを指します。研削と研磨は、両者とも工作物の表面に加工を加えて、高精度で仕上げる加工といえますが、その加工方法及び目的は異なります。まず、研削では研削盤に円盤状砥石を装着し、砥石を高速回転させて金属を削ります。表面を物理的に削り、平面度・平行度などの精度を向上させることが目的です。<研削加工イメージ図>引用元:日本サポートシステム株式会社一方、研磨では遊離砥粒を液体に混ぜた加工液を供給しながら、研磨布上で工作物を低速で摩擦する形で磨きます。面粗度を向上させ、表面をなめらかにするのが目的で、形状は大きく変わらないのが特徴です。<研磨加工イメージ図>引用元:日本サポートシステム株式会社参考記事研磨加工については、以下の記事でさらに詳しく解説していますのでご覧ください。⇒ 研磨加工について!専門家がわかりやすく解説!ポピュラーな平面研削盤3選ここでは、平面研削盤の主なメーカーを3つご紹介します。老舗の製作所や工場での採用実績も多いため、安心して使用できます。株式会社岡本工作機械製作所引用元:株式会社岡本工作機械製作所①会社概要本社:群馬県安中市郷原2993TEL:027-385-5800FAX:027-385-5880創業:大正15年11月生産品目:各種研削盤・半導体関連装置 などホームページ:http://www.okamoto.co.jp②会社紹介株式会社岡本工作機械製作所は、世界唯一の総合砥粒加工機メーカーです。平面研削盤を主体とする工作機械事業と、ウエーハグラインダーなどの半導体関連装置事業の二つの事業軸を持ち、各種研削盤・半導体製造装置等の製造・販売を行っています。③メリット・デメリット機械本体のベースとなる鋳物は、木型の設計から製造までを行い、さらに部品加工、塗装、製品の組立完成に至るまでの一貫生産体制が整っています。他にも、40年以上前よりグローバルな視点を持ち、シンガポールに汎用マシンの製造工場、タイには鋳物生産から部品製造、組み立ての一貫生産体制を築いたほか、販売・サービスの拠点を海外に展開しています。ただし、 即納には対応してない場合がありますので、ご希望の方は早めの確認をおすすめします。④製品事例株式会社岡本工作機械製作所での製品例(平面研削盤)はこちらです。超精密平面研削盤(UPG-CA1シリーズ)精密平面研削盤(PSG-DXシリーズ、コラムタイプ)精密平面研削盤(PSG-GXシリーズ)黒田精工株式会社引用元:黒田精工株式会社①会社概要本社:神奈川県川崎市幸区堀川町580-16TEL:044-555-3800FAX:044-555-3524創業:1925年1月生産品目:工作機械・平面研削盤、精密プレス金型 などホームページ:http://www.kuroda-precision.co.jp②会社紹介黒田精工株式会社は、神奈川県川崎市に位置し、精密研削盤やレンズ金型用研磨機、精密加工用ツーリングシステム、精密位置決め用ボールねじ駆動システム、空気圧機器、高効率モーターコア、超精密形状測定装置等を開発しています。③メリット・デメリット黒田精工株式会社のコア技術である精密加工と精密測定技術を組み合わせ、研削盤の開発を行い、黒田精工株式会社の技術を集結した高付加価値研削盤を提供しています。ただし、拠点は関東、関西に集中しており、その他の地方への対応には時間がかかる場合があるため注意しましょう。④製品事例黒田精工株式会社での製品例(平面研削盤)はこちらです。精密平面研削盤(GS-86CVs)精密平面研削盤(GS-PFⅡシリーズ)精密平面研削盤(GS-95CPF)株式会社ナガセインテグレックス引用元:株式会社ナガセインテグレックス①会社概要本社:岐阜県関市武芸川町跡部1333-1TEL:0575-46-2323FAX:0575-46-2325創業:1950年3月生産品目:各種の超精密研削盤、微細加工機、超精密測定システム などホームページ:http://nagase-i.jp②会社紹介株式会社ナガセインテグレックスは、岐阜県関市に位置し、工作機械、鍛圧機械、電子測定機器、産業機械の製造販売を行うメーカーです。③メリット・デメリット長い月日をかけて構築されてきた、ナガセの超精密要素技術を組合せ、さらに応用することで、新規加工装置の開発・提案が可能です。そのため、お客様独自のノウハウに基づいた加工システムの開発を実現することが可能です。ただし、従業員数はコンパクトなので、打ち合わせやトラブル対応の際には余裕を持った日程にするのがおすすめです。④製品事例株式会社ナガセインテグレックスでの製品例(平面研削盤)はこちらです。サドル型高精度平面研削盤(SGE52・63・64)スタンダード平面研削盤(SGW/M Series)スタンダード汎用平面研削盤(SGK Series)Mitsuriは平面研削加工を依頼できる多数のメーカーと提携しています。お気軽にお問い合わせください。平面研削の事例「平面研削の加工例がイメージできない」という方のために、平面研削の加工事例をご紹介します。アルミ材の加工事例引用元:株式会社加藤研磨製作所SKD-11材の加工事例引用元:株式会社ナガセインテグレックスアルミ測定機部品の加工事例引用元:内田精研有限会社まとめ平面研削について、平面研磨加工との違いを比較しながら詳しく解説しました。両者とも仕上げ加工のため、製品の最終精度に関わる重要な加工となります。そのような高精度の仕上げを実現可能にする、各メーカーでの採用実績の多い平面研削盤3選についてもご紹介しました。Mitsuriは、このようなポピュラーな平面研削盤を用いて加工を依頼できる多数のメーカーと提携しています。平面研削加工についてお悩みの時には、ぜひMitsuriにご相談ください。日本全国で140社以上のメーカーと提携しているため、きっとご希望に沿うメーカーが見つかるでしょう。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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    【京都】で板金加工メーカーをお探しなら!選りすぐりの板金加工メーカー5選!

    「自社事業にぴったりの加工業者を見つけるにはどうしたらいいだろう・・・」「はじめて依頼するので、信頼できる工場を探したい・・・」新しい加工業者を探すときに、このように悩む方も多いのではないでしょうか。本記事はそんなメーカー探しにお困りの方、必見!凄腕の板金加工メーカーが一目でわかる記事です!今回は【京都】にフォーカスを当て、Mitsuriイチオシの板金加工メーカー5社を厳選してご紹介します。各メーカーの強み・弱み、製品例も合わせて紹介しますので、ぜひメーカー選びの参考にしてみてくださいね。【精密板金の一貫生産なら】有限会社マルカ製作所引用:有限会社マルカ製作所基本情報京都府京都市南区久世東土川町200-65TEL:075-933-2871 075-931-6615/FAX:075-935-0054創業年:昭和47年加工:板金加工全般、溶接、レーザー素材:鉄、アルミ、ステンレス、銅、真鍮、タンタルHP:http://maruka-s.co.jp/プログラム作成から焼付塗装までワンストップの加工体制でスムーズな工程を実現する有限会社マルカ製作所。様々な形状の板金に対応するため機械設備を充実させており、付属品となるパンチング金型は400種類も保有。無駄のない納期で提供ができるのが強みです。特徴マルカ製作所では、社内専用の塗装工場を完備しているため表面処理まで一貫して対応が可能です。特に新製品の開発では設計段階から綿密な打ち合わせが可能のため、コストダウンや納期短縮などの相談もすることができます。試作品・中ロットに強みを持っているため、1,000個以上などの大ロットへの対応を不得意とするため依頼する際は注意が必要です製品例(材アルミ/厚み3.0t/クリーム色塗装)(材SUS304/厚み3.0t/バフ研磨後、市販のティーを溶接)(材SPCC/厚み1.6t/黒ツヤ消塗装付き)【試作・1個~個人依頼にも対応】株式会社広瀬製作所基本情報京都市南区吉祥院石原開町10-1TEL:075-661-7758/FAX:075-661-7768創業年:昭和24年加工:板金加工全般、溶接、レーザー素材:ステンレス、アルミ、鋼版、銅、真鍮HP:http://www.hirose-kyoto.co.jp/3DCADデータからのデジタル加工をすることで、高品質・納期短縮・コスト削減の3つのポイントにおいてよりお客様にあった提案を可能にする広瀬製作所。板金コンシェルジュが常駐しているため、個人・法人を問わず理想の精密板金を提供できます。特徴個人や企業を問わず1個の試作から対応をおこなうことができるのが強み。販売が終了している部品の再現などの相談も可能です。また、環境に配慮し、材料・メッキ・塗料・シルク印刷等全てがRoHS指令に対応しているのも特長。主に100~300個を得意な数量としているため、大ロットの量産依頼は難しいことがデメリットです。製品例(ケースと蓋ジンコート/材ジンコート(クロムフリー)/厚み1.2t)引用:株式会社広瀬製作所(アルミケース/材アルミコート/厚み1.5t)引用:株式会社広瀬製作所(シルク印刷例/材SPCC/1.0t)引用:株式会社広瀬製作所【アルミ・銅加工を低コストで実現】株式会社コーシン基本情報京都府久世郡久御山町田井新荒見266-1TEL:0774-44-6211/FAX:0774-44-6303創業年:昭和43年加工:板金加工全般、溶接、レーザー素材:鉄、ステンレス、アルミ、銅、真鍮HP:https://www.k-koshin.com/少ロット品から量産品まで、一貫工程によってコストの負担増を抑えることで信頼を得ている株式会社コーシン。アルミ・銅・真鍮などの加工を特に得意としており、板金部品設計・デザインに対し無駄なコストをかけない事でハイスピードなサービスを提供しています。特徴プレス金型を全国トップクラスの1000本保有しているため、金型における不要なコストを抑えることが可能です。銅やアルミ製品にも強みをもち、プレスで加工することでレーザーよりも低コストでの加工を実現。また、1個から数万個まで幅広い依頼数だけでなく、短納期にも対応できます。一方で、銅やアルミがメインの工場のため、鉄の加工は苦手な点がデメリットといえます。製品例(材SPC/タレパンルーバー加工品)(板金曲げ加工品)(材ステンレスBA/溶接品)【品質にこだわりあり】株式会社新生工業基本情報京都府久世郡久御山町佐山新開地221-1TEL:0774-44-3289/FAX:0774-44-6215創業年:昭和45年加工:板金加工全般、溶接、レーザー、組立素材:鉄、ステンレス、銅https://www.kyoto-shinsei.co.jp/product/bankin.htmlゲーム機部品からセンサー部品、半導体洗浄装置部品まで幅広い製品づくりを可能にする新生工業。最新の機器を取り揃え、複雑で精密な作業が要求される筐体も得意としています。機械板金作業や溶接などにおいて資格保持者が21名も在籍しており高い技術力も魅力です。特徴新生工業では高品質を維持するため、品質マネジメントシステムであるIOS9001の認証を受けています。1個からの製作も可能で、溶接・組立まで一貫して対応できるため、納品までのスケジュールに無駄がありません。デメリットとして、表面処理は協力会社に依頼しているため、時間とコストがかかる可能性があります。製品例(板金加工製品)(プレス加工製品)(板金+プレス加工製品)(自社製品)【特急対応も可能】株式会社竹村製作所引用:竹村製作所基本情報京都市南区上鳥羽中河原町38TEL:075-585-8797/FAX:075-672-2688創業年:昭和54年加工:板金加工全般、溶接、レーザー、組立素材:鉄、ステンレス、アルミ、http://www.takemuragp.gr.jp/切断・曲げ・溶接まで全て社内設備を完備しており、スピーディな作業を可能にしている竹村製作所。特に、国内最大級の部材カット機を2台導入、12段パレットチェンジャー付きストッカーを組み合わせ、切断加工に関して24時間体制で正確な作業を可能にしています、特徴精密板金・部品加工だけでなく、機械・装置の製作や大型の製缶板金も組立まで一貫した作業が可能です。独自の受注管理・生産工程管理を導入しているので、特急加工にも対応できる体制を整えています。特にステンレスの加工には強みを持っています。一方、鉄の加工も可能ですが不得意な分野ではあるので、依頼する際は対応が可能か確認する必要があります。製品例(G10液晶洗浄装置)(ステンレス角パイプフレーム)(大型ステンレスフレーム)京都の板金加工メーカーから一括見積もりを取るなら【Mitsuri】京都では、コストパフォーマンスやロット対応数など、各メーカーの強みを生かしながら顧客のニーズに寄り添った対応をしていることがわかります。Mitsuriでは、京都に限らず、全国各地の加工メーカー様とお付き合いをさせていただいています。板金加工でお悩みであれば、以下の赤いボタンをクリックしてお気軽にご相談ください。

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    【ISO認証とは?】メリット・デメリットも合わせて分かりやすく解説

    日本に住んでいれば、誰もが見たことがある非常口の緑のマーク。実は世界共通なことは知っていましたか?アメリカでも中国でもフランスでも、世界のどこに行っても、あの緑のマークは見かけることができるんです。その他にも、クレジットカードの大きさやA4やB5などの用紙サイズも世界共通なんですよ。では、なぜどの国でも同じにできるのか。それは、「ISO」という世界共通の規格で国際的に定められているからなんです。今回は、そのISO認証についての知識を、わかりやすく説明していきましょう。ISOの役割ISOとは、国際的な工業製品を国際標準で定めるための機関です。つまり、生活する上での重要なものは、国が変わっても同じになるようにしましょうと話し合う機関ですね。紙の大きさが違えば、国をまたいだ取引がスムーズに行えません。海外旅行において、宿泊先のホテルで火事が起きてしまった時などに、逃げようにも、非常口のマークが違って、どこに逃げたらいいか分からない、なんてことになったら、命に関わる事態です。そんな事態に陥らないためにも、生活に関わる大事なことは、世界共通の規格をもっているのです。PDCAISOの役割は製品の規格を揃えるだけではありません。商品の品質を保ったり、自然環境を守ったりとさまざまです。品質を維持する場合や環境を守る場合、目的に応じて、システムのルールを作っていくこともISOの任務の一つなのです。そのため、ISOでは「PDCA」というISOシステムを構築することが重要視されています。引用元:AIMSPDCAP・・・Plan(計画する)D・・・Do(実施する)C・・・Check(検証する)A・・・Action(改善する)この4つの項目の『PDCA』を回していくことで、手順やルールを明確に定め、会社のシステムをより良くしていきます。ルール通りに業務を行うことで、問題はないか、もっと良いルールはないかを随時確認し、継続的に改善していくのです。ISO認証取得のメリットでは、ISOの認証が得られると、どんなメリットがあるのでしょうか。実は、あまり多くはないのですが、大事なことばかりなので、見ていきましょう。信頼を得やすくなるISOに認証されると、その事実を外部に公表できるため、顧客の信頼を得やすくなります。顧客とは個人のお客さんに対してのほかに、会社同士の取引相手のことも含まれます。取引先の相手から信用を得ることは、とても重要です。それだけでもISO認証を取得する価値がありますね。ただし、ISO認証はあくまで認証を受けるだけで、必ずしも不良品が出なくなったり問題点がなくなったりするわけではありません。不良品が出ないようにしたり、問題を解決するのは会社であり、その会社の社風や、勤めている社員の人間性にもかかっています。取得していても、誤表示や偽装問題を起こした会社もあります。組織のシステムが確立しやすくなるISO認証では、サービスや商品の質を保てるように作業手順の明確化を行います。入れ替わりが多い仕事であっても、品質が維持できなければ、売り上げを安定させることができません。組織のシステムを確立し、それを明確にすることで、誰が仕事をしても効率よく安定した業務を可能にします。責任と権限が明確になるニュース番組で不正や過失が起きた時、責任者がうやむやで問題になっていることが、たびたび見られます。責任の所在を明確にせず、部下に責任を押し付けるといった行為は、今の時代でもどこに行ってもあるのが現状です。ISO認証は業務の責任・権限を明確にすることで、社員の不信感をなくし、問題が起きても解決しやすくします。組織全体を管理・把握し、システムに沿って業務を行えるようになるため、スムーズな仕事ができるようになるのです。ISO認証取得のデメリットとりあえず取っておいて問題ないと思われがちなISO認証ですが、意外にもデメリットが生じてしまうことがあります。目的をしっかり持たないとデメリットが先行し、会社にとっても社員にとっても負担ばかりになってしまいます。デメリットの具体例・マニュアルや書類を作成する手間が増える・ISOを取得しても、効果が出るには2~3年かかる・たびたび改善や改変があるので、その都度対応するのが手間・理想が高すぎる改善を求めて、逆に社員のやる気が損なわれてしまうまた、会社の信用を得るために、ただ単に認証を得たいだけというケースもあります。ISO認証は高校受験や大学受験と同じで、取った後が重要になってきます。取得を目的とするのではなく、取得してからどうするのかというはっきりとした目的を持って、ISOの認証を得るようにしたいですね。ISO認証の種類ISO規格はいくつかの種類に分かれており、 9001や27001といった数字で表されています。その様々あるISO規格の種類について、一つ一つ説明していきましょう。ISO 9001 品質マネジメントシステム製品やサービスの質を保ち、より良くしようとすることを目的としています。良い製品をつくることや不良品を出さないように改善をするだけでなく、顧客の満足度を上げることも主な目的としています。また、作業の効率や手順を定めることによって、社内の誰が商品を作っても、同じ品質を維持できるようにもします。特定の社員が会社を辞めてしまったために、商品のクオリティが落ちてしまった。とあれば、会社の利益が下がってしまいます。ISO 14001 環境マネジメントシステム良い自然環境の維持を目的としたシステムです。環境に悪影響があれば、それを解決するシステムを構築します。環境に配慮した廃棄物の処理、環境に悪影響を出さないシステムを作ることを求めています。環境に配慮となると、車で言えば排気ガスを極力出さないようにしたり、なるべくオフィスの電気をつけっぱなしにしないなどがあげられます。環境マネジメントシステムを取り入れることによって、自然環境の維持に貢献し、社会的信頼を得ることができます。ISO 22000・FSSC 22000 食品安全マネジメントシステム食品の安全を保持するためのシステムですね。食品に関することで、近年大きな事件になったことに、マクドナルドの異物混入があげられるでしょうか。ニュースでは、工場の中が汚物でまみれていたり、作業の工程に問題があったりなどの映像が報道され、大変でしたね。現場を管理・改善し、食の安全を守ることは、飲食業では必要不可欠でしょう。ISO 27001 情報セキュリティマネジメントシステム企業の情報漏洩を防ぐことを目的としています。会社の大事な機密情報が外部に漏れたり、ましてやハッキングなんてされたら堪りません。そういった事故や事件が起きないように、機密を守っていくためのシステムです。また、情報を分かりやすく管理することで、作業の効率を上げ、適切に業務を行うことも目的としています。データが見づらかったり、資料がどこにあるか分からなかったりなど、作業のスピードが落ちたり業務に支障が出てないように、しっかりとルールを定めましょう。ISO 39001 道路交通安全マネジメントシステム毎年多くの死傷者を出し、毎日のように起こる交通事故。これを少しでも減らそうと取り組む企業に与えられる認証です。交通事故が起きれば、本人や家族が悲しむのはもちろんのこと、企業でも多大な損失が発生してしまいます。そんな被害を少しでも抑えるべく、交通事故防止に先んじてISO 39001の取得を目指す企業が増えています。事故はどうしても起きてしまう場合もありますが、少しでも軽減できるよう対策をしていきたいものです。ISO 22301 事業継続マネジメントシステム会社が災害にみまわれた際でも、事業の継続は画策しなければなりません。日本は、地震・津波・豪雨といった自然災害が多い国です。会社の存続のためにも災害に対する対策は必要と言えましょう。特に東日本大震災で大きな被害を出して以降、自然災害から耐えられるように何らかの対策をとる企業が増えてきました。それに伴い、ISO 22301を取得する企業も増えていくのではないかと思われます。ISO 45001 労働安全マネジメントシステム近年よく訴えられている、職場環境の改善・構築を主にした認証システムです。事故・労災・病気の予防など労働安全衛生の向上などを目的としています。今の時代になって、過労や事故が原因で、労働者や家族が企業を訴えるケースが増えてきました。ひとたびそんな事態が起きれば、顧客、社員、取引先などから一瞬にして信頼を失い、管理者・経営者は責任が問われ、企業は社会的批判や裁判による制裁を受ける事になるでしょう。     そうならないように、普段から労働者が安全・快適に働けるよう職場環境を整えることが重要です。せっかくニュースや新聞で取り上げられるらなら、いいニュースであってほしいですよね。ISO認証についてのまとめ今回の記事では、ISO認証について理解を深めていきました。少しでも参考になりましたでしょうか。ISO認証を取得といっても、難しくとらえる必要はありません。出来ることから始め、少しずつシステムを構築し、作業効率や手順を改善・向上させていきましょう。そして、企業競争力の強化を図り、社会的な信頼を高めていくのです。

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    平面研削について専門家がご紹介!【平面研磨との違いも解説】

    平面研削とは、砥石を用いて工作物の平面を加工することをいいます。平面研削加工は、工作物の厚みを整えると同時に、幾何学的に正しい平面度や両面の平行度を作り出すために行われます。この記事では、平面研削とは何かについてから始め、類似している加工方法である平面研磨加工との比較をしながら解説していきます。また、大手メーカーでも使用実績が多い、ポピュラーな平面研削盤や、平面研削の加工事例についてご紹介します。平面研削加工をメーカーに依頼したいと考えている方や、平面研削についての理解を深めたい方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。平面研削とは平面研削とは、文字通り、ワークの平面部分に対し研削を施す加工のことを指します。また、平面研削に用いられる機械を平面研削盤といい、工作物の運動と砥石の当て方によって下図の様にさまざまな研削方法があります。平面研磨との違いについてここからは、平面研削と平面研磨の両者を比較することでさらに理解を深めていきましょう。まず、平面研磨とは、平研(ひらけん)ともいい、一般的に平面研削よりも精度の高いものを指します。研削と研磨は、両者とも工作物の表面に加工を加えて、高精度で仕上げる加工といえますが、その加工方法及び目的は異なります。まず、研削では研削盤に円盤状砥石を装着し、砥石を高速回転させて金属を削ります。表面を物理的に削り、平面度・平行度などの精度を向上させることが目的です。<研削加工イメージ図>引用元:日本サポートシステム株式会社一方、研磨では遊離砥粒を液体に混ぜた加工液を供給しながら、研磨布上で工作物を低速で摩擦する形で磨きます。面粗度を向上させ、表面をなめらかにするのが目的で、形状は大きく変わらないのが特徴です。<研磨加工イメージ図>引用元:日本サポートシステム株式会社参考記事研磨加工については、以下の記事でさらに詳しく解説していますのでご覧ください。⇒ 研磨加工について!専門家がわかりやすく解説!ポピュラーな平面研削盤3選ここでは、平面研削盤の主なメーカーを3つご紹介します。老舗の製作所や工場での採用実績も多いため、安心して使用できます。株式会社岡本工作機械製作所引用元:株式会社岡本工作機械製作所①会社概要本社:群馬県安中市郷原2993TEL:027-385-5800FAX:027-385-5880創業:大正15年11月生産品目:各種研削盤・半導体関連装置 などホームページ:http://www.okamoto.co.jp②会社紹介株式会社岡本工作機械製作所は、世界唯一の総合砥粒加工機メーカーです。平面研削盤を主体とする工作機械事業と、ウエーハグラインダーなどの半導体関連装置事業の二つの事業軸を持ち、各種研削盤・半導体製造装置等の製造・販売を行っています。③メリット・デメリット機械本体のベースとなる鋳物は、木型の設計から製造までを行い、さらに部品加工、塗装、製品の組立完成に至るまでの一貫生産体制が整っています。他にも、40年以上前よりグローバルな視点を持ち、シンガポールに汎用マシンの製造工場、タイには鋳物生産から部品製造、組み立ての一貫生産体制を築いたほか、販売・サービスの拠点を海外に展開しています。ただし、 即納には対応してない場合がありますので、ご希望の方は早めの確認をおすすめします。④製品事例株式会社岡本工作機械製作所での製品例(平面研削盤)はこちらです。超精密平面研削盤(UPG-CA1シリーズ)精密平面研削盤(PSG-DXシリーズ、コラムタイプ)精密平面研削盤(PSG-GXシリーズ)黒田精工株式会社引用元:黒田精工株式会社①会社概要本社:神奈川県川崎市幸区堀川町580-16TEL:044-555-3800FAX:044-555-3524創業:1925年1月生産品目:工作機械・平面研削盤、精密プレス金型 などホームページ:http://www.kuroda-precision.co.jp②会社紹介黒田精工株式会社は、神奈川県川崎市に位置し、精密研削盤やレンズ金型用研磨機、精密加工用ツーリングシステム、精密位置決め用ボールねじ駆動システム、空気圧機器、高効率モーターコア、超精密形状測定装置等を開発しています。③メリット・デメリット黒田精工株式会社のコア技術である精密加工と精密測定技術を組み合わせ、研削盤の開発を行い、黒田精工株式会社の技術を集結した高付加価値研削盤を提供しています。ただし、拠点は関東、関西に集中しており、その他の地方への対応には時間がかかる場合があるため注意しましょう。④製品事例黒田精工株式会社での製品例(平面研削盤)はこちらです。精密平面研削盤(GS-86CVs)精密平面研削盤(GS-PFⅡシリーズ)精密平面研削盤(GS-95CPF)株式会社ナガセインテグレックス引用元:株式会社ナガセインテグレックス①会社概要本社:岐阜県関市武芸川町跡部1333-1TEL:0575-46-2323FAX:0575-46-2325創業:1950年3月生産品目:各種の超精密研削盤、微細加工機、超精密測定システム などホームページ:http://nagase-i.jp②会社紹介株式会社ナガセインテグレックスは、岐阜県関市に位置し、工作機械、鍛圧機械、電子測定機器、産業機械の製造販売を行うメーカーです。③メリット・デメリット長い月日をかけて構築されてきた、ナガセの超精密要素技術を組合せ、さらに応用することで、新規加工装置の開発・提案が可能です。そのため、お客様独自のノウハウに基づいた加工システムの開発を実現することが可能です。ただし、従業員数はコンパクトなので、打ち合わせやトラブル対応の際には余裕を持った日程にするのがおすすめです。④製品事例株式会社ナガセインテグレックスでの製品例(平面研削盤)はこちらです。サドル型高精度平面研削盤(SGE52・63・64)スタンダード平面研削盤(SGW/M Series)スタンダード汎用平面研削盤(SGK Series)Mitsuriは平面研削加工を依頼できる多数のメーカーと提携しています。お気軽にお問い合わせください。平面研削の事例「平面研削の加工例がイメージできない」という方のために、平面研削の加工事例をご紹介します。アルミ材の加工事例引用元:株式会社加藤研磨製作所SKD-11材の加工事例引用元:株式会社ナガセインテグレックスアルミ測定機部品の加工事例引用元:内田精研有限会社まとめ平面研削について、平面研磨加工との違いを比較しながら詳しく解説しました。両者とも仕上げ加工のため、製品の最終精度に関わる重要な加工となります。そのような高精度の仕上げを実現可能にする、各メーカーでの採用実績の多い平面研削盤3選についてもご紹介しました。Mitsuriは、このようなポピュラーな平面研削盤を用いて加工を依頼できる多数のメーカーと提携しています。平面研削加工についてお悩みの時には、ぜひMitsuriにご相談ください。日本全国で140社以上のメーカーと提携しているため、きっとご希望に沿うメーカーが見つかるでしょう。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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    【京都】で板金加工メーカーをお探しなら!選りすぐりの板金加工メーカー5選!

    「自社事業にぴったりの加工業者を見つけるにはどうしたらいいだろう・・・」「はじめて依頼するので、信頼できる工場を探したい・・・」新しい加工業者を探すときに、このように悩む方も多いのではないでしょうか。本記事はそんなメーカー探しにお困りの方、必見!凄腕の板金加工メーカーが一目でわかる記事です!今回は【京都】にフォーカスを当て、Mitsuriイチオシの板金加工メーカー5社を厳選してご紹介します。各メーカーの強み・弱み、製品例も合わせて紹介しますので、ぜひメーカー選びの参考にしてみてくださいね。【精密板金の一貫生産なら】有限会社マルカ製作所引用:有限会社マルカ製作所基本情報京都府京都市南区久世東土川町200-65TEL:075-933-2871 075-931-6615/FAX:075-935-0054創業年:昭和47年加工:板金加工全般、溶接、レーザー素材:鉄、アルミ、ステンレス、銅、真鍮、タンタルHP:http://maruka-s.co.jp/プログラム作成から焼付塗装までワンストップの加工体制でスムーズな工程を実現する有限会社マルカ製作所。様々な形状の板金に対応するため機械設備を充実させており、付属品となるパンチング金型は400種類も保有。無駄のない納期で提供ができるのが強みです。特徴マルカ製作所では、社内専用の塗装工場を完備しているため表面処理まで一貫して対応が可能です。特に新製品の開発では設計段階から綿密な打ち合わせが可能のため、コストダウンや納期短縮などの相談もすることができます。試作品・中ロットに強みを持っているため、1,000個以上などの大ロットへの対応を不得意とするため依頼する際は注意が必要です製品例(材アルミ/厚み3.0t/クリーム色塗装)(材SUS304/厚み3.0t/バフ研磨後、市販のティーを溶接)(材SPCC/厚み1.6t/黒ツヤ消塗装付き)【試作・1個~個人依頼にも対応】株式会社広瀬製作所基本情報京都市南区吉祥院石原開町10-1TEL:075-661-7758/FAX:075-661-7768創業年:昭和24年加工:板金加工全般、溶接、レーザー素材:ステンレス、アルミ、鋼版、銅、真鍮HP:http://www.hirose-kyoto.co.jp/3DCADデータからのデジタル加工をすることで、高品質・納期短縮・コスト削減の3つのポイントにおいてよりお客様にあった提案を可能にする広瀬製作所。板金コンシェルジュが常駐しているため、個人・法人を問わず理想の精密板金を提供できます。特徴個人や企業を問わず1個の試作から対応をおこなうことができるのが強み。販売が終了している部品の再現などの相談も可能です。また、環境に配慮し、材料・メッキ・塗料・シルク印刷等全てがRoHS指令に対応しているのも特長。主に100~300個を得意な数量としているため、大ロットの量産依頼は難しいことがデメリットです。製品例(ケースと蓋ジンコート/材ジンコート(クロムフリー)/厚み1.2t)引用:株式会社広瀬製作所(アルミケース/材アルミコート/厚み1.5t)引用:株式会社広瀬製作所(シルク印刷例/材SPCC/1.0t)引用:株式会社広瀬製作所【アルミ・銅加工を低コストで実現】株式会社コーシン基本情報京都府久世郡久御山町田井新荒見266-1TEL:0774-44-6211/FAX:0774-44-6303創業年:昭和43年加工:板金加工全般、溶接、レーザー素材:鉄、ステンレス、アルミ、銅、真鍮HP:https://www.k-koshin.com/少ロット品から量産品まで、一貫工程によってコストの負担増を抑えることで信頼を得ている株式会社コーシン。アルミ・銅・真鍮などの加工を特に得意としており、板金部品設計・デザインに対し無駄なコストをかけない事でハイスピードなサービスを提供しています。特徴プレス金型を全国トップクラスの1000本保有しているため、金型における不要なコストを抑えることが可能です。銅やアルミ製品にも強みをもち、プレスで加工することでレーザーよりも低コストでの加工を実現。また、1個から数万個まで幅広い依頼数だけでなく、短納期にも対応できます。一方で、銅やアルミがメインの工場のため、鉄の加工は苦手な点がデメリットといえます。製品例(材SPC/タレパンルーバー加工品)(板金曲げ加工品)(材ステンレスBA/溶接品)【品質にこだわりあり】株式会社新生工業基本情報京都府久世郡久御山町佐山新開地221-1TEL:0774-44-3289/FAX:0774-44-6215創業年:昭和45年加工:板金加工全般、溶接、レーザー、組立素材:鉄、ステンレス、銅https://www.kyoto-shinsei.co.jp/product/bankin.htmlゲーム機部品からセンサー部品、半導体洗浄装置部品まで幅広い製品づくりを可能にする新生工業。最新の機器を取り揃え、複雑で精密な作業が要求される筐体も得意としています。機械板金作業や溶接などにおいて資格保持者が21名も在籍しており高い技術力も魅力です。特徴新生工業では高品質を維持するため、品質マネジメントシステムであるIOS9001の認証を受けています。1個からの製作も可能で、溶接・組立まで一貫して対応できるため、納品までのスケジュールに無駄がありません。デメリットとして、表面処理は協力会社に依頼しているため、時間とコストがかかる可能性があります。製品例(板金加工製品)(プレス加工製品)(板金+プレス加工製品)(自社製品)【特急対応も可能】株式会社竹村製作所引用:竹村製作所基本情報京都市南区上鳥羽中河原町38TEL:075-585-8797/FAX:075-672-2688創業年:昭和54年加工:板金加工全般、溶接、レーザー、組立素材:鉄、ステンレス、アルミ、http://www.takemuragp.gr.jp/切断・曲げ・溶接まで全て社内設備を完備しており、スピーディな作業を可能にしている竹村製作所。特に、国内最大級の部材カット機を2台導入、12段パレットチェンジャー付きストッカーを組み合わせ、切断加工に関して24時間体制で正確な作業を可能にしています、特徴精密板金・部品加工だけでなく、機械・装置の製作や大型の製缶板金も組立まで一貫した作業が可能です。独自の受注管理・生産工程管理を導入しているので、特急加工にも対応できる体制を整えています。特にステンレスの加工には強みを持っています。一方、鉄の加工も可能ですが不得意な分野ではあるので、依頼する際は対応が可能か確認する必要があります。製品例(G10液晶洗浄装置)(ステンレス角パイプフレーム)(大型ステンレスフレーム)京都の板金加工メーカーから一括見積もりを取るなら【Mitsuri】京都では、コストパフォーマンスやロット対応数など、各メーカーの強みを生かしながら顧客のニーズに寄り添った対応をしていることがわかります。Mitsuriでは、京都に限らず、全国各地の加工メーカー様とお付き合いをさせていただいています。板金加工でお悩みであれば、以下の赤いボタンをクリックしてお気軽にご相談ください。

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    【ISO認証とは?】メリット・デメリットも合わせて分かりやすく解説

    日本に住んでいれば、誰もが見たことがある非常口の緑のマーク。実は世界共通なことは知っていましたか?アメリカでも中国でもフランスでも、世界のどこに行っても、あの緑のマークは見かけることができるんです。その他にも、クレジットカードの大きさやA4やB5などの用紙サイズも世界共通なんですよ。では、なぜどの国でも同じにできるのか。それは、「ISO」という世界共通の規格で国際的に定められているからなんです。今回は、そのISO認証についての知識を、わかりやすく説明していきましょう。ISOの役割ISOとは、国際的な工業製品を国際標準で定めるための機関です。つまり、生活する上での重要なものは、国が変わっても同じになるようにしましょうと話し合う機関ですね。紙の大きさが違えば、国をまたいだ取引がスムーズに行えません。海外旅行において、宿泊先のホテルで火事が起きてしまった時などに、逃げようにも、非常口のマークが違って、どこに逃げたらいいか分からない、なんてことになったら、命に関わる事態です。そんな事態に陥らないためにも、生活に関わる大事なことは、世界共通の規格をもっているのです。PDCAISOの役割は製品の規格を揃えるだけではありません。商品の品質を保ったり、自然環境を守ったりとさまざまです。品質を維持する場合や環境を守る場合、目的に応じて、システムのルールを作っていくこともISOの任務の一つなのです。そのため、ISOでは「PDCA」というISOシステムを構築することが重要視されています。引用元:AIMSPDCAP・・・Plan(計画する)D・・・Do(実施する)C・・・Check(検証する)A・・・Action(改善する)この4つの項目の『PDCA』を回していくことで、手順やルールを明確に定め、会社のシステムをより良くしていきます。ルール通りに業務を行うことで、問題はないか、もっと良いルールはないかを随時確認し、継続的に改善していくのです。ISO認証取得のメリットでは、ISOの認証が得られると、どんなメリットがあるのでしょうか。実は、あまり多くはないのですが、大事なことばかりなので、見ていきましょう。信頼を得やすくなるISOに認証されると、その事実を外部に公表できるため、顧客の信頼を得やすくなります。顧客とは個人のお客さんに対してのほかに、会社同士の取引相手のことも含まれます。取引先の相手から信用を得ることは、とても重要です。それだけでもISO認証を取得する価値がありますね。ただし、ISO認証はあくまで認証を受けるだけで、必ずしも不良品が出なくなったり問題点がなくなったりするわけではありません。不良品が出ないようにしたり、問題を解決するのは会社であり、その会社の社風や、勤めている社員の人間性にもかかっています。取得していても、誤表示や偽装問題を起こした会社もあります。組織のシステムが確立しやすくなるISO認証では、サービスや商品の質を保てるように作業手順の明確化を行います。入れ替わりが多い仕事であっても、品質が維持できなければ、売り上げを安定させることができません。組織のシステムを確立し、それを明確にすることで、誰が仕事をしても効率よく安定した業務を可能にします。責任と権限が明確になるニュース番組で不正や過失が起きた時、責任者がうやむやで問題になっていることが、たびたび見られます。責任の所在を明確にせず、部下に責任を押し付けるといった行為は、今の時代でもどこに行ってもあるのが現状です。ISO認証は業務の責任・権限を明確にすることで、社員の不信感をなくし、問題が起きても解決しやすくします。組織全体を管理・把握し、システムに沿って業務を行えるようになるため、スムーズな仕事ができるようになるのです。ISO認証取得のデメリットとりあえず取っておいて問題ないと思われがちなISO認証ですが、意外にもデメリットが生じてしまうことがあります。目的をしっかり持たないとデメリットが先行し、会社にとっても社員にとっても負担ばかりになってしまいます。デメリットの具体例・マニュアルや書類を作成する手間が増える・ISOを取得しても、効果が出るには2~3年かかる・たびたび改善や改変があるので、その都度対応するのが手間・理想が高すぎる改善を求めて、逆に社員のやる気が損なわれてしまうまた、会社の信用を得るために、ただ単に認証を得たいだけというケースもあります。ISO認証は高校受験や大学受験と同じで、取った後が重要になってきます。取得を目的とするのではなく、取得してからどうするのかというはっきりとした目的を持って、ISOの認証を得るようにしたいですね。ISO認証の種類ISO規格はいくつかの種類に分かれており、 9001や27001といった数字で表されています。その様々あるISO規格の種類について、一つ一つ説明していきましょう。ISO 9001 品質マネジメントシステム製品やサービスの質を保ち、より良くしようとすることを目的としています。良い製品をつくることや不良品を出さないように改善をするだけでなく、顧客の満足度を上げることも主な目的としています。また、作業の効率や手順を定めることによって、社内の誰が商品を作っても、同じ品質を維持できるようにもします。特定の社員が会社を辞めてしまったために、商品のクオリティが落ちてしまった。とあれば、会社の利益が下がってしまいます。ISO 14001 環境マネジメントシステム良い自然環境の維持を目的としたシステムです。環境に悪影響があれば、それを解決するシステムを構築します。環境に配慮した廃棄物の処理、環境に悪影響を出さないシステムを作ることを求めています。環境に配慮となると、車で言えば排気ガスを極力出さないようにしたり、なるべくオフィスの電気をつけっぱなしにしないなどがあげられます。環境マネジメントシステムを取り入れることによって、自然環境の維持に貢献し、社会的信頼を得ることができます。ISO 22000・FSSC 22000 食品安全マネジメントシステム食品の安全を保持するためのシステムですね。食品に関することで、近年大きな事件になったことに、マクドナルドの異物混入があげられるでしょうか。ニュースでは、工場の中が汚物でまみれていたり、作業の工程に問題があったりなどの映像が報道され、大変でしたね。現場を管理・改善し、食の安全を守ることは、飲食業では必要不可欠でしょう。ISO 27001 情報セキュリティマネジメントシステム企業の情報漏洩を防ぐことを目的としています。会社の大事な機密情報が外部に漏れたり、ましてやハッキングなんてされたら堪りません。そういった事故や事件が起きないように、機密を守っていくためのシステムです。また、情報を分かりやすく管理することで、作業の効率を上げ、適切に業務を行うことも目的としています。データが見づらかったり、資料がどこにあるか分からなかったりなど、作業のスピードが落ちたり業務に支障が出てないように、しっかりとルールを定めましょう。ISO 39001 道路交通安全マネジメントシステム毎年多くの死傷者を出し、毎日のように起こる交通事故。これを少しでも減らそうと取り組む企業に与えられる認証です。交通事故が起きれば、本人や家族が悲しむのはもちろんのこと、企業でも多大な損失が発生してしまいます。そんな被害を少しでも抑えるべく、交通事故防止に先んじてISO 39001の取得を目指す企業が増えています。事故はどうしても起きてしまう場合もありますが、少しでも軽減できるよう対策をしていきたいものです。ISO 22301 事業継続マネジメントシステム会社が災害にみまわれた際でも、事業の継続は画策しなければなりません。日本は、地震・津波・豪雨といった自然災害が多い国です。会社の存続のためにも災害に対する対策は必要と言えましょう。特に東日本大震災で大きな被害を出して以降、自然災害から耐えられるように何らかの対策をとる企業が増えてきました。それに伴い、ISO 22301を取得する企業も増えていくのではないかと思われます。ISO 45001 労働安全マネジメントシステム近年よく訴えられている、職場環境の改善・構築を主にした認証システムです。事故・労災・病気の予防など労働安全衛生の向上などを目的としています。今の時代になって、過労や事故が原因で、労働者や家族が企業を訴えるケースが増えてきました。ひとたびそんな事態が起きれば、顧客、社員、取引先などから一瞬にして信頼を失い、管理者・経営者は責任が問われ、企業は社会的批判や裁判による制裁を受ける事になるでしょう。     そうならないように、普段から労働者が安全・快適に働けるよう職場環境を整えることが重要です。せっかくニュースや新聞で取り上げられるらなら、いいニュースであってほしいですよね。ISO認証についてのまとめ今回の記事では、ISO認証について理解を深めていきました。少しでも参考になりましたでしょうか。ISO認証を取得といっても、難しくとらえる必要はありません。出来ることから始め、少しずつシステムを構築し、作業効率や手順を改善・向上させていきましょう。そして、企業競争力の強化を図り、社会的な信頼を高めていくのです。